レッドウィンターの商人 作:あいう
3万あった石が……3万あった石がぁぁぁぁぁ!!!
負けたので投稿します
目が覚めた時、私の体にあった違和感が消失していた。代わりに別の違和感が存在した。それは……機械の体であったことだ。
これはなんの冗談だと、目が覚めた時に傍にいた明星ヒマリに聞く。死にかけていたので体の大部分が……脳以外を機会にしたという狂った、倫理を失った、インフォームド・コンセントを無視した最悪をされた。酒、タバコ、菓子……その他諸々を楽しめなくなってしまう。
「……これはもう戻れないのか?」
「えぇまぁ、諦めてください。」
「天才美少女というのは……というかこの声も?」私の声は機械的な、アヴァンギャルドな声になっていた。
「……ええまぁ、諦めてください。」
「いや、え。……もっと一般的な声が良かったな……」
鏡で見た私は外見こそ変化ないが、歩き方がぎこちない。見る人が見れば、人かわからない。くそごみ!
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勇者アリスは親しみをもった。自分と同じロボットになり、自分に構ってくれた人物が自分の元で教えを乞うていた。自分もこうだったのかと、モモイやミドリ、ユズや先生はこんな気持ちで教えていたのかと理解する。
動かし方、それはアリスとは全てが異なり、性能も全てが劣っている。噛み合わないながらも、一生懸命に教えようと、支えようとするアリスに励まされたのか、真面目に彼女はやり始める。
「ありがとう、アリス。」
「いいんです!アリスは皆にやってもらったことを、あなたにやっただけなので。」
「……私は、リオに頼まれてね。多分知っていると思うんだけどさ」
「……アリスは気にしてません。リオ会長にも……リオ会長の信念があったんです」
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アトラ・ハーシスに先生が乗り込んで、私を撃ち抜いた犯人や紅い空の原因を解決に導くらしい。どうでもいいが、私を撃ち抜いた犯人とは、ぜひ、お話したいものだ。歩くことにも慣れ、人間でいう腹の部分にある機械を弄っていた。
大多数の天才がそれに乗っていくらしい。妬みも恨みもない。アリスも行って、ユウカも行って……あれ、ミレニアムの友達全員いない……?
「ふぅー……ゲヘナ……いや……レッドウィンターは……阿呆、百鬼夜行……遠い。……ここで寂しく一人で待つ……論外」
実際問題、私の指名手配は解けてない。連邦生徒会は、会長がいない分ザルなんだが、下手に動くと危ないというジレンマ。
掟破りの犯罪者、もしくは私の顔など知らない超然としている生徒がいればいいのだが、ネットの普及した社会でいるはずもない。そんなことを考えながら、電車の出発時間を脳内検索で調べた。便利だなと思ってしまったのが憎らしい。
10分後にミレニアム付近の駅に停車する……と表示されていたが、実際には20分早く到着している。そしてハイランダーは沈黙を貫いていた。恐らく、運転手が怒られているんだろうなと思いながら、足を運んだ。
予定通りの時間帯に出発することにはなったが、あの双子の緑髪は気にしている様子などなかった。それどころか、悪口……まぁ文句を言っていた。
聴力も良くなっているのか、壁一枚挟み、走行音でダコン、ドゴンという振動音があるなか聞こえた。それに恐怖しながらも耳をさらに傾けた。
「……焦った〜、大丈夫?ノゾミ」
「大丈夫ー、まぁでもめっちゃ怒られたね」
「んー、でも私たちはちゃんとやったのに〜」
「パヒャ……理解されないこともあるんだよ……」
「うおー、大人だ〜。」
なんて平和な会話をしているのだろう。そう思いながら、誰もいない席に寝転んだ。