転生したら妖怪だった件   作:鋼色

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10話も超えてるのにまだドワルゴン行ってないんですか???

オリ要素を入れすぎたか…?


11と次元を渡る妖怪と鬼の力

カミアが別世界へと移動しているとき、リムル=テンペストは[妖嵐族(ヨウランゾク)]のランガたちに乗り、ドワルゴンへと向かっていた。

 

 

 

「風強いな!大丈夫か、お前たち!」

「俺たちは大丈夫です!進化した肉体の力は、この程度の風はそよ風に感じます!」

「ならよかった!」

 

名付けと妖魔受胎の付与により進化した[妖魔人鬼《デモンゴブリン》]のリグルと会話を行いつつ、脳裏にはカミアから渡された超オニ魂が浮かんでいる。

 

カミアから託されたこの力は、前述されていた通り、とんでもない力を秘めている。

 

問題児枠としてはアスラムに劣るが、それでも超越的な力に分類されるのは間違いない。

 

カミアが言うには、試練で相対した赤鬼に認められて生えたのが大帝鬼(オニサマ)みたいだ。

 

プレイしている子供達を恐怖を抱かせた絶対的な大鬼。育成の滞ったSランク妖怪を何体も連れていなかったら勝てなかった記憶がある。

 

それほどまでの妖怪からしか抽出できない妖怪魂、超オニ魂。

 

身体能力や魔素の増強に加え、特殊能力(ユニークスキル)極限者(チカヅクモノ)]を新たに獲得させるほどのエネルギーだ。とんでもない潜在能力だな………。

 

しかも超オニ魂がもたらす恩恵をまだ最大活用できていないときた。大賢者が頑張って解析してくれているけど、まだ十全まで判明できていないんだ。

 

〈告。超オニ魂の解析が3割まで完了しました〉

 

……超オニ魂を渡されてから10日は経ってる。渡された時から勘づいてはいたが、並の妖怪魂じゃない。

 

強化率を考えたらジュラの大森林のほとんどの魔物よりも魔素が多いんじゃないのか?

 

〈是。現在確認できている魔物と比較しても圧倒的に超オニ魂の方がエネルギー量が優れています〉

 

妖怪の可能性とはイカれてますね。いや本当に。

 

「……この世界きてから、戦ってばっかりだな。出てこいよ」

 

そんな超オニ魂に引いていたところ、周囲に気配が現れる。魔力感知で凄まじい気配を感じ取れている。

 

「オマエがリムル=テンペストか」

「…!?白い、グレるりん…!?」

「あのお方からの直々の命令だ。オマエは邪魔になるから殺せってな」

 

あの白い妖怪はカミアが保有する並列妖怪とは異なる妖怪だ…。

 

原作ではイカカモネ議長の側についていた妖怪たちが白い妖怪に分類されていたが……まさか、いるのか。この世界にも。

 

……どうでも良い考えはやめだ。俺一人で考えていても分からないものは分からない。

 

妖怪を交えたものはカミアが隣にいてようやく成立するんだ。こんな場所で考えても答えが出てくるわけがない。

 

それよりも、俺がすべき行動は一つ。この白い妖怪を全員ぶっ飛ばすってことだ。

 

闘志者(アフレルモノ)で肉体強化を施しつつ、技術(アーツ)の構えをとる。

 

コピーした灼熱雷霆(フレアサンダー)を全身にまとい、いつでも動き出せるように準備を整える。

 

「情報にはない力だな。捕食者(クラウモノ)大賢者(エイチアルモノ)以外にも持ち合わせているとは……何をやった」

「当ててみろよ。……雷神流(イカヅチ)誤識(パレイドリア)

 

油断を浮かべている白グレるりんを標的に踏み込む。

 

超進化再生による再生強化、超オニ魂吸収による身体能力向上、闘志者(アフレルモノ)による攻撃性増加……そして

 

極限者(チカヅクモノ)

 

極限者(チカヅクモノ)の権能は大きく分けて二つ。

 

座標設定を行った対象の空間の断裂。

 

もう一つは理想対象への擬似的変化。

 

擬似的だから種族特性までは真似できないし、本人ほどの理解力も足りないし、数分という時間制限もあるし、力の差があり過ぎたら変化できないし、本人が使うよりかは効力が下がる。

 

模倣というよりは猿真似と言わざるおえない力。だが、その制限があっても強いと言える理由がそこにはある。

 

今回理想対象にしたのはカミア。

 

大帝鬼(オニサマ)を保有するアドバンテージは身体能力の面で遥かにリードしており、シンプルな殴り合いなら俺が負けるほどだ。

 

妖怪権能に関しては扱えないが、それ以外の特殊能力(ユニークスキル)や特別能力《エクストラスキル》なら扱える。

 

というか、これを発動した本来の目的はそっちの方だしな。

 

「雷神流・業雷炎」

 

守護之聖鳥(カルラ)の炎の力、せいでん鬼の雷の力。両者を混合させた果ての技術(アーツ)

 

妖術二つを混合なんて技、今の俺にゃあシラフでは出来ん。

 

だからこれを発動可能なときはカミアへの猿真似状態のときだけだ。

 

…アイツどんだけ器用なんだよ。

 

「……ッ!つっぱりメンチ!」

「攻撃+悪影響のとりつきの必殺技、か。大したものだな。だが、当たらなければ意味はない」

 

必殺技を超魔覇気で相殺しつつ追撃の技術(アーツ)を発動する。

 

両手には妖魔受胎を利用したガントレットを装備。

 

あの魔人戦に用いたような爆発の妖魔受胎が編み込まれており、殴るだけで爆発が生じる。

 

復活するには魔素とキーワードを消費しなきゃなのが玉に瑕だけどな…!

 

「かっ、はぁ……っ!オマエ、本当にリムル=テンペストか…!?情報と違いすぎるぞ…!」

「情報情報うるせぇな。んなヤンキーみたいなツラしといて情報キャラは無理があるぞ。さっさと来いよ、搦手なんか使ってないで。それともアレか?肉弾戦得意じゃねえのか?」

「てっめぇ……!!」

「やめておけ、グレるりん」

 

……失敗したか。煽ってこっちに来てくれるなら捕食者(クラウモノ)で捕食できたんだがな。

 

戦力強化と記憶入手、色々な意味で期待できたんだが、まあそう簡単にはいかないわな。

 

とはいっても、冷静なのはあの白いムリカベだけだ。周囲で見守っている連中は関与しようとはしていない。

 

あのグレるりんとバディなのがムリカベで、だから止めてきたって流れか?

 

「っアァ゛!もう、面倒くさいな!かかって来いよ全員。まとめて相手してやる!」

「貴様……いまなんと?夢見事もそれ以上は看過できぬな」

「じゃあ何遍言っても大丈夫そうだな。夢見事じゃないから。俺、お前たちのこと倒せるから」

「貴様ァァ!」

 

助かるよ。そうやって考えなしに突っ込んできてくれて。

 

戦略を何も考えなくて食べれるから。お前の力、頂くぞ。

 

「……!?Cランクとは言え、研鑽を積んだ妖怪を一撃で…!」

「…倒したわけではない。食べたのだ。一瞬だが、捕食者(クラウモノ)を展開し、しょうブシをスライムで包み込んでいた。あまりにも速い、我々を倒せるというのは間違いではないらしい」

「そういうこと。ということで、さっさと来な」

 

さて……どうするかな。あんなに啖呵切ったけど、全員を倒せる保証があるわけじゃない。

 

いや、ある一人を除けば倒せる。だが、その一人があまりにも大きな課題すぎる。

 

灼熱の刃を持つ鬼の天敵、焼きおに斬り。白すぎておにぎり侍に戻った感じがあるが、実力はそんなふざけた事を言ってはいられない。

 

多分シンプルな戦いなら俺の方が上だ。炎の火力でならアイツの方が上だけど、総合的に見るのなら断然俺。

 

けど、俺と白焼きおに斬りにはそれ以外の有利不利がある。

 

それはおにぎり侍や焼きおに斬りのスキルとして有名である鬼に対しての特攻ダメージがあるということ。

 

俺は鬼妖怪ではないから十全の特攻ダメージはないが、それでも追加ダメージがある。

 

これを早くに分析して大賢者さんが解析を止めたほどだ。

 

……アイツが一番の難敵だな。どうするか計画は立ててある?大賢者さん。

 

〈告。焼きおに斬り以外の妖怪を先に排除することを……〉

 

そう大賢者さんが言いかけたとき、周囲を包むは爆炎。

 

こちらの仲間には一切手を出さず、自分の仲間を一方的に焼き殺している。

 

敵だけど、気分のいいものじゃない。仲間殺しというのは、それほどまでに胸糞悪いものだ。

 

「なんで殺した」

「これ以上食べられたら私でも対処しかねるのでな。殺させてもらった。我が仲間たちよ、大変申し訳なく思っているぞ」

「ふざけてる……」

「ふざけてなんかいない。……お前のようなごみみたいな鬼を前にして全て守ろうとするのが間違いなのだ。全てを犠牲にして殺しに行くべきなのだ。分かるか?鬼よ」

「分かんねえな。分かりたくもないよ、仲間を平然と殺すやつの気持ちなんてな」

「そうか、ならば…死ね」




極限者(チカヅクモノ)
・空間断裂
座標を設定していれば距離の制限はなく、人でもなんでも切り裂く事ができる。ただ、硬すぎる肉体や結界などには弾かれる。

また、座標の設定以外の要素もあり、空気の状態がどうなって欲しいかを設定することで対象との距離を近づけることができる。

・理想対象変化
敵わない部分を意識し、心のどこかで尊敬を置いている人物かつ、自他共に同格と認識している相手。模倣の度合いは想いが重いほど強くなる。
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