Resident Rebuilding Kivotos 作:柊 シズク
耕作予定地の空き地に着くと予定通り50人のアリウス生が集まっていた。
「皆集まってくれて感謝する、早速だが君達には土地を耕して欲しい。」
「まず君達に鍬の振り方を教える、その上で土地を一緒に耕すその後トウモロコシの種を植えるとりあえずはこれで以上だ、なにか質問はあるか?」
「本当にここで作物なんて育つの?」
黒髪の少女がぶっきらぼう言った
「いい質問だな、君の名前は?」
「戒野ミサキ。」
「簡単な話だミサキ、ここの土は案外肥沃なこととこの辺りの降雨量も適切なレベルだった、ただそれだけさ。」
「そう、ただ考えなしに言ってるわけじゃないんだ。」
「他に質問は無いか?」
誰も声を上げなかった。
「無いならば作業を始めよう。」
全員に鍬を配って正しい振り方を教えながら共に耕した。
なんとか正午には土地を耕すことが出来た。
「皆良くやってくれたこれから昼飯にするぞ!」
その言葉にアリウス生達はざわつき始めた。
やはり彼女たちはまともに食事すら食べれていなかったことが反応から伝わってきた。
全員に乾パンとランチョンミートと水を渡した。
各々微かに喜んだ顔を見せている中1人の少女が涙ぐみながら食べていた。
「うわーん、どうせ次のご飯はきっと三日後とかなんです〜。」
流石に放っておく訳にもいかず声を掛けた。
「そこの君、飯なら三食しっかり食べれるようにするから大丈夫だぞ。」
「本当ですか!?ありがとうございます〜。」
「ミサキさーん、私たち三食しっかり食べれるらしいですよ〜。」
少女は安心したようで食べ終わるとすぐにミサキの方に向かって行った。
「はぁ、ヒヨリわざわざ言わなくてもいいのに。」
どうやらさっきの少女はヒヨリと言うようだった。
その後も順調に農作業は進んでいき夕暮れ時には植え付けと水やりも終えることが出来た。
(アツコの方も上手くやっているだろうか?)
そう思いながら夕食の準備を進めた。
<アツコSIDE>
ジョンさんにアリウス分校の人口を調べて欲しいと頼まれた。
今動ける子達をサッちゃんに集めてもらって区画ごとに人を派遣して生徒証とIDを渡せばいいと伝えてもらった。
当の私はというとジョンさんに渡されたロボットと一緒に住居の補修をしている。
少しするだけでボロボロだった建物が一瞬で直されていくのはあっけなさも少し感じた。
「ジョンさんって一体何者なんだろう。」
思わずそうこぼしてしまうほどあの人の持ってる技術は飛び抜けて高かった。
だからこそ彼の目的が分からなくなる、マダムは私の血を使って何かをするみたいだったけど,ジョンさんはただアリウスを復興させるために色々しようとしてくれている。
だからこそ彼が他の計画を考えているんじゃないかと思ってしまう。
そんなことを考えているとどうやら補修が終わったようでロボットが戻ってきた。
『アツコさん建物の補修が完了しました、これより発電機の設置、上下水道の敷設及び浴場の建設を開始します。』
そう言ってすぐにロボットは行ってしまった。
慌てて私もロボットの後を追った。
<ジョンSIDE>
炊き出しで無事に全員に食料を配給出来た。
後片付けを済ませた後、臨時で建てた生徒会長室に向かった。
中に入るとアツコが書類を難しい顔で見ていた。
「今大丈夫か?」
「うん、大丈夫だよジョンさん。」
アツコは書類から顔を上げた。
「何か問題があったのか?」
「何人かの子たちが病気に罹っているみたいで薬とかがアリウスには無いからどうにかならないかなジョンさん?」
「薬か…一応薬学とかの知識はあるが如何せん何の病気かが分からないとな。」
「じゃあ明日にでも私と一緒に来てくれないかな。」
「構わないぞ、話は変わるが建物の補修は問題なく終わったようだな。」
「私はただ見てただけだけどね。」
「それでいいんだ、あくまでロボットが故障した時に対応出来るようにしたかったからな。」
「そっか、ならよかった、他にも何かある?」
「そうだな、農場も問題なく出来たぞ、まあこんなところだな。」
「その、ありがとうございますジョンさん。」
「ああ、どういたしまして。」
そう言った後ジョンは部屋を離れて自分の部屋に戻った。
(明日には食品工場を作ってトウモロコシを加工出来るようにしないとな。)
トラクターの導入や食品の売り出し方を考えていると目蓋が重くなってきた。
(今日は寝ることにしよう。)
ベッドに寝転んですぐに眠った。
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ゆっくりで問題ナッシング