レッドウィンターの商人 作:あいう
私は、先生と呼ばれる大人に遭遇してしまった。レッドウィンターの地下深くにある地下刑務所から脱獄し、その足で、チェリノの私物を全部奪ったまではいいが……先生と呼ばれる人物に見つかったのは痛いな。
脱獄自体はすぐにバレてしまったが、あの時、あの時間帯は、革命が盛んだ。だから、直ぐにはトップへと話はいかないはずだったのに……
過ぎたことを気にしてもしょうがない。今は見つからないように遠くへ遠くへと逃げ切るのが先決だ。財産没収は食らったが、ゲヘナとトリニティ、それと……アビドスにもあったな。特に、アビドスは税が安い。1年の頃、土地を借りた。それの金も払われてねぇだろうし……とりあえずは、ゲヘナにある財産を回収しに行こう。
「あれ、ここ……どこだ」
私は迷った。だが、やばいということはわかる。なぜなら踏みしめているのが、春の訪れを告げる生命力のある雪解けの地だったからだ。つまり、ここはまだレッドウィンターなのでは?
咄嗟に走り出す。だがそれは無駄なことだと思い直し、また歩き出す。痛っと思わず声を出す。視線を落として履いている靴を見る。チェリノの靴だから少し、いやだいぶ小さい。ある人が見れば、昔の国の風習かと思うだろう。脱いでしまった方がいい気がする。そう思った私は、適当な岩場を探し、腰を下ろす。痛いと泣きごとを漏らしながら、小さすぎて取れない靴を、ナイフで削っていた。暫く、歩きすぎて疲れが溜まっていたので、身を纏っていた武具を全て置き、疲れきった体を休めていた。
目を覚ますと、白髪で病的なほどに白い肌をした少女がこちらを見ていた。私が起きたことに気がついたのか、大丈夫かと問いかけてくる。
「あ゛ぁ……お前は誰だ……」
「ん?私……私はね……アルビーノだよ」
「???何言ってるの?」
その後、本名を聞き、偽名を名乗った理由を聞くと、私の名前を知るのは貴女に毒だから、と自己肯定感が高すぎる発言をかました。だが、それ以外は低いようだ。足取りからわかった。いつも誰かの後ろを歩くやつがする行動だ。私が歩き始めると、着いてくる。私が座ると、躊躇ったように座る。
「それで、御稜ナグサとか言ったか?」
「うん、あなたの名前は?」
「私は、ドストだ」
「ふーん、それでどうしてここにいたの?」
「ぁあ……それなんだが、私は……レッドウィンターから来たんだ。それで……なんだ。故郷を思い出してだな」
バレるかと思ったが、何故か納得した表情を浮かべた。解せぬ
「そうだ、お前はなんでこんなとこに?お前には……向いてない」
「……やっぱそう思うよね。でも、人を……探してて」
話を聞くと、学園は隠していたが恐らく百鬼夜行だ。あんな長物の銃とオカルトの話があるのはあそこぐらいだ。一度は手中に収めたかった百蓮。しかし、獄中生活を余儀なくされたことで、チャンスを棒に振った百蓮……奪ってしまおうかという邪な考えが出てきたが、帰り道がわからないので、それを控えた。
「アヤメってのを、探してんだったらさ……協力してやるよ……幸い、私には財力があるからな」
「ほ、ほんと!」
とてもいい笑顔でこちらを見てくる。
「ただ条件がある。訳あって、私の財産が分散しててな、ゲヘナ、トリニティ、アビドス。そして、百鬼夜行にもあるんだ。そこに連れて行ってさえくれれば、協力してやる」
そう言うと。しょんぼりとした顔とどこか葛藤している様子を醸し出した。案内するだけだろうと諭したが、何やら
「キキョウとレンゲ達に顔向けできない……」
らしい。とても面倒な女だと思いながら、頑張って諭した。
「いま、めんどくさいって思ったでしょ!」
「いや、思ってないって!」
「嘘だぁ!……ほら、またその顔!」
めんどっっっっっっっくさ!
中国だと、昔、足の大きさに合わない靴を履かせてたんでしたっけ?
あぁそうそう、纏足(てんそく)です。あれは……痛い。(1敗
纏足をするつもりはなかったんですが、土砂降りの次の日でした。靴が全滅してたので、昔履いてた小っちぇえのを履くしか無かった。
次回の話……章?を何にしようか迷ってます
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アビドス
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百鬼夜行
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ゲヘナ
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トリニティ
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ミレニアム
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ブラックマーケット