「アハハハ!!楽しい、楽しいっすね!!こんな楽しいバトルは生まれて始めてっす!!」
「そうかよ!!」
お互いに尾獣の力をフルで使った戦いは、たった一合拳がぶつかっただけでとんでもない風圧が辺りに起こる。
「いいっすよ、滾るっすよ!!こんな興奮して、生きてるって実感できること、他にないっすよ!!」
「この、バトルジャンキーか!!」
鞭のように閃く得物をチャクラの腕掴み分回す。地面にぶつかるはずだったそれを、目の前の女は空を飛ぶことで受け流す。
「だいたい、なんでそこまで戦いたがる!!そんなことしなくたって」
「
彼女はそう言って今までの好戦的な笑みから真剣なものに変えた。
「うずまきナルト、貴方はいいっすよ。あの、九尾の人柱力なんすから。運命力とか、世界の中心軸とか色んな言い方ができるっすけど、
「っ、それは」
「けどあっしは違う。七尾の人柱力としての末路は、あと二年以内に生け贄として捕まって殺されて、どことも分からないような場所に誰にも分からないように捨てられて、死体になっても弄ばれて操られて、ろくなことがありゃしないっす」
それは未来を知ってるが故の諦観であり、嘆きであり、怒りの言葉だった。
「なら生き残るために強くなろうって、足掻いて戦って、それの何が悪いっすか?あっしは2度も人に弄ばれて死ぬのはまっぴらゴメンっす!!」
そう言ってフウは自らの得物にチャクラを込める。
「だから強くなるために戦わないと、そうじゃないと簡単に殺される、殺されないためには強くならないと」
「おまえ……」
その言葉の意味が分からないほど、俺は鈍感じゃなかった。
ある意味、俺は幸運だったのかもしれない。目の前の少女の言う通り、もしかしたら別の人柱力に転生していたのかもしれないなか、こうしてうずまきナルトとして転生できたのは。
(フウは、俺がなっていたかもしれないもしもの存在だ)
あぁして狂わなければ、絶望にのまれて動けなかったのだろう。
あぁして力を求めなければ、目の前に迫る恐怖で足が竦んでいたのだろう。
あぁして戦いに身に置かなければ、孤独に苛まれて眠れなかったのだろう。
(九喇痲、本気でやるぞ)
(は、こっちは最初からそのつもりだ)
俺は懐からクナイを取り出して構える。
「ーーー風遁・風烈刃」
クナイの刃先、刃がチャクラを纏うことで風遁によって形成された長刀へ変化する。
「へぇ、剣術っすか。でも、そんな虚仮威し!!」
彼女の得物が鞭として振るわれ、それをまるで豆腐でも裂くよう簡単に切断した。
「な!?」
「風遁は五大性質のうち、切断力に秀でたチャクラの性質をもつ。そしてオレは、刃状にしたチャクラを超微細な振動が起こるようにした」
「っ、
自分の得物が簡単に切断された理由に気づいた彼女は、切断されたそれを捨ててもう片方のそれを剣として構えて突撃してくる。
それを切り裂こうと刃を合わせれば、なんとイヤな音をたてるものの鍔迫り合いに押し込まれた。
「あっしのチャクラ刀は風のチャクラで鞭のようにしなり、土のチャクラでダイヤモンド並みの堅さを得るっす!!いくら高周波振動ブレードとはいえ、簡単に斬れると思わないことっすよ!!」
「そりゃ面倒なことだ!!」
オレは鍔迫り合いを無理矢理に弾き、そのノーガードの腹筋に拳を叩き込む。
「ぐ、まだまだ!!」
すぐさま体勢を立て直しつつ距離を取る彼女だったが、最早距離は関係なかった。
「……いや、終わりだ」
「あ?」
多重影分身を発動し、そう答えれば彼女は訳が分からなそうにしてるが、
「ゴフッ!?」
目の前に今まで存在しなかったはずの分身体が彼女の腹を殴りあげ空に舞わせる。
さらに他の分身達もまるで彼女の目の前に瞬間移動するように現れては殴り付け、身動きを一切取れないようにする。
「ぐほっ、まさかこれって、『飛雷神の術』!?」
「その通りだ」
正確にはオレは完全な『飛雷神』をマスターしてる訳じゃない。自分のチャクラでマーキングした相手が見えてる範囲の場所にしかワープできない不完全なものだが、それを影分身の視覚情報でそれぞれがワープすることで補った不完全な代物だが、こういう手数が重要な場面では場面に置いては十二分に役に立つ。
「名付けて『飛雷神・分身瞬身回し』だ」
分身が全て消えて終わった頃には、フウの全身はボロボロで尾獣化した姿を保つのも不可能なくらいにフラフラでありながら、それでも気力だけで立っていた。
「はぁはぁ、良いの、貰ったっすね」
「限界だろ、いい加減倒れてろよ」
「そうっすね、正直立ってるのもやっとなくらいっす、でも」
そう言う彼女の表情はどこか楽しそうというか、背筋に冷や汗が止まらなくなるような笑みを浮かべていた。
「ここまで遠慮なく、気持ちいいくらいにボッコボコにされてるのに、どうしてかっすね?疼くんすよ、体が」
「……ほわい?」
「なんていうか、そう、人間、死にかけると生存本能っていうか、子孫を残そうって考える本能が生まれるそうで、それも、自分より強い相手に対してだと特に」
「…………」
オレはジリジリと後ろに下がり、だが目の前の少女もそれに倣うように前に出てくる。
「つまり何が言いたいかと言うと……肉体的に一目惚れってやつっす♡!!」
「ノォォォォォォォォ!!」
まるでどこぞの怪盗三世のようなジャンピングダイビングを仕掛けた来た彼女に絶叫して逃げ回る。
「待つっす!!大丈夫、ちょっとだけ、ちょっと入れて出すだけっすから!!雲を数えてたらすぐに終わるっす!!」
「普通そういうのは逆だから!!あと年齢考えろ!!つうかなんでそっちから襲ってくるんだよ!!肌色と合わせてアマゾネスかお前は!!」
「恋は何時でもハリケーンっす♡!!」
「誰が海賊女帝になれって言った!!つか、ハリケーンの意味が違うだろそれ!!」
ぎゃあぎゃあやかましいこのある意味命がけの鬼ごっこは、追いかけてくる少女がダメージで気絶するまで続き、
「あ、ちなみに三代目様からナルトとサスケ、あとあっしで班になるって言われてるから、これからよろしくっす♡」
「ちょ、は、ふざけんな、なんでだよ!!」
「うちは、七尾、九尾、これで察しろっす」
「納得しかできねぇけど勘弁してくれぇぇぇ」
ある意味で長い付き合いとなることに頭を抱える俺だった。
ナルト班のメンバーは
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原作通り
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オリジナル