忍の世界とか割と詰みである 作:こうすけ増田劇場版
匿名投稿してるけども、この話の流れってもしかして◯◯さんですか?とかの感想やダイレクトメッセージを入れたら場合によっては小説そのものを削除します。匿名投稿をしていて作者が誰か特定するのは普通にアウトです。
劇場版に関しては多分やらないと思います。
ヒロインに関してもNARUTOって作品、ヒロインと恋愛する感じじゃねえしなぁ……で、最終的には結婚しましただけのオチになることもあります。もしかしたらアニオリキャラと最終回発情期を迎えるかもしれませんし意外なキャラとかもありえますんで
「はい、と言うことで見事に負けたな」
「「「…………」」」
カカシ先生の体術と罠に敗れたナルト、カカシ先生の忍術に敗れたサスケ、カカシ先生の幻術に敗れたサクラの3名を回収した。
見事に負けたという事を指摘すれば反論する余地は全くと言って無いので黙っている。
「俺も挑んだけどそこそこだった……結論だけ言えば、1人で挑んでも勝てない。カカシ先生は上忍で俺達は下忍だ。将来的には勝てるかもしれねえけど現段階では勝つのは不可能だろう」
「不可能って、どうするんだってばよ!?もう1時間切ってるってばよ!」
「落ち着け、ウスラトンカチ……辰五郎、わざわざ俺等を集めたってことは何かあるんだな?」
「まず、カカシ先生を倒すっていう意識を切り替える。このサバイバル演習はカカシ先生から鈴を奪うことが勝利条件でありカカシ先生をぶん殴って気絶させるわけじゃない」
「それぐらい分かってるわよ……ナルト以外」
「っな!?それは無いってばよ」
1回だけとは言え完全に油断していたカカシ先生から背後を奪うことに成功したのに殴りに行こうとしたナルトが悪い。
勝利条件がカカシ先生から鈴を奪うと言うのを見失ってないかどうかの確認についてしてみれば一応はサクラは頭に入っていると主張するが
「目的を果たさずに私情を優先したのは何処の誰だ?」
「うっ……」
「でもよ、辰五郎。どうすんだってばよ?俺等、カカシ先生にボコボコにされたってばよ……このまま普通に挑んでも勝てる気がしないってばよ」
「まぁ、そうだな……カカシ先生がポロっと零したがサスケはカカシ先生にイチャイチャパラダイスを読ませなかった。まず、サスケがカカシ先生の動きを封じる。勝利条件である鈴を奪うんじゃなくてカカシ先生との殴り合いを成立させる。ここで大事なのはカカシ先生の鈴を狙わないこと、足止めを重視しろ」
「俺は?俺は?」
「影分身の術を使ってカカシ先生に背後からカカシ先生を掴む。出来る限り早くに動くがカカシ先生を掴むという事に意識を向ける。そしてさっきみたいに揉めたら大変だから本体はカカシ先生を殴りに行くの禁止。分身体だけがカカシ先生の動きを封じる。当然ナルトを盾にするからサクラとサスケは遠慮なくやっていい」
「サスケくんはともかく、私も?と言うか私はなにをするの?」
「サクラは手裏剣を投げる……とにかくまずはカカシ先生の動きを封じる事を重視する。鈴を取るのは無しだ」
「待て、それじゃあ合格出来ねえだろ……そもそもで誰が鈴を取るんだ?」
「鈴を取るのはナルトの分身体だ……カカシ先生はまだ俺達の事を舐めて手加減をしている。突くならその慢心した状態だけだ」
サスケがカカシ先生との殴り合いを成立させて足止めし、ナルトが背後を突いて鈴を奪いに行く。
サクラは手裏剣を投げてサポートさせる……ただしまだコレでも足りない。だから1個だけ追加の作戦をする。
「お前等、後15分で終わっちゃうよ……このままじゃ全員アカデミーに逆戻りだ」
カカシ先生が全力で逃げに徹すれば余裕で逃げれる、と言うか土遁の術で地中に潜られたら今の段階だと普通に詰んでいる。
カカシ先生は堂々と俺達の前に出てきた……文字通り痛い目に遭ったから、俺達が改心したのかそれともそれでもまだ独断専行を行うのか。カカシ先生なりの文字通りのラストチャンスを与えてきた。
「やるぞ!」
「「「おう!」」」
答えを知っている俺がアドバイスをするのは反則かどうかは知らないがやるしかない。
やると言えば三人は相槌を打ってサスケが再びカカシ先生に挑みに行く。カカシ先生はサスケ相手にイチャイチャパラダイスは無理だと分かっているので真面目に体術で殴り合う。
「っちぃ!」
「どうしたどうした。そんなんじゃ鈴は取れんぞ」
純粋な体術だけでカカシ先生との間にある力の差をサスケは肌で感じ取る。
カカシ先生はわざと……じゃねえな。普通にサスケを煽っている。
「影分身の術!」
「……」
ナルトが影分身の術を使って数人の分身を作る。
サスケの拳を上手く対応をしているカカシ先生に向かって分身体のナルトは突撃をしていくが……カカシ先生は本気になった。分身のナルトを一瞬で殴り倒した。
「とにかく手数だ!カカシ先生は両手両足しかない!どう頑張っても4つの方向からしか対応が出来ない!」
「成る程、多少は考えたみたいだな……だが、それで上手く行くほどに甘くはない」
さっきまでと異なり連携をするようになったが、まだまだカカシ先生の合格基準を満たしていない。
連携での攻撃をするようになったからと手加減をしていたカカシ先生は写輪眼は使ってこないが本気になった。サスケが殴り合い、ナルトが動きを封じようとしてサクラが手裏剣を投げる……上忍の中でも別格なだけはある。
「だぁーっ!こんな風にチマチマやっても無駄だってばよ!!多重影分身の術!」
「おい!」
「やれやれ……」
「こんだけいりゃカカシ先生を殴れるってばよ!!」
多重影分身の術を使って無数に分身を生み出すナルト。それを見てカカシ先生はまだまだだなと呆れている。
分身体が複数で殴りかかりにいくがカカシ先生は手加減はしてくれず、あっさりと分身体は破壊される。
「今だサクラちゃん!俺を踏み台にするってばよ!」
だが、まだ分身は残っている。
分身体がカカシ先生を一定の距離を保ちながらも囲み、分身体の1体がサクラの踏み台になってジャンプした。サクラの手には苦無が握られている。サクラは苦無をカカシ先生に向かって投げた。それと同時にジリリリと音が鳴りカカシ先生は苦無をキャッチした。
「う〜ん……最後の方は良かったが、取り敢えずは集合だ」
ジリリリと音が鳴ったからカカシ先生は警戒心を解いた……この瞬間が絶好のチャンスだった。
ボンとカカシ先生が握っている苦無から煙が上がった。カカシ先生は驚いた……そして動かなかった。
「いただきぃ!!」
苦無に変化していたナルトはカカシ先生から鈴を奪った。
カカシ先生から鈴を奪ったがカカシ先生は呆れていた。
「あのな、最初の説明聞いてた?正午になるまでに鈴を取れって事でアラームをセットした、アラームはさっき鳴ってサバイバル演習は終了なのよ」
「カカシ先生、甘いっすね」
「……まさか」
「そのまさかです」
カカシ先生がセットした時計がボンっと煙を上げた……煙が晴れればカカシ先生がセットした時計があった。
さっきとどう違うの?と言いたいだろう。具体的に言えば……さっきと時計の時間が僅かに違う。まだ正確に正午にはなっておらず、今やっとジリリリとベルが鳴った。
「流石のカカシ先生でも正確に12時になったかどうかは分かりませんでしたね」
このサバイバル演習そのものが終了をする、その時だけがカカシ先生が完全に油断をする。ならやることは単純だ、カカシ先生の時間感覚を乱す。幾らカカシ先生が天才だろうがDr.STONEの石神千空の様に正確に時間を数え続けながら戦うことは不可能だろう。
手裏剣影分身の術を使うことが出来ることから物体に忍術を仕掛けることも可能で、時計にチャクラを流して一時的に変化させていた。
「へっへーん!どうだってばよ!俺ってばカカシ先生から鈴を奪ってやったってばよ!!」
「……確かにそうだな。お前は俺から鈴を奪うことが出来た……だが、サクラ達は?」
「あ……」
ナルトは自分が鈴を奪ったとカカシ先生に見せつければカカシ先生は鈴を奪われたことを認めたがサクラ達を出した。
ナルトの手には2つの鈴が握られている……この演習は鈴を取らなきゃダメでナルトは取れたがサクラとサスケは取れていない。
「…………サクラちゃん、サクラちゃんのおかげで鈴が取れたってばよ。コレはサクラちゃんの物だってばよ。んでもってサスケ。俺がフォローしたおかげでなんとか鈴を取れた……けど、お前が居なきゃ出来なかったからお前の分だ……」
「……ふざけるな。取ったのはお前だ……」
「ちょっと待って。私は手裏剣を投げていただけで、全くと言って役立ってないわ!」
「お前等…………合格だ!!」
「「「……え?」」」
鈴に関してナルトは奪い合うことをせず譲ると決めたのだが、鈴を奪うことが出来たのは言うまでもなくナルトだ。
その取り分を渡そうとしているが3人の内の誰か1人は貧乏くじを引く役目になり、それを理解しているのか自分は要らないと言いその姿を見たカカシ先生は合格だと笑みを浮かべた。
「合格って、どういう事だってばよ?」
「そのまんまの意味だ。お前等は下忍候補生から下忍になる為のこのサバイバル演習に合格だ」
「え、でも、鈴はナルトだけしか」
「俺が見たかったのはそこじゃない……お前等がチームワークを取ることが出来るかどうかの確認だ。演習開始時にはナルトは忍の基本を守らずに勝手に突っ込んだ。サクラはサスケサスケと言っていて、ナルトを頭に入れていなかった。サスケは全員眼中に入れていなかった……ハッキリと言おう、その時点では辰五郎以外は落とすつもりだった」
「辰五郎以外だと?」
「こういうこと」
俺以外を落とすつもりだったと言えばなんで俺だけが外されているのかについて一番分かりやすい物を、カカシ先生の鈴を見せる。
それを見た3人は驚いた……カカシ先生がつけている鈴が2つになってる事を全くと言って気付いてなかったのか。
「で、でも先生。鈴は最初から3つしかないんだからどう考えても1人は」
「だからだよ……ナルトの影分身の術を見たせいで感覚が狂いかけているから言っておくが任務を受ける上で相手の方が数が勝っている時はよくある話だ。1人1殺が出来ない状態なら、時には誰かが貧乏くじを引かなきゃならない。この3つの鈴はお前等のチームワークを意図的に乱す為の物……このサバイバル演習の説明をする時に辰五郎は言ってただろう。即席のチームだからチームワークとかの確認をと」
「……辰五郎、まさかお前」
「最初から気付いてたぞ……でも、お前等絶妙なぐらいに才能があるから1回はカカシ先生にボコられなきゃ連携をしようとかそういう事が浮かばないだろう」
サスケがこのサバイバル演習の意図に最初から気付いていたのかと睨んでくるが、カカシ先生に1回ボコられなきゃまともに連携を取ることは出来ないと言えば3人とも視線を合わせず言葉も発さない。カカシ先生なんて自分達が頑張れば倒せると言う認識を改めさせるにはカカシ先生にボコられるのが一番手っ取り早い。
「ナルトとサスケは下忍には使えなさそうな術を覚えているから自分は強いって思うのは当然だ。だが、世の中、上には上がいる……それこそ俺より強くて若い奴もいる。辰五郎は答えを分かってても言葉で誘導するだけで答えは教えなかった、ナルト達と一緒にチームワークを無事に発揮し、最後の最後でナルトは鈴をサスケ達に譲ろうとした……あそこにあるのが見えるか?あそこには木ノ葉の里の英雄達の名前が刻まれている」
「英雄……スッゲえ!俺もそこに名前が刻まれてえ!」
「ナルト、やめとけ。英雄なんて大抵はロクな最期を迎えないぞ」
「この英雄達は……任務で殉職した奴等だ」
「「「っ!!」」」
英雄の名前を聞いたらテンションを物凄く上げるナルト。自分も英雄になりたいというが英雄なんて大体ロクなオチを迎えない。
カカシ先生は英雄達とは木ノ葉の里の為に戦って散っていった忍達だと言えば3人の表情が変わった。
「忍者の世界でルールや掟を守らない奴はクズ呼ばわりされる、でもな仲間を大切にしない奴はそれ以上のクズだ……お前等は木ノ葉の忍に相応しい火の意志を見せてくれた」
「火の意志、ね……」
自己満足の自己犠牲の間違いじゃねえのか?と言ってやりたいが流石に言えない。
為政者として裏で色々とやらなきゃいけないのは分かってるけれども、ダンゾウとか流石に限度が過ぎるぞ。
「コレでお前達は晴れて下忍になった。これから任務をこなしてそれぞれの夢に向かって頑張れよ!」
「おう!」
「つーわけで弁当食べたら解散しとけ」
カカシ先生がそう言うとグギュルルルと腹が鳴った。
そういえば飯を抜いてんだよなぁと今頃になって空腹に襲われたので俺達は弁当を食べて解散した。