忍の世界とか割と詰みである   作:こうすけ増田劇場版

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第22話

 

 中忍試験の願書を書いたので提出しに向かおうとすれば幻術で願書を提出する部屋が違う部屋に書き換えられていた。

 この程度の幻術ならばあっさりと見抜くことが出来るとコレは本物でなく幻術だと言い幻術を解除して本来の願書を提出する部屋に向かおうとした。

 

「改めまして、僕の名はロック・リー……木ノ葉の下忍で最強だと自負しています」

 

「最強だと?」

 

 願書を提出する部屋で軽く揉めた後にロック・リーが絡んできた。

 木ノ葉の下忍で最強だと言えばナルトとサスケが露骨に反応をしている。

 

「俺を差し置いて最強なんざ名乗らせねえ!」

 

「なら、お見せしましょう」

 

 最強の名を聞けばナルトは挑んだ。

 ナルトは拳を振りかぶろうとするがリーは目にも止まらぬ速さでナルトを蹴り飛ばした。

 

「ナルト!」

 

「いっ、つ……こいつ、強い……」

 

「どうやら口だけじゃねえみたいだな」

 

 あっさりとナルトを蹴り飛ばしたリーを見て、口だけの実力者じゃないのだと納得するサスケ。

 リーはサスケを見る……そしてサクラを見る。

 

「サクラさん、君はなんて美しいんだ!」

 

「……は?」

 

「君は天使だ!」

 

「うぉおおお!……危ない……サスケくんは全然なのに、なんであんたみたいなのに」

 

 リーがサクラのことを美しいと褒めて投げキッスをしてきたのでサクラは今まで見た瞬身の術の中でも上位に君臨するレベルの速度で回避する。目当てのサスケじゃなくてナルトとかリーとかのキャラが濃かったりバカだったりする人間に好意を寄せられていることに対して迷惑だと思っている。

 

「ウォーミングアップは完了です……今年のルーキーNo.1と名高いうちはの実力、見せてもらおうじゃありませんか」

 

「面白い……うちはの力を見せてやる」

 

 ナルトを軽々と蹴り倒したことや木ノ葉の下忍で一番強いと言っていることからかなりの実力者だとサスケは認識した。

 油断はしないのだと普通の目から写輪眼に切り替える……今から中忍試験があるってのに、ここで問題起こしたら怒られねえのか?とシンプルな疑問を抱いたが水をさすのもどうかと思う。

 

 サスケは写輪眼の力を活用する……が、リーには敵わなかった。

 写輪眼でリーの素早い動きをなんとか見切ることは出来たが、リーはスゴい忍術を使っているわけじゃない。普通のチャクラコントロールと鍛えに鍛え上げた体術だけでサスケを翻弄した。サスケの体はリーの体に追い付かず……リーが空中でサスケの背後を取った瞬間に手裏剣が飛んできた。

 

「バカヤロー!リー!」

 

「が、ガイ先生!?」

 

 手裏剣が飛んできた先に居たのは木ノ葉の額当てをした亀だった。

 リーはそれを見た瞬間に顔を青ざめた。

 

「なぁなぁ……アレってどっからどう見ても亀だよな?」

 

「ああ、どっからどう見ても亀だな」

 

「亀が先生なのか?」

 

「いや、口寄せ動物だろう」

 

 亀と会話をしていて謝っているリーを見て、違和感を感じているナルト。

 亀が先生かどうかを聞いてくるので口寄せ動物だと答えれば亀の甲羅の上でボンっと煙が出た。そしてリーと瓜二つだが赤の他人の濃ゆいおっさん、マイト・ガイが出てくる……瓜二つだけど親子関係とかは一切無いんだよな。

 

「リーよ、人は強い力を持ったのならば試したくなるだろう。お前は周りに認められる忍になりたいと願い、俺は先生として色々と伝授した!ルーキーNo.1の実力を知りたいという気持ちは分かるが、お前のその力はその為にあるものじゃない!大切な物を守る為にあるんだ!この馬鹿者が!!」

 

「……っ、すみません!ガイ先生!」

 

 ガイ先生はリーにもっともらしいと言えばもっともらしい正論を述べた後に殴り飛ばした。

 リーも己の力を試そうとしていた事について理解して反省し涙を流し抱き合った。

 

「罰として中忍試験が終わればアカデミーの周りを兎跳びで100周だ!」

 

「押忍!」

 

「なんか……ああいうのいいよな」

 

「お前、カカシ先生があんな感じだったら嫌だぞ」

 

 リーとガイ先生の熱血コミュニケーションを見て憧れるナルト。カカシ先生があんな感じの距離感で接してきたら普通に嫌だ。

 カカシ先生で同じ事をしたらどうなるのかとイメージをしたらサクラはプルプルと震えている。

 

「すまないね、うちのリーが……君達は確かカカシの生徒だったね。流石はカカシと言ったところか、いい生徒を育てている」

 

「カカシ先生を知ってんの?」

 

「無論だとも。俺とカカシは永遠のライバルで常に競い合いをしている……そして俺はカカシに勝ち越している」

 

「!?」

 

 リーが勝手な事をしたことをガイ先生が謝ってきた後に俺達がカカシ先生の担当している生徒である事を思い出す。

 ナルトがカカシ先生を知っているのかを聞けばガイ先生がカカシ先生とライバル関係にあると言えば……俺達はあっさりと背後を奪われた。

 

「俺はカカシより強いよ」

 

 キラーンと真っ白な歯を輝かせてサムズアップするガイ先生。

 カカシ先生より強いと言うかこの人、単純な体術関係ならNARUTOで一番強い人で、ただそれだけでこの世界の上澄みも上澄みな奴等と互角どころか一方的にボコれるぐらいの強さを持っていると言う普通にイカれた強さを持ってんだよな。

 

「リーよ、2人はもう待っているのだからいくんだ……俺はこれ以上はなにも出来んが、頑張れよ!」

 

「押忍!……サスケくん、先ほど僕は1つ嘘をつきました」

 

「嘘だと?」

 

「木ノ葉の下忍で一番強いと言いましたが、一番強いのは僕ではありません……僕と同じ班にいるある男が下忍としては最強なのです」

 

「お前ですらないだと……っち」

 

 リーは1個だけついていたと嘘を謝罪すればサスケはリーよりも更に上の忍が居るのかと舌打ちをした。

 忍の名門でエリートしか居ないと言われている一族の人間が体術にのみ特化しているリーを前にボコボコにされ、そのリーをボコボコにすることが出来る奴が居るのだと分かればスゴい不機嫌になる。

 

「辰五郎、見たか……あいつの手」

 

「ああ、死ぬほど頑張ってる証だ」

 

 腕に包帯を巻き付けているリーだったが何かをする為に包帯を一部外した事で素手が見えた。

 ナルトがリーの素手がスゴくボロボロであることに気付いたので、死ぬほど頑張っている証だと言えばナルトはゴクリと息を飲み込んだ。

 

「なにも頑張ってんのは俺達だけじゃねえんだ。中忍になる為に必死になって努力してる奴等は他にも居る……自分だけが成長しているっていう都合の良い話はねえ」

 

「……そうだな」

 

 リーに負けて悔しそうにしているサスケに対して頑張っているのは俺達だけじゃねえと答える。

 サスケもなんとかそれを飲み込んで中忍試験が行われる会場に向かえば入口前にカカシ先生が居た。

 

「カカシ先生、さっきスゲえゲキマユ先生に出会ったってばよ」

 

「ゲキマユ?……ガイの事か。受け持っている下忍は1年間じっくりと修業させたから……強いが、だがまぁ、大丈夫だろう」

 

「スゲえ楽観的っすね……ところでなんでわざわざここに居るんすか?門番的な事はさっき終わらせましたよ」

 

「なに、一応の確認にな。ナルトとサスケならばこの中忍試験を迷いなく受けると言うだろう……だが、辰五郎とサクラは流される、2人が受けるから自分も受けると言う甘い考えを持っていないかを見に来た」

 

「いや、俺は受けるっすよ」

 

「お前、どっちかと言えば事勿れ主義だろうが」

 

 中忍試験を受ける門番としてやってきたのかを聞いたが、この中忍試験を受けるに相応しい状態になっているのかの確認に来た。

 ナルトとサスケは真剣に受けるだろうが、サクラと俺は流されるからと言うが俺はそんなんじゃないぞと否定するが長いものには巻かれる感じだろと指摘される……なんとも言えない。

 

「この中忍試験は三人一組、スリーマンセルで挑まないといけない」

 

「スリーマンセルって、私達は」

 

「お前等は特例だよ……1人でも中忍試験に対していい加減な気持ちで受けるつもりだったら俺はここでお前等から願書を奪うつもりだった……だが、いい顔になったな」

 

 スリーマンセルで挑まなきゃいけないことを言えば自分達は4人だと主張しようとするサクラ。

 俺達だけはフォーマンセルの4人一組の特例な事を教え、中忍試験に対していい加減な気持ちかどうかを確かめた。さっきのリーの一件や願書を貰った際に色々と発破をかけたりしたのでサクラも俺もやる気はしっかりとある。

 

 中に入れと言われたら、スゴいピリピリとした空気が流れていた。

 

「んだよ、俺等全員かよ」

 

 スゴいピリピリとした空気を壊したのは先に来ていたシカマルだった。

 今年下忍になることが出来た木ノ葉のルーキー、10人全員が中忍試験を受けることになったんだと直ぐに気付いた。ピリピリとした空気の中で声をかけてきたのは薬師カブト……中忍試験は年に2回だけの大事な試験で、色々な国から木ノ葉にやってきてピリピリしている事と個人の趣味で情報収集している事を教えてくれてサスケが我愛羅達について聞けば下忍でありながらBランク任務をしている事がわかった。

 

「俺達の情報は?」

 

「君達だね」

 

 ここで気になることがあると俺達の情報について聞いた。

 カブトが1枚のカードを取り出してチャクラを流せばボンっと音が鳴って1枚の紙になる……サスケ、サクラ、ナルト、俺、カカシ先生の写真と班の強さを現す五角形のパラメーターが見えた。我愛羅達は不明だったが、リー達ガイ班はパラメーターが体術と武器術に極端に偏った能力で……俺達は普通に大きい五角形だった。

 

「君達はまぁ、目立ったところはうちはサスケが居ることと影分身の術を使いこなしているナルトくんが居ることぐらいかな」

 

 コレが本心なのか嘘なのかは分からねえ……分からねえが、サスケとナルトがこの班のパラメーターを底上げしてんのは事実だ……つーことは、まだ俺の評価が他の奴等よりも多少は毛が生えた程度の忍って認識か……セーフ。波の国で転生特典使ってたら場合によっては要注意人物扱いされていたからな。

 

 その後は音隠れの忍にカブトが絡まれたりナルトが俺の名を知れと自己紹介して啖呵を切ったりとあり、一次試験を行う森乃イビキが現れ……一次試験に合格した。

 

 え、端折り過ぎじゃないかって?

 下忍じゃ絶対に解答する事が出来ないであろう難易度のペーパーテストを受けさせられて、忍として必要な極々普通のスキル、相手に気付かれずに情報を集める情報収集能力を見せる場所である。答えを知っている中忍からバレずに答えを盗むんだが……無理です。

 

 まず、サクラがやったペーパーテストを自力で解くのは無理!普通に俺より成績が良いサスケでも分からない問題しかないから。

 普通に情報収集をする能力を確かめるテストで……俺の使える技術で一番情報収集が出来るのは影分身の術だ。何かしらの方法を用いて答えを知っている奴から答えを盗み見ればいいが、影分身の術を使ってそれは出来ない。

 

 こう、影分身の術を使えば別の所に自分の分身を生み出す事が出来るのを応用して試験会場の外に分身を生み出して答えを調べようにも運動力学とか暗号解読とかの本を読んでも分からない難しい学問があるわけで、カカシ先生辺りに聞いても難しい。スマホとか電卓を使って答えを導き出す事がこの世界じゃ出来ない……影分身の術と答えを知っている人の答案用紙からカンニングするのが絶妙なまでに噛み合わない。

 

 普通の情報収集ならな影分身の術を使った後に変化の術を使えば上手く誤魔化せるんだけど、今回に限っては相性が悪い。

 森乃イビキが10問目を受けるか受けないかについて聞いてきて一部の下忍が辞退する中でナルトが啖呵を切って中忍試験の一次試験を突破した。

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