緋弾のアリア〜リュパンの懐刀~※新規執筆版   作:高所作業

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感想が来るっていうのは嬉しいものですね。
因みに、感想は嬉しいんですが、ツッコミはかなり心にキます。既にその人には色々にわかであることが露呈しているってことですからね。ハートというより、モチベーションがブロークンします。
でも、作者はそれでいいんです。だって、そういう性癖なんだもん!
…………キモかったですね。すいません許してください。何でもしますから。


第三話『ライカ。一年生で、意外と殊勝』

 

 その日の夜。

 リビングで理子とコンビニ弁当を啄く。

「戦姉妹になったって、聞いたけど」

「ん、ああ、火野ライカっていう、強襲科の一年だよ」

「火野ライカ……、うーんと、どうだったかな。何か、引っかかる情報が――」

「恐らく親父さんはアメリカンヒーローだ」

「あ、それそれ、バットだバット」

「それより、どうするんだ。キンジとアリアのこと」

「明後日から来週のどこか、かな」

「明後日?」

「今日、キンジの腕時計を手に入れたから、後は、部屋の時計を弄って――」

「まあ、何にせよ、俺は手伝わなくていいんだろ」

 そう俺が言うと、理子は急に目つきを鋭くして、言う。

「ああ、手を出すなよ。これはあたしの戦いだ」

 口が少し悪くなる。

 この状態は、通称・裏理子。

 いつもの理子よりも、口が悪くなり、本性が出てくる。

「わかってるよ。ああ、そうだ、土産があってな、色んなところを回ってきたんだが、ワインを一つ買ってきてな」

「ワイン? 飲んだっけ」

「いや、名前が気に入ってな。ほら、キャンティ・クラシコ・リゼルヴァ・マキャヴェリ。アネットの墓にも一つ置いてきた」

「彼女ね、懐かしい。あの肌、初心な反応――ん、確か、ライカって子、女子だったな。可愛い?」

「寝言は寝て言え、バカリコ。別に性癖にどうこう言う気はないけどな……」

「いいじゃーん! どういう子か教えてくれてもさ」

 このように、急に普段の理子に戻るのも、彼女の特徴だ。

「どういう子かって、ライカは、そうだな、今日少し話したくらいだが、男勝りな印象を受けるな」

「へー、見た目の方は?」

「見た目……、お前と同じ金髪だよ。短いテールがあって、目は緑かな。装飾品は若干パンク系ぽかった」

「いいじゃんいいじゃん、バッチリ理子の守備範囲! ね、スリーサイズは?」

「知ってるわけねーだろ。でもまあ、そうだな、お前並みだったよ。背はもっと高いけど」

「へっへぇー、スケさんも、見るとこ見てんじゃん。この助平――はっ!? 助平だから、スケさん……?」

「ふざけんな、脳内ピンク。――じゃあ、今度連れてくる。口説くのは自分でやれよ、俺は知らないからな」

「やった、ありがと、スケさん」

 理子は、俺が手渡したワインを持ってきた二つのグラスに注ぐと、それを俺の前に置いた。

 そして、自らのグラスを上に掲げる。

「ほら、彼女に捧げよう、アネットに」

「はぁ、アネットに」

 俺もグラスを持ち上げる仕草を少ししてから、一口。

「……ワインの味はわかんねえな」

「そう? こういうの知っとくと、モテるよ。気取り屋の女に」

「お前とか?」

「そうそう――ってなんだとぉー!!」

 こうして、他愛のない話をしながら、コンビニ弁当とワインという妙な組み合わせの食事を終え、床に就く。

 俺が明かりを消して床へ入った瞬間。

「英……助平――くふふっ」

「まだ言うか!!」

 それから、彼女は寝るまで含み笑いを絶やさなかった。

 というか、自分の部屋へ帰ってくれ、頼むから。

 

 †

 

 翌日から、俺はライカの訓練を見ることになった。

 見るといっても、見学って意味じゃないが。

 彼女を表現するなら、普通に優秀な強襲科一年。

 研鑽を続ければAにはなるだろうが、果たしてSランクになるかどうか、という感じだな。

 それをSランクにするのが、俺の仕事でもある。

 武偵高の風潮みたいなものだが、戦姉妹の先輩のランクに達するくらいに後輩を育てるというものが、無くはない。

 まあ、一部の教職員がそういうのを推進しているという話をたまに聞く程度だから、無視しても問題はないが、それにしても彼女がどこまで成長するのか見てみたいという気はある。

 今日は、演習場でライカにアサルトライフルを持たせてみた。

 中学でもどれくらいか持ったことはあるらしいが、さて、これでどうしてやろう。

「……水着、持ってるか」

「へ? も、持ってますけど」

 素っ頓狂な声を上げるライカ。

 俺が何か如何わしいことをしようと考えているとか、邪推していないだろうか。

「一応言っておくが、水中訓練だからな」

「あ、ああ! なるほど……」

「お前には、そのライフルに加えてC装備と錘を十数キロくらいバックパックに詰めて四マイルくらい走ってもらう」

 くらいくらいってアバウトだから、後で適当に値を決めておこう、

「え、それって、水中訓練じゃ――」

「その後一分で水着に着替えて、銃を下げたまま泳ぐんだ。二マイルくらいな」

 ライカは、「うへー」と言いながらも、やる気はあるようだ。

「泳ぎ終わったら濡らした銃を分解して、整備してから、俺の所へ提出しろ。走ってな。エリート水兵なら、できて当たり前だろ。ほら、水兵みたいな格好してるじゃねーか」

「セーラー服!」

「知ってるよ。十五分後から計測開始するぞ。俺は情報科棟の203号室にいるから」

「はい」

 ライカは、これくらいのことは何でもないようにこなすのだろう。

 俺も少年時代に通った道だ。誰だってできる。

 だが、これが普段の授業と合わせて何日も続けると、疲労は極限まで蓄積されていくだろう。

 だから、俺はあいつの疲労も気にかけて、専攻科目や依頼の消化などに支障が出ないように調整しなければいけない。

 そして、ある程度実力が付いたら、今度は本格的に精神を追い込んでいくんだ。

 そうすることで、叩き上げの兵士が生まれる。

 屈強で、それでいて緻密な技術を多く持ち、さらにどのような状況においても冷静沈着。

 ――はっ!?

 俺、何考えてんだろ。

 あいつは、兵士じゃない、武偵なんだ。

 もっと、実践的な訓練メニューを組むべきだったか……?

 

 †

 

「風魔、いるか」

「英介殿」

「数ヶ月ぶりだな。どうだ、キンジとは」

「師匠とは、まあ、ぼちぼちでござる」

 俺が訪れた、情報科棟203号室。

 パソコンが幾つかあり、その一つ一つがワークスペースとして区切られた範囲に置かれている、企業のオフィスのような場所。

 今日は、資料の編集と兼ねて、キンジの戦姉妹の『風魔陽菜』を呼び出している。

「ブリーフィングを開始するぞ」

「御意」

 俺が、今日、ここに彼女を呼んだのは、ある仕事を依頼したいからだ。

「監視対象は、火野ライカ。お前は知っているだろうが、強襲科一年だ。俺が言いつけた訓練メニューをきちんとこなしているかどうか、監査して、仮に極度に危ないことがあれば助けてやれ」

「して、報酬の程は……」

「気の早い奴だな。アリアにはやきそばパンで買収されたらしいが、まあいい。今日は大盤振舞だ。時給二千、有事の際の手当に三万と消費物の補填費用、あと、おやつ代千円負担してやる。どうだ、まいったか」

「おお! 忝ない。装備品は、自作するのにも時間がかかる故、バイトの時間が削れて金欠だったのでござる。いや、お恥ずかしい」

「作戦行動外で使用した消耗品は補填しないからな」

「承知。それでは、御免」

 風魔は、そのまま窓からラペリングしていった。

 外では、鈍い音と、誰かの悲鳴が。

 ……階段から降りればいいものを。

 というか、訓練の内容聞かずに行っちゃったぞ、あいつ。

 まあ、どうしてたか聞けばいいか。俺は俺で、やることがある。

 理子がいつの間にか収集していたアリアに関する情報。それを公的記録と照らし合わせて、裏を取るのだ。

 元々キンジに提出するために理子が制作したものだったが、そのまま俺達が管理しているデータベースに格納するらしい。

 デスクワーク、嫌いなんだよなぁ……

 

 †

 

 情報科のデータとも照らし合わせて、大方の添削を終えたところで、ふと、画面端の時刻表示に目がいった。

 そろそろ、ライカが戻ってくる頃か。

 などと思っていたら、先に風魔が戻ってきた。

「デブリーフィングにござる」

 どうやら、彼女は監視中もライカの様子を書面に纏めていたようだ。

 それが、なんとまあ筆で書かれているではないか。

 しかも、行書書きしているために、かなり読みづらい。

「……口頭で報告の後、明朝体――デジタル媒体で持って来い」

 すると、風魔は面倒臭そうに眉を顰めて、報告を続ける。

「英介殿の戦姉妹・火野ライカ殿でござるが、拙者が任を受けた数分後に補足、学園島を約八キロ程走った後、プールにて数十週し、制服に着替えてから銃を整備し始め、現在こちらに移動中に候」

「へえ、よくやってるんだな」

「サボり等は見れらなかったでござる」

「よし、ご苦労。請求書は後で送ってくれ」

「御意に。それでは、またのご利用を。御免」

 今度は、ドアを開けて階段を下りていったようだ。

 人は学ぶんだな、と、何となくしみじみしてしまった。

 すると、風魔と入れ違いになるように、ライカが部屋に入ってきた。

「戻りました!」

「ああ、お疲れ。ちゃんとやっていたみたいだな。絶対サボると思ってたよ」

「……? もしかして、監視してたんですか?」

「この通りさ」

 俺が風魔の持ってきた行書体の報告文をライカに渡すと、彼女は目を細めてそれを読み始めたが、数行目を走らせてから、

「これ、何て書いてあるんですか」

 と言ってくる。

 それみたことか、風魔。

 報告書に行書体はマジでナンセンスだ。忍びの世界以外ではな。

「後で明朝体で見せてやるよ。それと、まだ髪濡れてる。風邪引くだろ」

「え、あ、すいません」

「ライフルは?」

「はい」

 ライカは、まだ湿っている髪を気にしながら、俺に銃を渡してくる。

 俺が渡したのは、工具を使わなくても分解できるタイプだったので、そのばでバラしてみると。

「整備は赤点だな」

「えっ!? どうしてですか」

「お前はによく拭き取ったように見えただろうが、一つ一つを確かめていけばわかる。気づきにくいところの水滴や、付着物、こういったことから動作不良に陥るケースは多々ある。お前とこいつとじゃ、今日借りてきただけの付き合いだが、整備の義務は変わらない。こいつが錆びて死ぬのはこいつじゃない。お前だ。わかるな」

「……はい」

「…………はぁ、説教はがらじゃねーんだ。今のだって、俺が昔言われたことそのまんまさ」

「先輩が、ですか?」

「そうだよ、誰だって、最初からできるわけじゃない。俺が生まれた時から兵士だったら、変だろ? ターミネーターならそうかもな」

 ライカは、髪を乱雑に拭きながら、俺の話を熱心に聞いている。

 一々美容を気にする理子とは大違いだ。

「俺だって昔は教官に散々駄目出しされたよ。その点、ライカは俺が初めてこれをやった時よりも上手くできてる」

「そう、ですか……? て、照れるな……」

「上手くできたついでに、ちょっと頼みがあるんだが」

「何ですか?」

「俺のパートナーを知ってるか。探偵科二年の峰理子って言うんだが」

「峰、理子……、知りません」

「そいつにお前のこと話したらな、すげぇ興味持っちゃって、今度一回会ってくれるか?」

「なーんだ、いいですよ、それくらい」

「じゃあ、好きな時に俺の部屋に来い。――ああ、キーも渡してなかったな」

 俺が今日渡そうと思っていた、俺の部屋のカードキーを差し出すと、ライカは顔を紅潮させて、目を回す。

「せ、先輩!? これって……」

「おい、邪推するなよ、バカライカ」

 バカライカとバラライカって、何だか似てるな。実質一文字違いだし。

「りょ、了解!」

「部屋の中の物は大概理子の私物だから、それに関しても邪推しないように。あと、返事の前後にサーを付けろ」

 混乱している今なら何でもしてくれそうなので、ハートマン軍曹の真似をしてみた。

「サー、イエス、サー! って、え……?」

「意外にしっくりくるな。今度からマジで付けてもらおうか、サー」

「サー、ノー、サー……」

 ライカがジト目気味にこちらを見ながら、若干皮肉って拒絶する。

 その後、他愛もない話をして、俺達は帰路に着いた。

 

 †

 

 その日は、授業以外で理子を見かけなかった。

 どのようなことをするのかは知らないが、作戦決行の日が近いのだろう、慌ただしく準備をしている様子が目に浮かぶようだ。

 俺はというと、強襲科の面子とバカ話したり、ライカの訓練でも見てやろうと思ったら放課後いなかったり、キンジの部屋に行って、一緒にエースコンバットをやったりした。

 因みに、戦闘機の搭乗経験もある俺に死角はなかった。

 さらに次の日、今日も理子は四時限目以降姿を見せない。

 俺はレーンで無駄弾を消費しつつ、今日はどうしようか、などと平和な事を考える。

 基本的に、俺は理子の仕事に誘われない限りは自発的に依頼を受けに行ったりということが無い。

 正直な話、ライカにはああ言っているものの、少年兵時代からの軍を退役して以来自己研鑽とか別にどうでもいいと思うようになっている。

 ただ、それでも、ボス(理子)をいざという時に助けられるのは、実質俺しかいないんだ。

 相手を弾ける程度には――

 と、考えていた時、俺の携帯電話から着信音が鳴る。

 このいかにも普通な着信音は、武偵高の周知メールに設定した音だ。

 メールには『Area:江東区青海五丁目、Case:F3B-O2-EAW』

 青海五丁目……遊園地のあたりだ。

 ケースの符丁は、誘拐・監禁の原則二年以上が行動の犯人は防弾装備。

 さて、どうしたものか。

 などと考えていると、先日電話番号を教えたばかりのアリアから、一報が入ってきた。

『英介? 周知メール見たわね』

「ああ、見たけど、どうした」

『あの件なんだけど、どうも一年があたってるみたいなのよね』

「へえ、それで」

『察しが悪いわね、あたし達で援護に行くわよ』

「……面倒臭い」

『あんたの戦姉妹――ライカっていったわね、あの子も絡んでるわ。妹の責任は取りなさい』

「……アイマム」

『三分後に車輌科第二格納庫で待ってるわ。じゃ』

 じゃ、じゃねーよ。

 ライカの奴、早々に面倒事を仕入れてきやがった。

 とはいえ、本当に彼女に何かあっては一大事なので、俺はその場の片付けもせずに、車輌科に走った。

 

 †

 

 車輌科格納庫では、軽自動車に乗ったアリアと『レキ』が、既に待機していた。

 俺が急いで車に乗り込むと、アリアはその小い足で、豪快にアクセルを踏む。

「何だ、レキ、お前アリアと知り合いだったのか」

「はい」

 相変わらず、抑揚のない声で喋る奴だな。

 まあ、感情表現が苦手な奴ってのは、ままいる。気にするようなことじゃないな。

「で、アリア、当該地域の武偵は、ライカだけか」

「ううん、あたしの戦姉妹の『間宮あかり』と『佐々木志乃』の三人で、事件にあたっているそうよ」

「……ライカの野郎、明日から錘二十キロで十マイル走に変更だな。追加でCIWS劣化ウラン砲弾も詰めてやる」

「そうね、あたしも、とりあえず水中スクワット千回はやらせようかしら。――ああ、駄目だわ。あの子、下に足着かないもの」

「……自分の話か」

「何か言った?」

「めっそーもございません」

「お互い、手間のかかる後輩を持ったみたいね」

「そうらしい」

 

 †

 

 現場の遊園地は、武偵高から数分で着ける。

 しかしまあ、何でこんな場所で事件を起こすのか、理解に苦しむな。

 逮捕してくださいと言っているようなものじゃないか。

 犯人は相当考え無しに違いない。

「ここら辺で、狙撃するわ。あたしはオブザーバーやるから」

 アリアは、遊園地に程近い建物の前で、車を止めた。

 そして、レキと二人で当たり前のように降りていく。

「今日は拳銃しか持ってきていないんだが」

「あんたは事後処理係だから。先に行って、あの子達を保護しなさい」

「狙撃は――なるほど、そのためのレキか」

「そうよ、だから、キビキビ働きなさい!」

「へいへい」

 俺は、先程までアリアが座っていた運転席に移って、ギアを合わせる。

「帰りは拾おうか?」

「あたし達はいいわ、あの子達を乗せてあげなさい」

「アイマム、ご武運を」

 って、あの二人に武運長久なんて必要ないか。

 強襲科Sランクの高速移動砲台に、何故かドラグノフで2km級スナイパーのレキが組んでるんだ、あいつら自身が幸運の女神みたいなものじゃないか。そう考えたら、何だかずるいな。

 そして、数分後。

 事件はどうやら、無事に解決したらしい。

 俺は、犯人が立て篭っていたホテルのロータリーに車を着け、事件解決にあたった三人と、被害者の――メールをちゃんと読んでいなかったが、CVRの中三だった――女子を保護した。

 アリアによれば、ラペリングしたライカが被害者を救出、その後、室内の二人が犯人を取り押さえたとか。

 そのまま池にダイブするところまではよかったが、既のところでライカに中る弾を、レキが弾いたらしい。

 レキがいなければ、一体どうなっていたことか。

 そして、ここで俺が言うべきことは、労いの言葉か? いや、違う。

「まず、ライカ」

「は、はいっ!」

 ライカは、体を一瞬ビクッと震わせると、怯えた目で俺を見つめてきた。

 時々、バツが悪そうに辺りに視線を移している。

「会って数日で言えたことじゃないかもしれないが、こんな状況判断もできないとは思わなかった。周知メールのO2が何を意味しているか、復唱できるか?」

「げ、原則として、二年以上が対応、です……!」

「お前の学年は」

「一年ですっ……!」

「お前らもだ」

 俺は、他の二人にも目を向けて、萎縮させる。

「ライカ、俺、前言ったろ。説教はガラじゃないって。だから、まあ、とにかくだ、以降、このようなことが無いように努めろ、いいな」

「はい……」

「そう悄気げるなよ、一年にしちゃよくやったさ。流石俺の弟子なだけある」

「先輩……!」

「とでも言うと思ったか。説教は明日三時間程時間を取る。それと、間宮、お前にもアリアから説教があるそうだからな、覚悟しとけよ」

「へっ!?」

「わかったら車に乗れ。それから、ライカはこれでも使え」

 俺が車の中から出したタオルを投げると、ライカはそれで頭を拭きだした。

「隠せって言ってんだ!」

「え? ~~~~!!」

 ライカは、自身の格好に気づいたのか、そのタオルで体の前面を隠した。

 そう、彼女が落ちたのは、水。

 武偵高のセーラー服の生地は白に臙脂色だから当然、白い部分は透けるわけで――

「ハァ……」

 俺が駆けつけた時から、既に透けて見えていたんだ。

 ライカの、黒い下着がな。

 

 




早く作者のところにも空から女の子が落ちてきませんかね。
いや、男の娘でもいいんですよ? ええ、可愛ければ何でも。
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