「
「雷神術・白金」
カイジンたちが来てから大きく発展した街から少し離れ、技を打ち合う。
白い雷と黒い雷がぶつかり合う。
配下たちの
直撃しなかったから大した被害が出てないけど、森に直撃した場合……あんまり考えたくないね。
「鬼狩百手・華炎」
「…っ!なんて術を使うの!乙女の肌に傷ができたら不味いでしょうが!」
「時間が掛かるだけで治せるだろ」
「うざっ!」
リムルがアスラムを使って放つこの攻撃、相手しててしんどい…!!
目の前に存在しているだけで警戒心がゾワゾワと湧き立ってくる!なんなのコイツ!!
〈解答。鬼に対しての特攻である
鬼に対する特攻……
「でも、そろそろウザイよ!超感電・青雷!」
「っ、ははっ!雷神術が現象特化、青雷が影響特化って感じか?」
「えっ、なんで分かるの!?めっちゃ怖いんだけどっ!」
「目が良いんでね。というかさ……いいのか?マーキングをつけさせて」
右腕が爆散する。細心の注意を払っていたつもりだったけど、滅却眼によるマーキングをいつの間にか付けられていたらしい。
私はリムルみたいに痛覚無効がないから、痛みが直に脳にクル。指が震えるほどの痛みを解消するべく、天魔再生を用いる。
骨と肉が再生され、前と遜色ないほどの精度をもった腕が形成される。
「痛かったんだけど……リムル。あれが相棒にする技?」
「…悪い。やりすぎた」
「…ふふっ。なーんてねっ!本気でやってって言い出したのは私だからね!逆に遠慮がなくて嬉しいぐらいだよ。というわけで、私も行くね?
自分の体を空で戦うのに最適化させる能力と一定範囲内の空を支配圏とする能力が備わった天空之大帝。
地上で戦うならあまり有効活用はできないけど、空で戦うならこの能力は最高に活きる。
リムルの周囲の空気を爆発させることもできるし、私の背中に生えている赤と黒の羽を強化して飛ばすこともできる。
「閻魔武装……」
煌炎から渡された閻魔の因子から手に入った閻魔武装の能力を用いようとしたとき、森に爆炎が生まれる。
何が起こっているのかは分からないけど、これまでとは違う事態になっているのは間違いない。
「リムル!」
「あぁ!行くぞ!」
私は重力操作で。リムルはジャイアントバットの蝙蝠を生やしてその場所へと向かう。
「凍えろ
「滅頭指針・竜之一閃」
一瞬で到着して、騒ぎの原因となっていたジャイアントアントに技を降らせる。
凍える鬼の力と滅却の力が混ざり合い、真っ直ぐ向かう。
「う〜ん、だめだね。この技は危険すぎる。この森クラスなら封印コースかなぁ」
「それ言ったら俺もだよ。強すぎる滅却の力はオーバーキルになる。俺が技を発したジャイアントアント、跡形も残ってない」
リムルとちょびちょび反省会を行いつつ、地面に落ちてある仮面を拾う。
「この仮面、あなたのでしょ?落としたよ?」
「…ありがとう。あなたたちは?」
「俺はスライムのリムル。こいつは俺の相棒のカミア。どっちとも魔物だけど人間とは仲良くしたいと考えてる。よろしくな!」
仮面を落としたシズちゃんやその仲間のギド、カバル、エレンちゃんを私たちの村に招いて焼肉をご馳走してました。
リムルはシズちゃんを異世界人と疑って異世界人にしか分からないネタを披露していたみたい。
まさかそんな方法があったとは……お見それしました。
「ねえ、リムルさんとカミアちゃんの仲ってどうなの?」
「どうって……別に相棒以外ないぞ?なあ、カミア」
「…………まあ、そうだね」
「あっ……そういう…」
ランガちゃんの背中に乗りつつ、会話を重ねるのは何でもない会話。
さっきまで重たそうな話かつ私が一切入らない話題だったから、今のはありがたい。
空爆とは、異世界の記憶が何もない私にとっては「辛い出来事だったね」で終わるしかない。
あ、でも!リムルの頭がピンクだってのは分かったよ!ちょっと際どいエルフちゃんがいたからね!
……リムルの頭がピンクなのは元からかも。
私もエルフになったらリムルは興奮してくれたのかなぁ。
「凄い良い街だね、ここ」
「だろ?旅が終わったらまたココにでも……シズさん?」
返答が来なくて数秒。魔素の乱れで数秒。苦しそうに掠れた声を喉から出すので数秒。
あまりにもおかしい現象。疑問を抱え、私とリムルは首を向ける。
ほんの数ミリしか抱いていなかった警戒心が一気に底上げされているかのような体験。
底上げされた警戒心は意識が脳に命じる前にシズちゃんに対して結界を張る。
……だけど、それで完璧な対策ができるはずはない。強烈な爆炎を殺す役割は担ったけど、こっちの被害まではゼロにはできない。
「カミア!ランガ!」
「私は無事だよ!ランガちゃんは!?」
「我も無事です!リムル様!カミア様!ここは我に…!」
「下がってろ。ここは俺とカミアが出る。お前は住民の非難を」
「はっ!」
気分的には一緒に戦ってもらいたいけど、このどんどん上がっていく熱量の前には無力になる…!
だったら私の中から増援を呼ぶしかないね!
「並列妖怪・百鬼姫、あせっか鬼」
分身を作り、妖怪の魂をそこに捧げる。強烈なオーラを放出しながら出てくるのは二人の妖怪。
「百鬼姫は遠隔で攻撃を。あせっか鬼は私たちが攻撃する間にヘイトを稼いで」
「分かったのじゃ」
「了解!」
背中に刺していた杖を取り出し、構える。
私の魔素の上昇に伴い、積み上がった杖の性能。それでどこまで暴走シズちゃんに喰いつけるかどうか。
「リムル!水刃を使って熱を奪えない?」
「無理だ!熱すぎて水がなくなる!腹ん中に溜まっている水を全部ぶっかければ熱は無くなるが…」
「じゃあやって!」
「話聞け!全部ぶっかけたら大爆発して街が大被害受けんだよ!」
「だめじゃん!!」
「そうだよ!ダメだ!」
私の熱耐性を貫通するほどの熱さだから少し下げれたらなと思ったんだけど、ダメみたいだ。
天魔再生をフル活用して傷つく側から治していくしかない。幸い、再生だけで言ったらリムルよりも早い。
私が凸っている間にリムルに解析してもらおうかな。私じゃあまり良い作戦は思いつかないからさ。
「俺、あんまり演算得意じゃないんだけど?」
「そこはまあ、頑張って」
魔素を指に絡め、能力を発動させる。それはリムル相手に発動しようとした
「閻魔武装・絡繰」
8代目閻魔、閻魔天王リヴの閻魔武装。天空之大帝で生やした赤と黒の翼にメカメカしい装飾が付け足され、額には赤黒いツノが生える。
上に羽織る羽織は赤と黒の装飾がなされている。
この形態になると溢れ出るパワーをあまりコントロールできない。
だからゴブリンちゃんやランガちゃん、スイランちゃん、ゼツエイちゃんなら出すことはできない。
でも、今の暴走シズちゃんにはこれを出さなきゃならない。というか、これを出さないと多分相手にならない。
「絡繰一式・狂躁」
豪華に装飾された杖を横に向け、魔素で作り上げた後を指で引き、不可視のエネルギーの塊を射る。
一本から倍倍に増やし、五十本を越える矢は炎に飲み込まれる。エネルギーをかき消され、強さを更に高めるための舞台装置に成り果てた。
暴走シズちゃん……いや、屈強な炎の魔人に変貌し、体には赤と白の炎が常に蠢いている。
〈解答。個体名シズエ・イザワに宿っていたイフリートに強化剤が打ち込まれました。よって、イフリートは
「デュアル……」
「イフリート……!?」
二つの炎を扱うからデュアルね……何が使えるかとかは分からないけど、めちゃくちゃ強そうなのは分かるよ。
さて…私がこれにどのくらい追いつけるか。本気でトバして行かないとまずそう。
「凍結百花・
杖についてある鈴をチリンと鳴らし、周囲に氷の花を出現させる。
冷気に触れるだけで肌が変色していく恐ろしい技だけど、デュアルイフリートの熱の前には意味はない。
まあ、別にそれは良いんだけどさ。これで倒せると思ってないし。あくまでもフィールド効果だからね。
「
百鬼姫のオーラ型の冷気炸裂攻撃が直撃する。ダメージは与えられてないけど、熱量を下げることはできたはず。
「黒光・亡魂」
そんな瞬間、鋭い一切りがデュアルイフリートを切り裂く。それは物質を超え、精神を直接切る。
「…リムル、解析に集中しててって言ったよね?」
「それでお前が死んだら意味ないだろ。そうなったら、今度こそ勝てる要因がなくなる」
「それは……そうだね。分かったよ、リムルがそう言うなら、私もそっちの方に賭けてみるよ」
最初に発動したときの……リンダとの戦闘での攻略よりも何倍ものパワーが私とリムルに宿っている。
何でなのかは分からないけど、勝てる可能性が高まっているのは事実。
「行くよ!リムル!!」
「あぁ!!行くぞ!」
デュアルイフリートの裏事情の設定について本編では書く気がないのでココで書きます。
ゴゴゴGFの部下、インジャネーノから妖魔の因子を注入されたとで進化した第三の特異点。(ちなみに第一はリムル、第二はリンダ。この世界にとってはね)
二面性を保持するデュアルイフリートは、その名の通り二つの色を持つ炎を使い分ける。能力については本編で書くと思われ。
魔素の多さやスキルだけで言うのなら魔王級を想定しているので、
二段階ランク上昇はバカ?ぷにぷにのランク入るならそんぐらいしないとダメだよねって話がしたい。
普通に妖怪ウォッチのランクだけで良かった説あるんだよね、これ。
だって赤鬼の力もまだ全部引き出されてないのにさぁ。まじ作者話の構成下手。
んでんで、基本的にこの作品は他の作者様の作品よりも進化が多めだから、その分インフレがやばい。
バカじゃねえの何で今の段階で2回も進化してんだよ。
まあ今の進化段階で行くと
リムル→ヴェルドラならちょっと近づいた(次の進化はもうちょい短くなるようにしたい)
カミア→うーん、うーんwww
なんも考えてないね、うん。誰か考えてくださりません?