忍の世界とか割と詰みである   作:こうすけ増田劇場版

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アニオリ回をちょこっと弄ってます


第20話

 

 偽装された為に本来はAランクの任務をCランクとして勝手に受けて終わらせた事について怒られた。

 忍術を使えるダチョウの捕獲や喋ることが出来る猫達の肉球スタンプを集めるというDランクだけども割に合わねえよなと思える任務を無償で終わらせた。

 

「さて、コレでお前達の罰のDランク任務を終わりとする……次からは普通の任務に挑んでもらう」

 

「よっしゃあ!で、で、どんな任務だってばよ?」

 

「この任務は第十班との合同で行う」

 

「サスケく〜ん!」

 

「ちょっと!サスケくんに馴れ馴れしいわよ!イノブタ!」

 

「なんですって!!このデコっぱち!!」

 

 次の任務を受けることになるのだが、第十班との合同任務だと告げられる。

 依頼を受ける場所に俺達が先に到着していたが、第十班も到着していのがサスケに飛びついてサクラがキレる。

 

「他の班との合同任務……辰五郎、こりゃなんかめんどくせえな」

 

「そう言うな。下忍になってしまった以上は働くしかない」

 

 他の班との合同任務と言うのは今回が初である。

 他の班が絡むという事は明らかに厄介な任務だなとシカマルが予想したが、なんだかんだで下忍になってしまっている以上は働くしかない。

 

「さて、お前達には……ある国の要人を避難させて貰いたい」

 

「三代目、裏付けは?」

 

「安心しろ。お前さん達の事もあってしっかりとしておる」

 

 ある国の要人を避難させてくれと頼んでくるのだが、要人となればCランク、忍が出てくる場合はBランク以上になる。

 タズナのおっさんみたいに依頼内容を偽造している可能性があるので一応は聞いてみるが、裏はしっかりと取れている。

 

「でもさ、でもさ……なんで第十班と合同任務なんだってばよ?要人の避難なら俺達だけでも充分だってばよ!」

 

「実はその要人が見学する御膳試合が行われる。お前達が協力をし、その御膳試合の裏で極秘裏に要人を避難させなければならない」

 

「そうなると……俺達が、木ノ葉の忍が居るって事を隠さないといけない。御前試合に偶然にも参加した一般人を装う感じか」

 

 第十班との合同任務である事が納得がいかないナルト。

 その要人が見学する御膳試合があり、それに参加しつつも極秘裏に要人を避難させる……

 

「あのさ、それってさ……要人を狙う悪い奴を倒すのじゃダメなの?」

 

「相手の存在が未知であり、襲撃情報しか掴めなかった……ナルトよ、波の国でお前達が成長したのは確かだろうが本来であればお前達はまだ他国の忍と戦っていいレベルでは無い。本来であればこの任務は第十班が最適と判断したが、不測の事態も考えてお前達第七班との合同任務とした」

 

 ナルトが悪い奴らが襲ってくるなら、避難じゃなくて悪い奴等をぶっ倒せばいいと最もな考えを持っているがダメだと三代目は言う。

 まぁ、そりゃそうだろう。波の国の一件が特例なだけで、要人の避難とか護衛とかそういうので悪を叩き潰すのは違う。取り敢えず依頼を引き受けた。

 

「ナルト達が来てくれて助かったよ。僕達じゃどう足掻いても御前試合で足を引っ張るからさ」

 

「その事なんだが、御膳試合にはチョウジ、お前には絶対に出てもらう」

 

「なんで!?普通そういうのは辰五郎かサスケくんでしょ!?」

 

 里から出て任務を成し遂げる為に目的地に向かっている中でチョウジはホッとする。

 実は同期の中で第十班は要人とは言わないけれども、護衛のCランク任務を回されていることが多いんだが今回の任務は誰かが御膳試合に出て陽動しないといけないとなり、第十班で試合に出れる奴は居ないと考えている。

 

 しかしアスマ先生がチョウジには絶対に出てもらうと言えばいのが試合ならば俺かサスケのどっちかじゃないとと言うのでアスマ先生が気まずそうな顔をする。

 

「いや、実は御前試合じゃなくて御膳試合なんだ」

 

「……どういうこと?」

 

「要するに、大食い大会だ」

 

「なっ……んだと……」

 

 陽動として参加する御前試合は殴り合いとかの戦闘ではなくシンプルな大食い大会とカカシ先生が教えてくれる。

 それを聞けばチョウジは今までに無いぐらいのリアクションを取った。

 

「まさか……合法的に大食いが出来るなんて!なんて素晴らしい任務なんだ!!」

 

「……」

 

 御前試合ならば自分が出ると主張するけれども御膳試合ならば無理だなとテンションを上げているチョウジの横で呆れているサスケ。

 御前試合ならばチョウジの力は必要になると納得も理解もした。

 

「チョウジには準優勝の賞品である大きい葛篭を手に入れてもらう。その葛篭の中に要人を入れて脱出する」

 

「……アスマ……準優勝って無理じゃないか?」

 

「甘いなカカシ。チョウジの大食いを、いや、秋道一族の大食いは世界に名を轟かせている……サスケが忍の世界でエリートなうちは一族の天才児ならばチョウジは大食いの世界でエリートな秋道一族の天才児だ」

 

 それ単純に大食いが得意な人じゃん。フードファイターじゃん。

 カカシ先生がピンポイントで準優勝を狙いに行くのが無理だと言うが、アスマ先生がチョウジならば可能だと断言する。

 

「いや、そうじゃなくて準優勝じゃなくて優勝しそうでしょ?」

 

 そっちじゃなくて逆に優勝するだろうとカカシ先生は指摘する。

 

「飯を食ってる時のチョウジに途中で食うのを止めろは無理だろう」

 

 シカマルも飯を食ってる時のチョウジを途中で止めるのは無理と断言する。

 

「流石にチョウジも忍としてその辺は弁えているさ」

 

「出来れば野菜単品やチーズ等の明らかに大食い向きじゃない物は出ないことを祈らなければ。如何に大食いと言えども美味しくない料理は嫌だからね」

 

「……」

 

 アスマ先生はチョウジが如何に大食いとしても任務はしっかりと優先すると言うが……チョウジの目には闘志が燃えていた。

 それを見たアスマ先生はあ、コレは無理っぽいと感じる。

 

「いの、シカマル、全力でチョウジを止めてくれ」

 

「アスマ先生、シカマルが言ったみたいにご飯を食べてる時のチョウジを止めるのは無理よ」

 

「……だよな……カカシ、お前、大食いも出来たよな?回転寿司を五十皿とか余裕でいけたよな?」

 

「確かにガイとの大食い対決で五十皿を平らげたけど、俺とお前は裏で行動とか帳尻合わせするんだから俺が出たらダメだ……となると」

 

「先生、嫌です!大食い大会になんか出たら体重が……第一勝てません!」

 

「そんなもんに出るつもりは無い」

 

 いのとシカマルは優勝候補のチョウジを無理矢理にでも止めるので強制的に不参加だ。

 カカシ先生が俺達を見てくるので、サクラは大食いなんてダイエットをしている女子の敵でそもそも勝てない、サスケも御前試合ならともかく大食い大会なんてくだらない物に出るつもりは無いのだとキッパリと断る。

 

「ラーメン、肉まん、カツサンド……最後に食うのが決まってんのがステーキか」

 

「ラーメン!?だったら俺が出るってばよ!」

 

「俺も出まーす」

 

 目的地に着いたので御前試合についての情報を集めれば大食いメニューについてわかった。

 ラーメンが出てくると分かればナルトは目をキラキラと輝かせており、メニュー的にも美味しい物ばかりなので俺も出るのだと挙手した。

 

「あのね、お前等。純粋に大食い大会に出るんじゃないのよ?」

 

「チョウジを優勝させない方法は1つ、俺達が優勝するしかないじゃないすか」

 

「もっと色々とあるだろう」

 

 カカシ先生かサスケの写輪眼で時間差で発動するチョウジに準優勝させる様に催眠術に近い幻術を仕掛けるとか?

 カカシ先生は任務そっちのけで大食い大会に挑もうとしている俺とナルトについて呆れているが、俺達が優勝するしかチョウジをとめる道は無い。

 

「……ヒナタを呼んだら一発で解決なんだけどな……」

 

 大食いとかならばチョウジだろうとなって三代目が選んだんだろうが、ぶっちゃけチョウジよりもヒナタの方が大食いである。

 チョウジと違って任務を着実に遂行する事が出来るけれども、言い出したら身も蓋もない。要人をこっそりと連れ出す任務なので陽動作戦を実行する俺とナルトとチョウジは額当てを外して一般人のフリをしろと言われるので衣装を変える。

 

「優勝賞品の家を1つってあるけど、この大会に参加してる人達、中には外国人も居るっすよね?」

 

「ああ、その場合だと故郷に土地を買って家を建てるところからスタートだ」

 

 優勝したら家を丸々一件貰えるんだけども、僻地みたいな所に家を貰っても仕方がない。

 この大会に参加している参加者達はそれぞれ住んでいる地域とかも違うわけで家をプレゼントされても困るんじゃないのかと聞けば家を建てるところからスタートだと結構太っ腹な事を言ってくる。

 

 この御前試合、割と太っ腹だな。

 

「味変のカラシ、醤油、ソース、マヨネーズ、酢、塩、胡椒です」

 

 そんなこんなで大食い大会の予選が始まる。

 係員の人が調味料を持ってきてくれた……流石に味変をするのは許してくれるか。

 

「すんません、丼と水を……水はピッチャーで貰えますか?」

 

「丼と水……ま、まさか!」

 

「それでは予選、肉まんの大食いです!」

 

「ええっ、ラーメンじゃないの!?」

 

 ラーメン以外は特に多く食べられないナルトはラーメンじゃない事にショックを受けた。

 無数の蒸籠が近くにありパカっと開けば中からはホカホカの肉まんが……

 

「成る程、どうやら早食いじゃなくて大食いの様だね」

 

「どういう事?」

 

「そのままの意味さ。時間以内に規定量を食べるのが早食いだけど、時間以内にどれだけ食べることが出来るのかを競うのが大食いなのさ。この大会に出たと言う事は皆それぞれ大食いの腕に、いや、腹に自信がある!故に予選で振り落とすつもりなんだ」

 

 チョウジが今から行われるのは早食いじゃなくて大食いなのだと気付いた。

 どういう意味かを聞けばどれだけ食べれるかを競う競技である事を教えてくれる。

 

「それでは、開始!」

 

「あつっ!?」

 

「美味い!」

 

 銅鑼が叩かれて大食い大会の予選が始まった。

 色々とあるが肉まんを食べなければならないなと肉まんを食べようとするんだが、蒸籠に入っている肉まんなので普通に熱い。冷めた肉まんよりもホカホカしている肉まんの方が美味いのは確かなんだろうが、明らかに大食い向きじゃない。だが、チョウジは特に何事も無く食べている。

 

「この熱さをどうにかしねえと……ん?」

 

 中身がもうホッカホカで熱くてまともに食べられない。

 水で通せばなんとかなるが、コレはまだ予選だからと考えていると……先ほどピッチャーの水と皿を頼んでいた男が肉まんを肉まんの生地と中身に分解する。

 

 丼に肉まんの生地を入れてキンキンに冷えている冷水をかけて、中身の餡を蓮華で食べた。

 

「あ、アレは邪道食い!?」

 

「邪道食い?」

 

「フードファイターたるもの料理は美味しく食べなければお店側に失礼な事、しかし大食い制覇後に貰える賞金目当てに味変と言う言葉ですら許されない汚い大食いをする!肉まんの生地と餡を別々に分けて食べるだなんてそれだけでも邪道行為!その上で肉まんの生地をキンキンに冷やした水で冷やして啜って食べる……食への冒涜だ!」

 

 男がやっている事についてチョウジは知っていた。

 邪道食いと呼ばれる行いであり、確かに言われてみれば食への冒涜行為……だが、食べないといけない

 

「よせ、辰五郎!邪道食いは止すんだ!ご飯を食べる人としての礼儀を破ってはいけない!」

 

 肉まんを四等分にしたのでチョウジは食べながらも俺に邪道食いをする事について止める様に言ってくる。

 

「安心しろ、そこまで墜ちちゃいない……これで適温になった」

 

「そうか!四等分にした事で中の餡も外の空気に触れる!この御前試合は外で行う大食い大会!熱々の肉まんもあっという間に適温になる!……流石だよ、辰五郎」

 

 肉まんを四等分にすることで熱い肉まんの餡を冷ます事が出来る。

 最初は生地だけだったが、肉まんの餡も一緒になって食べる。その辺のコンビニで食べる肉まんよりも明らかに美味い。コイツは中々だ。

 

「そこまで!」

 

「この戦い、奴が強敵だね」

 

「……チョウジ?」

 

 予選が終わったがバクバクと食べ進んでいたチョウジが1位ではなかった。

 邪道食いをした男がチョウジを上回る量を食べており、チョウジは奴は強敵だと言っているがお前、この任務を忘れてない?

 ナルトも腹パンパンになっているが予選を通過し次にラーメンが出てきた。スープは飲まなくていい親切設計だが腹がパンパンのナルトには無理だった。その後も順調に駒を進めていく俺達だったが

 

「普通、こういうのは1日でやるもんじゃねえだろ……」

 

 徐々に徐々に腹が膨れてくる。

 波紋の呼吸やチャクラを胃袋に集中させたりして頑張っているが、大食い対決って普通は複数のメニューでするわけじゃない。1回やったら腹がパンパンになるから別のメニューはしないもんだろう。

 

「まさか残ったのがお前等みたいなガキとはな……悪いが優勝賞品の家を貰う!その家を売って暫くは遊んで暮らすんや!」

 

「食事というのは楽しみ満たす為にある物だ……お前、もう限界だろう?」

 

「っ!」

 

「大食いをする時の鉄則、それは水をあまり飲まないこと。水を飲んで無理矢理通したんだ。腹はもうパンパンの筈さ」

 

「お前こそどうなんや!大食いと言えばデブをイメージするが、それは間違い!大食いでその名を轟かせてる奴は皆、細身や!」

 

「僕はデブじゃない!ぽっちゃり系だ!……最後のステーキセットぐらい余裕で入るさ」

 

「っく……」

 

 なんだろうな、この熱量は。

 決勝戦にまで駒を進めればステーキセットが運ばれてきた……1kgのステーキであり何時もならば喜んで食べるが今はかなり腹に来ていて慎重になって食べなきゃいけねえ。

 

 取り敢えず一口と食べれば美味しいステーキだった。

 だが、ものすごく柔らかい肉でもなければ脂身も少ない。腹にそこそこ来ているのとサラダや米も処理しないといけない……そうなるとやることは1つ。薄切りにしてサラダと巻いて食べる。次にポン酢と一緒にステーキ丼にして食べる……

 

「この勝負、貰ったぁ!!」

 

 味変を一切せず、ペースが一向に落ちないチョウジ。

 俺よりも早くに1kgのステーキランチを食べ終えようとしたその時、チョウジの手が止まった。

 

「チョウジ、完全に目的を見失ってたわね……辰五郎、さっさと優勝して。この術、そう長くは保たないわ」

 

 シカマルが影真似の術で縛って、いのが心転身の術を使ってチョウジの体を乗っ取った。

 後もう少しで完食なところでチョウジは止められており、俺はそのままスパートをかけてステーキランチを食べ切った。

 

「優勝は辰五郎!」

 

「……もう、辰五郎が準優勝だったんだから僕を止めないでよ」

 

 俺が優勝したと分かれば術を解除しチョウジが完食した。

 あのまま行けば俺が準優勝する流れだった事に文句を言うものの、美味しい物を無料で合法的にタダで食べることが出来たので大満足。

 

「皆、すまん……俺はもう無理だ」

 

「……なんだ……優勝おめでとう……お前が居なかったらあのままチョウジが優勝してたよ」

 

 不正があったものの一応は優勝することが出来た。

 大食いをしている舞台裏で色々とサスケ達が裏工作をしていたんだが、食った物や量が量だけに腹ん中がパンパンになった。

 多分、このまま任務を続行するのは不可能な事を主張すればカカシ先生が微妙なリアクションで優勝おめでとうと言ってきた。

 

「後のことを任せていいすか?」

 

「ああ……流石にな……とは言え、コレでチョウジも満足したか」

 

「どうしたんすか?」

 

「……チョウジが任務の打ち上げでバカみたいに食いやがる。チョウジは食べ放題の店は出禁で正規の料金を払わなきゃならなくてな……今まで忍として蓄えてきた貯金がスッカラカンなんだ。だが、こんだけ食べれば問題は無い!」

 

 チョウジが大食い過ぎて財布が悲鳴を上げているアスマ先生は今回はなにも奢らなくていいと喜んだ。

 あいつ、どんだけ食ってるんだとツッコミを入れたいがそんな気にもならず……任務は俺抜きで続行し、要人を連れ出す事に成功した。そして要人が住んでいた場所が空から爆撃を受けた……空から爆撃なんてことが出来るのはデイダラぐらいだから今の俺達じゃ歯が立たないので、倒すんじゃなくて避難させることをして正解だった。

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