レッドウィンターの商人   作:あいう

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まじ腹、痛かった。深夜テンションの影響もあったんでしょう。


なんか違和感があって、気が付きましたね。

これ、高貴なパンじゃね……???



慢心

 

トリニティ・ゲヘナ同盟ともいえるエデン条約をぶち壊すためには、その前提を壊せばいい。締結の前にトップを倒せば、仲の悪い両者は邪推して、勝手に争うからだ。

 

 

なかなかに最高でクールな案だと思うが、迷惑な話だ。だから、一致団結をしてベアトリーチェを倒す手段を考えた。それは、ゲヘナとトリニティが秘密裏に手を組むことだ。といっても、其れは一部の人間にしか伝えない。ゲヘナなら空崎ヒナや天雨アコ、トリニティなら剣先ツルギや羽川ハスミ。

 

一個人で圧倒的な武力を持ち、まともな人が対象だ。例えばだが、ライオンのような言葉が通じない動物に協力を要請して、仮に言葉が通じることがあっても理性よりも本能が勝ってしまう。遺伝子に刻まれた憎しみを抑えられるであろう人選のはずだ。

 

今日の昼頃に締結のはずだが、朝飯を食べていないので食べなくてはならない。腹を右手で抑えながら、左手でスバルを呼び出す。

 

「……なんですか。私もそろそろアリウスに戻らないといけないのですが……」

 

「あぁそう……だったら適当になんか買ってやるよ」

 

「いえ……まだ時間はあるので」

素直じゃないなと思いながら、レイサに連絡を取ろうとした手を止める。レストランだと、こいつは落ち着かないだろうから菓子パンを買って、食べ歩きをした。

 

 

\\\///

 

 

コンビニの外で待ったあと、菓子パンを渡される。雑談をしながら、アリウスの入口まで歩くことになった。

 

「私は、ベアトリーチェを殺すよ……」

 

「…私に言ってもよかったんです?」

 

「おっと……そういえばそうだったね」

わざとらしい。どうせ、言わないことをわかって……

 

「……もしですよ、もし、マダムを倒すことができたら……その時は、……なんでもないです」

何を言おうとしたのか、自分でもわからなかったが、恥ずかしくなったのでやめた。その後、ドストは笑って送り出した。

引き止めて欲しかった、そんな考えが自分の中にあったことに嫌気がさし、アリウスを裏切った気分になって、吐き気がする。

 

どうして、こうなってしまったんだろう。そう思いながら、汚れた毛布の上で眠りについた。

 

 

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スバルの後ろを追従した。別に心配だったとかではない。ベアトリーチェは、戻ってきたスバルから情報を得ようとするはずだ。

 

どうせ、監視されていた。しかし、会話まではわからなかったはずなんだ。だから、ベアトリーチェはスバルを拷問してでも聞き出すはず。ベアトリーチェは、私がトリニティにいると誤認する。だから、スバルがその情報を吐いてくれるのを期待する。

 

 

 

 

 

スバルが眠りにつき、しばらく経つとアリウス生徒がスバルを回収に来る。来たか、爆弾も仕掛け終わり、暇だったので見張りに付いていたのが功を奏する。心配だ。盗聴器も仕掛けていない。ヤツは必ず、確認するからだ。

 

だから、1時間後に助けに行くことを誓った。その間にアリウスを散策する。今は、エデン条約を結ぼうとしている最中だろう。

 

 

\\\///

 

 

あの詐欺師が……

 

ベアトリーチェは激怒していた。過去に何百億の詐欺に引っかかり、黒服に助けて貰ったからだ。おやおやと冷笑されたあの屈辱は忘れない。

 

ベアトリーチェはスバルを拷問しながら思い返していた。何故、こんなにも情報を吐かないのだろう。ヘイロー破壊爆弾を使うと脅した。しかし、唇を血が出るほどに噛み締めるだけで情報を落とすことはなかった。

 

「……いいでしょう。あなたがその気ならば、ドストに"コレ"を使わせてもらいます。」

実際にそれはしない。しかし、効果的だった。今までにないほど、瞳孔が開き、体の震えが大きくなった。

 

「……そうですか、それほどまでに腐ってしまったのですね。ですが、私としてもそれは本意ではありません。彼女の目的を話してさえくれれば、殺すことはしません。どうしますか、悌スバル……」

 

 

\\\///

 

 

そろそろ1時間か。かなり遠くまで来てしまったので、駆け足で戻る。その間にピチピチのスーツにガスマスクを付けた変質者が沢山いた。ハナコにおすすめしようと思いながら、更に速度をあげた。

 

1度ガスマスクの人物に見つかったが、あれが変質者の方なのか、アリウス生徒の方なのか見分けがつかない。どちらにしてもやばいので、めっちゃ早く走った。それでも追いつかれそうになったので、予備の爆弾を投げつけたあと起爆させて、距離を離す。

 

 

 

それでもまだ粘着してくるガスマスクに戦慄しながら、臨戦態勢をとった。怖っ、と泣き言が聞こえた。私が無意識のうちに言ったのかと思ったがそれも違う。私の後方5mにスーツを着た大人が立っていた。

 

 

先生やんけ!

 

すぐに回収に走ろうとした。が、ガスマスク共がかなり近くに接近していることに気がついてしまった。「助けてやれ」そう言ったあと、足止めをするために爆弾起動の準備をする。先生がここにいるのなら、計画はかなり前倒しになったと判断した。

 

だったら、何故周りに誰もいなかった。そう思っていると、スクワッドのメンバーと空崎ヒナと剣先ツルギが私の後ろを通り抜けたのがわかった。え、通り抜けんの!?

 

先生の護衛がいて安心したが、1人ぐらい加勢しろや、と悪態をつく。だが、これで安心だ。そう思い、スイッチを押し込んだ。

 

 

\\\///

 

 

 

崩落に巻き込まれたガスマスク共は戦闘不能になったはずだ。だから、とっとと悌を助けてやらないと。その一心で走った。

 

 

建物に無理やり入ると、十字架に磔になって地面に致死量の血液が落ちているのを目撃していた。

 

 

 

 

 

 

気がついたらトリニティの病院で項垂れていた。テレビがエデン条約のことについて取り上げている、時々とても騒がしくなった。しかし、そんなことを気に止めることができなかった。

 

 

 

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