レッドウィンターの商人 作:あいう
いやー、楽しかった。いやー、時間無駄にした。
相手がポケモンなどのアニメキャラを持ち出した時は、背中に冷汗が流れているのがわかりましたね……
髗を強打したのが原因なのか知らないが、記憶に穴が空いた人物がいる。その人物は……私だ。
侵入することには成功したが、それ以上のことが出来なかった。私の歩幅が狂っていく。右足で進む距離と左足で進む距離にズレがあった。それでも止まることはできないのだ。タッタッタッと音を殺そうとしても鳴ってしまうそれに殺意をもった。
警備兵のロボットの姿が遠くに見えた。私の元には近づいてきていないが、それでも緊張する。巡回するパターンを理解できた。頭ん中にあるパターンを頼りに上へ上へと昇っていく。不条理なことに、血濡れたカイザー制服を着込んだ知らん人に遭遇する。瞳と瞳の視線がかち合った。直ぐ様銃を出され、引き金に手をかけられるのをゆっくりと眺めていた。
銀色の窓の枠を踏み台に上へと逃げ出そうと考え、逃げ出そうと振り返った瞬間に足を掴まれる。待て……私だ、と狐耳で制服の下にヴァルキューレの制服を着ている少女に言われた。続けて、大丈夫かと心配されるが、この人は誰なのだろう。
「無事でよかった……だが、どうやってここまで逃げ出してきたんだ?」
「ぁ、え、私は何処からか逃げ出してきたのですか?」
「……すまない、もう一度言ってくれ」
「えっと、私は……例えば、刑務所から逃げ出したのですか?」
「……すまない、もう一度」
「私は……何かをやってしまったのですか?」
「…演技の可能性は……残念ながらないようだな……これが終わったら、お前の全てを話してやる。だから、ここは私の指示に従うことを誓ってくれ、」
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私はカンナにタブレットを渡される。トントンとタップしても、碧い画面が照らし出されるだけだった。当然、パスワードなどわかるはずもなく何度も何度も間違えていると、やめなさいとカンナに怒られる。そうしていると何時の間にか、先生の場所に辿り着く。あれ、ドストにカンッ……と言ったタイミングで口を手で塞がれていた。コソコソと話したあと、んんっ、と態とらしく咳払いをしたあと、私に挨拶をする。
「久しぶりだね、ミスズ君。ここまで来るのも大変だったでしょ、飴ちゃんあげるよ」
「やったァ〜」
「……これもあげよう。私が密かに隠し持っているバランス栄養食だァァ……」叔父が姪っ子にデレデレとしているかのように、デレデレしていた。
「やったぁー!」
その様子を見ていたカンナは「何をやっているのですか」とツッコミを入れた。それを聞きながらあめを頬張っていると、首根っこを掴まれた。そして階段まで引き摺られる。
いやぁ、と籠ったこえで飴玉をコロコロと舌で転がしていると、我慢の限界だったのか、腰に手を回して脇に私を抱え始めた。
重いよ?、と忠告するとそんなことは知っていると言ったあと、「私は警察なんだ、鍛錬を怠ったことはない。」とクールな発言を残す。
「「かっ、かっこいい〜」」
私と先生は同じことを考えていたらしい。
……てか、先生ってなに?
その後、コノカ達が来て脱出に成功した。……私を赤子のように扱っていた先生は母性に目覚めたのだろうか。シャーレに連れ去られ、コノカが怒られているのを尻目におやつを恵んでもらっていた。あぁ絶対太った。そう思いながらも、堕落を謳歌した。
しかし、神は大罪を犯した人間に慈悲など与える気がないのか、私に試練を課した。天譴を何とか逃れようと、シャーレのソファに、沈み込み目を瞑った。オレンジの髪色を持つ彼女は私の腕を掴んだあと
「どうやら……記憶を失ったつーのは事実らしいなぁ。まぁいい。会長の参集だ、手前の意志など存在しない。」
この人物の逆鱗に触れないように丁寧に話すと、気色悪ぃといって、カジュアルな話し方を強要される。
「んん゛、ぁぁぁ、ネル。私と君の関係を聞かせてくれないか。どうせ、この移動中は暇だ……」
「たく〜、しょうがないな。私とお前の関係は……以下省略」
海の、ティラノサウルスの、化石……?
お前は海にもいたのか……