遊奈「1話ほど遅いよ……」
海「前回は本編がけっこう大事なところだったから、正直どうでもいい今回あたりにでも、って思って。というか、肝試しあるなら言ってよー私も行きたかったー!」
奈「本編見たんだろ行かなくて正解だよ! 」
海「それにしても10話かぁ……さっきそのあたりで歌音と会ったけどさ、『まさかこんなに続くとは思ってなかった』って言ってた」
奈「しっかりしろ作者! 君が萎えたら俺たちは死ぬんだぞ!?」
海「『この頃創作意欲があんまり湧かないから投稿が遅れ気味』とも言ってた」
奈「あの性悪暗黒界野郎ブッ殺してやるクェーサー持ってこい!」
海「あ、そろそろ本編始まるよー」
奈「……この回、俺の趣味と性癖が
海「ともかく……ええと、私達の作品、『イレギュラーシンクロン』をご愛読いただき、誠にありがとうございます」
奈「これからも、なんだかんだで続いていく予定です。今後ともこの作品、及び俺たち『東雲遊奈』と『笹嶋遊海』をご贔屓のほど、どうぞよろしくお願いいたします」
奈、海「「それでは、お楽しみください!」」
廃寮でのあれこれから一夜が明けた。
あのあと、遊奈たちは無事に闇の世界から脱出し、しばらくして明日香も目を覚ました。
さすがの十代も懲りたのか、一団はその後すぐに廃寮から逃げ出し、女性陣を女子寮に送ってからそれぞれの寮に戻った。
遊奈としては、やはりデュエルの最後に発生した“本物”の闇のゲームと“デュエルモンスターズの精霊”が気になるところだが、ツァンに質問するタイミングを完全に逃してしまった。部屋に帰ったところで長文メールを送っておいたのだが、まだ返信はないらしい。
「おはよう、遊奈」
壁に向かっていた三沢が振り向き、爽やかな笑顔を見せる。遊奈は寝ぼけ
「おう……いつも早いな……まだ7時だぜ……」
「いや、僕はいつも通りの5時半起きだよ」
「休日だってのに気合い入ってるなー……充分早いって……」
「遊奈、君もたまには朝に活動してみたらどうだ? 朝はいいぞ。1日で一番頭が回る時間帯だ」
「……たぶんそれ君だけだと思う……他の一般的な人間は朝起きたときが一番頭回らないと思う……」
のそり、と遊奈は二段ベッドの上段から這い出した。
「……三沢、コーヒー淹れるけど、飲む?」
「ああ、いただこう」
遊奈はうつ伏せのまま地面を這い、備え付けのコンロまでたどり着く。そこで初めて地面に足をつけた。
その様子を見ていた三沢が苦笑する。
「僕としても、君を一般的な人間に分類していいものかどうか悩んでいるところなんだけどね」
「残念ながら俺は一般的な人間を代表してねーよ……」
ヤカンを火にかけ、大きなあくびをする遊奈。
三沢は再び苦笑し、作業に戻った。
一心に壁に向かう三沢に、今度は遊奈が話を振った。
「……今度は何の数式だい?」
「君のデッキが事故を起こす確率だ」
「やめてくれよ! 」
「はは、冗談さ。噂で、地球上で人物AとBが偶然に出会う確率は25メートルプールに入れた時計の部品が水の流れで組み上がる確率より低いと聞いてね。まずは時計が組み上がる確率を計算しているところだよ」
「お、おう……」
遊奈と三沢の部屋、その壁には大量の数式が書き込まれていた。
元々は真っ白な壁紙だったが、ある日突然、何を思い立ったか三沢はペン片手に壁に向かい、遊奈にとっては意味不明な数式を書き始めたのだ。止める理由もないから、と同居人の奇行を止めずにいた遊奈だが、放置しているうちに別の問題が発生していた。
「……三沢、それさ、壁全部埋まったらどうするの?」
はた、と三沢の手が止まった。
「……たしかに、このペースでいくとあと1月も持たなさそうだな……近いうちに塗料を塗り直すか。遊奈、手伝ってくれるか?」
「それなら遊城たちも呼ぼうぜ。賑やかなほうが楽しいだろ」
「そうだな。それもいい」
「んじゃ、俺は
「大丈夫だ、さっき食べたよ」
「そっか」
大きな欠伸を繰り返しながら、遊奈は部屋から出た。
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「《
「うあー…………負けたよ。まさか《守護者スフィンクス》に殴り殺されるとは思わなかった……」
9時頃。
三沢からの誘いで、2人はデッキを調整するための卓上デュエルを繰り返していた。ちなみに今は5戦目で、三沢が2勝目を上げたところだ。
「《バウンス・コントロール》か……でもって、ただでさえうざいってのに《縮退回路》型……」
「それでも、《シンクロン》のスピードは止められない、か……結構自信があったんだけどな」
「やー、充分強いよそのデッキ……まあ、
「水属性の《ペンギン・ソルジャー》が入ると、墓地のモンスターが地属性のみの状況を要求する《ブロック・ゴーレム》の効果が阻害されるんだ。……いや、いっそ《ブロック・ゴーレム》にこだわらず、《ペンギン・ソルジャー》の採用も検討するべきかな……」
「……そうだ三沢、俺も新しいデッキをいくつか組んだんだよ。調整に付き合ってくれないか?」
「ああ、いいぞ」
ちゃぶ台に広がったカードを片付けつつ、三沢は意味ありげに微笑んだ。
「そろそろ、“彼女”も来る頃だ」
「誰?」
三沢は答えを口に出さず、代わりに部屋の窓を指差した。
遊奈は首をひねってそっちを見る。
「やっほー、遊奈」
窓から上半身だけ部屋に入った状態の遊海が左手を上げた。
「……何してんの、笹島さん」
「いやあ、大地に呼ばれたから」
「正面から入ってこよう……」
「前の2話出番なかったから読者様に忘れられてるんじゃないかと思ってさ、インパクトの強い登場を……」
「そういうのいいから正面から入ってこよう!? 落ちたらどうするんだよ!」
「いやあ、昔からのクセでフリークライミングできそうなところがあるとつい登っちゃうんだ」
「そんな濃いキャラは2話どころか10話くらい出番無くても大丈夫だろ……というか前書きで思いっきり喋ってたよね……」
「自己アピールは大事だぞ、遊奈。僕も皆に忘れられないように、できるだけ自己アピールをするようにしているんだ」
「三沢、お前はたしかに苦労してそうだけど、だからって窓から登場していい理由にはならないと思う」
「とりあえずおじゃま〜」
「あーもう好きにしてくれ……」
目の間を押さえてため息をつく遊奈だった。心で、せっかくの休日くらい心を休ませてくれ……と呟く。
「というか笹嶋さん、いつの間に三沢と仲良くなったんだよ……」
「いやあ、月一テストの前くらいに、最初は遊奈目当てで忍び込んだんだけど遊奈留守でさ、せっかくだから大地とデュエルしたんだ。そこからは友達だよ。デッキ構築とか調整とか協力してもらったり、勉強教えてもらったり」
「三沢お前、一言も話に出さなかったじゃねえか!」
遊奈は驚いて三沢を睨む。対して三沢は、
「聞かれなかったからだ」
と、素知らぬ顔でコーヒーを一口含んだ。
「遊奈、コーヒーのおかわりはあるか?」
「ああそうですか…………笹嶋さんはコーヒー飲む?」
「あーできればコーヒーはパス……ミックスジュースない?」
「残念ながらいちごミルクしかないね……」
「あ、それで」
しばらくして、三沢の前にカップ、遊海の前にグラスが置かれる。
「おお、ありがとー!」
遊海はそれを見るなり、遊奈の手からグラスをひったくって一気に飲み干した。
「おかわり!」
あからさまに嫌な顔をした遊奈は冷蔵庫からピンク色の紙パックを取り出し、
「…………3杯目からは金取ってやろうか……」
「ケチー」
ぶー、と遊海は舌を出す。遊奈はため息混じりにグラスを遊海に渡した。
「さて遊奈、君の新デッキというものを見せてもらおうか」
三沢はにやつきながら、先ほどの《バウンス・コントロール》デッキをシャッフルしていた。
「……じゃあ、4つあるけどこの中から選んで」
「…………《バーン》、《ファンデッキ》、《コンボ》、《特殊勝利》……? スリーブに勝ちかたが書いてるぞ?」
「スリーブ詐欺って可能性もあるよ」
「じゃあ……この《バーン》デッキで勝負だ!」
「……さて、一丁ブチかましてやりますか……」
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「先攻もらっていい?」
「ああ、いいぞ」
答えてから、三沢は首をひねった。いつもは後攻を取りたがる遊奈が、なぜか先攻を宣言したからだ。
「それじゃ………ははは」
引き抜いた5枚を見て遊奈の顔が
「どうした?」
「いや、かなり
さらなる違和感が三沢を襲う。
セットした罠カードや速攻魔法カードはそのターンには発動できず、通常召喚もセットモンスターに使用した今、遊奈はターンエンドの宣言をする以外には残されていないはずだ。速攻魔法以外の魔法カードならセットしたターンにも発動できるが、そもそもそれらのカードはセットする意味がほとんどない。どうせ相手ターンには発動できないのだから、手札に温存しておきたくなるが……どちらにせよ、手札事故を起こしているようにしか見えない。どこが「美味い手札」なのだろう。
だが、遊奈は残る1枚の手札をフィールドに置いた。
「魔法カード、《太陽の書》。セットモンスターを表側攻撃表示にする。《メタモルポット》がリバースして、お互いに手札を全て捨てて5枚ドローするよ」
なるほど……と頷き、三沢は効果の処理を行った。《メタモルポット》を伏せる前に捨てたくない魔法、罠カードを伏せるのは常套手段だ。
5枚の手札補充か……と苦い顔をする三沢だが、遊奈はその程度では止まらなかった。
「速攻魔法、《皆既日蝕の書》。表側表示の《メタモルポット》を裏側表示にするよ。《鳳凰神の羽根》発動。手札の《ADチェンジャー》をコストとして墓地に捨て、墓地の《皆既日蝕の書》をデッキトップに戻すよ。墓地の《ADチェンジャー》の効果を発動。フィールドのモンスターの表示形式を変更するよ。《メタモルポッド》を表側守備表示に変更、お互いに手札を全て捨てて5枚ドローするよ」
「……1ターンで2回、《メタモルポット》の効果を……?」
今度は単純な手札補充ではなさそうだ。遊奈も2枚の手札を失っている。
「……まだ動けそうだ。セットしていた通常魔法、《浅すぎた墓穴》。お互いに自分の墓地からモンスターを裏側表示でセットするよ。俺は《ニードルワーム》を選択」
「僕は、《守護者スフィンクス》を選択しよう」
「魔法カード、《魔法石の採掘》。手札2枚をコストに、墓地から《太陽の書》を手札に加えるよ。カード1枚セットして、《太陽の書》発動。《ニードルワーム》がリバースして、相手のデッキトップを5枚墓地へ送るよ」
遅まきながら、三沢も察していた。
このデッキの、“意図”を。
「《皆既日蝕の書》。フィールドの表側表示モンスターを全て裏側表示にするよ。セットしてた通常魔法、《おろかな埋葬》。デッキから《ADチェンジャー》を墓地へ送る。墓地の《ADチェンジャー》を除外して《メタモルポット》を表側守備表示にする。《メタモルポット》のリバース効果で、お互いに手札を全て捨てて5枚ドローするよ。速攻魔法、《月の書》。《メタモルポッド》を裏返す。カードを1枚セットして通常魔法、《太陽の書》。この発動にチェーンして《連続魔法》。《連続魔法》の発動コストで手札を全て捨て、《太陽の書》の効果で《メタモルポット》をリバース、《連続魔法》の効果で《太陽の書》の効果をコピーして、《ニードルワーム》をリバースするよ。《メタモルポット》のリバース効果で手札を全て捨てて5枚ドロー、《ニードルワーム》のリバース効果で相手のデッキトップを5枚墓地へ送る。速攻魔法、《皆既日蝕の書》。表側表示の《メタモルポット》と《ニードルワーム》を裏返すよ。魔法カード、《魔法再生》。手札の魔法カード2枚をコストに墓地の《太陽の書》を手札に加え、発動。《ニードルワーム》を開いて、相手はデッキトップを5枚、墓地へ送る。最後に、セットしていた《手札抹殺》を発動。お互いに手札を全て捨て、捨てた枚数ドローするよ。うん、ターンエンド。三沢のデッキが0枚だから俺の勝ち」
「はあぁ!!?」
さすがの三沢にもこの結末は意表をつくものだったらしい。その隣で遊海も口を開けたまま硬直していた。
「いやー回った回ったー……回らないと本当に弱いんだよね、これ。リバースモンスターが手札に来ないと困るしさ、初手が魔法だけって可能性もかなり高くて……」
そう言う割に、遊奈の顔はとても嬉しそうだ。
「どうする? 三沢。これでもっかいやる? デッキ替える?」
「……つ、次だ! 次のデッキだ!」
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「スタンバイフェイズ、《おジャマトリオ》発動。相手フィールドに《おジャマトークン》を3体特殊召喚して、その特殊召喚に《激流葬》。が、チェーン1、チェーン2《ご隠居の猛毒薬》、チェーン3《仕込みマシンガン》、チェーン4《仕込みマシンガン》。逆順処理で《仕込みマシンガン》で三沢の手札6枚プラス《おジャマトークン》3体の計9枚×200、1800のダメージ×2、《ご隠居の猛毒薬》で800ダメージ、最後に《激流葬》で《おジャマトークン》が破壊されたから1体につき300×3で900のダメージ。合計は5300のダメージで俺の勝ち。いやー回った回った」
「…………………………」
「まだ2つデッキあるけど?」
「こ、今度は私がやるよ、遊奈!」
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「カードを1枚セットし、《大逆転クイズ》発動。発動のコストでセットした《風魔手裏剣》が墓地へ送られるよ。さて、カードの種類を宣言してデッキトップをめくるわけだけど、俺は魔法カードを宣言。……めくったカードは《大逆転クイズ》、魔法カードだね。俺と君のライフは逆になる。で、笹嶋さんのライフは笹嶋さんが頑張って削ってくれたおかげで残り600なんだけど、《風魔手裏剣》はフィールドから墓地へ送られたときに相手に700ダメージを与えるから、俺の勝ち」
「「…………………………」」
「どうしたの2人とも、もう1つデッキあるよ」
「「もういい! もう勘弁!!」」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「しかしどうして君はあんな、使いづらいデッキを……」
「カードが安かったから」
「なるほど……」
(遊奈のあまりにも酷いデッキにより)デュエルがひと段落ついたため、3人はちゃぶ台を囲んで休憩を取っていた。
《
「一応デッキは5個くらい持ってるけど、マトモに回すデッキは《シンクロン》と、あと1つくらいで充分。あとは全部、ネタデッキみたいなもんだよ」
「僕としてはその、“マトモに回すデッキ”とデュエルしたかったんだが……」
「んー、コイツもコイツで変なデッキだし、実を言うと三沢が使うようなデッキとは相性悪いからなー……」
話しながら、デッキから5枚のカードを引き抜く遊奈。顔をしかめてはデッキをシャッフルし、また5枚をドローする。
そのカードを見た遊海は首を傾げて言った。
「……これ、デッキ構築に問題あるんじゃないの?」
「いや、このデッキならこの構築で問題ない。……まあ、普通のデッキなら大問題だけど」
遊奈は微笑みながら答え、ドローとシャッフルを続ける。
「というか、さっきの《緑一色》デッキもこんな感じだよ? 《大逆転クイズ》を100%当てるために」
「え、あれ全部魔法!?」
「うん。《大逆転クイズ》が決まれば勝ち確定、決まらなきゃ負け確定」
「たしかに、デッキのカードの種類を統一すれば外さないけど……じゃあ、このデッキも《大逆転クイズ》?」
「いや、こういうカードがあってね……これと、これで……」
遊奈がカードをちゃぶ台の上に並べると、遊海の顔がまたしても引きつった。隣で眺めていた三沢も困り顔で呟く。
「まったく遊奈、君という奴は……」
「デュエルディスクで試してみたら正常に動いたし、使う分には問題ないって」
「嬉々としてそんなデッキを使っていたら嫌われるぞ……」
「こんな変なデッキ、お遊びでしか使わないさ。マジメにやるときはマジメなデッキを出すよ」
そう言いつつ、遊奈の顔は意地悪に歪んでいた。
その顔に軽く恐怖を覚えた遊海が恐る恐る訊く。
「……ちなみに他にはどんなデッキが……」
「《マスドラ1キル》とか……まだ構想段階だけど、《マテリアルゲート》、《テテュスモンタージュ》、《モリンフェン》……」
「《モリンフェン》!?」
「ああ、モリンフェン様を大活躍させるデッキだよ」
「……………………………」
突拍子のない答えに、遊海は一瞬にして言葉を失った。
「……《モリンフェン》を活躍させるデッキか……そんなデッキがあるなら、見てみたいものだな……」
そんな三沢の一言に、遊奈の笑みが深さを増した。
「よく言った、三沢……特別にこのデッキで相手をしてやろう……」
「いや、もう少し休憩を……」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「スタン、メイン! 永続罠、《正当なる血統》! 墓地の通常モンスター、《モリンフェン》を特殊召喚する! 通常魔法、《古のルール》!手札のレベル5以上の通常モンスター、《モリンフェン》を特殊召喚する! 通常魔法、《召喚師のスキル》! デッキからレベル5以上の通常モンスター、《モリンフェン》を手札に加える! 速攻魔法、《帝王の烈旋》! このターン、俺はアドバンス召喚のためのコストを相手フィールドのモンスターをリリースすることで満たすことができる! 三沢、お前のフィールドの《守護者スフィンクス》をリリースし……集いし怨みの結晶が、強者の肉を潰し骨を砕く! 光差す道となれ! アドバンス召喚、《モリンフェン》! さらに魔法カード《命削りの宝札》! デッキからカードを5枚ドローし、5ターン後のスタンバイフェイズに手札を全て捨てる! 装備魔法、《団結の力》を真ん中の《モリンフェン》に装備! この効果で真ん中の《モリンフェン》の攻撃力は2400アップし、3950! 装備魔法《巨大化》を右の《モリンフェン》に装備! この効果で右の《モリンフェン》の攻撃力は2倍になり、3100! 左の《モリンフェン》に《魔導師の力》を装備! この効果で左の《モリンフェン》の攻撃力は1500アップし、3050!いくぞ三沢、バトルフェイズ! 左の《モリンフェン》で《ガーディアン・スタチュー》を攻撃! “エターナル・デカダンス・バースト”、第一打ァ! 右の《モリンフェン》で《番兵ゴーレム》を攻撃! “エターナル・デカダンス・バースト”、第二打ァ! これで終わりだ! 最後の《モリンフェン》で三沢にダイレクトアタック! ダメージステップ、手札の速攻魔法、《突進》の効果で《モリンフェン》の攻撃力は4650にまでアップする! “エターナル・デカダンス・バースト”、スァンレンダァ!」
「ぐあああああああああ!!」
三沢LP4000→0
winner 東雲遊奈
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「GG、胸アツなデュエルだった」
「たしかに遊奈、かなり追い詰められてたもんね……大地が遊奈のライフを残り100まで削って……全く描写なかったけど……」
「ゆ、遊奈……そのデッキ、キーカードが《モリンフェン》である必要はあるのか……? もっとこう、《サイバティック・ワイバーン》とか、色々……」
「モリンフェン様でやるから意味があるんだよ。誰だって好きなカードを活躍させるデッキ作りたいだろ?」
「なんで遊奈が《モリンフェン》をお気に入り登録してるのか、私にはわかんないよ……」
「かっこいいだろ、モリンフェン様! ほら、この角のあたりとか!」
「遊奈、君のそのセンスは僕達には理解できない……」
「お前らはわかってない、わかってないッ!!」
「ゆ、遊奈キャラが暴走してるよ! もっと、寡黙で冷静な設定じゃなかった!?」
「それはまだキャラが定まってない初期の設定の話だ! 」
自分の変化は、遊奈自身にもわかっていた。
以前は1日に一言も発しないことだってあった。そんな人間が、今では“友人”達と大声で談笑している。
楽しい。
遊奈にとっては新鮮な感覚だ。ずっと、この生活が続いてほしいと、心の独り言でつぶやくほどに。
だが、
「た、大変なんだな!」
ほとんどドアをぶち破るような勢いで、部屋に隼人が転がり込んできた。
「どうしたんだい? そんなに慌ててさ」
遊奈は新たなグラスにいちごミルクを注いで手渡す。受け取った隼人はそれを飲み干し、叫んだ。
「十代と、翔が………たたた、退学になってしまうかもしれないんだな!」
どうも埜中です。相変わらずのこの遅い投稿、申し訳ありません。
今回はまあ、なんというか、遊奈や遊海が普段はどんな生活を送っているのかを描いてみました。基本的に2人とも暇なときはどこかでデュエルしてます。遊海は明日香や雪乃、遊奈は十代や三沢とデュエルすることが多いようですね(そういえば雪乃と万丈目の出番をそろそろ作らないと………)。
次回は……ええと、退学騒動でしたっけ? 翔のデッキを改造したり、隼人のおやっさんが来たりするんですよね……制裁デュエルの相手も考えなきゃいけないな……当分はオリキャラやTFキャラ達の影が薄くなりそうです。
では、最後になりましたが、こんな駄文を読んでくださった皆様に感謝しつつ、筆を置きたいと思います。皆様にささやかな幸せがありますように。
2015年6月某日 埜中 歌音
質問、アドバイス、デュエルミス等あれば是非是非コメントへお願いします。キャラやデッキのリクエストも受け付けております。