レッドウィンターの商人   作:あいう

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ナグサとアヤメはもう離れ離れの状況からスタートです

てか、ナギサと間違えそう。……''ギ''がトリニティだよな


百花繚乱

 

面倒臭い女のナグサちゃんをおぶって、街へと向かった。耳元で囁くように指示を出してくる。それだけならよかった。ただ暇なのか、ずっと話しかけてくる。返答をしないと、めんどくさくなる。私も同じ立場だったのなら、そうしただろう。しかし、私は50……いや60kgはある武具とナグサを持っているので、疲れているのだ。ナグサのこえより、自分の荒々しい息遣いの方が耳に残る。

 

刑務作業よりはマシだと思って、頑張っていた。しかし、それも限界だった。10年分の運動をした気がする。街に足を踏み入れた途端、私の意識はブラックアウトした。

てか、ナグサ……お前降りろよ……

 

 

\\\///

 

私のバイクが……と絶望するのも束の間。一人、周りによく見知った顔があった。地獄のような状況から、更に神は試練を与えるというのかと絶望した。キキョウせんぱーいとユカリの声が聞こえた。まずいまずいまずい!

冷や汗をかいているのがわかる。逃げなきゃ、そう思って、彼女達と反対方向に逃げようとすると、何者かに足を掴まれる。微かに聞こえた呪詛は、私の不幸を祈るものだった。

 

「……ちょっと来て……委員長」

「キキョウ先輩?……あ!来てください、ナグサ先輩!」

「あわっ、ちが、ちょ、まって、ドストを、この子を運ばなきゃ、」

「それならば、身共に任せてください!」

 

その優しさが今だけはいらない。頼むから逃がしてくれと心の中のキキョウに助けを求めた。しかし、心の中のキキョウはダメだと冷たく言い放ったあと、1度逃げたからってまた逃げるのかと、心を抉りとる言葉を放った。実際にはいわれてないが、それに意気消沈した私は大人しく着いて行った。

 

 

\\\///

 

ザワザワとうるさかったので、凝りに凝った首を抑えながら立ち上がる。なんだなんだと、襖から見える景色を覗くと、胸倉を掴みかかっているクロネコ生徒がいた。おいおい、やめろって、と仲介したが、逆に私が責められた。

 

「あんた……レッドウィンターから懸賞金かけられてるドストでしょ!」

「な、なななな……そ、そんなわけがっ無いだろう。」

「あぁそう。だったら、レッドウィンターに通報してもいいわね」

「ごめんなさい、どうかあのチビには通報しないでください!」

「ふん、わかればいいのよ、わかれば……ね?」

 

 

屈服したあと、ナグサがまだキキョウと呼ばれる生徒に怒られている時、気がつく。私が身につけていた武具は何処にあるのだと。長髪のしょぼんとした表情の少女に話しかける。

 

「なぁ、そこの君。」

 

「はい、なんでしょうか!」

話しかけると、彼女は元気を取り戻したように振舞った。

 

「……まぁいい。私の身につけていた武具を知らないか?」

 

そう言うと、あまりに多かったので移動させてしまいましたといわれ、別の部屋に連れていかれる。1つ1つ、確認していく。全て、盗まれていないことを確認したあと、ナグサの説教を待っていたのだが、あまりにも長かった。可哀想に……そう思いながら、ユカリという名の少女に観光ガイドを頼み、楽しむ。陰気な空気から陽気な空気へと変わった。

 

3時間ほど経っただろうか、そろそろ帰るかという話になり戻ると、説教は終わったらしいが、ナグサはまだ泣いていた。ひぐっ、ぅぅぅとずっと私の背中で張り付きながら、涙と鼻水をつけているではないか?!?!?

 

「おま、おま、えぇ....(困惑)……!……(怒り)……(諦め)」

 

喜怒哀楽の楽以外をコンプリートした私は泣き疲れ、眠ってしまったナグサと彼女の涙と鼻水が染み込んだ服を脱ぎ置いた。あれ、奪い去った中で唯一大きかったやつなのに……はぁぁ

 

溜息を吐きながら、縁側に気配をしたので覗きに行くとキキョウが遠くを眺めていた。あまりに動かないので様子を見に行くと、しっぽが急に私の腕を絡め取り、キキョウの隣に座らされる。

 

「遅かったじゃない。1時間ぐらいかしら」

 

「……あ、待ってた?ごめんごめん……寒くないか?場所を変えよう」

 

「いや、ここがいい。」

 

「……そうか」

そう言って私は彼女のポケットに手を突っ込んだ。あまりにさりげなかったので、気が付かれていないようだ。こんなことなら、ナグサにマーキングされた服を着てくるべきだった。

 

「それで、本題だけど……なんであんたがここにいるの…」

 

「言いたいことは分かるさ……私がここにいるはずがない……だろ。レッドウィンターからここまでかなり距離がある。それは1日かそこらで辿り着く距離でないことも存じている。」

 

「だったらなんで!……なにか技術を隠し持っている?」

 

「それも違う。私もあまり覚えていないんだ。雪国であるレッドウィンターから必死で逃げていたもんだからね。気がついたら、ここにいた。それだけさ……怪談が豊富なここならではだろ?」

 

納得もしてい無さそうだったが、それで理解はしてくれた。その後、私にも要件があるのだろうと聞いてくる。別にないが……ふっかけるだけふっかけるか

 

「私の財産がここにもある。脱税した金でマネーロンダリングもしたから大丈夫のはずなんだが……もしかしたら、そちらの住民に顔が割れている可能性がある。だから明日、貴様もついてこい。」

 

「はぁーー???あんたのは凍結されてるでしょ!」

 

「それに関しては無問題。2年前、レッドウィンターに大量の寄付をしたから、免除してもらったんだ……」

 

「……」

 

「じゃ、明日の09時頃、ここ集合で」

 

 

\\\///

 

 

ナグサの私服を激闘の末、奪い去り、着替える。私の服は洗濯しておくように命じた後、キキョウと共に出発する。

 

「……あぁそうそう。あんた1年間投獄されてたんでしょ?その1年であった情報とか……知ってる?」

 

「大まかな流れは、看守や愉快な仲間たちと話していたので知っているのだが、教えてくれないか?」

 

その後、ワカモ含めた7囚人と呼ばれる者たちが逃げ果せたことを知り驚いた。だが、知らなかったのはそれぐらいだった。その後も情報共有をされた。いつの間にか銀行についていたので、少し金を下ろして当面の生活費を入手する。これであとスマホを買えば、資金の工面を始められる。やっと、贅沢三昧の日々に戻れるんだぁぁあ!

 

 

 

 

 





次回……次回……そうですね、次回は商いの回にしようか迷ってますが、私は商人ではないので……うーーーん。

次回の話……章?を何にしようか迷ってます

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