ゼロの使い魔 ifルート   作:雛月 加代

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プロローグ

場所はとある教会。

 

教会内に設置されたチャペルには、パイプオルガンの重厚な音楽が鳴り響き、大きな扉が開く。すると、タキシードを着た凛々しい青年と、純白のドレスに身を包んだ、ドレスに劣らない色白な美人が現れる。2人が十字架の前まで進むと、次第に沿って神父が進行を始める。

 

「汝、あなたは、この女を妻とし、良き時も悪き時も、富める時も貧しき時も、病める時も健やかな時も、共に歩み、他の者に依らず、死が二人を分かつまで、愛を誓い、妻を想い、妻のみに添うことを、神聖なる婚姻の契約のもとに、誓いますか?」

 

「誓います!」

 

「汝、あなたは、この男を夫とし、良き時も悪き時も、富める時も貧しき時も、病める時も健やかな時も、共に歩み、他の者に依らず、死が二人を分かつまで、愛を誓い、夫を想い、夫のみに添うことを、神聖なる婚姻の契約のもとに、誓いますか?」

 

「誓います。」

 

二人はうっすらと目に涙を浮かべ、見つめ合う。式の最中だから声には出せない。月並みな言葉になってしまうが、この瞬間、二人ははっきりと「以心伝心」した。そして二人は、人生で一番神聖な口づけを交わす。

 

 

 

そして、披露宴が始まる。司会が進行を行い、まずは義母・マリアンヌの挨拶だ。朗読をしているマリアンヌの目から涙が溢れ、声も震えだした。最後は号泣していたが、やりきった義母を見て、サイトは心から感謝した。隣のアンリエッタは、既に目から涙が溢れ、頬を伝っている。会場からは万雷の拍手が送られた。

 

 

続いて、友人代表のスピーチ。もちろん、この人だ。

 

「ただいまご紹介に預かりました、友人代表のルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールと申します。」

 

またも会場から大きな拍手が送られる。親友のメッセージに、サイトもこみ上げる熱いものを感じた。ルイズも目に涙を浮かべていたが、冷静にスピーチをやりきるあたり、さすがはルイズだな、とサイトは思った。

 

 

その後、2人はただただ幸せな時間を過ごした。ケーキ入刀で歓声が沸き、これでもかというくらい祝福と弄りをお見舞いされた。披露宴のラスト、2人が退場する時には2人の過去を知るものは皆号泣していたが、式は幸せな雰囲気の内に、無事に終了した。

 

 

 

 

全てを終えた2人は、ホテルの一室でゆっくり休んでいた。

 

「疲れたー。」

 

「ホント、緊張しましたね・・・・。」

 

「一日中、動きっぱなしだったもんな・・・・。」

 

「そうですね・・・・。でも、サイト様、私・・・・今すごく幸せ。」

 

「俺もだよ・・・・、アンリエッタ。」

 

「んっ」

 

サイトはアンリエッタの唇に労いのキスをする。アンリエッタは幸せそうにそれを受け取ると、照れくさそうに窓の外を眺めるのだった。

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