忍の世界とか割と詰みである   作:こうすけ増田劇場版

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第14話

 

 十班ある中で下忍になる事が出来たのは猿飛アスマ率いる第十班、夕陽紅率いる第三班、はたけカカシ率いる第七班。

 残りは問答無用でアカデミーに出戻り……残りの七つの班はチームワークとかダメだったのか?多分、アスマ先生はカカシ先生と同じ感じの課題を出してんだろう。

 

「こちら辰五郎、目標を補足」

 

『俺に任せろ』

 

 下忍に認められたので任務が与えられる。

 この世界の科学技術ってどうなってんだよと言いたくなるインカムを装備し、目標を見つめ……ナルトが突撃した。

 

「フシャアアアア!!」

 

「捕まえたってばよ!」

 

「……間違いないわね」

 

 ナルトが目当ての猫を捕まえる事に成功してサクラが1枚の写真を取り出す。

 捕まえた猫と捕まえてほしいと頼まれている猫が一致しているかどうかの確認を行い、間違いは無いと判断を下す。

 

「……なんなんだってばよぉおおおおお!!」

 

 そしてナルトの不満が爆発をした。

 やってることはただの猫探し、忍じゃなくても出来ることだ……任務は無事に達成したので猫を連れて任務を振り分ける依頼所に戻った。

 

「フシャアアアア!!」

 

「まぁまぁ、じゃれちゃって……流石は木ノ葉の忍だわ。あっという間に捕まえて」

 

 猫探しという別に忍でなくても解決できるだろうと言う任務、依頼を寄越しているのは火の国で一番偉い人である大名の妻だ。

 普通ならば美女をイメージするが肥えた如何にも金持ちのおばさんであり、ペットの猫が居なくなったから依頼を出した感じだ。一応、大名の妻だからそこそこどころかめっちゃ偉い人である。

 

 依頼料よと桁違いの額が書かれている札束が出てきた。

 それは木ノ葉の里の物であり俺達にダイレクトに行くものではない……1年間働かずに余裕で暮らせる額をポンッと出しているのは凄まじいが、それよくよく考えたら火の国の住民から巻き上げた税金とかなんだよな。

 

「あれじゃあ、猫は逃げて当然だってばよ」

 

 猫に対して頬ずりをしている大名の妻だが猫は全くと言って心を開いていない。

 ナルトはアレじゃあ逃げ出すだろうと最もな意見を述べる……しかしその辺については言うのは野暮である。

 

「さて、第七班は老中の坊っちゃんの子守り、隣町までのおつかい、芋掘りの手伝いを」

 

「ダメ!ダメ!ダメェエエエ!!そんなの全然忍らしくないってばよ!!」

 

 忍として活動を始めたが、全然忍らしくない事をしているのでナルトの不満が爆発をした。

 カカシ先生はそろそろ爆発をする頃だと思っていたよと呆れた顔をしている。ナルトみたいに感情的になってないがサクラもサスケも着実に不満を溜め込んでいる。

 

 俺?いや、一応は三代目にデンキウナギを捕まえてきてと依頼して実際にデンキウナギを捕まえてきて貰ったわけで文句は言う事は出来ない。

 

「バカ野郎!新米のペーペーはこういう任務を熟して一歩ずつ成長してくんだ!」

 

「シカマル達は護衛とかしてるって聞いたってばよ!!」

 

 イルカ先生が下忍はこういう小さい任務をコツコツとと言ってきたがシカマルは大きい任務をしていると言い返す。

 猪鹿蝶の子供で三代目火影の息子が隊長を務めている隊だから安心して任せれる、と言うか指名して依頼を出してきている。

 

「大体、殆どが俺の影分身の術でパシらせてるってばよ!」

 

「お前1人で数が必要な仕事がこなせるからだ!それが出来るって事はスゴい事なんだからな!こういう細かな依頼を達成し、信頼や信用を少しずつ築き上げ、依頼料は木ノ葉の里の運営資金になっているんだ!」

 

 火の国の大名はふくよかなおっさんである。

 息子は結構真面目な人であるが大名はふくよかなおっさんであり、里の運営方針とかそういうのには特になんも言ってこない。忍として名前を上げてる奴等のアドバイスを聞いてじゃあそれでいいんじゃないの?と言う為政者として考えてない割と適当な人だ。

 

 他の国の大名と違って特に里の運営方針ついてはあんまり言ってこない。

 しいて言うなら里の運営に必要な予算を削減したりするが、コレに関しては景気が物を言う。農地とか鉱山とかの物資関係の破壊工作をしたら物価が嫌でも高くなり、悪循環が起こる。そこは基本的には現実と同じだ。

 

「俺ってば何時までもイルカ先生達が思っているガキじゃないってばよ!この額当てが似合う忍になって火影になるんだってばよ!!」

 

「……ふむ、そうか。ならばお前達に護衛任務を与えよう」

 

 今までのナルトのワガママとは違うと三代目とイルカ先生は感じた。

 少しずつナルトも成長していってるんだなと感じ取ったので難しい任務……護衛の任務を与えると三代目は言えばナルトは嬉しそうにする。

 

「誰!誰?お姫様!?大名!?」

 

「ナルト、言いたいことも気持ちも分かる。けど、流石に無理がある」

 

 護衛任務を聞いてお姫様や大名を守るというイメージする。それについてはまぁ、分からんでもないけども今の俺等は荷が重すぎる。

 任務である以上は成功しなきゃいけないが失敗することは割とある。国の重鎮を護衛出来ませんでしたは普通に外交問題だ。

 

「この方を護衛してもらう」

 

「ワシの名はタズナ……火影さんよ、依頼しといてなんじゃがこんなガキどもに任せるんか?」

 

「な、なんだってばよこの爺さん!?」

 

「タズナさんは橋作りの名人で故郷である波の国に帰り、橋を作る……お前達には橋が完成するまでの間、タズナさんの護衛をしてもらう」

 

 酒瓶を片手に出てきたおっさんが出てきて子供に仕事させるんかと文句を言ってくる。

 イメージしていたのとは違うとナルトはリアクションを取るが、イルカ先生が任務の内容を語る

 

「護衛って事は誰かが襲ってくるんすか?」

 

「なに、恐れることはない。その辺の賊が相手だ」

 

 その辺に賊が居るのがおかしいというのは多分、感覚的には間違いだろう。

 ここは現代の日本じゃない。治安は悪いところは当然悪い……今後の事とかを考えたら、未来の為に死んでくれと犠牲になって貰う人とかも普通にいる。未来を知っていても未来をより良い方向に変える方法が分からないから悩みどころだ。あ〜ダメ。この任務から俺の倫理観とかゴリッゴリ削れてくだろう。でも、ダンゾウとか死ななきゃ全てにおいて悪循環なのも事実なんだよな。

 

「橋の完成や波の国の往復から下手したら1か月ぐらいの任務になるから家の奴等にそれを」

 

「イルカ」

 

「あ……すみません」

 

「浪の国ではワシの家に滞在してもらう。なに、橋作りの超名人であるワシが居ればあっという間に完成じゃよ」

 

 初のCランク任務で外国に行かなきゃいけなくて内容が内容だけに長期滞在をしなきゃいけないことをイルカ先生は忠告する。

 ただこの中で親が居るのはサクラだけで三代目はその事をうっかりと頭の中から抜け落ちているイルカ先生に言葉をかけるとうっかりしていたと気付き謝った。

 

「1か月ぐらいか……シカマルに水やりを頼むってばよ」

 

「俺もチョウジに餌やりを頼むか」

 

「お前等、趣味を持つなとは言わないけど長期滞在の任務もあるからその辺と折り合う趣味にした方がいいぞ。例えば読書とか……と言うわけで荷物纏めて3時間後に集合な」

 

 官能小説は否定しないし言っていることも正論だからなんとも言えないがカカシ先生の言葉に少しモヤッとする。

 ナルトは観葉植物の水やりをシカマルに、俺はチョウジにデンキウナギの餌やりを頼みにいく……チョウジがデンキウナギを食べることは無い!デンキウナギは名前に鰻と入っているが、正確には鰻じゃないから!

 

「デンキウナギが死んだら蒲焼きにして食べさせてね」

 

「タレはお前が用意しろよ……分かってると思うが雑に扱うなよ」

 

「ふっ、安心しなよ。秋道一族の名にかけて、食べ物を粗末にすることはしないよ!」

 

 デンキウナギは鰻じゃないことについてはチョウジには言っているが、一応は魚なので食べたいと思っている。

 生物である以上は何時の日か死ぬことは決まっている。だから美味しく食べるのも正しい供養……コレは人間のエゴだが家畜を食うってことはそういう事である。

 

「流石に遅刻しないっすね」

 

「護衛しなきゃいけない人が居るんだから遅刻なんて出来ないでしょう……辰五郎、俺の遅刻をなんだと思ってるの?」

 

「普通に迷惑行為です」

 

 そんなこんなで3時間後に荷物を纏めて集合した。

 流石のカカシ先生も初のCランク任務で護衛の任務だから遅刻しなかった……その事を言えば、遅刻癖についてなんだと思ってるんだと聞かれるので普通に迷惑行為と言い返せば正論なのでカカシ先生はなにも言い返せない。

 

「っしゃあ!やるってばよ!」

 

「おめえよ、タズナさんの護衛任務だけど襲われない、なにも起きない事が一番だろうが」

 

「門、開きまーす!」

 

 全員の準備が終わり木ノ葉の里の入口である門が開いた。

 ムフフと笑みを浮かべているナルトは一歩踏み出して何処に敵が居るのかと探している。

 

 俺はそもそもで余計なトラブルが起きないのが一番だろうとツッコミを入れたがナルトは敵が出てきて颯爽に活躍するぜ!となっている。

 

「今更なんですけど、なんで木ノ葉の里に依頼したんですか?波の国の人で波の国で橋作りをするなら波の国に護衛を依頼すれば」

 

「国によっては忍はいないんだ。波の国も小さな国で忍は居ない……全ての国の情勢については知らないがお前等がこれから成長していく上で関わっていく火の国以外の忍は主に4つ。風の国の砂隠れの里、水の国の霧隠れの里、土の国の岩隠れの里、雷の国の雲隠れの里、この4つの国と火の国は忍五大国と言われていて里の長はそれぞれ火影様レベル、俺なんかじゃ手も足も出ない」

 

 波の国に向かって歩いていけばサクラが最もな疑問、波の国に依頼しなかった事について聞いた。

 カカシ先生は何処の国にも忍が居るわけじゃなく、忍五大国について説明をし、その里の長について言えば嘘臭いなと疑っている。

 

「お前等、三代目について疑ってるだろ」

 

 カカシ先生はそれにツッコミを入れる。

 

「「「!」」」

 

「三代目はあらゆる術を使いこなせるんだぞ……そもそもで里のシステムを作ったのは初代火影で他の国はそれを真似した。で、さっきイルカ先生が言っていたが里も国からの運営費とか色々とあって小さい国だと忍の育成とかに国の予算回せない」

 

 31人の訓練している卒業生が居て10人しか下忍になれないのは軍人の育成的な意味合いで言えば普通に問題ありだ。

 戦争に使う兵器で時間や金銭のコストが一番かかるのは人間だって言う。重火器なら製造方法確立したら量産出来るけど、人間だけは量産出来ないから当然と言えば当然だろうが。

 

「波の国は忍が居ないから忍同士のゴタゴタは無い、出てきてもその辺のチンピラ程度。Cランクの護衛任務はそんなもんさ……」

 

「……」

 

 カカシ先生はリラックスしとけよと気休めの言葉を述べるがそれと同時に足元にある不自然な水たまりを見た。

 タズナさんが……僅かだけど表情が曇った。カカシ先生はそれに気付いたが特になにも言わずにそのまま波の国がある方角に向かって歩き出した。その瞬間、水たまりから2人の人が出てきた。

 

「っち!」

 

「カカシ先生!?」

 

 2人の人は木ノ葉の額当てとは違う額当てをしている。

 鉤爪を使ってカカシ先生を攻撃し、カカシ先生を倒した。異変に気付いていたサスケは反応に遅れたと舌打ちをして、サクラはカカシ先生を心配した悲鳴に近い声を上げる。

 

「悪いがお前には死んでもらう」

 

「っ……」

 

 純粋な殺意、それをハッキリと感じる言葉を出した霧隠れの忍はタズナさんに向かって攻撃する。

 コレはまずいがやるしかない。偶然にもタズナさんの近くに居るサクラは苦無を取り出してタズナさんの前に立ち、サスケはそれよりも前に立った。俺は刀を鞘から抜いて霧隠れの忍に鎖鎌の攻撃を弾いて斬りかかった。

 

「やっべ、吐きそう」

 

 物を斬ることは何回もやったけど実際に人を致命傷レベルの傷になる攻撃をするのは始めてだ。

 刀に血液が付着している……キツいなコレは。

 

「お前等、大丈夫か?」

 

「カカシ先生!?……あ、変わり身の術!」

 

「そう、変わり身の術だ……この数日、木ノ葉の里周辺じゃまともに雨が降っていない。それなのに不自然にも水たまりがあったからな」

 

 1人は倒したがもう1人、忍が居る。

 鎖鎌でやられた様に見せかけて変わり身の術で回避していたカカシ先生がもう1人を軽く腹パンで倒した。サクラは驚いているが直ぐに変わり身の術であることに気付いて、カカシ先生は頷いてなんでこんな真似をしたかについて語りながらもロープを出して2人の忍を縛った。

 

「あんた、なんでこんな事をしたんじゃ!あんたが死んだと思って肝が超冷えたぞ!」

 

「申し訳ありません、タズナさん……こいつらの狙いが誰かどうかについて確認をしました」

 

「確認って、私達はタズナさんの護衛をしているのだからタズナさんが狙われるのは普通のことじゃ」

 

「忍の狙いは色々だ。カカシ先生みたいなエリート忍者が死んでくれたらそれだけで里は弱くなる」

 

「そういうこと……俺達の内の誰かならばまだ納得が出来るが……何故かタズナさんが狙われた。お前等、口を割らせて貰うぞ」

 

「そうはさせるか!」

 

「全員、逃げろ!」

 

 カカシ先生が幻術を霧隠れの忍に仕掛けようとした瞬間、カカシ先生に倒されていない俺が斬った忍が叫んだ。

 情報を言うぐらいならば、やることは1つ。自爆だ。2人の忍は爆発した……

 

「うぇええ……」

 

「…………タズナさん、霧隠れの忍達は貴方を狙いに来ました。忍同士の戦いになる場合は最低でも高額なBランクの任務になります。依頼をする上で依頼内容について嘘を言われると我々としても困ります……現にナルトは毒を受け、サクラはなにも出来ず、辰五郎は自爆に心がやられました」

 

 肉片は残らなかったが血液は残る自爆をした霧隠れの忍達は普通にグロい。

 気持ち悪いと血を洗い流すかの様にゲロを吐いた……忍になる以上は倫理観を時にはドブに捨てなきゃならないのは分かってるし、アカデミー側も腹は括れと言ってきたがキツい。後、ナルトは毒を受けたんだな。

 

「先生、この任務は私達には無理よ!現にナルトは毒を受けてるから早く里に戻って解毒を」

 

「まぁ、そうだな……ナルト、里に戻って毒を抜くぞ」

 

「……その必要はねえってばよ」

 

 文字通りなにも出来なかったしなにも気付かなかったナルト。

 相手の武器に塗り込まれていた毒に犯されているが、それよりもなにも出来なかった事を悔やみ……苦無を取り出して傷口にぶっ刺した。

 

「悪い。タズナのおっちゃん。俺、やっと忍らしい仕事が出来るって浮かれてたってばよ!コレで毒は抜いたから、里に戻る必要はねえってばよ!」

 

「……ナルト、そのやり方だと毒は抜けるけれども出血多量で死ぬぞ。後、グロいから心臓に悪い」

 

 霧隠れの忍を相手になにも気付かずビビっていた恐怖をかき消す為にやったんだろうが、普通にグロい。

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