演習場に入った俺達はすぐさま行動を開始した。
「まさか、後半どころか一番最後とは思っても見なかったってばよ」
「そうだね。とはいえサスケやシカマルもほとんど同じだし、両方とも巻物を奪いに行くとは思うよ」
「うん、でもシカマルくんはあえて待ち伏せしてくるかもしれないから、注意しておかないとね」
すぐに影分身を使ってオレ、ヒナタ、チョウジのスリーマンセルのように見せるように変化させて散らばらせ、俺達自身も行動する。
「ヒナタ、周辺の警戒と索敵は任せる」
「うん、『白眼』!!」
オレの言葉にすぐさま白眼を発動させ、移動しながら索敵を開始する。が、その異常はすぐにわかった。
「あれ……?」
「どうしたのヒナタ」
「なんか、他のチームがほとんど同じ場所に合流して固まってる……それもサスケくんやシカマルくんだけじゃなくて、他のクラスのほぼ全員が」
その言葉にオレもチョウジも首を傾げ、すぐにその方向へ向かうと、ヒナタの言う通り、オレらを除いた全十班のほぼ全員が1ヵ所に固まっていた。
「おいおい、どういう状況だよこれ?」
「ナルトか」
オレの言葉に、まるで苦虫を噛み潰したようにサスケが答える。
「なんでこんなところで全員固まってるんだ?」
「……ついてこい」
嫌そうにサスケがそういうので着いていけば、その目の前の状況が理解できた。
「なんじゃこりゃ!?」
「えっと……え?」
「どうなっちゃってるの、これ?」
そこに広がってるのは白い霧のような、しかし絶対的に自然ではあり得ない光り輝くなにかに覆われた森だった。
「下手に入るなよ。どうやら幻術の効果がある霧で、効果自体は弱いが、掛かると同士討ちにしてくる」
「マジかよ、えげつな」
いくらなんでも卒業試験の演習にしてはかなり手の込んだことではないかと思った矢先だった。
(このチャクラ……なるほど、そういうわけか)
(九喇痲?)
どういうわけか九喇痲が不機嫌そうな、しかし懐かしそうな声を出した。
(ナルト、こいつはただの霧じゃねぇ。かなり弱いが幻術効果のある『鱗粉』が撒かれてやがる)
「鱗粉……鱗粉?」
というかなんで九喇痲がそんなこと分かるのかと突っ込もうと思ったが、原作知識を思い出してまさかと冷や汗が流れる。
(オイオイオイ、もしかして)
(予想の通りだ、こいつは重明……『七尾』の仕業だ)
「ホッホッホ、今ごろナルト達は慌ててるであろうな」
ワシはダンゾウや扉間様、そしてクシナやシカクと供に今まさにナルト達が直面してる状態をほくそ笑みながら、演習場がよく見える場所で待機していた。
「それは構わんが、いったいどういう事になったら滝の七尾を木の葉に招き入れてるのか問いただしたいところだ。外交問題のレベルでは済まない話だぞ」
ダンゾウの呆れるような問いに、扉間様や他の面々も同じような表情をしていた。
「外交問題もなにも、その滝隠れの里から頼まれたのだから問題あるまい」
「滝から頼まれた?まさかナルトのあれこれの際に里から離れて向かってたのは滝だったのか?」
「そういうことじゃ。一応滝隠れの里とは昔からの同盟関係だからの、内容が内容じゃから直接会って話さねばならなかったというわけじゃ」
ワシとしてもまさか同盟相手から呼び出されて向かってみれば、まさか自里の最高最大戦力である尾獣の人柱力を預かってほしいなど言われるとは思いもよらなかったが。
「しかし、なぜ態々自分の里から木の葉に?滝隠れといえば天然自然の要塞で、他里の進攻を幾度もその土地を利用した戦術で防いできた難攻不落で有名な里です。わざわざ危険を侵して同盟相手の他里に預ける理由など」
「たしかに、ワシも滝の難攻不落さは充分に理解してる。が、その難攻不落も、その中身を知られてしまっては意味がないというかとじゃ」
シカクの問いにそう返せば、ダンゾウがまさか、と呟く。
「里の裏切り者か?」
「裏切りではない。というよりどちらかといえば死んだと思った忍がまさか生きてるとは思わなかった、という方が正しい、何せワシもその名前を聞いてまだ生きておったかと内心冷や汗をかいたくらいじゃ」
そこまで言うとダンゾウは少し考えると、ワシの言葉の意味する人物に心当たりがあったようで苦虫を噛み潰す。
「まさか、滝の『角都』か?全盛期の初代様や二代目様と殺り合い、引き分けた」
「……あぁ、あやつか。確かにあやつは殺しても簡単には死なないが、生きているのならすでに齢百二十を超えているのではないか?」
「えぇ、滝が調べたところ、未だに現役で賞金首稼ぎをしてるらしく、しかもよりによって奴が今所属してる組織は『暁』」
最後の一言で全員の頬がひきつるのが分かった。そしてなぜ態々他里が同盟国相手とはいえ自分達の最大戦力である尾獣をこっちに渡してきたか。
「殺されて奪われるくらいなら、同盟相手に保護してもらうほうが長期的に見れば滝からすれば得という考えなわけね、食えない考えだこと」
「木の葉からすれば戦力増強、滝からすれば長期的に同盟として信頼関係の構築という、双方利はありますしね、表向きとしては」
内情はこっちがかなりデメリットを押し付けられているようですが、とシカクもクシナもジトリとした視線を向けてくる。
「その分、滝からの貿易に関しては今までに比べて半分以下の税で、かつ今まで以上の両を卸して貰えるのだからメリットもあるというものよ。
まぁ流石に木の葉にいる間は額当てを木の葉のものを使用してもらい、所属も表向き滝ではなく木の葉にすることは了承してもらったがの」
「だが、そんな人柱力をなぜこのような演習場に出させた?下手すれば九尾と七尾の争いで里が滅ぶぞ」
ダンゾウのもっともな問いだが、その理由は簡単であって、
「仕方なかろう。七尾の人柱力はナルト達と同い年で、同じ下忍なのだからな。これから表向きは同期として活動して貰うしの」
『はぁ!?』
ナルト班のメンバーは
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原作通り
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オリジナル