Resident Rebuilding Kivotos   作:柊 シズク

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[幕間]マイアの記録

ジョンさんが大聖堂に行った次の日、集会があるから大聖堂前に集まってとスバル先輩に言われた。

 

集会なんてマダムはいつもはしなかった。

 

昨日のことがバレたのかと冷や汗が止まらない

 

大聖堂前に着くとジョンさんが壇上に立っていた。

 

どうやらジョンさんの話によるとマダムを倒したらしい。

 

それで秤アツコと言う子を生徒会長にしてアリウスの改革を始めると言った。

 

後ろに居た子が壇上に上がった。

 

あの子は確か一度会ったことがあったはず、でもいつもマスクを被っていたはずだけれど今は着けていないみたい。

 

(なんであの子が生徒会長になったんだろう?)

 

そんな考えが頭をよぎった。

 

そうしているとあの子が話し始めた。

 

あの子は私たちの力を合わせて暮らしを変えようと言った。

 

でも、私たちにそんなこと出来るとは思えなかった。

 

そうこうしていると集会が終わった。

 

ジョンさんがまた壇上立った。

 

「皆に食料の配給をする前から順に並んでくれ。」

 

みんながザワザワし始めた、無理もない私たちにご飯の配給なんて今まで三日に一回あったら良いぐらいだったから。

 

みんなが並びだしたから私も急いで並んだ。

 

列の先頭で渡されたのは袋に入ったパンとスープだった。

 

彼は昨日の夜みたいな優しい顔で私たちに微笑みかけていた。

 

他の子たちも目を輝かせながらご飯を食べている。

 

これがもし夢なら二度と覚めないで欲しい、ただそう願うばかりだった。

 

                       

 

ご飯を食べた後、スバル先輩に呼ばれた。

 

「どうしたんですかスバル先輩?」

 

「マイアどうやら私たちに生徒会長が頼みたい事があるらしい、だから私と一緒に来てくれる?」

 

「分かりましたスバル先輩、一緒に行きます。」

 

私はこくりと頷きながらスバル先輩に答えた。

 

スバル先輩について行くと生徒会長ともう1人の人が立っていた。

 

「アツコ生徒会長私たちは何をすれば良いでしょうか。」

 

スバル先輩がそう尋ねると生徒会長は答えた。

 

「ここに集まってくれたみんなにはアリウスにどれだけの生徒がいるか調べて欲しいの。」

 

「詳しい方法はサッちゃんが話してくれるからしっかり聞いてね。」

 

「錠前サオリだ。これから説明する内容をしっかりと覚えておくように。」

 

サオリさんからの説明によると私たち1人ずつに生徒証が渡されてそれを使って管理するらしい。

 

もし病気の子が居れば別途記録しなければならないとも言われた。

 

だから私たちは他の子たちのところに行って生徒証を渡せば良いとのことだったから、スバル先輩と一緒に廃墟を一軒一軒見て回った。

 

古びた倉庫みたいなところに入ると1人の小さな子が隅っこでうずくまっていた。

 

「あの、大丈夫ですか。」

 

そう尋ねてみると、その子は顔を上げてくれた。

 

「あの、おねえさんはだれですか?」

 

「私の名前は立木マイアと言いますあなたは?」

 

「わたしのなまえは朽葉マナです!」

 

その子はアリウスらしからぬ元気な声で答えた。

 

「えっとマナちゃん、ここに他の人も住んでいるかな?」

 

「うん、おねえちゃんがひとりいるの。」

 

「そのお姉さんはいまどこにいるのかな?」

 

「かぜをひいちゃってとなりでいるって言ってたよ。」

 

「教えてくれてありがとうマナちゃん、そういえば今何歳かな。」

 

「いまはね~9さいだよ。」

 

「そっかありがとね。」

 

そういいながらジョンさんにもらった機械に入力を始めた。

 

この機械は名前と年齢を入力すると自動でIDを発行してくれる優れものだとジョンさんは言っていた。

 

入力を終えるとすぐに生徒証が発行された。

 

発行された生徒証をマナちゃんに渡した。

 

「これくれるの!?ありがとうございます!」

 

まるで宝物を貰ったみたいにはしゃいでいるマナちゃんに別れを告げてマナちゃんのお姉さんを探すことにした。

 

三件目でようやく見つけることが出来た。

 

ボロボロのベッドに苦しそうにマナちゃんのお姉さんは寝ていた。

 

「あなたがマナちゃんのお姉さんですね、体調はどうですか?」

 

そう聞いてもただ苦しそうにうめき声をあげることしかお姉さんは出来なかった。

 

どうすればいいか戸惑っているとスバル先輩がお姉さんの面倒を見るから他の所に行って欲しいと言われた。

 

お姉さんのことは心配だったけどスバル先輩がついてくれるなら多分大丈夫だろう。

 

その後も様々な廃墟を巡ってそこにいる人たちに生徒証を配っていったら気づいたら日が暮れてきた。

 

ひとまず与えられた区画をなんとか終わらせて食堂に行くと炊き出しがすでに始まっていた。

 

列に並んでいると周りの話し声が聞こえてきた。

 

「新しく来たジョンさんってすごく優しいよね。」

 

「うん、こんな無価値な私たちにもしっかり気遣ってくれるし。」

 

「農作業は疲れるけど今までの訓練よりも辛くはないし。」

 

他の子たちもジョンさんを好意的に見ているみたいだ。

 

聞き耳をたてているといつの間にか先頭になっていた。

 

「お疲れ様、飯食って元気出すんだぞ。」

 

ジョンさんに励まされながらご飯を渡された。

 

座って食べてみると

 

「美味しい。」

 

ふと言葉がこぼれた。

 

あっという間に食べ切ってしまった。

 

お腹がいっぱいになったら少し眠くなってきた、少しだけなら寝ても良いよね…

 

 

                       

 

「マイア…マイア起きて。」

 

誰かが私を呼んで…ってスバル先輩!?

 

「私どのくらい寝ていましたか!?」

 

「30分ぐらいかな。」

 

「そんなにですか!?それでスバル先輩はなんで起こしてくれたんですか?」

 

「どうやらお風呂が出来たらしいからマイアと一緒に行こうかなって思ったからさ。」

 

お風呂まで出来ているのは思いはしなかった。

 

出来たお風呂は広くてすごく快適だった。

 

新しい服とふかふかのベッドまで作られていてちょっと自分が幻覚を見ているのではと疑ってしまうほどだ。

 

着替えた服でベッドに入ると眠気がまた襲ってきた。

 

「私、こんなに幸せな気持ちでいいのかな。」

 

この幸せがずっと続くようにただ祈ろう。

 

                     

 

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