鬼畜陵辱エロゲの世界に転生したけど男女比がバグってるせいで竿役が俺しかいない   作:乳と地位が比例する世界

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9話 身体強化

「坊ちゃまでオ〇ニーしてましたよあの女!!」

「んなわけねえだろ、変態メイド!!」

 

 しててたまるか。

 

 夜、部屋に戻って早々そんなことを喚き始めたルルカ。

 ……ほんと何言ってんだこいつ。

 

「もう、セレスは俺を助けてくれたんだよ?

 そんな下品なこと言わない」

「……それは認めてあげますけど。

 でも、ちょっとアレはどうかと思います。

 凄い声でしたし」

「だから勘違いでしょ、それ絶対。

 あれだよ、プロレスごっこでもしてたんだよ」

「一人でしてたらそれはそれでホラーじゃないです?」

 

 それはそうかもしれない。

 てか、急に何を言い出しているのだ。

 

 ……いや、確かにアロマとかあげたけどさ。

 するわけないでしょ、そんなこと。

 

 十中八九ルルカの勘違いに違いない。

 

 まぁ、あれか。

 昨日は寝ずに警備してくれてたみたいだし、幻聴の一つや二つ聞いててもおかしくないか。

 

 そう思った俺は彼女に語りかける。

 

「ルルカ、もう眠いのは大丈夫?」

「……はい、おかげさまで。

 坊ちゃまがお嬢様の部屋にいる間にぐっすり眠りましたから」

「そっか。

 ごめんね、疲れさせちゃって」

「……いえ、私としては謝らないといけません。

 あの上級貴族からは、私が守らないといけませんでしたから」

 

 そう言うとルルカは申し訳なさそうに、俺へと頭を下げた。

 

 ……朝の上級貴族との衝突。

 警備のせいで寝不足もあったルルカは、部屋を飛び出したセレスを見失い、到着が遅れたらしい。

 

 彼女はそのことを随分と悔いているようだ。

 

「セレスの部屋の警護を任せたのは俺だから。

 ルルカは悪くないよ」

「……いえ、ですが。お嬢様を見失ったのは、明らかな私の落ち度です」

 

 まぁ、ルルカは俺の護衛でもある。

 彼女からすると、自分のミスで主人を危険に晒した、と不甲斐なく思うのも仕方ないのかもしれない。

 

 よし、分かった。

 

 ルルカには世話になっている。

 ……たまには、俺の方が彼女に頼られてもいいだろう。

 

「ルルカ」

 

 俺は彼女の方へと、手を伸ばし、そして、

 

「……ぼ、坊ちゃま?」

「ん、たまには俺も慰めてあげないと駄目でしょ」

 

 彼女の身体を自らの身体へと預けさせる。

 抱き寄せた、と言ってもいいかもしない。

 

 ……俺がこの世界に来る前のアルスくんは、随分とルルカにベッタリだったらしい。

 なら、このくらいの距離だって、問題ないだろう。

 

「……大丈夫。

 ルルカは凄い頼りになってるから。

 だから、いつもみたいに元気でいて」

「……坊ちゃ、ま」

 

 体格だけで言えば、彼女は俺よりも大きい、そのせいで、まるで覆い被されるような態勢になってしまう。

 

 ……てか、これ、わざとやってるのかな。

 

 顔を覆う肌の圧。

 押しつぶされるような感覚は、前も経験したことがある。

 ……きにしない、うん、きにしないぞ、おれは。

 そんなことを考えながら、俺はしばらく、彼女と同じときを過ごした。

 

 

 

「……お嬢様の気持ちがわかった気がします」

「なんのはなし?」

 

 数分後、少し神妙な面持ちでこちらを見つめるルルカがいた。その顔は、少し赤い。

 ん、元気になってくれたみたいだ。

 

 ……いや、俺の方も元気になってるんだけど、色々と。

 

「もう大丈夫? ルルカ?」

「はい、スーパーメイドのルルカちゃん、ここに再誕です」

 

 彼女はふふんと言いたげに、腰に手を当てて笑っている。

 ……良かった、やっぱりこういう顔の方が似合っている、この子には。

 

 

 ——さてと。

 

 せっかく、元気を取り戻してくれたのだ。

 

 次はこちらのお願いを聞いてもらうとするか。

 

「……あのさ、ルルカ。

 一つ相談なんだけど」

 

 今朝の一件。

 あの貴族とセレスの姿を見て、俺はあることを考えていた。

 そして、部屋に戻ったらルルカに頼み込もうと決めていたのだ。

 

「魔法って、どうやったら使えるようになるかな」

 

 ……そう、魔法を習得するということを。

 

 

 

 魔法を習得するということを決めたのは、二つの理由がある。

 

 決して、せっかく異世界に来たんだから魔法とか言うロマンの塊を習得しないわけにはいかないだろ! という邪な気持ちから来るものではない。ごめん、嘘ついた。それもあるかも。

 

 まあそれは置いといて、まずは一つ目の理由。

 これは単純、俺の力不足だ。

 

 今朝の件、セレスに助けてもらったからなんとかなったが、俺一人だと危なかった。

 

 この身体はあまり力が強くない。

 だから、ある程度力がある奴に腕やら足を掴まれれば、抜け出すことができないのだ。

 

 筋トレとかをするのも考えたが、宮廷には俺の二倍くらいの体格の奴もザラにいる。

 そんな奴らに対抗すると考えたら、己の肉体だけでは流石に厳しいだろう。

 

 それに、だ。

 

 ……例の貴族が去った後、焦げついた絨毯が見えた。アレは、おそらく魔法によるものだ。

 

 思えばあの貴族、俺に手を向けていた。

 幸い、セレスの魔法によって防がれたが、あれが放たれていたら、どうなっていたかは分からない。

 

 ——セレスを惚れさせるため、守られてばかりじゃ駄目だ。

 むしろ、彼女を守れるほど、強くならないといけない。……こんな世界だしな。

 

 

 そして、もう一つ利点はある。

 俺としては、こっちの方が重要である。

 

 まず、第一に。

 俺はこの世界の魔法をいくつか知っている。そう、ゲームに出てきた魔法だ。

 原作ではエロシーンにちょろっと出るくらいの影が薄い存在だったが、数自体は結構あった。

 

 その中の一つに、俺の目当ての魔法がある。

 

 

 身体強化魔法、すなわち。

 

 

 ——ち〇こを大きくする魔法だ。

 

 

 ……なに、なんか文句あんの?

 

 いやだってさ、考えてみてよ。

 もし、もしもだよ?

 いざセレスとさ、そういうことをするってなってさ。

 

 今の俺のミニマムな息子を見られたら、どうよ。

 

『あら、アルス。

 貴方のペ〇スは、まるで小鳥のさえずりね』

 

 そんなこと言われたらどうすんだよ。

 ……俺泣くよ、ガチで。

 

 だから!

 魔法は必要なの!!

 世界を救うため、俺のち〇ち〇はデカくないといけないから!!

 

 

「ということなんだ、ルルカ。

 どうか、世界を守るため、俺に協力して欲しい」

「いや、なにがということなんです。

 ちゃんと説明してください」

 

 ……嫌だよ、絶対引かれるし。

 なにより、めちゃくちゃダサいし。

 

「……それは置いといて。

 えっと、あれよ。

 そもそも俺って魔法使えるの?」

「ん、まぁ使えないことはないでしょうが。

 で、何が目的なんです?」

 

 ……ち、やっぱり聞かれるか。

 

 んー、そうだな。

 まぁ、一つ目の理由なら言ってもいいだろう。

 実際間違ってはないことだと思うし。

 

「護身用、とか?」

「護身用なら可愛いルルカちゃんがいるじゃないですか」

「その可愛いルルカちゃんいなかったじゃん。

 朝、襲われたとき」

 

 言ってから気づいた。

 ……あれ、俺今すんごいノンデリ発言した?

 

「……ごめん、なさい、坊ちゃ、ま、私のせいで、危険に晒してしまっ、て」

 

「ちがうちがうちがう!!

 ごめんね、ひどいこと言ったね、ほら、大丈夫だからね、よしよしよし」

 

 俺は慌てて、ルルカを抱き寄せ、これでもかと言うほど頭を撫で回す。

 まずいまずいまずい、せっかく元気に戻ってくれたのに、また病みルルカに戻るのは駄目だ。

 

「えへへ、そうですよね。

 もっと、してください、坊ちゃま」

 

 ……あ、でも、意外と元気だな、これ。

 

「はい、もう終わりです」

「えー、もっといいじゃないですか」

 

 なんか変な知恵をつけ始めてる。

 まったく、悪い女だ。

 ……ま、嫌じゃないからいいけど。

 

 そう思って、もう一度彼女の頭に手を伸ばそうとしたそのとき。

 

「まぁ、正直私も護身術は必要だと思ってましたよ」

 

 急にルルカが立ち上がった。

 見ると、その顔はさっきまでの甘えた顔とは違う、別人のように真面目な顔だ。

 

 ……スイッチのオンオフが凄いな。

 

 

「いいでしょう。

 一つ、坊ちゃまにも使えるであろう魔法を教えましょうとも」

 

 そう言って、彼女は立ち上がった姿のまま、両手を広げだす。

 その姿はまるで、大魔術を使うための儀式のようだ。

 

 俺はワクワクと胸を躍らせる。

 あの目にあの手、使われるのは並の魔術ではないだろう。

 なんだ、なにがくるんだ。

 

 

 そう思って、数分が過ぎた。

 

「……あれ?」

 

 燃え盛る炎も、鋭く尖る氷も、どこにも現れない。いるのは、手を広げてニコニコと笑うルルカだけ。

 なにわろてんねん。

 

 痺れを切らした俺は、彼女に話を聞こうと、ソファから立ちあがろうとする。

 

 けれど、そのとき。

 

 ……あ?

 

 俺は気づいた。

 

「——これは拘束魔法。

 護身用としては最も一般的な魔法です」 

 

 身体が、動かない。

 いや、正確には、足が動かない。

 なにか、重いものに掴まれているような、そんな感覚だ。

 

 ……これが、ルルカの魔法。

 

 

「なんか、しょぼくない?」

「ちょっと、贅沢言わないでください」

 

「えー、もうちょっとカッコイイのが好みなんだけど。てか、ほんとに効果あるのこれ?

 ほら、手とか普通に動くし」

 

 ……確かに、魔法ではあるんだろうけど。

 んー、足止めて安心してたら、思いっきし右ストレート喰らったりしない? 大丈夫?

 

「……む、舐めてもらっちゃ困ります」

 

 そんなことを考えた次の瞬間だった。

 

 

 ……あえ?

 

「手、足、鼻、目。

 魔力の流れを上手く塞き止めればその機能は失われます」

 

 何も見えないし、感じない。

 身体のどこも動かない。

 声はなんとか出せるけど、口が閉じないから、発声が、むつかひい。

 

 五感の喪失。

 今まで生きてきて、初めての感触だ。

 

 だけど、でも、これ。

 

「なんでち〇こだけ動くの?」

「だって私そこの構造知りませんし。

 どこ止めれば良いかわかりませんし」

 

 あ、そうなの。

 ちょっとこれはこれで、色々過敏になるからやめてほしいな。

 

「はい、戻しました」

「おー、すごい。

 元通りだ、完璧に」

 

 戻った視界に俺は思わず安心してしまう。

 肌に触れる空気の感覚、さっきまでなかったものがある。

 そんな感覚のせいか、身体がビクッと揺れてしまった。

 

「うん、感覚遮断穴とかに使えそうだね」

「……何の話してます? それ?」

 

 いや、エロゲだし、そういうのあるかなって。

 

「原理としては単純な魔力の放出です。

 けど、ある程度使えるようになればこんな風に自由自在に動かせちゃいます」

 

 ルルカは手をクルクルと回してみせる。

 

 すると、気づいた。

 ……よくよく見たら、白い糸みたいなのが、浮いてるな。

 あれが、魔力ってやつか?

 

 ふむ、なんか糸使いみたいで悪くない。

 スパイダーな男を目指すのには役立ちそうだ。

 

「てかこれ、拘束と言わずに首とかに巻いたら死なない?」

「んー、できる人もいるんじゃないでしょうか。

 相当魔力の強度が必要になりますけども」

「強度?」

「魔力ってのは人によって特性が違いますから。

 例えば私の場合、強度はありませんが、その分細かい操作が効きます。あと色が薄くて見えにくいですね」

 

 ほー、なんか隠密特化って感じだ。

 やっぱ忍者なんじゃないかな、この子。

 

「とはいえこの領域には行くのは常人では無理です。せいぜい、足を止めるのが限界でしょう」 

「……つまり?」

「はい、坊ちゃまもそのくらいでしょうね」

 

 ……えー、そうなのか。

 せっかくかっこいいと思ったのに。

 まぁ、護衛用なら足を止めれたら十分かもしれないけど。

 

 てか、それならルルカって結構凄いのでは? なんか魔力の糸っぽいやつ十本くらい出てるし。

 

 ま、いっか。

 

「なんか他に炎とか出せるやつないの?

 メ〇ミ! って感じのやつ」

「そんなの使って火事が起こったらどうするんです。……いいですか、基本的に宮廷内でそういう魔法を使うのはご法度です。

 お嬢様の氷魔術だって、まあまあ怪しいんですから」

「あ、そうだったんだ」

 

 ……んー、なら仕方ないか。

 

 よし、とりあえず一旦これをやってみよう。

 一つ魔法が使えるようになったら、他のも使えるようになるかもしれないし。

 

「で、どうやって使うの?」

「単純ですよ。

 こう、魔力を集めて……どだだだだっ! って感じです」

「ほうほう……どだだだっ!

 あの、先生、出ませんけど」

「それはどばばばばっです。

 いいですか、まずは魔力を手に集めてから……」

 

 

 

「あれですね、坊ちゃま。

 才能がないです」

「……そんなぁ」

 

 いや、だってさ、分かんないじゃん!

 まずは魔力を集めてくださいとか言われてもさぁ!!

 

「そもそも魔力を感じられてないですね。

 魔法を使う以前の問題です」

「えー」

「魔力を感じられる場所は人によって違いますから。これに関しては色々試してみるしかないでしょう。だいたいは手でいけるんですけどね」

 

 確かに、セレスもあの貴族も手で出してたけど……でも、手じゃ全然できなかったんだよなぁ。

 

「よし、今日はもう遅いですし、終わりにしましょう。また明日特訓すれば良いですよ」

「……そうしよっか」

 

 そんなこんなで、今日のルルカ先生による魔力教室は終了した。

 

 

 

「……とはいったものの」

 

 深夜、才能なしの烙印を押された俺は自主練へと励んでいた。

 ふん、こんなことでへこたれるようなやつではないのだ。

 

「んー、魔力かぁ」

 

 ルルカは、人によって感じる場所が違うと言っていた。しかし、感じられない人がいるとは言っていない。

 

 ならば、俺にだって、どこか。

 感じられる場所があるはずだ。

 

 そう思った俺は、ひたすら手を身体に沿わせて、魔力というのを探そうとする。

 

 んー、ちがう、ない、ここもちがう。

 目とか口でもない、手は……やっぱちがうなぁ。なら、足かな……

 

 ……?

 ちょっと、いま、変な感じがしたような。

 

 そう、ちょうど、へそのした、腰の真ん中辺りに、それはある。

 

 ……あ、見つけた、かも。

 

 身体が熱くなる感触。

 ルルカが教えてくれたことと重なる。

 

 ここだ、俺の魔力は、ここにある。

 

「あとは、放出、するだけ」

 

 いける、感じてしまえば、動かすのは簡単だ。

 長い糸が身体の中にあるような、そんな感触、これを、外へ、外へと動かす。

 いける、いける、いける。

 

 いけ、いけ、いケ、イケぇっ!!

 

「——で、でちゃう、白いまりょくが、でちゃうよぉぉお!」

 

 瞬間、魔力が放出された。

 

 

 ち〇こから。

 

「……えぇ、なんでそこからでたの?」

 

 やっぱ、才能ないかもしれない。

 

 というか、魔力がち〇こにしかないんだけど。

 

 ……え、てか、俺ここからしか、魔法撃てないの? まじ?

 

 い、いやいや。

 そんなわけないし。

 

 ……ないよね?

 

「よし、寝よう。

 うん、見なかったことにして、寝よう」

 

 俺は布団を思いっきし引いて、ベッドに顔を埋めた。

 そして、寝た。

 まるで、現実から目を逸らすように、ぐっすりと。

 

 

 今日の成果:ち〇こからビームが出せるようになった。

 

 以上。

 

 

 

 

 

 

 

 一方、その頃。

 

「——だ、ダリウス様、申し訳ありません。

 あの女を、追い詰めるためだったのですが、ご、ごほっ。ち、治癒魔術を」

「……馬鹿な子ねぇ、ほら、こっちに来なさい」

 

 

「——拘束魔法」

 

 

「く、首。がぁ。

 い、いや、ダリウス様、お、お慈悲、を」

 

「勝手に動いて、勝手にバレて。

 全く、使えないわ」

 

 

「死体は地下牢に運びなさい。

 そうね、例の母親の隣でいいわ」

「……はい、わかりました。

 ダリウス様」

 

「……足がついたらどうするのよ。

 女王にバレたら、失脚ものよ」

 

 

「——それにしても、そう。

 せっかく人質を取ったというのに。

 歯向かうのね、あの女は」

 

 

「セレス・ルーフォリア。

 あの女さえ、あの女さえいなくなれば、あの子は私のものにできるのに」

 

 

「——アルス・オンリーロッドを、私のモノに」

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