レッドウィンターの商人 作:あいう
少しエ駄死要素がありますが、別に私の性癖ではないです。
大丈夫、死刑にはならない。
R18にしようか、迷うぐらいのいい展開を思いつきましたが……それは気が向いたら、名前を変えて投稿すると思います。
幻夢
突き破ったはいいが、どうするべきだろう。
落ちたら骨折れるよな……どうするべきだろう。
絶対痛いよな……どうするべきだろう。
そう考えている間に落下速度は一定となり、そのまま地面に激突した。高層ビルの40階付近から落下したのでタダじゃすまない。だが不思議と痛みは感じなかった。私は水バケツを敷いた訳でもないので、それが不思議だった。だが、状況を整理すればするほど、立っていることが不思議になる。
「あれ、私……やばくね」
危険な状態であればあるほど、痛覚がなくなり危険だと、どこかの本で読んだので、とても焦っていた。こんなに焦ったのは何時ぶりだろうと頭を抱える。その時なにか音がした気もする。その後自然な流れで手を口元に持っていくと甘い匂いがした。
私は香水もつけていないし、服も2日は洗っていない。だから、感じるならばもっと違う。汗臭いはずなんだと思い、手に着いた匂いの正体をしろうと灯りがあるベンチにむかう。自販機にうっすらと映る私の現在をそこで知ってしまう。私の身体は血に塗れていると。
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次に目を覚ましたのは夢の中だった。夢を夢と認識するとすぐ目が覚めてしまうが、何故か現実に戻ることができなかった。嫌な考えが頭を支配する。死後の世界なのか、ここは?
このままここから逃げれないのではないかと。頭の中で解決策を考える。ここで死ねば戻れるのかな、と手っ取り早い方法を考えていると、どこかで聞いたことのある儚げな声が頭に響いた。その声に従うのも癪だが、従う他なかった。
「久しいね、ドスト」狐耳に何処か傍観者を気取っている百合園がいた。こいつ、夢を操れるようになったのかと警戒レベルを上げる。
「久しいな、百合園……病気は治ったのか?あぁー、ごめんごめん。治らなかったからここにいるんだよな」
「ふ、私はそんなことで怒りはしないよ……ん?そういえば、なんでここにいるんだ、まさか襲撃……なのか?」
「いやぁそうなんだよね、まさか高層ビルから落とされるとは……」
マヌケなことをしたことは隠し、適当に話を合わせた。こいつは何を言っているのだろうと思いながら。
百合園はなにか考え込んでしまった。こうなると面倒だ。夢の中だから、何もすることができない。ただぼっーとしていた。揺り籠のように椅子をグラグラとしながら遊んでいると、バキっと折れた。夢とはなんだと思いながらも、テーブルに座る。が、それも折れた。
だるすぎたので、百合園の足下で怠惰を極めることにした。スカートの中を覗いても恥ずかしがる様子がなかったので、ほんとに集中しているんだなと思いながら立ち上がり、上から下までを舐めるように撫で回した。
途中から、くすぐったくなったのか、体をくねくねと快感から逃げていた。
「や、やめないか!」
びくっと身体を震わせる。私もそろそろ潮時かなと思い始めていたので、逆にやめ時が出来てよかった。
……が、そそるぜこれは
注意を済ませ、もう安心となったのか。百合園はまた思案に耽る。
邪魔したい。
ガキみたいな考えが頭を支配する。ここで邪魔をしたら、どうなるのか知りたかった。
5分ほど待ったあと、忍び足で百合園の背後に回る。脇に手を突き刺した。いっ、と声を上げたあと、ちょっとまってくれ、と言いながら逃げの体勢を取ろうとしたので、手をグリグリと痛いぐらいに押し付けた。くふっ、と笑い声が聞こえ始めた。声を抑えようと、唇を噛んだり、尻尾で弱々しくベチンベチンと叩いたりしている。
「んんッ//////や、やめないか!…はなせ"ッ///」
声を押し殺しているのも限界が来たのか、少しずつ声が漏れるようになった。少し期待しているのか、抵抗が弱くなる。更には、誘っているのか、甘ったるい声も出すようになった。
……つまらない。他人が食べているものが欲しくなるように、私は自分のものになったら興味を無くすタイプだった。
\\\///
ハァハァ...///んんッ!
くそ、やられた。ドストめ……いじめるだけいじめて、興味がなくなったら……ダメだ、今の頭でまともなことを考えられない。少し気分転換をしたい。だが、今はそんなことをしている暇はない。
地面に蹲りながらゴロゴロとしているドストを恨めしい目で凝視める。今は変なことしか思い浮かばないが、これだけは伝えておかなければならない。
「ドスト……君に伝えないといけないことがある。1つ目は、ここは死後の世界ではないこと。2つ目は、トリニティに向かって欲しいこと。3つ目は、私の生死を隠して欲しいことだ……」
なんだってそんなことをするんだ、という顔で見られる。少し考える素振りを見せたあと、
「お前が生きていると知られたくない団体がいる。その団体はお前を殺しにかかった……あってる?
そして、ナギサとミカにも言ってないな?」
「……正直迷っているんだ。彼女達とは主張が合わなかった。だが、別に嫌いな訳では無い。だから……伝えるべきか迷っているんだ。」
これも本心ではないが、1番近いのがこれだ。それを聞くと
「ふーん……まぁ言って欲しかったら、寝てる時にでも繋げてよ」
そう言うと、彼女はズドンと落下していった。地面に穴が空いた訳でもないが、何故か落ちていった。多分目覚めが近いんだろう。
あぁ、そういえば伝え忘れていたよ。あの屈辱は忘れないよ
\\\///
なにか夢を見ていた……気がする。忘れてしまう前にメモをしておこうと思い、この知らない天井に違和感持ちながらもペンを持った。が、その時にはもう全て忘れていた。ただ、トリニティに向かわなくてはならない。それだけは絶対に守らなければならない。そんな気がした。
早速、帰ろうと身支度を整えていた時。長身で赤目の少女であるリオとチビであるネルが目の前に立ち塞がっていた。
「……久しぶりだな、2人とも」
ぶっきらぼうに、だが少し親愛の情を込めながら言った。
「ええ、そうね。久しぶり。」
リオは私に合わせてくれたのだろう……いつもこんなんか?
「リオ……お前な……もっと……なんだ、何か言えよ」
ネルも違和感はあるらしい。いや、普通に言葉足らずを指摘してるだけだったわ。
「?ドストに合わせたのだけど……」
り、リオ……こんなにも成長を
「……いや、お前が正しかった……なんでもない。」
で、なんの用だと聞いたところ、普通に危ない状態だったから助けてくれただけで、これからどこか行こうとしていたみたいだったから見送りに来てくれただけらしい。
「マジ?そんなやばかったんだ」あと1分遅れてたら失血死していたらしい。
「リオから連絡無かったら、お前多分死んでたぞ……あ、そういやなんであんな血だらけだったんだ?リオは言ってくれなかったんだよ」
リオは気まずそうな表情を浮かべた。
「……実はさ、消毒液としても使える飲料水をさ……」
「消毒液としても使える飲料水?………あ、ぁぁ!何してんだよ!」
「まぁそれは置いといて……その飲料水をアリスが飲みたい飲みたい言うからさ、諦めさせるためにゲームをしたんだよ……」
「あぁん……?」
「それでさ……ボロ負けしちゃってさ……しかもあの子力強いじゃん?絶対に捕まるって思ったわけよ。で、ちっちゃい子供に飲ませる訳には行かないから、決死の覚悟で飛び降りたわけよ……」
「まぁ……馬鹿といえば馬鹿なんだが……まぁ許せる……馬鹿だな!」
「そうよ、貴女ならもっといい方法は思いついたはずよ。」
少し私を過大評価しているらしいが、あの状況でそれは難しかった。
「無理だって、人が入ってるロッカーを軽々持ち上げたんだぞ!俺らがベットボトルを持ち上げるかのように、軽々しく!
怖いって!」
「まぁそりゃ、あいつ人間じゃねえし、アンドロイドだし」
ネルがさりげなく言う。さりげなく言うものだから、スルスルと頭の中に入っていってしまった。
「ちょっとネル……」
リオは困惑した様子で、その意図を読み取ろうとしていた。
「え、………ん?だったら、飲み物とか食べ物要らなくね?え、そもそもさ……アリスに感情とかあるの?」
「あるんじゃね?」
「えぇ、あまり信じられるものでは無いけど……」
「………………え、解体した方がよくね?」
ネルに脇腹をどつかれた。
血の匂いって甘くないですか?
これ、私の鼻が悪いのかな……