スーパーダンガンロンパ2:return   作:希望の語り部

18 / 19
chapter4 【全てを知る者は蘇りの夢を見るか】
chapter4-1


 

暗い校舎の中、ただまっすぐ伸びる廊下を俺は歩いている。廊下の片側には外が見える窓、もう片側には教室への扉が存在する。

普通なら誰もいるはずのない夜の校舎はまるで幽霊でも現れそうな程に不気味だ。しかし現実は想像よりも遥かに恐ろしいものだったりする。

 

だってこの校舎は静寂に包まれてはいない。悲鳴、銃声、金属音といった現代の日常に似つかわしくない戦場の様な音の数々が響いているからだ。

 

やがて俺の目の前には倒れた女子生徒と血塗れのスコップ、槍に貫かれた男子生徒が廊下に現れた。俺が横を向くとそこは、とある教室だ。

俺は嫌な予感がしていたが身体の動きに逆らうことはできない。扉を開けた瞬間、目に飛び込んできたのはチェーンソーをもった男子生徒と血の海と化した床。そこには軽く十人の生徒が転がっている。

 

コロシアイ修学旅行でも今まで感じたことのないような血の匂いが鼻を襲うが俺は鼻を覆うこともできず自分に向かってくるチェーンソーの男子を吹き飛ばす。

 

その男子生徒は窓に叩きつけられそしてそのまま落下してきたチェーンソーにズタズタに切り裂かれた。

 

ガバッ!

 

「はぁはぁはぁ...。」

 

そこで俺は飛び起きた。目に映るのはいつもの自分のコテージの部屋。どうやらまた夢を見たみたいだ。冗談みたいに恐ろしく俺とは切っても切り離せないカムクラの記憶を。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「こんな深夜に呼び出すなんてどうしたのー?学級裁判ではっちゃけすぎて興奮して眠れないとか罪木さん?」

 

「ちょっと質問があるんですけどぉ、モノクマちゃんって未来機関は邪魔に思ってますよね?」

 

「うーんと、モノミは邪魔だけど裏切り者さんの方は居たとしてもコロシアイが盛り上がりそうだからそれはそれでいいけどね。」

 

「なるほど。じゃあ提案なんですけど私と手を組みませんか?私はモノクマちゃんの為にモノミちゃんを排除する、その代わりにモノクマちゃんは私の計画に協力する。悪い話じゃないと思いますけど。」

 

「...あーはっはっはっ!生徒一人に肩入れする様なそんなことできるわけないじゃーん。ボクにとってはみんなが大切な生徒だからね。一人だけを優遇するなんて学園長として終わってるよ!

それにさボクはオマエラ全員を絶望させたいんだよ。それは君だって例外じゃないよ。」

 

「ふーんそうですか、それならしょうがないですね。だったら最後にあと一つだけ質問させてもらいますね。」

 

「何かな?」

 

「学級裁判って何があっても全員参加なんですよね?」

 

「ぶっちゃけボクの裁量次第だけど、まあ99%は全員参加だと思ってくれていいよ。修学旅行のルールにも書いてあるから原則は守らないといけないんだよね。」

 

「ふーん、分かりましたぁ。」

 

「ま、せいぜい頑張ることだね。君には期待してるんだからさ。」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

        【chapter4】

     全てを知る者は蘇りの夢を見るか

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

俺たちは澪田の学級裁判の翌朝もいつも通り食堂に集まった。いつもより雰囲気は暗いが罪木や左右田の様に来ないよりはかなりマシだな。しかし西園寺もまたその場に来ていなかった。

 

「罪木や左右田はともかくどうやら西園寺も来ていないようだがあいつはどうしているのだ?」

 

「確かに心配だな。何か出てこれない理由でもあるんじゃないか?」

 

「日向よ、西園寺も気になるが心配といえば罪木のことじゃ。あいつも狛枝の時の様にふん縛って置いた方がいいんじゃなかろうか?」

 

「でも女の子だよ?」

 

「それはそうじゃが今のあいつは放置しておくにはあまりにも危険すぎる!一時的にでも拘束はしておくべきじゃと思うんじゃが..。」

 

「やめておけ。貴様の力ならば確かに捕らえることはできるだろうが実際の闘いは純粋な力のみで行うのではない。ありとあらゆる要因が勝敗を決するのだ。罪木の悪辣なる精神性が我らに吉と出るか凶と出るか。読めぬ以上、無闇に手を出すべきではない。貴様ならば分かるはずだ。」

 

「む、むぅ。田中の言う通りワシも急ぎ過ぎた部分はあったかもしれん。じゃが問題をいくつも抱えている以上放置はできんじゃろう?」

 

「いくつもってまさかてめーが言ってるのは未来機関の裏切り者のことか?」

 

「ああそうじゃ。罪木も言っておったじゃろう。ワシらをこの島に閉じ込めた連中の一員が紛れ込んでいると。」

 

この場で未来機関と繋がっているのが七海だと知るのは俺、九頭龍、辺古山の三人。前周回の状況よりはいくらかいいけどあの弍大にしてはかなり焦ってるみたいだけどどうしたんだ?

ドッキリハウスに閉じ込められた時でさえ心に余裕は持っていた。大事に発展しなければいいんだが。

 

「だがよ今そんなことを言っても自分ですと名乗り出るわけねーだろ。」

 

「それも..そうじゃな..。」

 

今、七海が裏切り者の正体だと伝えてもそれは場をいっそう混乱させるだけになるだろう。未来機関が全ての黒幕だと信じられてる今は。

 

その後はモノケモノを倒したモノミの知らせを受けてテーマパークとなっている第4の島の探索を行った。

そこで手に入れたのは前周回と同様、希望ヶ峰学園78期生によるコロシアイ学園生活について書かれたデータだった。

 

そして俺たちはドッキリハウスへと行くための汽車に乗るようモノクマに勧められた。

 

「あーん、もう引っ張らないでよー!」

 

「もう!手間をかけさせるロリっ子だなー。罪木さんや左右田くんでさえ自分の足で来たってのに。

西園寺さんはニートになっちゃったのかな?」

 

「そんなの行きたい人だけ行けばいいじゃん!私を巻き込まないで!」

 

「それがそうもいかないようなのだ。モノクマが全員を集めろと言っている以上は逆らう訳にもいかないだろう。」

 

「そうだよー。辺古山さんの言う通りクマを怒らせると怖いんだからね!それにこれから行くところにはみんなに関するデータもあるからお得だよ。それじゃみんな汽車に乗ってね!」

 

そのまま汽車に乗った俺たちはドッキリハウスへと連れていかれ『ドッキリハウスから出たければ殺人を起こすこと』という動機を宣告された。

俺たちに提示される動機の中で一番厄介だろうな。

 

その後はドッキリハウス内を一通り探索して男子はストロベリーハウス、女子はマスカットハウスの部屋を使うことになった。

 

まず豪華な客室に泊まるのが田中、弍大、七海、西園寺。普通の客室に泊まるのは俺と辺古山。そしてボロボロの客室に泊まるのが左右田、九頭龍、罪木。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「何さ?いきなり来て!あんたには関係ないんだから帰ってよ!」

 

「そう言う訳にはいかねーだろ。朝もコテージから出てこなかったしよ。俺らは生き残りを目指す以上、関係ねーで済ますことはできねえ。何がコロシアイに発展するか分かったもんじゃねーからな。」

 

九頭龍は一度みんなと別れてすぐに西園寺のもとを訪れていた。

 

「あんた私が誰かを殺すって思ってんの!?そんな訳ないじゃん!そんなことするの罪木ぐらいのもんだよ!」

 

「ああ、悪い。そういう意味じゃねえんだ。ただてめーが何か胸に抱えるもんがあるかもしれねえと思ったから来てみただけだ。俺で良かったら聞くぜ。まあ気の利いたことは言えねーけどよ。」

 

「!?..そ、そんなのないし...。」

 

「罪木、それか澪田のことか?」

 

「何言ってんのさ。澪田おねぇはともかく私が罪木のことで悩むとか馬鹿馬鹿しいにも程があるよ!」

 

「それならどうして罪木って呼ぶんだ?前までずっとひでー呼び方で呼んでたじゃねーか。それがてめーなりのあいつへの信頼じゃねーのか?」

 

「は?そ、そんな訳ないじゃん!もうこれ以上居座るんだったら人を呼ぶよ!ウザいからもう私のところに来ないで!もう顔も見せなくていいから!」

 

そう言うと西園寺は部屋の扉を勢いよく閉めた。

 

「意地張るんじゃねーぞ!また来るからな!」

 

九頭龍は閉まった扉の向こうへと返ってこない声をかけた。

 

あーあ、本当に俺は不器用だな、押すことしかできねえ。仲間一人の悩み一つ聞いてやれねえとは。確か電話があるところがラウンジだったな。一眠りでもしていくか。

 

 

「...もう居ない。」

 

西園寺は九頭龍が居ないことを確認すると気晴らしの為に部屋の外に出て散歩し始めた。

 

「何なの本当に。私のことなんて気にしなくていいんだよ。そんなこと聞いて貰わなくても私は大丈夫なんだから。」

 

それに仲間だからっていう義務感で私のとこまで来たんだ。じゃなきゃあいつが私の為にわざわざ来るわけないもん。

 

「誰!?」

 

何者かの視線を感じて後ろを振り向くが誰もいない。

再び西園寺は歩き始めるが確実に背後から自分のものではないもう一人の足音が聞こえる。

そしてもう一度意を決して後ろを振り返る西園寺だったが..

 

「!?あんた..。」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

俺は一度自分の部屋に帰った後すぐに部屋を出た。向かった先はストロベリーハウスの七海の部屋だ。未来機関についていろいろな情報が公開されるこのあたりのタイミングだからこそ未来機関と連携してこの流れを乗り切るべきだと思ったからだ。だからこれから七海にも全てを話す。面倒なことになっても問題だし七海なら絶対的に信用できるから。

 

「あれ?日向くん。こっちはマスカットハウスだけどどうしたの?」

 

「七海。少し時間をくれないか大切な話があるんだ。」

 

「...うん、いいよ。入って。」

 

そのまま七海に促されるまま部屋の中に入った。豪華な客室は中の音も漏れることはないから重要な話をする上で図らずも好都合だ。というか七海と部屋で二人きりなんてこの2周目が始まってすぐのころゲームをしたとき以来か。

 

「大切な話っていうのは未来機関のことだ。モノクマも言ってたけど未来機関の一員が俺たちの中に紛れ込んでるって。単刀直入に言う。お前がその未来機関の一員だな?俺たちの監視者としてモノミと共に紛れ込んだ。俺は全て知ってるんだよ。」

 

「うん。知ってるよ。」

 

「え?」

 

驚かれるかはぐらかされるかのどちらかを予想していたけど想定外の答えが返ってきてあっけにとられた。

 

「九頭龍くんもだよね?前の事件の捜査の時二人とも明らかに不自然な言動をしてたから。」

 

あ!狛枝の病室での会話のときか。あれで誤魔化すことができたと思っていたけど流石七海だ。

 

「何で二人がそこまで知ってるのかは分からないけど私たちを傷つけようとしてるわけじゃないよね。多分二人は殺人を止めようとしてた。違う?」

 

「その通りだ。俺はこのコロシアイ修学旅行を経験するのは2回目だ。このことは九頭龍と辺古山の二人も知ってる。俺たちはずっと殺人を止めようとしてたんだ。でも結局止めることはできなかったけどな..。それでも信じてくれるか?」

 

「もちろん信じるよ。だって日向くんは今までどんな状況でも必ず真実を暴いてきた。なのに今更嘘を吐くなんて考えられないよ。だから何か私にもできることがあったら言ってね。協力するから。」

 

「ありがとう、七海。じゃあ俺はまたストロベリーハウスの方に戻るから七海も気をつけろよ。」

 

俺はそうして部屋を後にしようとしたんだけど、

 

「...こっちこそありがとう日向くん。」

 

「うん?」

 

「私が疑うってことを乗り越えてこそ、本当の信頼があるって言ったのに澪田さんの投票を躊躇っちゃったじゃん。自分が言ったことなのに自分がそれを放棄したんだよ。未来機関の裏切り者ってモノクマは言ってたけど、これじゃ信用も何もないよね。」

 

「罪木が言ったことを気にしてるのか?」

 

「気にしてたかな。今まで悶々としてたけど日向くんや九頭龍くん、辺古山さんも私のことを知ってくれているって分かって少し気が楽になったんだ。だから日向くん、話しに来てくれてありがとう。」

 

「気にしてもいいことないからな。それがいいよ。それじゃあまたな。」

 

とてもNPCなんて信じられないな。やっぱり七海は俺たちと何も変わらない。喜び、悲しみ、怒り、楽しみを感じて人並みに悩み、人並みに前を向いて生きている。俺の方こそ楽しかったよ。

しかし、

 

ズドォォォン

 

何だ!?轟音がいきなり聞こえてきたけどこれは上階から聞こえてきた。

 

ズドォォォン

 

まただ!やっぱり間違いなくストロベリーハウスから聞こえてくる。弍大が殺されたときも轟音と地鳴りが起こったから胸騒ぎがする。

 

「何事だ?部屋の中にも何か物凄い音が聞こえてきたが。」

 

後ろを振り返ると辺古山がいた。どうやら轟音を聞きつけて部屋から飛び出してきたようだ。

 

「ストロベリーハウスの方からでかい音がしたんだ。前周回の殺人もこんな感じだったから急いで向かってるんだ。」

 

「何だと?それでは急ぐぞ。」

 

日向が七海の部屋を訪れたころストロベリーハウスのラウンジで弍大は一人悶々と考えていた。

 

「あああああ、ワシはどうすればいいんじゃああ!」

 

「何がだ。」

 

弍大が声のした方を見ると腰掛けていた弍大を見下ろす田中眼蛇夢がいた。

 

「貴様は朝も様子がおかしかったが貴様ともあろう者がどうしたというのだ。」

 

「...ワシは終里を失った。今まで目をかけてきたアスリートは何人もいるがこんな形での別れなど初めてのことじゃ。しかしだからこそワシらは生き残らんといかんのじゃ。

それに澪田だってそうじゃ。あいつは最後まで絶望なんぞしなかった。ワシらの為に絶望と闘ったあいつの為にも必ず生き残らなければならん。」

 

「それで?」

 

「頭では分かっておるんじゃ。こういう時こそ落ち着かねばならんと。しかしどうしても気持ちがそれを許してはくれんのじゃ。終里を守りきれなかった不甲斐ないワシがあいつらの為にできることと言ったらこれぐらいしかないんじゃ。」

 

「なるほどな。しかしどうやら貴様は勘違いしているようだ。」

 

「勘違いじゃと?」

 

「ああそうだ。澪田が俺様たちのために絶望と闘ったのは俺たちを前に進ませるためだけではない。前に進み最後に俺様たちがこの島から脱出することだ。澪田は最期までその命の限り闘った。まさに敬意を表すべき生き様だ。

しかし貴様はどうだ?やつらの為といいながら生き急ぎその先に待つのは間違いなく破滅だ。そんなもの愚かな自殺となんら変わらん。」

 

「じゃあワシはどうすればいいんじゃ!立ち止まっていると終里を守れなかった自分がひたすら惨めで堪らなくなる。ワシには生き残るなど無理なんじゃろうか?」

 

「フッ、それはどうかな?貴様に無理ならば俺様たちを頼ればいいだけの事だ。自然界では目的の為、生き残る為に群れを成すのは珍しいことではない。そして人間とてそれは例外ではない。

貴様にできないことは俺様たちがやる。貴様が前に進めなければ俺様たちが代わりに前へ進む。貴様にも必ず己の役割を果たす時が来るだろう。今はその時ではないということだけだ。」

 

「墳、そうか。」

 

「まあそれでも死に突っ込みたいというのならその時は俺様が相手になる。貴様が死ぬときは貴様が俺様を殺した後だ。」

 

「...。」

 

ズドォォォン

 

「なっ、何じゃ!?」

 

「近いなこの轟音、この地響き」

 

ズドォォォン

 

「田中よ、すぐに向かうぞ!」

 

「承知!」

 

エレベータースペースに出た弍大と田中の目に映ったのはパックリとその口を開けたファイナルデッドルームへの扉。

 

「あれはファイナルデッドルームか。ピエロが描かれていた扉が粉々に破壊されておるようじゃが。」

 

「確か極上の凶器が存在するとモノクマが言っていたな。もしやそれを手に入れるために!?」

 

「田中よぉ。あいつの様子何かおかしくないじゃろうか?」

 

「あいつ?っ!...俺様はやつのところへ向かう。弍大、貴様はファイナルデッドルームを頼む。」

 

「委細承知じゃああああ!」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「はあはあはあ、来ないでよ!誰か!助けて!」

 

西園寺はマスカットタワーに追い詰められていた。

 

「西園寺さん、大丈夫ですよぉ。私も殺人者になるのは嫌ですしぃ殺したりはしませんから。ただいつもの様に遊びたいだけですよぉ。今回はいつもとちょっと勝手が違いますけど。」

 

「あんたなんかと遊びたくない!友達でも何でもない!澪田おねぇを殺した分際でよくも!」

 

「澪田さんは処刑されただけですって。」

 

「されただけ..!?」

 

「というかそんなことはどうでもいいんですってぇ。このメスで西園寺をちょーっと切らせてもらうだけですよぉ。あ、心配しなくても大丈夫です。ちゃんと治療してあげますからね。」

 

(私、ここで死んじゃうの?嫌だ。嫌だ。嫌だ。小泉おねぇ助けて!)

 

そしてメスは西園寺を上から切り裂くよう振り下ろされる。

 

 

『ファイナルデッドルーム最奥部』

 

「うぷぷぷ。どうしたのボクにいきなり歯向かうなんてトチ狂ったことして。しかもここファイナルデッドルームにはありとあらゆる武器が揃ってるんだよ?オマエに勝ち目がないのは分かるよね?」

 

「それでもここにあるみんなのデータってやつをみんなに渡すことができれば本望でちゅ!」

 

「うーん、確かにオマエが自爆してスペアを一つ消耗してまでファイナルデッドルームの扉を破壊するなんて想像もしなかったよ。しかもその先にある脱出ゲーム&ロシアンルーレットの部屋の扉も破壊してくれちゃってもお。ゲーム性の欠片もなくなったじゃないか!」

 

「最初からこれをゲームだと思ってるのはあんただけでちゅ!例えあちしがここで死んでもみんなのデータだけは渡してもらうでちゅ!」

 

「あーはっはっはっ!そんなこと言ってるけどもうモノミちゃんはボクと闘い続けて残機1じゃなかったっけ?

まあいいや。兄弟ごっこにも飽きてきたし。消えてなくなれーー!」

 

そしてモノクマの空気砲からモノミへ向けてレーザービームが放たれる。

 

しかし二つの命は潰えることはなかった。

 

レーザービームが直撃する直前、モノミに体当たりをし、そのまま勢いで自らも壁に突っ込んでいく者がいたからだ。

 

「に、弍大くん!?」

 

「ふぅ、間一髪といったところだのぉ。」

 

 

そしてもう一人、西園寺の前に立ちはだかりメスの一撃をその左目に受け血しぶきをあげる者がいた。

 

「うっ、流石に痛えなこりゃ。」

 

「何であんたが...。私はあんなに酷いこと言ったんだよ!」

 

「はぁ?何であなたが出しゃばるんですかぁ?九頭龍さん!」

 

「ハァハァ、言っただろ、また来るって。」

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。