レッドウィンターの商人 作:あいう
おやおや、ツルギはかわいいですね
おやおや、誰か来たようですね
ツルギを引渡し、後ろを3人……いや7人か。それぐらいの人数分の足音がする。桐藤ナギサと聖園ミカとの対談だが、武装した人物を会わせる訳にはいかないと言われたので、あの時使った銃と差し出したあと、ボディチェックをされる。
無事に通ったので、景観が良く花々が綺麗に散っているのを眺めていると早くしろと急かされる。無駄に長い机に突っ伏している聖園ミカと紅茶が入ったティーカップを優雅に飲み進みている桐藤ナギサが座っていた。
「ん?あぁナギちゃん……来たよ」
そう言うと聖園ミカは敵意を隠そうともせずに、何時でも銃を抜ける体勢となった。
「……ミカさん、やめてください。こんにちは……ドストさん、さぁお座りになってください。皆さんは席を外してください」
残ったのは3人となったので、早速話そうとしたところ、桐藤ナギサが疑問を投げかける。
「今の時期にこんなことをする……その意味がわかっているのですか?」鋭い目つきで睨みながらそういった。
「……あぁもちろんだ。下手したら、レッドウィンターに強制連行かもな……だが、そのリスクを背負ってでもやらなくてはいけないことが出来た。いや、もう通報しているのかもな……」
「ふーん、わかってんだ……あぁでも安心してよ。まだ、通報はしてないから。スパイを通じて知られてるかもだけど……」
「怖いことを言うなよ……まあいい。エデン条約の真っ最中にこんなことをしなくてはいけない理由がある。」
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「それで……その理由とは?」
ナギサはそう聞いてくる。それは私が何かを掴んでいる可能性があるのではないかという希望を持ったからではないかと推測をする。
「セイア……私が脱獄を決行しスマホなどの文明機器を手に入れたあと、すぐに連絡をしたんだ。でも……返信は中々来なかった。最初はあいつが風邪でもひいたのかと思った。でもなぁ、あまりに変だと思わないか?」
嘘八丁を最もらしく、少し怒気を込めた声で呟くように言った。それを聞くと、ミカは少し動揺したようだった。目で判断した
「……なるほど。そこまで把握しているようなら、伝えても問題はありませんか……ミカさんもいいですか?」
「……え、あぁ、うん。いいんじゃない?」
話を聞いていなかったのか、雑に返事をする。こいつは……何だ?友人とまではいかないかもしれないが、同じ地位にいるはずなのに、何故ここまで冷酷な態度を示す?
そう考えているとナギサが話し始める。
「セイアさんは……アリウスの一派に襲われました。恐らく死にました。死体も見つかっていません、そしてそれと同時期にミネ団長も行方不明になりました。」
あのクレイジーも行方不明か……やはり来て正解だった。ミネの場所はだいたい推測できるが、アリウスか。嫌な記憶がフラッシュバックする。
〜〜~
ゲマトリアという怪しげな組織から資源の提供を求められたので、詐欺をした。
資源の提供方法も度し難く、悪人から金を搾り取っても罪には問われない。なぜって?法を使ったら、自分自身も取り締まられるからだ。100億の商談で全てを騙し去った。さすがにやばいかと思ったので、傭兵を雇い警戒を怠らなかった。
それから数ヶ月後の話だった。ガスマスクを被った集団に襲われた。命からがら逃げ出した。傭兵共は命を危険を感じたのか、すぐさま逃げ出した。遮蔽物を上手く使って重傷を負いながらもレッドウィンターまで逃げ出すことに成功した。
その後、ゲマトリアから注意喚起が来たので頼まれた資源の倍を渡した。その後、色々な手段を使ったりゲマトリアという組織の一員から聞き出して、その校の名を聞き出した。アリウスといってトリニティから分裂した分校らしい。
その後もスパイを送り込んだりして色々な情報を仕入れた。
それでわかったことといえば、アリウス、強すぎんだろ……
〜〜~
そんな記憶を思い出していると、ミカから話しかけられていたことに気がつく。
「ねぇ、……知ってるでしょ、アリウスについて」
バカと天才は紙一重とはよく言ったものだ。
「どうして……そう思ったんだい?」
「うーーん、何となく……かな?」
「……まぁ知っていた。さすがティーパーティーだと賞賛しておこう。」
そう言うとナギサは顔を歪めて疑問を呈する
「なぜ、貴女が知っているのですか!」
「……それはだね。昔……そう1年生の頃、アリウス関係者に詐欺をしたんだ……そしたらさ……命……狙われちゃって」
「「あぁ……」」
何故か2人して納得した表情をしていた。
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話がだいぶ逸れてしまったので、軌道修正するために交渉をするためにこう言った。
「あー話を戻そうか。私がここに来て頼みたかったことはだ。エデン条約の裏切り者……それを探すために補習授業部を作っただろう?」
「……ええそうですが、それがなにか?」
「それの犯人……君なら大体わかっているのだろう?……ミカ」
「……そんなわけないじゃんね。言いがかりもやめてよ……セイアちゃんを殺した相手だよ?知っているのなら、見つけ次第とっちめてあげるよ」
ミカはなにか嘘をついている。その証拠に先程よりもワンテンポ、会話の速度が早い。
「あぁ、そうだな、そうなんだろうな。だが、お前もアリウスについては私と同じぐらい知っているだろう?調べようとすれば、調べられる歴史の蔵書で観る歴史のアリウスではなく……今のアリウスを!……と言っても君はそれを否定するだろうがな。」
ここまで殴りつける勢いで話し続けた。そうしていると、ナギサが困惑した様子でストップをかける。
「ちょ、ちょっと待ってください。ミカさんが知っているのなら、どうして私に話さないのですか!」
「それは……知らないさ。なぜ君たちの人間性を知っていないといけないのだ。まぁいい、取引をしよう。私はトリニティの裏切り者を見つけ出してやる。君たちは、私への今後の接し方を考えとけ。」
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といっても、裏切り者の1人は聖園ミカで確定だろう。だから、私が見つけなくてはいけないのは、セイアを襲撃した犯人だ。
それはナギサが作った補習授業部にいる。だから、私は歩を進めた。シャーレの先生がいる場所に。
ちょうど同じタイミングにここに訪れようとしていたオレンジの髪をしたシスターがいた。その人物はマリーというらしく、アズサという人物に要件があって来たらしいのだが、嫌な予感がする。
彼女を先に行かせて、ドアをノックすると突然、私の耳の辺りに冷たい感触がした。硝煙の匂いが微かに漂っているそれは私達が日常的に持ち歩いている銃であった。
銃口は幸いにも私に向いてなかったが、マリーという少女に今にも降り注ごうとしていたので、彼女の方に駆け寄り抱き寄せるようにして盾となった。
「……あ、え、あの大丈夫ですか!」
マリーという子は私を心配しているようだ。こんぐらいの銃弾は慣れているはずなのだが、ツルギとの戦いやティーパーティーとの口喧嘩で体力を使いすぎだ。倒れてしまいそうだったので、マリーの胸の中に倒れ込むように調整したあと意識を手放した。
いい匂いがした。
うーん、ここまでやるのならセイアが生きていることも伝えた方が良かった気もする……
最後、変態になってしまったけど……別にいいか