忍の世界とか割と詰みである   作:こうすけ増田劇場版

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第11話

 

「さて、ここが辰五郎の部屋じゃ」

 

 辰五郎達が班員の発表等を受けている舞台裏で三代目は第七班の担当上忍であるはたけカカシを受け持つ生徒の家にやってきた。

 正確に言えば色々と厄介なサスケとナルトに関して三代目からは色々と釘を差されていたり今後の事とか色々とあるわけである。

 

「コレは……原稿用紙ですね」

 

「実はの、辰五郎こそが無限界時空なのじゃ」

 

「なっ、それはほんとですか!?」

 

 机の上に置かれている原稿用紙を見た。

 辰五郎の部屋には色々と本があるなぐらいの認識だったのだが、三代目から辰五郎が作家としてのペンネーム、無限界時空だと教えてカカシが驚いた。

 

 一応は趣味が読書であるカカシ……愛読書が官能小説で生徒達の前で読むとかいう結構酷いことをしている。が、一応は読書が趣味であるのは事実であり、自来也が書いたイチャイチャシリーズ以外にも一応は耳にしている。

 そんな所である日顔を出さない謎の天才作家、無限界時空と言う人が現れた。人の心が無いのかと言えるクッソ重い復讐譚から子供向け冒険譚まで色々と書いていて、様々な読者層が居る……が、何者かについては知られていない。

 

「あれ、結構な方が書いていると思っていましたが……三代目、何故それをご存知で?」

 

「作家としての自来也を経由して、莫大な印税によって大金を手にしたから確定申告等で色々と知った。どれもこれも中々に良くての」

 

 無限界時空は謎だらけの作家である事は事実であり、カカシは結構な大人が書いているとイメージしていた。

 作家として自来也を経由したりして知っていると三代目は教えて1枚の原稿用紙を手に取った。

 

「果物刀剣伝鎧武……」

 

「三代目、それは流石にダメですよ」

 

 自来也の声から連想して仮面ライダー鎧武を現在書いている。

 まだ世にも出ていない場合によっては外には出ない作品であるので流石にアウトだと言った。

 

「ナルトとサスケを任せれるのはお前だけじゃろう……そして辰五郎もじゃ」

 

「彼もですか?……確か両親共に忍ですが何処かの一族でもなんでもないのでは」

 

「うむ……本人もアカデミーでの授業を真面目に受けており物事の裏を読むことも出来る。忍としての能力に関しても然程問題は無い……人数関係の都合上、猪鹿蝶の第三班に入れるべきかと悩んたがお前に任せることに決めた。辰五郎の奴は……ナルトについて疑っている」

 

「ナルトを?」

 

「正確に言えばその出自についてじゃ。九尾が暴れたあの日とナルトの誕生日が同じ、なにかあると読んでいる」

 

「それは……」

 

「あまりにも頭が良すぎるのも厄介なものじゃ」

 

 うずまきナルトは四代目火影の波風ミナトの息子である。その情報を知っている者達は圧倒的に少ない。

 ミナトの妻、つまりはうずまきクシナと交流があった者ならばもしかしてと連想することが出来る……が、ミナトの息子である事をちゃんと伝えられているのは本当に一握り、正しく伝えてる者達は10人にも満たない。

 

「ナルトの九尾の情報を里の者達に漏洩したダンゾウの存在について気付いている」

 

「……なら、復讐を?」

 

「いや、ナルトを親の敵という認識でなく1人の友という関係性を築き上げているが……春野サクラ同様に忍に必要な覚悟が少し足らん」

 

 為政者として時には汚い手段を取らなきゃいけない。

 堂々としているタカ派みたいなのもいれば見えないだけで結構根深い所までズブズブと情報だけは手に入れたりしている所もある。国や里を維持する上でそういう行いはどこかの段階で誰かがしなきゃいけなくて、三代目とダンゾウは光と影の様な関係性だ。

 

 カカシも火の国及び木ノ葉の里を守る為にまともに公に出来ない任務をそれなりに熟している。

 三代目火影の判断として辰五郎は頭とかはいいんだけどもその辺の所がちょっと未熟だなと認識しており、そういう部分を含めてカカシに任せた方がいいと言う判断をした。

 

 因みに言っておくが、辰五郎は国を維持する為に為政者としてそういう事をしなきゃいけないのは分かっているには分かっている。

 つーか、世間一般で言う所の忍者って諜報員であり表に立って堂々と戦う軍人じゃない。そういうのはそういうのでちゃんと別に居るのは理解している。

 

 しかしダンゾウがそういう要素を除いても物凄くクソなのは事実。

 一部の問題に関して、特に暁の元となっている弥彦達が率いる忍達に対してホントに余計な事をしたりととにかくクソ野郎である。

 ダンゾウがクソすぎるせいで隠れがちだが大蛇丸を放置したりナルト達のアフターケアをしない三代目も普通に悪いところはあるので為政者としてはあまりよくない。

 

「まぁ、その辺についてはこれから色々と学んでいくだろう。頼んだぞカカシ」

 

「分かりました」

 

 精神面以外は問題は無い忍、ある意味厄介だなとカカシは少し腹を括った。

 

 

 ※

 

「だぁーっ!来ないってばよ!!」

 

 午後から担当上忍がやってくると言われて担当上忍がやって来た……第七班以外は。

 それぞれ担当上忍がやって来て説明会を受けることになるのだが、担当上忍がやって来ないのでナルトはピリピリしている……ナルトだけじゃなくサスケもサクラもだ。

 

「まぁ、そういうな……担当上忍はその内に来る筈だ」

 

「辰五郎、他の奴等の担当上忍は来てんだぞ!」

 

「午後に来るとは言ったが何時にやってくるって言ってないだろ。来ないなら三代目に文句を言えばいい……それよりも暇な時間があるなら何かしとけば?」

 

「お前は本を書くのが趣味だからいいけど、俺の趣味は観葉植物を育てること!ここじゃあ、なんにも出来ないってばよ!!」

 

「……え、あんた達そんな趣味なの?」

 

 暇な時間をなにかに使って潰せと言えば趣味である観葉植物を育てる事がここじゃ出来ないと言う。

 趣味について言っているのでサクラが驚いた。

 

「おう!植物ってスゴいんだってばよ!ちゃんと芽が出て育つんだ……辰五郎も本を出してたりするってばよ」

 

「おい」

 

「あ……無し!これ、無しってばよ!」

 

 ペンネームで載せているから俺の名前で載せていない。

 俺が本を書いているのはホントのホントに極々一部の人間しか知らないわけでサクラも知らない。

 

「無しって言われてもね……なにを書いてるの?」

 

「……俺のペンネームは無限界時空」

 

「アレか」

 

「え、辰五郎が書いてるの!?」

 

 無しと言っても既に本が販売されているとなれば気になるので自白する。

 幸いにも俺達以外は誰も居ないのでペンネームを言えばサクラは勿論だがサスケも反応を示した。

 

「言っとくが、特にコレという話はしないからな」

 

 現在書いているのは自来也さんの声で連想した仮面ライダー鎧武だ。

 流石に仮面ライダーの名前は不味いので果物刀剣伝鎧武と言う名前で出すつもりであり、物凄い鬱展開とか普通に待ち構えている。

 

「チョウジの奴はトリコが好きだってばよ……俺はあんまり本とか読まないし難しい話が多いから……あ、でも稲妻蹴人と猫野球は面白かったってばよ」

 

「アレは完全に子供向けの話でしょう……読むんだったら鬼殺の剣がオススメよ」

 

「……爆弾男旋風伝とテイルズオブベルセリアだ」

 

 うん……ヤバい……スゴい罪悪感がある。

 他の作品を一部弄ってこの世界仕様に変更している作品だけどもベースとなるのは他人の作品である。割と心に来る。そしてサスケはホントに内容が重い話を好んでるんだな。

 

「トリコに関しては早く続き書けって秋道一族がうるさいんだよな……」

 

 どの辺まで執筆しているかと言えばオゾン草のところで止まっており、次はグルメ界突入とメルクの星屑である。

 それはそうとしてお前等なんだかんだで読んでいるんだな……いやまぁ、面白いからいいんだけどさ。罪悪感と同時にゲームや漫画好きとして好きな物を共有することが出来る……複雑な気持ちだ。

 

「あ」

 

「ん?」

 

「君達、担当上忍が来たことぐらいは気付こうね……因みに俺は星屑十字軍が大好きだ」

 

 何時の間にかカカシ先生がやってきていた……好きな本を語っている頃辺りから来ていたな。そしてあんたもか。

 星屑十字軍……カカシ先生の過去とかそういうのを考えれば一応は合っている……多分、ガイ先生とロック・リーはキン肉マンだろうな。

 

 カカシ先生がやって来たので使っていた教室を移動した。

 

「俺ははたけカカシ、お前等第七班の担当上忍だ……趣味と好きな物と夢は……まぁ、色々とな」

 

 既に知っている関係性であっても礼儀作法は大事なので自己紹介をする事に。

 カカシ先生から自己紹介をしたので俺達も自己紹介をする。

 

「俺はうずまきナルト!好物は一楽のラーメン!趣味はカップ麺の食べ比べと観葉植物を育てる事……そんでもって夢は里の奴等に認められる火影になることだってばよ!」

 

「俺はうちはサスケ……野望は一族の復興とある男を必ず殺すことだ」

 

「私は春野サクラ……好きなものは……キャッ……嫌いなものはナルトです」

 

「ガーン!」

 

 本人を目の前にして言うのは酷な事である。

 

「俺は寺田辰五郎。好きな物は鶏の唐揚げ、嫌いなものは色々と……今のところの夢はある物を作ることかな」

 

 この世界の技術とかを集結すればもしかしたら作れるかもしれない。

 しかしそれを作るには雷門カンパニーの協力を仰がなければならないし莫大な金もかかる……でも、普通に面白そうなんだよな。

 

「うんうん。元気でよろしい……んじゃ、第七班が一番最初に行う事について伝える。サバイバル演習だ」

 

「サバイバル演習って、そんなのアカデミーで散々やったじゃないですか!」

 

「いや、出来たばかりの班だからチームワークとか連係とかそういうのの確認じゃねえのか?」

 

 カカシ先生が第七班として一番最初に行う活動は演習だと言えばサクラがアカデミーでやったことを今更なんでと言う。

 俺はヒントであると同時に答えでもある物を渡せばそれもそうかと普通に受け入れた。

 

「まずお前等は下忍であって下忍じゃない」

 

「どういうことだってばよ?試験は合格して登録も済ませたってばよ」

 

「正確に言えば今のお前等は下忍になる為の最終試験を受ける状態だ……」

 

「ちょっと待って!じゃあ、アカデミーの卒業試験は!?」

 

「アレは下忍候補生の選抜みたいなもんだ……このサバイバル演習の出来次第ではお前等はアカデミーに逆戻り。先に言っておくが、今まで俺がこの演習を担当して合格した奴は0人だ」

 

「なっ、なんだってぇえええええ!?」

 

 今更演習をすることについて、その詳細な理由等を述べればナルト達はそんな話は聞いていないと慌てる。

 サスケも表情には出していないが明らかに苛ついている……

 

「サバイバル演習の相手は俺だ……明日に行う。詳しい場所とかはプリントに書いてるから……じゃ、失礼」

 

 カカシ先生は集合場所や集合時間について書かれている紙を渡せば消えた。

 俺達は各々で確認をする。紙自体に何かしらの細工がされているとかそういうのは無い……

 

「あの人は上忍で俺達は下忍だ。サバイバル演習で何をするか分からないし、なにが出来るかについて情報交換と戦術を」

 

「お前等の力なんか要らねえよ……俺1人でどうにかする」

 

「俺もカカシ先生をぶっ倒す為に今から徹夜で修業だってばよ!」

 

「サスケくん、ナルト……はぁ……まぁ、幾ら上忍でもなんとかなるわよね」

 

 俺なりにフォローをしてみるが3人とも楽観的だったり自分だったらどうにか出来るでまともに話が通じない。

 他のチームは能力とかが上手く噛み合うように分けてるけど……サスケとナルトに関しては完全に三代目が仕組んでる。そしてくノ一クラスで一番の成績のサクラ……この手のタイプにありがちな文字通り1回は痛い目に遭わなきゃ分からないタイプだな……うん、そういうことにしておこう。

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