「学級裁判では誰が犯人かを議論し、その結果はオマエラの投票により決定されます。正しいクロを指摘できればクロだけがおしおきですが、もし間違ったクロを指摘してしまった場合はクロ以外の全員がおしおきされ、生き残ったクロだけが晴れて卒業となります。」
「本当にゲスいルールでちゅ。」
モノクマのいつもの口上から、学級裁判は幕を開けた。
「前にも言ったけどよ。やっぱり血を浴びてた十神か狛枝のどっちかしか犯人はありえねーだろ。」
「そうじゃのう。ナイフが凶器だとすると、犯人は花村の近くにいて、返り血を浴びることは避けられんからのう。」
左右田が再び十神と狛枝に犯人を絞り、弐大がそれに同調する。俺もその意見には同感だ。
「一応、議論自体はした方がいいと思いますよ。この裁判の結果には私たちの命も懸かってるわけですし。」
「そうですよね、ソニアさん!」
「じゃあ、私からいいかな。その凶器のナイフってどうやって持ち込んだものなの?旧館に入る時に十神が念入りにボディチェックをしてたから持ち込めないと思うんだけど。」
「元から厨房にあったもんなんじゃねーか?」
「いえ、それはないと思います。事件が起こった後、すぐに私は厨房に向かったのですが、日向さんや十神さんが回収したもの以外で特になくなっている調理器具はありませんでした。」
ソニアや終里が考えを述べる中、それについては俺が落ち着いて答えた。
「ああ、犯人は旧館に事前に持ち込んでたんだ。テーブルの下にガムテープが半分剥がれた状態でテーブルに付いていた。おそらくナイフは、そのガムテープでパーティーが始まる前からそこに取り付けられていたはずだ。大広間に人が集まり始めてから仕掛けるのは不可能だからな。」
「しかし、事前にナイフがテーブルに仕掛けられていたとすると、それを仕掛けられたのは狛枝の方ではないか。」
田中がそれに気づくと、周囲の面々も狛枝に疑うような視線を向ける。狛枝も焦ったような様子で、俺たちに反論してくる。
「ちょっと待ってよ。確かに僕はナイフを仕掛けることができたかもしれないけどさ、十神くんだってケースに入れておけば簡単にナイフを持ち込めたはずだよ。
それに、ナイフがテーブルの下に仕掛けられていた証拠なんてないはずだよね?」
「うーん、この際ナイフを仕掛けた人は関係ないんじゃないかな?大切なのは、そのナイフを使った人が誰か..だと思うよ。そして、そのナイフを使った人も証明できるよ。」
「えっ、そんな簡単に分かるんすか?」
七海の断言に澪田が驚きの声を上げるも、七海は自信があるのかないのかわからない調子で淡々と続ける。
「うん。それにナイフがテーブルに取り付けられていたこともだよ。」
「それってナイフに付いてた蛍光塗料のことだな。一目見ただけじゃ分からなかったけど、血を拭ってみたら蛍光塗料が付いてたんだ。」
「でもさー、どうしてそれがテーブルにナイフが取り付けられてた証拠になるの?」
西園寺が尋ねるも、答えが既に分かっている俺にとってはこんなところで詰まっていられないような事柄だ。
「ああ、それはガムテープの方にも蛍光塗料が付いてたからなんだ。そのことが、犯人がその蛍光塗料を目印にして暗闇の中でナイフを取ったことの証明になるはずだ。」
「確かにそれはその通りなんだが、それだとあたかも犯人は事前に旧館が停電になるのを知っていたかのようだ。」
辺古山の疑問にすかさず、俺は停電のトリックを解明していく。
「それは電力の使い過ぎが原因なんだ。倉庫にはアイロンが三台コンセントに繋がれた状態で置いてあった。それに、もっと決定的なのは大広間と事務室のエアコンのタイマーが停電になった時間に設定されていたことだ。こうやって、ナイフを取ったやつは意図的に電力を使いすぎる状況を生み出して、旧館を停電にしたんだ。」
みんなが俺の主張に納得せざるを得ないようだった。その中でも狛枝は冷静なように見えて、少し顔が強張ったように見えた。まあ、気のせいかもしれないと言えるレベルだが。そして、俺は一気に主張を続ける。
「小泉、確か停電直前の全員の位置関係を整理してくれたよな?ちょっとそれをもう一度、みんなに見せてもらえないか?」
「あっ、あれね。ちょっと待って。」
小泉はガサガサと全員分の位置関係が書かれた紙を取り出し、俺たちに提示した。
「で?これで何が分かるっつーんだ?」
「九頭龍。ナイフの取り付けられてるテーブルの付近に書かれてある線が壁の方まで伸びてるのが分かるか?」
「ああ、何だよこれ?」
「それは卓上ランプのコードだよ。念のため、書いて置いたんだけど、、」
「ありがとう、小泉。それを聞いたら分かってもらえると思うんだ。あの暗闇の中でナイフのあるテーブルにたどり着く方法が。」
「卓上ランプのコードを辿っていくということか。」
田中が発言すると同時に、それぞれから驚くような声が上がる。
「そうだとしたら、もう一人しかいないよね。ナイフを取れた人物は。」
「ああ。狛枝、ナイフを取れたのはお前しかいない。」
狛枝は驚くが、それが心の底から本心で驚いているのか。これから俺たちに本性を見せる時のための布石なのか。全く読めない。
「えっ、僕じゃないよ。それに、どうして僕がそんなことしなくちゃならないのさ。」
「それは後からお前の口から聞かせてもらう。でも、あの時あの瞬間に凶器のナイフを取れたのはお前しかいないんだ。」
狛枝は声にもならないような声を発するも反論はしてこない。そして....
「あっはははははははは。超高校級のみんなが協力して絶望に立ち向かう!ああ、なんて甘く美しいんだろうね。」
遂に、狛枝が本性を表した。皆がかつて見たことのないような狛枝の一面、いや人間の一面を目の当たりにし、声も出ないようだった。そんな中、狛枝は一人希望とも絶望とも言えないような目を輝かせながら喋り続ける。
「結論から言うと大正解だよ!ナイフを仕掛けたのも、ナイフを取ったのもこの僕さ。もちろん、停電の仕掛けもだよ。だって、みんなが見ている中でナイフを取るわけにはいかないもんね。」
「じゃあ、あんたが掃除当番になったのは全部花村を殺すためだったってこと?」
小泉が怒りを滲ませながら狛枝を問い詰めるも、当の狛枝は全く意に介さない。
「いいや、あれには僕はなんの仕掛けも施してないんだ。」
「嘘つかないで!じゃあ、なんであんなに都合良く掃除当番になれたっていうのよ!」
「そりゃあみんなは覚えてないよね。僕如きのつまらない才能なんてさ。」
「超高校級の幸運だな。」
「またまた正解だよ、日向クン。君はもしかしたら超高校級の探偵だったりするのかな?
まあ、それはおいといて、こんなクソみたいな才能でも超高校級の幸運なんだよ。16分の1を引けなくてどうするの?」
皆が狛枝の恐ろしさを肌で感じとり、絶句する中、罪木がさらに深く切り込む。
「そもそも、なんで狛枝さんはこんなことをしたんですかぁ。」
「確かに、花村クンが死んでしまったことは残念で本当に絶望的だよ。この世界から貴重な才能とその持ち主が一つ消えてしまうんだからね。まさに、この世から光が失われた想いだよ。
でも、そんな絶望的な窮地を乗り越えた先にこそ、どんな絶望にも打ち勝つ絶対的な希望が生まれるんだよ。全てはそのためさ!」
「何、訳の分からんことを言うとるんじゃー!」
「もういい、この変態を今すぐぶっ殺してやる!」
「プリーズ、モノクマちゃん!」
もはや狛枝の狂気に耐えきれず、今すぐに学級裁判の閉幕を求める声が多くあがる。でも、まだ解明されてない部分がこの事件にはある。その謎が分かるまでは真実は追求すべきだ。そこで俺は閉幕を求める声を止めようとしたが、先に声を上げたのは意外な人物だった。
いや、意外ではなくどこかで予想がついていたのかもしれないが。
「ちょっと待て。まだ少し気になる部分がある。」
今まで沈黙を守り続けてきた、十神の第一声に皆は黙り、裁判場が静けさに包まれる。
「狛枝。お前がナイフを取り、そのナイフが花村を殺すために使われた凶器だということは、あの暗視スコープもお前が標的に近づく為に用意したものなのか?」
「うん、そうだね!いくら僕がグズでも停電になるのを分かっていながら用意しないほどバカじゃないからね。」
狛枝はいかにもそれっぽい理由を言ってのけたがそれは違う。そして、あの十神が、狛枝が暗視スコープを用意したという嘘をついた理由も、嘘をつくリスクも分かっていないはずがない。何かとても不自然で、不安に襲われるようだった。まるで悪いことが起こる前触れかのような。でも、今はとにかくつき進むしかない。
「それは違うぞ!」
「十神、お前が持ってきたケースの中。あそこには空の暗視スコープの入れ物が確かにあった。それは、お前自身が一番良く分かってるだろ?」
「それに狛枝くんが暗視スコープを使っていたとしたら、花村くんのガスコンロの光の刺激が強すぎて、目が眩んで刺すどころじゃなくなっちゃう。暗視スコープを付けていないからこそ狛枝くんは花村くんを狙うことができたんじゃないかな?」
俺の反論に七海が追撃を加え、より強固な反論となり十神を襲う。しかし、十神の態度は変わらず堂々としたものだった。
「なるほどな。確かにお前たちの言う通り暗視スコープを使ったのはこの俺だ。だが、それがどうした?暗視スコープを使った人間が花村のガスコンロの光に目が眩み近づくことができなかったとしたら、俺は花村を殺すことができなかったことになる。これはお前たち自身が今まさに証明したことだ。」
まただ。あんな暗闇の中での印象的な出来事を皆が忘れているはずがない。それにあの十神が気づいていないはずもない。どうして、そんな陳腐な嘘をつき続けるんだ。
いや、そもそも嘘をバレても構わないのか?
そんな悶々とした感情を巡らせながら俺は、反論する。
「それについては皆が、そしてお前自身もその目で目撃しているはずだ。花村は途中でガスコンロを前方に向かって投げつけた。状況を考えるとおそらくナイフを持った狛枝に向かってだろう。つまり、ガスコンロを投げた後は暗視スコープを使っていたとしても花村には近づくことができたはずだ!」
言っている途中で俺は気づいた。なぜ今回狛枝はナイフを取ることができたのか。それは花村のガスコンロの光で十神の目が眩んでいる間にナイフを取れるだけの時間があったからだ。
「いいねえ!超高校級の希望同士がぶつかり合うこの場に立ち会えて僕は幸せ者だよ!そこで僕から一つ、みんなに敬意を表して一つバラしちゃおうかな。」
狛枝がいきなり口を挟むと、事件の一部を語り始めた。
「僕が花村クンにガスコンロを投げたられたのはさっき日向クンが言った通り本当だよ。でもね、その時僕はテーブルの足に躓いてこけてしまったんだ。走っていたからとても痛かったよ。あ、でもそのおかげでガスコンロをかわすことができたからある意味幸運とも言えるかもね、ははっ。」
「あんたさぁ、さっき言ってたこと忘れたのー?あんたみたいなクソキモパス男なんかの言うことを誰が信じると思ってんの?」
「でも、唯吹、停電の時にそんな音を聞いたっすよ。ガタッて音。」
西園寺の気持ちも理解できるが、澪田や狛枝の主張を裏付ける証拠がある以上、提示しないわけにはいかない。
「ああ、確かに花村が倒れている付近にはテーブルの足がずれた後が残っていた。二人が言ってることは間違いないはずだ。」
「あ、そういえばその音のすぐ後にウッってうめく凪斗ちゃんの声も聞こえたっす。」
「流石、澪田さん。超高校級の軽音楽部は伊達じゃないね。その通り、僕は後から追ってきた十神くんに床に叩きつけられちゃったんだ。
これだと十神くんと僕、どちらにも犯行は可能みたいだよ。でも、これ以上犯人を示す証拠なんてあるのかな?」
「あのぅ、すみません。一つ疑問があるんですけど、どうして犯人は傷口からナイフを抜く必要があったんでしょうか?」
「どういうことですか、罪木さん?」
証拠がほぼ出揃った状況に罪木が光明を見出した。ソニアもそれに食いつくように尋ねる。
「はい。あのナイフは花村さんの臓器を深くまで傷つけていました。もちろん、ナイフが蓋になって出血は通常よりも抑えられていましたが、放置しておけば充分致命傷なのにどうしてわざわざナイフを抜く必要があったのかなって思って。悲しいですが、おそらくナイフを引き抜かなくても花村さんは臓器を傷つけられたことが致命傷となって助からなかったと思います。だからこそちょっと不自然だなぁって思ったんです。」
確かに罪木の言う通りだ。ナイフを抜かなくても絶命したのなら、わざわざ返り血を撒き散らして証拠を残す必要はない。それは死体の側にいた十神と狛枝が返り血塗れになっていたことから一目瞭然だ。じゃあ、どうして犯人はナイフを引き抜いたんだ?
その俺や罪木の疑問に呼応するかのように七海の助言が入った。
「うーんと、じゃあどういう目的があったら犯人はナイフを抜く必要があるのか考えてみたらどうかな?発送の転換ってやつだよ。」
「何回も滅多刺しにするつもりだったとかか?念の為に。」
「左右田さん、それは私も考えたんですが違うんですよぉ。花村さんの傷口は一つしかありませんでしたから、何回も刺すことが目的ならもっと刺されてるはずです。」
何の目的があったらナイフを抜くのか。傷口が一つしかないことから何回も刺すことが目的じゃない。
そもそも、死因が失血性ショックである以上むしろそんな行動が花村を死に追いやった。余計な証拠も残すしまるでメリットがあるとは思えな....
うん?死因が失血性ショック?十神が狛枝の後から追ってきた?その瞬間、俺の思考の隅々に散らばっていた点という点が次々に繋がっていき、到底信じがたい可能性が頭をよぎった。
「なあ、みんな。俺たちは今までナイフを刺した人物を探してきたよな?」
「あたりめーだろ。そいつが犯人なんだからよおー」
「でも、よく考えてみてほしいんだ。死因が失血性ショックってことは俺たちが見つけるべき犯人はナイフを刺した人物じゃなくて、実質的に命を奪ったやつ、ナイフを抜いたやつだ!」
「なんだと...」
裁判場がどよめく中、辺古山が声を上げる。
「しかし、刺した人物も抜いた人物も結局、意味は同じではないのか?」
「いや、違うんだ。そもそも、花村にトドメをさした人物が...。」
「もう、沢山だ。」
十神が俺の主張に割り込んで来た。
しかし、この後俺はとてつもない衝撃を受けることになる。
「どいつもこいつも耳障りな言葉を発するな。そうだよ、花村を殺した犯人はこの俺だ。」
「はっ!?」
俺は思わず声が出た。確かに俺は十神をクロとして告発するつもりだった。しかし、なんでここで自白をするんだ。
そして、さらなる衝撃が俺を襲う。
「おい、十神よぉ。それはどういうことじゃ?」
「聞いての通りだ。俺が花村を殺したんだよ。」
目に見えて落胆した狛枝が十神に問いかける。
「何してるの、十神クン。こんなところで簡単に終わっちゃったら、生まれるはずの絶対的な希望も生まれないじゃないか。折角、これから僕も君に協力してあげようと思っていたところなのに。」
「その言い方だと狛枝くん。君は事件当時の状況でまだ語っていないことがあったんだね。」
七海が珍しく真剣な表情で狛枝に向く。
「うん、そうだよ。僕はあのとき投げつけられたガスコンロをかわして、そして、」
「俺が、こけて立ちあがろうとしている狛枝をもう一度床に叩きつけナイフを奪ったんだ。そして、俺が花村を一突きにしたと言う訳だ。」
は?違う違う違う。突如、強引に割り込んで来た十神の言い分に納得ができるわけがない。こんなデタラメな主張。
「ふーん、そう来るんだ。それが十神クンの希望ってわけか。うん、十神クンの言う通りだよ。僕は、あの状況で人を刺すこともできないダメな人間だったんだ。」
狛枝も何を言ってるんだ?違うだろ。確かに十神は犯人なんだろうけど、真実はそうじゃないはずだ。
俺は納得できずに声をあげる。その声をいつもより自然と大きくなった。
「じゃあ、ナイフを抜いたのは誰だって言うんだ?」
「それも俺だ。いくら俺とはいえ人を殺すのは初めてだ。それに罪木のように医学知識があるわけでもない。きちんと絶命させられているか不安だったものでな。念のためナイフを抜いて大量出血させたと言う訳だ。」
「違う!ナイフを刺した人間とナイフを抜いた人間は別人だったはずだ。お前が犯人だっていうなら、花村を刺したのは狛枝だったはずだ!」
「それは、俺が刺した場合、わざわざナイフを抜くことの説明がつかないからということか?だが、それについては確実に花村を絶命させるためだと言っただかりだぞ。」
「それだけじゃない。ナイフで刺した人間とナイフを抜いた犯人が別人である場合、自分が被害者にトドメをさすことで、ナイフを抜くって行為に、最初にナイフを刺した人間を庇うというメリットが生まれるんだ。」
「ふん。何を言うかと思えば馬鹿馬鹿しい。俺は十神家の次期当主、十神白夜だぞ。なぜ平民であるこいつなどを庇い、その為に命を捨てねばならん。そもそも刺した人間ではなく、抜いた人間が犯人なら刺した人間を庇う必要すらない。
このコロシアイ修学旅行では共犯者側にメリットはないんだ。つまり、誰かと手を組むということはあり得ないということだ。」
「確かに共犯者なんていないんだろうな。でも、お前は本当に庇う必要はないってそう思っているのか?」
「ああ、そうだとも。誰が虫ケラであるお前たちの為に進んで命を明け渡さねばならん。
それに、そんな身勝手な主張を続けるのは勝手だが、こっちには狛枝の証言と犯人である俺の自白、現場から見つかった数々の証拠も俺の自白に何一つ反してはいない。
対して、お前の主張はもっともらしく聞こえるがただの推測、ただの感情論だな。」
「それは...」
確かに、刺した人物と抜いた人物が同一人物の場合にナイフを抜く理由が生まれないことから、同一人物ではないという主張には証拠がない。あくまで消去法で導いたに過ぎない。
「全く、お前は少しは頭が働くようだと思っていたが、とんだ間違いだったようだ。お前は、俺が最も嫌う愚民の中の愚民だな。失望したよ。」
「......」
悔しくて言葉が出てこなかった。それは、決して十神に貶めされたからではない、十神が殺人を犯したからでもない。俺が十神を論破できなかったばかりに、この嘘が真実となり、そして十神が最期を迎えることがなにより悔しい。
「では、モノクマ。投票タイムを始めようか。」
「ラジャー!ちょっと、最後は予想外の展開になったけど、ま、これはこれでいいか。それじゃ、みんなお手元のスイッチで投票してね。こんなつまらないことで死にたくはないでしょう。」
押したくなかった。押したくなかった。だって、お前は俺たちの為に捜査をしたんだろ、俺たちの為に嘘をついたんだろ、俺たちの為に誘導したんだろ、俺たちの為に自白したんだろ。
そして、お前は.....
「みんな押し終わったようですね。それじゃ、ワックワックドッキドキの結果発表ーー!」
狛枝がクロになって処刑されないようにナイフを抜いたんだろう。