さて目の前の状況にどうするべきか、俺たちはとりあえずチームリーダーだけで会議することになった。
「んじゃ俺が頭として回させて貰うが、なんか作戦がある奴はいるか?」
シカマルの問いに全員が黙り込む。そりゃ簡単に答えが出せれば苦労しないか、
「……霧を吹き飛ばすだけなら、俺がなんとかできるかもしれねぇ」
「ナルト、どういうことだ?」
オレの言葉に真っ先にシノが反応する。
「まだ練習途中だけど、『風遁・多重影分身』を使う。影分身を突っ込ませて霧を吹き飛ばすように爆破させる。成功すれば全部は無理でも進路ぐらいは切り開けると思う」
「なるほど、今居る忍で風遁を使えるナルトだからの作戦か」
「だが逆に言えば、ナルトが風遁を使う可能性を教師は予想してるはずだ。そこの対策をしないと思うか?」
サスケの冷静な反論にオレもシカマル達も何も言わない。それが現実的にあり得ると理解しているからだ。
「だがそれでもここはナルトのそれに賭ける以外の突破手段がねぇってなわけでそこは採用で良い。問題は、その霧以外になんの仕掛けもない訳がないってことだ、少なくとも物理的なトラップは仕掛けてるだろうな」
そう言うとクラス違いのチームのリーダーの一人が手を挙げる。
「ならナルトの影分身でそれも吹き飛ばせないのか?霧を吹き飛ばせるレベルなら、当然起爆札とかまきびしとか、仕掛けるタイプの罠なら一緒に」
その一言はあまりにも当然の考えだが、そうは問屋が卸さない。
「流石にそこまで強い爆破にすると、風や霧がどう吹き飛ぶか分からないし、何より一緒に吹き飛ばせたとしてもそれが誘爆したり、こっちに礫みたいに飛んでこないとは限らないから無理、下手したら死人が出る」
「礫って、最大だとそんなに勢いがあるのか?」
「下手すればそこら辺の砂粒で全身傷だらけになるくらいの速度になる。あくまで三代目のじいちゃんが本気でやったらの話だけど、チャクラ量はオレの方が多いから、相応に込めたら当然」
想像した全員が青い顔をしたので当然却下となった。
「それに罠だけじゃなくてミズキ先生やイルカ先生が見てるだけなんてあり得ない。十中八九仕掛けてくる」
「だろうな、せめてどうにかして巻物の位置さえ分かれば……」
それができたら苦労は……そう思ったが、
「いや、もしかしたら……」
「ナルト?」
「かなり博打だし、運に作用されるから絶対じゃないけど、それでもワンチャン、なんとかできるかもしれねぇ」
オレは思い付いたそれを話すと、全員唖然としたが、
「……悪くねぇな」
「確かに博打だが、悪くない策だとは思う」
「現状打てる手では一番マトモな作戦だな」
考えれば考えるほどに全員が納得していく。
「よし、それで行くぞ。全員5分で準備しろ」
シカマルの言葉に全員がすぐさま動き出した。
「お、どうやら漸く生徒達が動き出したようだぞ」
俺の言葉にミズキが待ちくたびれたと言うように準備を整える。
「……ありゃ風遁か?にしては派手に霧を吹き飛ばしてやがるな」
「多分ナルトの『風遁・多重影分身』だな。前に三代目様がナルトに教えてるのを見たことがある。とはいえ、流石にそこまで習熟してないみたいだが」
その言葉になるほど、と呟いた大型の風魔手裏剣を彼は持ち上げる。
「ーーーもう少し霧と鱗粉増やした方が良いっすか?」
と、この霧と幻術の発生源であり、味方である少女……フウが声をかけてくる。
「いえ、今回フウさんはあくまでも補助に徹して欲しいって三代目様が、あまり派手に動いて九尾とぶつかって大暴れというのが起きないようにと」
「え~、あっしとしてはこう動かないってのは退屈なんすけど~?」
「勘弁してくれ、今回はあくまでも君の同期になる連中の卒業試験が主体なんだ」
そうミヅキが言うと仕方ないと言わんばかりに頬を膨らませて木の上に座り込む。
「わかったっす。でも、流石に吹き飛ばされたのをカバーする程度には霧と鱗粉を操作するっすよ?」
「それは構わない。が、それでどれぐらい現状を維持できる?」
「今のと同じのは多分5分ぐらいっすかね?多分それ以上はある程度のチャクラがあれば幻術に掛からなくなっていくっす」
5分、その言葉に俺とミヅキは顔を見合わせて頷く。
「なら限界が来たら解除してくれて構わない。その代わり、巻物のある場所で待機して迎撃を頼む」
「りょーかいっす。あっしの巻物が火を吹くっすよ、火遁使えないから本当に火は吹かないっすけど」
「……あまりやり過ぎない程度にお願いします」
そう言って生徒達が向かってくる方向へと向かう。
「さて、生徒相手に術無しでどこまでやれるかね」
「まぁ無様にやられない程度には頑張りましょう」
そうして向かうこと2分、目の前には幻術をかけられた一部の生徒を除いたほぼ全員がいる。が、
「ミヅキ、ナルトと一部の生徒が居ない」
「だな」
少なくともナルトチームとキバ、そしていのの五人がその場に居ないのが分かった。
分身して霧を消してるナルトのサポートかとも思ったが、それにしては人数が多すぎると俺はいぶかしむ。
では迂回して巻物をとも考えたが、影分身の爆発音は殆んど聞こえないし、わざわざ今期の体術上位層である彼らをほぼ全員この場から離れさせる意味が分からない。
「悪いがここから先には行かせられないな」
そう言ってる間にミヅキが前に出る。
「イルカ、半分任せたぞ」
「はぁ、しょうがないか」
俺は腰からクナイを抜いて構え、ミヅキと分かれるように生徒にぶつかる。
彼らも分かっているように三々五々に散りながら体術とクナイで応戦し始める。が、その違和感にすぐに気づいた。
「お前らどういうつもりだ?」
「は?何がっすか?」
俺の言葉にシカマルが反応する。
「とぼけるな、まるで勝つつもりのない応戦で時間稼ぎをする、そんな魂胆が見え見えだぞ!!」
近くにいた生徒を振り払いながらそう叫べば、生徒達の表情が険しいものに変わる。
何を企んで、そう思った矢先に後方から、それも巻物がある地点の方向からけたたましい爆発音と土砂が巻き上がった。
「な!?」
「嘘だろ!?」
何が起きた、そう思ってすぐにそちらへ向かおうとすれば、生徒達がまるで予定どおりと言わんばかりに俺たちを囲み始めた。
「イルカ先生、確かに俺達の役割は囮で時間稼ぎっす。ナルト達別動隊が目的のものを回収するまでのね」
「っ!?だが、この霧の中を突撃すれば幻術に」
「
その一言でナルト達が考えた作戦が理解できてしまった。
「
「えぇ、幸いにもウチにはそういった採掘が得意な忍が二人も居ましたから」
「っ、チョウジとキバか」
ミヅキの予想通りだ。おそらく作戦としてはこうだろう。
まずナルトが風遁・多重影分身で霧を払うと同時に陽動をかけ、同時に目の前のシカマルやサスケ達が囮として進む。
その間にまずチョウジが地下に向かって穴を掘り、その採掘音が聞こえないかつヒナタの白眼が通じるギリギリの深さまで縦穴を掘った後に、キバと犬塚家特有の忍犬である赤丸と共に横穴を掘る。巻物に向かって一直線に。
ナルトといのは巻物回収での戦力だろう。この時点でヒナタ、チョウジ、キバのそれぞれはチャクラをかなり使っている。となると人柱力としてチャクラをかなりの量保有してるナルトと、そのサポートができるメンバーで戦闘と回収をするという役回りだろう。
「イルカ!!こっちは受け持つから巻物に」
「そうしたいですが、どうやら彼ら、完全に俺たちを足止めする気全開ですね」
クナイどころか影真似、さらにはサスケの火遁やシノの蟲まで飛んできての完全に足止めに全力を割いている。
「悪いが、こっちもナルト達から任されてるんでな、全力で足止めと妨害をさせて貰う!!」
「イルカ先生、ミヅキ先生、悪いっすけど俺たちに付き合って貰いますよ」
ナルト班のメンバーは
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原作通り
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オリジナル