Resident Rebuilding Kivotos 作:柊 シズク
ゲヘナとの境界線に差し掛かると検問が設置されていた。
「止まれ風紀委員だ、ゲヘナに何の用だ。」
「給食部の依頼でガラス製食器の配達に来た。」
「荷物を検査させてもらうぞ。」
「構わない、どうぞ。」
車のロックを解除してトランクを開けると風紀委員は荷物を検査した後トランクを閉めると
「ふむ、問題なし通って良いぞ。」
ほっとした顔で言った。
「どうも。」
そう言って配送車を走り出させた。
車両を走らさせていると程なくして不良たちに襲撃された。
「その積荷をよこしな!」
銃を撃ちまくりながら不良の一人が叫んだ。
「クソ、治安が悪いと聞いていたがここまでとはさすがに考えていなかったぞ、装甲を強化していなかったら今頃どんな酷い結果になっていたことだろうな。」
エンジンを全開にして絶えず襲ってくる不良たちを振り切りながらゲヘナ学園に辿り着いた。
「ここがゲヘナ学園外の荒れようと比べたらかなりましだな。それで給食部の場所はたしか…」
依頼に書かれていた場所の中に入るとそこは一面荒れ放題といったところだった。
ひとりの角の生えた少女がなんとか荒れ放題の食堂を片付けていた。
ふと目が合った少女がジョンに気付いたようだ。
「今は開業前です、何度言えば…あれ大人の人ですか?」
「依頼があって来たW.V.A.Cのジョンだ、君が依頼主かい?」
「W.V.A.Cの方でしたかすみませんでした。私は給食部部長の
「コレに全部入っている、確認をお願いする。」
ナナミと名乗った少女が包装を解いて確認した後ジョンに向き直り言った。
「中身に問題はありませんでした。配達ありがとうございました。」
「どういたしまして、よかったら机と椅子片付けるの手伝おうか?」
「いえいえ、配達だけじゃなくそんなことまでさせるわけにはいかないです。」
「これは俺個人としてやりたいとおもったことだから気にしないでくれ。」
ナナミは少し悩んでいたが
「そういうことなら是非お願いします。」
そう言ってジョンの頼みを受けた。
1時間後
「ジョンさんのおかげで給食の仕込みも間に合いそうです。本当にありがとうございます。」
「役に立てて何よりだ。また何かあれば遠慮せず言ってくれ、出来る限りのことはしよう。」
「はい!それじゃまた今度!」
ナナミは笑顔でそう言った。
「ああ、またな。」
ジョンは別れの挨拶をして、駐車場にある配送車に乗り込みアビドスへの帰路についた。
当然の如く不良に襲われた。
「さっきはよくもワタシらを無視しやがったなぁ、お前たち囲め!」
不良は待機していた人員を呼び包囲しようとしたが、
無論ジョンも突っ切ろうとするが進行方向と後方に何台かの車両が停められているのに気付くと間髪入れずに銃撃が始まった。
「さすがにこれは迎撃以外に選択肢はないな。」
車両の扉を開けるのと同時に出したパワーアーマーを装着して、ミニガンで不良に応戦した。
「「「アグっ!?」」」
「撃ち返して来やがった、物陰に隠れてありったけを叩き込むぞ!」
「これでも食らえ!!」
ミサイルがジョンに直撃した。
「やったか!?」
煙が晴れるとそこにはヘルストームミサイルランチャーを構えたジョンがいた。
『お返ししよう。』
ミサイルが放たれ
「「「「ウギャー!?」」」」
不良たちを障害物ごと吹き飛ばした。
しかし、倒しても新たな不良が戦闘音を聞きつけて来続ける。
『クソ、キリがない。』
ジョンが愚痴をこぼしていると
(風切り音…迫撃砲か!」
ジョンが気づいてすぐに辺りが爆発した。
「風紀委員会だ!大人しく降伏しろ!」
(大人しく従った方がいいな。)
風紀委員の包囲によってすぐに不良たちは制圧された。
「そこのロボット!」
『おれのことか?』
「そうお前だ、お前にも来てもらうぞ。」
『じゃあこれは外させてもらう。』
パワーアーマーを外すと風紀委員は驚いたようだった。
「大人の人間だったのか…まあいいこれに乗れ。」
そのまま尋問室に連れて行かれた。
どうやら配送車も押収されたようだった。
「名前と職業を教えてください。」
「ジョン・ウィリアムズ、職業はアビドス高校事務員兼W.V.A.C代表取締役だ。」
「ジョンさんですか…まさかアビドス高校の関係者だったとは。」
「それで何故あそこで戦闘を?」
「不良たちに襲撃されやむを得ず。」
「なるほど…申し訳ございませんが今のゲヘナの方針で、戦闘行為をした者は収監することになっていますので従ってもらいます。」
「ふむ、一つ聞いてもいいか?」
「構いませんよ、私がお答え出来ることなら。」
「何故、風紀委員がここまで強権的な方針を採用したんだ?」
尋問官は少し考え答えた。
「つい最近ゲヘナの統治者が変わった、それが私の話せる限界ですね。」
「感謝する。」
(ゲヘナの元統治者について調べなければならないな。)
「では、これで尋問を終了します。」
尋問官はそう言い他の風紀委員を呼びジョンを牢に収監した。
(しかしまいったな、電子機器はpipboyを含めて回収されたし、何よりも俺がいつまでここに収監されるかによるが、一番心配なのはユメやホシノ、アンナたちが何をするか分からないことだな。)
日が暮れかけた頃ナナミは食堂を出ると見覚えのある車を見つけた。
(あの車ってジョンさんの乗ってきたもののはずだよね、なんでまだゲヘナにあるの?)
近くの風紀委員の子に話を聞くと容疑者の押収した車だと言う、その車の持ち主は不良と交戦中だったから今のゲヘナの方針で一緒に捕まえたらしい。
面会は可能なのかを尋ねると、釈放までは禁止と言われたのでいつ釈放なのかを聞いたら明日には解放するとのことだ。
今の自分には出来ることはないから仕方なく帰ることにした。
「ジョンさんどうかご無事で。」
そう願うことしかナナミには出来なかった。
一方でユメたちはあまりに帰ってくるには遅過ぎるため集まって会議をしていた。
「アンナさん本当に心当たりはないんですね。」
ホシノは問いかけた。
「私たちが仕事が終わって事務所に戻ってもジョン社長はいなかったんです、しかも私達の仕事が終わるくらいには戻ると言ってましたし。」
アンナははっきりと告げた。
「そうですか…やはりゲヘナで何かあったとしか。」
ホシノが立って外に出ようとした時ユメが
「待ってホシノちゃん。」
そう言って引き留めた。
「私はせめて今日中は待ってみようと思うんだけどダメ…かな。」
「分かりましたよ先輩今日だけは待ちます、でも明日になっても帰ってきてなかったら探しに行きますよ。」
「ありがとうホシノちゃん。」
「いえ、別に私も少し焦りすぎていましたし。」
「ということでみんな今日までは待つ、それでいいよね。」
「「「「「はい。」」」」」
そうして話がまとまり各々は帰った。
次の日ジョンは見知らぬ天井で目が覚めた。
(ああそうだったな、俺は風紀委員に捕まえられてしゅうかんされていたんだったな。)
顔を洗って歯を磨いていると風紀委員の一人が独房前に来て言った。
「釈放だ、ついてこい。」
そう言われジョンはついていくと押収されたpipboyとスマホなどが返却された。
モモトークを見ると通知が溜まっていた。
全て返信して配送車に向かい急いでアビドスに帰ることにした。
なんとかアビドス高校に帰ってくるとみんなが待っていた。
「心配しました〜ジョンさ〜ん。」
ユメが涙ぐみながら言った。
「ジョンさん、心配しましたよ。」
ホシノは少しぶっきらぼうに言った。
「ジョン社長、ご無事でなによりです。」
アンナはほっとしたような顔で言った。
「ジョン社長、きっと大丈夫だと思っていました。」
サラが想定通りだと言わんばかりの声で言い。
「ジョン社長、給料しっかり払ってくれますよね。」
リノは言葉でこそそう言っているが心底安堵しているのが分かった
「ジョン社長〜心配したんですよ〜。」
ハナはジョンに飛びつきながら言った。
「みんな心配をかけて申し訳なかった。」
そう謝った後にアンナたちに報酬を渡し、ユメたちには仕事の達成と事業の拡張について話した。
こうして一連の騒動は幕を閉じた。
アビドス高校から少し離れたところから漆黒のスーツに身を包んだ異形の大人が見ていた。
「ふむここにいましたか、異世界からの来訪者。」
そう一人でに呟いた。
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生徒紹介
ゲヘナ学園2年生
給食部部長
日々の激務に追われて睡眠不足気味、薄くクマができている
早く本編に入るべき?
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早くしろ
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ゆっくりで問題ナッシング