るーくせんせいとれいあせんせいよんさい、と銀河帝国将軍ダースヴェイダー 作:eriza7170
遠い銀河の彼方にて……
「……貴方……たち……が先生ですか?」
「「……おねえちゃんだぁれ?」」
リン行政官は困惑していた。
連邦生徒会長が失踪し数日、連邦生徒会長が残したメッセージ。
先生という単語が残された意味、フィクサーとしてキヴォトス外からやってくるという存在。
その先生がやってきたという知らせを受けて、とある部屋に入ったリンが見たのは二人の子供だった。
ヘイローがある、だが首から下げた証には担任と副担任と書かれていた。
つまりこの幼児たちは先生なのだ。
「会長……幼児にキヴォトスの運命を任すほど疲れていたら言ってくだされば休みくらい捻出しましたのに……!」
「おねえちゃんだいじょうぶ?」
「るーく、しらないひととしゃべっちゃだめってパパにいわれたでしょ!」
「でもこのひとわるいひとじゃないよ、ぼくわかるもん!」
ふらぁと座り込むリン、その頭をなでる男の子ルーク、その年齢、四歳。
ちなみに女の子レイアも性別が違う双子なので四歳である。
明らかに働く年齢ではないし、フィクサーたる年齢でもない。
幼児に頭を撫でられるという情けない光景だが、どこかリンの心は穏やかだった。
それはルークが異なる未来では天才と呼ばれるレベルのフォースと呼ばれる不思議パワーの使い手だからである。
四歳のルークも訓練は受けていないが無邪気にフォースを使っているのでそのフォースによる癒しをリンの感情に与えていたのだ
「……っは!と、とりあえず、ルーク先生とレイア副先生……でいいんでしょうか、私はリン、七神リンと申します」
「うん!のりもののなかでふしぎなおねえさんにたのまれたの!きヴぉとす?をすくってほしいんだって!」
「るーくそんなことたのまれてたの?」
「うん、れいあはねてたからわかんないとおもうよ!」
「そ、その不思議なお姉さんの髪色はわかりますか?」
「みずいろ!」
「会長……乗り物でどこに行ってなんでルークくんに先生という立場を与えたのですか……!?」
「りんおねえちゃんまたふぉーすがみだれてるよ?」
「ふぉ、フォース?……と、とりあえずシャーレまで案内します……してから考えます……」
「あ!でもいくまえにパパにほろぐらむつうしんしていい?」
「つ、通信ですか?……はい、大丈夫です」
「れいあ!ほろだして!」
「わかったー、はいるーく!」
レイアが丸い板のようなものを取り出し、スイッチを入れる、数秒経てば立体映像が流れだした。
そこにいたのは黒い甲冑を着た大人であった、顔についているのはガスマスクのようにも見え、マントや胸についている機械はまるでオートマタのようだが、彼は立派な人間である。
「ぱぱー!いまどこにいるの?まいご?」
『ルーク!レイア!今どこにいるんだ!?急にスターデストロイヤーからいなくなって今帝国はてんやわんやだぞ!?』
「わかんない!リンさん!ここってどのあたりのぎんが?」
「ぎ、銀河!?スターデストロイヤーとは!?あとパパさんは人間ですか!?」
「ぱぱはさいぼーぐだよ!かっこいいでしょ!」
「……会長、いったいルークくんとレイアちゃんをどこから拉致してきたんですか……」
『貴様がルークとレイアを拉致したのか?』
「ヒュッ」
息が詰まる、まるで山か嵐が降ってくるのを何もできないような莫大な殺意の感覚に襲われる
それは暗黒面のフォースだが通信越しにも伝わるのは流石ダースヴェイダー、瀕死の重傷を機械でごまかしているので関わらずフォースは衰えているが元が莫大すぎて弱体化されようとも平均的なジェダイでは比較にならないほどのフォースである。
「ちがうよパパ!ぼくたちはれんぽーせいとかいちょーにおねがいされてせんせーになったんだ!」
「そうよパパ!これからわたしたちはきヴぉとすのせんせーなのよ!」
『そうか!キヴォトスとやらにいるんだな!通信主!逆探知を急げ!ルーク!レイア!今パパと信頼できる部下が向かうからそこでじっとしているんだぞ!』
『リンとやら、安全な場所にルークとレイアを移動させよ、さもなければルークとレイアを救出した後デススターで星ごと焼き尽くすからな』
「は、はい!安全な場所から一歩たりとも移動させません!!!」
『後々連邦生徒会長とやらには責任を取らせる、だがそれはルークとレイアの状況を確認してからだ』
「……かいちょぉ……ほんとうになにしやがったんですかぁ……」
リンは泣きそうだった