忍の世界とか割と詰みである   作:こうすけ増田劇場版

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第19話

 

「お前は!?」

 

「知ってるのか?」

 

「なんでだよ……なんでお前が再不斬みたいなのに協力してんだ!?」

 

 顔を強打する程度に終わったが面をぶっ壊して今まで隠していた素顔が表に出る。

 ナルトは素顔の状態の白と会っていたのか、再不斬に協力していることを問いかけた。

 

 そしたら……霧隠れの里について語られる。

 水の国の忍の里である霧隠れの里は血霧の里と呼ばれるほどにイカれている里で、アカデミーの卒業方法は一緒に育った仲間達の殺し合いで、再不斬はそれで卒業をした。

 

 白は氷遁と言う血継限界を持っている一族であり、その能力を疎まれており奴隷の様な扱いを受けていた。

 そんな状況から抜け出してくれたのは再不斬で、再不斬に尽くしている。

 

「貴方達は優しいのですね」

 

「いきなりなんだよ?」

 

「彼女が僕を殴り殺さなかったことを責めることもなにもしなかった」

 

 再不斬に尽くしている事について言い終えた後に俺達が優しいと言ってくる。

 理由が分からねえから聞いてみればサクラが殴り殺さなかったことを特に指摘したりしない……それを聞けば、自分達が倒す戦いでなく殺す戦いをしているのだという実感がより出てくる。

 

「その優しさはとても大事です……っ、申し訳ありません!」

 

 俺達がその事についてなにも言わなかったりしていることをいいことだと褒めていれば白がなにかに気付く。

 俺達を無視して方向的に言えばカカシ先生が居る方向に向かった……その後はカカシ先生の雷切を受け、リアクションが薄い再不斬に対してナルトがブチギレた。ナルトは白が再不斬が好きだから頑張っていると主張し、再不斬は分かっていると鬼人と言われていたほどの男が涙を流して答えた。

 

 そして事の始まりとも言うべき相手、ガトーとガトーが雇ったチンピラ達が現れてガトーが白の事を化け物と言った。

 

「小僧、苦無を一本貸せ」

 

「……ああ」

 

 白を化け物と呼んだ事で再不斬の逆鱗に触れた。

 ナルトも怒っている……と言うか目の色が変わっている。怒りをトリガーに九尾のチャクラが僅かだが漏れた。

 

「お前等、見ておけ……いや、見過ごすな。これから忍をやっていくなら絶対にだ」

 

 カカシ先生が再不斬がなにをするのか分かったからか見るんだと言った。

 腹を括るしかないんだと……苦無を口に咥えた再不斬は突撃する。スゴい殺気を感じたのかガトーは後方に逃げていきガトーが雇ったチンピラ達が槍や刀で攻撃していくが再不斬は真っ直ぐにガトーのもとに向かって……苦無で首を刎ねた。

 

「っ……」

 

 サクラも俺もナルトもその光景を見てグロくて目を逸らしたかったが目を逸らさなかった。

 人が人を殺し、人がハッキリと死んでいく姿を見る……コレを見過ごせばこの世界で生きることが出来ない……少しずつ、少しずつ覚悟をすることが出来るようになった。

 

 ガトーは頭と体が分かれた。どう足掻いても死んだと言える。

 だがガトーが雇ったチンピラ達は普通にいるわけで、ガトーを殺した事について文句を言う。

 

「風遁 蒼破刃!」

 

「辰五郎、お前」

 

「カカシ先生、俺等はピンピンしてんだ……再不斬達の敵討ちなんて真似じゃねえ。それは再不斬がキッチリとした。ガトーは世界有数の大企業にトップだ、今回ハッキリとタズナのおっさんを狙ったんだからな。その辺をキッチリとさせとかねえと……ナルト、まだまだ分身出来るだろ?サスケ、写輪眼を試すのに丁度いい相手がいるぞ」

 

 利き手は使えないが忍術は使えないわけじゃない。

 風の刃の飛ぶ斬撃である蒼破刃を1人のガトーが雇ったチンピラに向かって撃てばカカシ先生が驚いたのでハッキリと言っておく。まだ任務は終わってないと。

 

「多重影分身の術!」

 

「さて、やるか」

 

 チンピラ達を倒す意思を見せればナルトは多重影分身の術を使って大量に数を増やす。

 サスケもニヤリと笑みを浮かべながら腕を鳴らしている。

 

「それ以上は許さないぞ!!」

 

 そして波の国の住人達が武装してやって来た。

 ナルトの多重影分身の術と波の国の住人達を見て、チンピラ達はビビって逃げて行った。

 

「白……カカシ、頼みがある……墓をよ……白の墓を作ってくれよ。俺は地獄だが、コイツはきっと天国だからな」

 

「……ああ……」

 

「雪か……」

 

 白の綺麗な顔を見ることが出来て満足した再不斬は逝く。

 自分は白とは同じ所に逝く事は出来ないだろうから、せめてもの頼みだとカカシ先生に白の墓を作ってくれと頼んだ。それと同時に雪が振り始めた。とても綺麗な雪だった。

 

「んじゃ、後始末しないとな」

 

 ガトーが死んだ。再不斬が死んだ。白が死んだ。

 圧力をかけてきたガトーの脅威は去っていき波の国の希望である橋作りは再開されるんだが、ガトーを殺した……ガトーを殺した罪やタズナのおっさんを殺しに来た事に関しては再不斬達の罪だ。

 しなきゃいけない後始末はしてその事についてカカシ先生は改めてタズナのおっさんに話す。

 

「タズナさん、分かってると思いますが今回の依頼は偽装した依頼です……我々は引き受けましたが大問題です」

 

「ああ、分かっとる……橋は無事に完成し、ワシもこうして五体満足で生きている。お前さん達には超と言う言葉を使っても足りんぐらいに感謝しておる……相応の罰は受けるつもりじゃ」

 

「ガトーが裏で貴方を殺す様に依頼していた証拠を掴みました。そしてガトーが死んだのでガトーカンパニーを解体し、ガトーの持っていた私財を全て現金に替え、ガトーが貴方を殺そうとした事についての慰謝料としてその金を渡します」

 

「ま、待ってくれ!依頼を偽装しておったんじゃぞ、そんなもんは貰えん!」

 

「ええ。ですので、偽装した事に対するお詫びをお金で解決してください。現金に替えたガトーの私財の内の半分を木ノ葉の里に、1割をナルトに、1割をサスケに、1割をサクラに、1割を辰五郎に、1割を自分に」

 

 依頼内容について虚偽申請してたり本来の依頼と報酬が釣り合っていない事とかについての詫びの証……金である。

 ガトーの残党処理とか本来に無い仕事で明らかに釣り合ってない依頼だからそれ相応の物は貰わなきゃやってられねえ。

 

「波の国の人間が虚偽申告をした事になると外交問題になりますので……ここはそういうことで」

 

「わかった……じゃがの、先生。それでは足りん気がするんじゃ……」

 

「なら、木ノ葉の里が困った時には……依頼内容について偽装はしていましたが貴方は建設や建築の名人であると言うのは紛れもなく本当の事でした。木ノ葉の里でなにか建設や建築をする時には是非とも貴方のその腕を」

 

「ああ……その時が来たら、貸してやる」

 

 コレが無ければ、綺麗な物語として終わっていただろうが、こういうところを無視したら里の情勢とか色々と厄介になる。

 カカシ先生は最初、全額木ノ葉に入れなさいよと言ったが、貰えるものは貰っておかないといけないし……この世界を生きる人間として覚悟を決めることが出来たがある程度は割に合わない。

 

「再不斬の使っていた刀を使って霧隠れと交渉すれば……なんて言ったら罰当たりだろうな」

 

「当たり前だ」

 

 白の墓を作ってくれと言われたから墓を作った。隣には再不斬の墓があり、再不斬の愛刀である首切り包丁が刺さっていた。

 忍刀と言う便利な刀であり、霧隠れの宝であるからコレを使えば色々と外交に使えるが……流石にそこまで罰当たりな真似はしない。

 

「まぁ、なんだ……色々とあったけど、この任務を受けて正解だったな。お前達が忍として生きる事がなんなのかが分かる内容で」

 

「そうっすね……ところで、今回の事ってちゃんと言うんすか?」

 

「そりゃあまぁ、報告しなきゃダメだからな。報連相は忍以前に社会人として大事だ…………というわけでお前等、怒られる覚悟とペナルティを覚悟しとけよ」

 

「「「…………え!?」」」

 

「ですよねぇ!」

 

 任務を受けて一気に忍として人として成長をした。カカシ先生は色々とあったけどこの任務を受けて正解だったと頷く。

 それと同時に腹を括れと言われた。

 

「怒られるってなんで?なんでだってばよ!?おっちゃん達を守れたし橋も無事に出来たってばよ!?」

 

「そりゃ……偽装されてる依頼を偽装されたと気付いた段階で上に報告せずに勝手に処理したんだ。本来であればナルトが毒を受けた段階で木ノ葉の里に戻ってタズナさんの依頼を断るところなんだが辰五郎とナルトが受けると言って、サスケもサクラも反対しなかっただろう。結果的には良いことをしたかもしれないけど、木ノ葉の里的には割と大問題だからな。こういう一例を下手に認めれば忍がいない貧乏国家が偽装した依頼をしてきて国同士の信用問題とか起きるし今回は奇跡的に誰も死ななかったから良かったけども明らかにコレはAランク任務だからな?」

 

 怒られると言われれば納得がいかないナルト。

 カカシ先生は言い返すのが難しい正論を並べてくるのでなんにも言い返せない。

 

「なんのペナルティがあるんですか!?」

 

「う〜ん、まぁ、俺も話は火影様やイルカ先生に一応通すし頭を下げるけれども……今回のお前等の給金無しとか内容が明らかにめんどくさいDランク任務を多めにやらされるとかだな……ルールを破るなら破るで、構わないけどそれ相応のペナルティも覚悟はしておけ」

 

「……はぃ……」

 

 ぐうの音も出ない正論なのでサクラはなにも言えなかった。

 Aランクの任務を果たしたのはいいけれども、これから暫くはDランクの中でも酷い低賃金で内容と割に合わない雑用をしなければならない。

 

 鳴門海峡大橋じゃなかった、ナルト大橋は無事に出来たものの木ノ葉の里に帰ったら普通に怒られた。

 イルカ先生にも三代目にも普通に怒られて、カカシ先生の読み通り低賃金で内容と割に合わないDランク任務を幾つかする。しかもタダでだ。依頼料は全額木ノ葉の里に入る。コレがあるからガトーの私財を1割貰ったんだ。

 

「なんとかなったが貯金使い切った感じが酷いな……」

 

 怒られた後に家に帰って考える。

 下忍になるまでに覚えた技術とかをナルト達があっという間に覚えた。これから一気にナルト達は成長していくわけで、転生特典を使わなきゃインフレに置いていかれる。今まで色々と修業していたおかげで蓄えていた力がもう無い感じだ。

 

 波の国で転生特典を使わなかったのはいいことだ。

 俺が絶対に使うと考えているタイミングがあり、そのタイミングまで隠し通しそのタイミングで使えば時計の針を早くに進める事が出来るかもしれねえし、未来は少しぐらいはいい方向に傾くかもしれない。




多分、書くことは無いから書いとくけれども主人公が結婚したら生まれる子供の忍としてのスペックは結界師で言うところの墨村守美子レベルです(写輪眼や尾獣等の後付けハード一切無し)
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