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同棲について、つかさは二宮に対し、きっぱり拒んだ。その時の彼女には、嫌悪の炎が激しく燃えており、その念の強さは二宮にしっかりと感知され、彼はひるみ、動揺し、反省し、ソファより立ち上がると、「ごめん」と一言だけ置いて、しゅんとして、まだ来訪したばかりだったけど、帰ってしまった。
その後一人になったつかさは、退けたいと思ったものを退けることに成功したわけだが、ホッとするわけでも、すっきりするわけでもなかった。燃え盛っていた感情の炎は衰えて消え、後にはむなしさが残った。
つかさは、食べかけていた食パンをかじり、飲みかけていたコーヒーを口にしてみたが、すでに冷めており、まずかった。
二宮に渡そうと思っていたお土産は、結局渡されることはなくなり、つかさと彼の関係は、ヒビが入り、それは亀裂へと大きくなり、そして崩れた。二人の関係は完全に崩壊したのではないようだったが、修復するのは容易でないように、つかさには思われた。破局してしまったのだろうか、とつかさは考えてみたが、そんな気はたしかにしたし、しかし他方で、まだ大丈夫であり、その内自然と元の鞘に収まるだろうと楽観されもした。
つかさは、あるいは毅然として、あるいは強情に、二宮の申し出をつっぱねたわけだが、何か強靭な思想が元々あって徹底的に孤独になりたいなどと思っているわけではない彼女は、誰か、身近に親しい人がいて欲しかった。会社の同僚などは、友人と称せるほど親しいとは言えない存在であり、すでに家族やきょうだいなどの身寄りのいない彼女は、二宮を除くと、他に親しくできる存在は皆無だった。
つかさは半ば焦慮に駆られ、半ば嫌々ながら、スマホを手にし、チャットアプリを開き、二宮に、関係が後腐れしないためのメッセージを送ろうと思ったが、彼女の嫌悪感の余韻が抵抗となり、うまく文面を練ることができず、結局彼女はスマホを消灯して、テーブルに置いた。ひょっとしたら彼女が送らずとも、二宮から受信があるかも知れないと期待されるところがあったが、スマホの画面は真っ暗のままだった。
つかさは、満々たる期待と共に沖縄まで行き、離島の浜辺で、エメラルドグリーンの澄んだ海原の向こうにある、まっすぐ伸びる水平線を眺めることで、煩わしい雑念や劣情を解き放ってすっきりしたようだったが、それはあくまで気休めに過ぎず、再び彼女は解放感とは真逆の、窮屈で不如意な感じに襲われることになった。
つかさは、自分という人間が、孤独に近付くことで冷たくなり、表情がかたくこわばっていく実感がした。それは、化粧でどれだけ覆おうと試みても、決して覆うことの出来ないん言の本質的な
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