忍の世界とか割と詰みである   作:こうすけ増田劇場版

24 / 26
第24話

 

「どうするんだってばよ?」

 

「まぁ、無難に水がある所に向かってそこで魚を取ったりだろうな」

 

「ここから川を探すのか」

 

 第七班が死の森の内部に入って十数分経過した。

 ナルトの多重影分身の術に物を言わせての人海戦術をするにしても色々とやらなきゃいけないことがある。サバイバルをする上で一番大事な事、飯の確保だ。

 

 余りにも密林すぎて死の森の内側に太陽光が入っている場所は無い。

 幸いにも川があるから昆虫食じゃなくて川魚を焼いて食えば食事を済ませる事が出来るし、飲み物の確保が出来る……流石に5日間フルで地獄のサバイバル生活を送りたくはない。

 

「川ね……じゃあ、ナルト」

 

「待て。同じ事を大抵は考えている筈だ」

 

 食料の確保をする為に川に向かうことを決めたが川が何処にあるのかが分からない。

 ナルトの多重影分身の術による人海戦術で川を見つけようとサクラが多重影分身の術をナルトに指示を出そうとすればサスケは止める。この死の森じゃ魚以外に増えそうなのは薬草に近い野草とキノコだが見間違えばコロッといく猛毒性のある物もあるから考え自体は間違いじゃねえが、やろうとしている事は他の奴等もやる。第七班がこの死の森に入ったのは大分、後で他に死の森に入った奴等が水場の確保なんかをしていて同じ事を考えている奴をそこで仕留める算段があるか。

 

「ナルト、影分身の術からの変化の術で俺達以外……シカマル達に化けて探せ」

 

「俺の負担大きすぎるってばよ」

 

「安心しろ、今回は他の手も使う」

 

 刀を鞘から抜いて刃の部分を指に軽く当てて血を流す。

 いきなりなにをしているんだと三人は驚いたが印を結んで口寄せの術を使って、契約している三羽烏の内の1体、通常サイズのカラスであるムクロを口寄せの術で呼び出した。

 

「カァーッ!……情報収集ですね!」

 

「話が早くて助かる」

 

「え、これ……カラス?」

 

「口寄せの術……契約している動物を呼び出す時空間忍術だ。カカシ先生は犬を呼び出せるぞ」

 

 ムクロを口寄せの術で口寄せすればサクラがカラスを呼び出したので困惑しているので口寄せの術だと教える。

 そういえば実戦で使うのは初めてだったなと思い出しながらもムクロは翼を仰いだ。

 

「目的は?」

 

「川魚が住んでいて飲める水がある川辺……誰かが居るのならば無視しても構わないがその情報を教えろ」

 

「わかりました!」

 

 ムクロはなんの情報を集めればいいのかを聞いてくるので川魚が住んでいる川辺を探してくれと頼んだ。

 内容がハードじゃないので分かったと羽ばたいていった。

 

「ナルト」

 

「あのカラスが居るから俺の影分身、要らなくないか?」

 

「……どっかで使わなきゃヤバいだろ」

 

「そりゃそうだけど……それよりさ……トイレ、行かせてくんねえか?」

 

「このバカナルト!緊張感が無い事を言って!」

 

「だって、急に行きたくなったんだってばよ!大丈夫、直ぐに済ませるから!」

 

「っち……水と食料の確保は辰五郎の口寄せでなんとかなりそうだからとっとと行ってこい」

 

 カラスが居るから自分の影分身の術が不要じゃねえの?と最もな意見を述べるナルト。

 急に尿意を催して来て緊張感が欠けているとサクラとサスケが苛立ち見送った……普通だったらサスケか俺かがついて行くものだがついて行かず、数分後にはナルトはトイレから戻ってきた。

 

「は〜スッキリしたってばよ!それじゃあ巻物を探すぞ!」

 

「ああ……だが、その前にやることがある」

 

 トイレから戻ってきたので巻物を探すことを再開しようとするナルトに対してサスケが殴った

 

「サスケくん!?」

 

「よく見ろ、サクラ!ナルトの奴はさっき試験官につけられた傷が無い!コイツは偽者だ!!」

 

 いきなりのナルトをぶん殴った事にサクラは驚いているとサスケはナルトが偽者だと言った。

 殴り飛ばされたナルトは……ボフンと煙を巻き起こして霧隠れの忍になった。

 

「っち、気付いたか……だが、こうなった以上は力付くで巻物を頂く!」

 

 霧隠れの忍はそう言うと飛び掛ってくる。

 狙うのは俺か?それともサスケか?はたまたサクラか……3人とも臨戦態勢に入っていて、狙いとして定めたのはサスケだった。

 

「ナルトを何処にやった!」

 

「さて、何処だろうね」

 

「戻ってきた時間から距離的に1、2分の所だろう……巻物を持っているのはナルトだ!」

 

「その手には乗らないよ」

 

「っち……」

 

 ナルトが巻物を持っていると言う嘘をつけば霧隠れの忍がナルトに向かって戻ると言うのを想定したが乗らなかった。

 流石に一次試験を突破しているだけの忍だけあって他の奴等よりも頭のキレが違う。

 

「出せぇ!俺をこの縄から出せぇ!」

 

 サスケが木を駆け上がりながら霧隠れの忍と戦っていると割と近くにナルトが居た。

 苦無をナルト目掛けて投げれば、隙が出来たと霧隠れの忍がサスケに向かって攻撃しようとするので俺は刀を振るう

 

「海波斬」

 

「っがぁ!?」

 

 チャクラコントロールで身体能力を底上げしての海波斬はなんとか覚えた。

 チャクラコントロールで身体能力を底上げしただけでチャクラを使った刃ではない海波斬は見えない刃であり、霧隠れの忍に命中すれば大きな切り傷が生まれ、隙が生まれたとサスケが苦無を肩に向かって突き刺した。

 

「俺等は他より1人、多い。そいつを見誤って行動したな……巻物は何処だ?」

 

「っく……」

 

「どうやらお前じゃないみたいだな……サスケ、泳がせるぞ。足手まといが居たら厄介なのは向こうさんだ」

 

「ああ」

 

 海波斬と苦無による刺突攻撃で大ダメージを負った霧隠れの忍を逃がした。

 巻物を持っていないことやここまでやってもサクラを狙いに来ない事から考えて単独行動をしていると考え、わざと泳がせる。

 

「サスケくん、辰五郎」

 

「一瞬足りとも油断すんな!サクラ!ついでに捕まってんじゃねえよ、ウスラトンカチが!コイツは文字通り命懸けのサバイバルなんだぞ!」

 

 一切の迷いなく殺しに行っている事をサクラは戸惑っているが、サスケが叱咤する。

 ついでと言わんばかりにナルトに対して怒れば2人はショボンとしている……

 

「見つけましたが、他に忍がいましたよ」

 

「そうか……」

 

 ナルトが解放されて数分後にムクロが戻ってきた。

 川辺があるところを見つけたには見つけたが他に忍が居る事を告げられる……普通に向かえば戦闘になるのは確実だが、食料が確保出来る場所を見つけたのは良かった。ムクロから方角だけを教われば今のところはやることは特に無いので高天原に戻した。

 

「どうする?その忍達を狙うか?」

 

「必死になって倒しても地の巻物を持っていなかったとか言うオチも困るし、他に食料確保を優先してるチームもある。場合によっては漁夫の利を取られる可能性もある……取り敢えず、俺達も情報収集だ」

 

「そうか……なら合言葉を用意するぞ」

 

 情報収集をすると決めて合言葉をサスケは提案する。

 答えられなかった場合は問答無用で殴ってもいいと……忍歌の1つ、忍機を答えろと言う。

 

 大勢の敵の騒ぎは忍びよし。

 

 静かな方に隠れ家もなし。

 

 忍には時を知ることこそ大事なれ。

 

 敵のつかれと油断する時。

 

 ……一発で覚えれる内容じゃねえな。

 

「一発じゃ覚えられないってばよ!もっとこう、単純なのが」

 

「最悪、カカシ先生の愛読書でも言えば?」

 

 一応は無理矢理頭に叩き込んだがナルトが覚えきれないと単純なのを求めるが、その場合だと俺達だけが知っている内容になる。

 カカシ先生の愛読書について言えばと提案するが、ナルトに覚えろとサスケはそういう裏技的なのは今回は禁止とする……取り敢えずは情報収集をするのだが目印が無いといけないので俺が残ることになった。

 

 ナルト達は情報収集をしてきた……

 

「「「「大勢の敵の騒ぎは忍びよし。

 

 静かな方に隠れ家もなし。

 

 忍には時を知ることこそ大事なれ。

 

 敵のつかれと油断する時」」」」

 

 4人全員が顔を合わせたので合言葉だと決めていた忍歌を出した。

 4人ともピッタリの内容で……俺は刀を迷いなく抜いて、サスケは手裏剣を迷いなく取り出してナルトに向かって攻撃した。

 

「コラァ!!なにすんだってばよ!!」

 

「サスケくん、なにをしているの!?ナルトは合言葉を答えれたじゃない!」

 

「バカか!ナルトが答えられない合言葉をわざと選んだんだ!お前だって一瞬、ナルトが合言葉が合ったって違和感を感じてただろ!」

 

「あ……確かに」

 

「それに土に隠れてさっきからずっと見張っていたのもお見通しだ!」

 

 俺達の攻撃を回避したナルトは文句を言う。今度はしっかりと決めた合言葉も合っていて見た目も同じでありサクラが驚く。

 サスケはナルトだからこそ絶対に答える事が出来ない内容にしたのだと言えばナルトがあの一瞬で覚えれるわけがないと悪い意味でナルトのバカを信頼して納得し、サスケは見られているからわざとあの合言葉にしたと言った。

 

「あらぁ……騙されたと思ったのに、流石ね」

 

「その額当て、草隠れか……っち。あのウスラトンカチ、さっき引っかかったばっかだってのにまたやられたのか」

 

 ボンっと煙を起こして変化の術を解除すれば現れたのは草隠れの里の忍。

 ナルトが再び嵌められた事について気付けばサスケは舌打ちをした……そして草隠れの忍は口から巻物を取り出した。

 

「っ、地の巻物」

 

「ええ……貴方達が持っているのは天の巻物、私達が持っているのは地の巻物……さっきはつまらない小競り合いが起きた様だけれど…………こうなった場合はどうなるのか、分かるわよね?」

 

「「「っ!!」」」

 

 最後の力を振り絞った時に見えた鬼人の再不斬の圧倒的な力、その力をも上回る威圧感を俺達は感じた。

 明らかにコイツは今の段階で相手にしちゃいけない。波の国での一件はカカシ先生が居てくれたからなんとかなったりはしたが、ここには頼れるカカシ先生は居ないし、何かを起こしてくれそうなナルトも居ない。

 

「サスケ、サクラ、ナルトを探し出せ!コイツは明らかにヤバい!」

 

「辰五郎、お前」

 

「こういう時の殿を務めるのは一番強い奴だって決まってんだろ……お前等が修業して強くなってる横で、俺だって強くなってんだ。とっておきをここで使う」

 

「っ……」

 

「いいからいけ!じゃなきゃとっておきに巻き込まれる!」

 

「サスケくん……辰五郎がなんとかするって言ったならなんとかするわ!ナルトを探しにいきましょう!」

 

 文字通りのとっておきを使うためには、計算通りに動くにはサスケ達が居たら邪魔だ。

 殿を俺が務める事に対して文句を言いたそうにしているが、サクラは俺ならばなんだかんだでなんとかすると言い……ナルトを探しにこの場を去ろうとする。草隠れの忍は追いかけようとするが俺は刀にチャクラを纏わせる。

 

「チャクラ刀が使えるのね……どうやら貴方にはそれなりに忍としての才能はあるみたいだけれど、所詮はそれなりで……忍として最強と名高いうちは一族であるサスケくんには遠く及ばないわ」

 

「そりゃ将来的にはサスケ達には負けるだろうが今は俺の方が上だ……そして、ちゃんと言った様にとっておきは用意している」

 

「あら、大した自信ね……でも、君は面白くもなんともないから興味は無いのよ」

 

 ちゃんとしたとっておきは用意しているが、その前に使っておかなければならない事がある。

 大蛇丸は俺が風遁のチャクラ刀をしたので戦闘能力だけならば下忍レベルを越えているが、段違いに強いわけじゃない。才能と呼べる物はあるだろうが、草隠れの忍……いや、大蛇丸からしたら興味を宿す対象にはならない。

 

「コレで逝ってくれたらそれはそれでありがたい!風遁 焔錬成!」

 

 ライターを取り出してカチリと鳴らした。

 それと同時にボンっと炎が燃えた……波の国で作ったのはいいが再不斬が周りを霧まみれにしたせいで使うことが出来なかった高火力の範囲攻撃。鋼の錬金術師に出てくるロイ・マスタング大佐がやっている炎の錬成をする。

 

 風遁の術で空気量を調節、ライターの火で火種を起こして相手を燃やす。

 火遁の術の適性はあるがまだサスケレベルに使いこなせるもんじゃねえ。火遁の術は風遁の術を使えば火力が上げれるのならば……風遁の術を応用して火種を用いての焔の錬金術を使えば広範囲の高火力の技を使える。

 

「どうだ?」

 

 カチ、カチ、カチと何回かライターから火花を起こして大蛇丸が居るところを燃やす。

 チャクラ探知も意識しているから逃すことはないが……この忍術は常時、燃やし続けることが出来ない。充分な殺意はあるが、相手が相手だけにこの忍術は大して通用しない。

 

「驚いたわね……ただの下忍程度がこの規模の忍術を使えるだなんて」

 

「普通、死ぬんだがな……」

 

 焔錬成の術で炎を作って大蛇丸を何回か燃やしたが大蛇丸は服装がボロボロになっているだけだった。

 文字通りのとっておきを使わずに先に自力で作り上げたこの術を使ったのは一応は理由がある。

 

「その顔……見た覚えがある……確か木ノ葉の伝説の」

 

「あら、若い子に知ってもらえるなんて光栄ね」

 

「オカマ!」

 

「そう、私が伝説のオカマ……誰がオカマよ!」

 

「木ノ葉の中で溢れる知性を持っている反面、ヤバい研究にかなり手を出している……木ノ葉の抜け忍の中でも代表する極悪人だろう」

 

「極悪人だなんて失礼ね……私は忍術を解き明かしたいだけよ」

 

 焔錬成の術を使った結果、変化の術でなく被り物で顔を変えていた大蛇丸の素顔が露わになる。

 大蛇丸を知っている素振りを見せれば、大蛇丸のペースにならない様に大蛇丸がオカマだと煽る……大蛇丸、なんかギャグ補正とか持ってるんだよな。

 

「優秀な忍の遺体を弄くり回してるってのは知っているが、下忍に扮してやって来たって事は……うちは一族の生き残りであるサスケ狙いか?」

 

「中々に鋭いわね……貴方にも多少の才能はあったけれど、殿を務めた以上はここで終わりよ」

 

「かもしれないな……だが、まだ一番の切り札は隠し持ってんだよ」

 

 僅かな会話で大蛇丸の興味は最初からサスケにある。

 ギリギリ興味を抱いたとしても九尾を宿しているナルトぐらいで、俺は他の奴等よりも多少は忍としての才能があると認識しているだけで……大蛇丸基準では倒すことが困難では無い相手だと判断されている。

 

 ずっと、ずっと隠していた……このタイミングで使って大蛇丸の計画を狂わせる為に。計画が狂えば大蛇丸は修正に入る。そこに関与する。

 

「はぁああ!!」

 

「!」

 

 体全体に力を込めてチャクラを練り上げる。

 すると俺の背後に靄がかかる……大蛇丸は学者の人間で俺は研究対象外だが、想定外のなにかが起きれば知りたいとも思う。

 

「ったく、久々に表に出したかと思えば蛇が相手か」

 

「まぁ、そう言うな……お前の力が必要なんだよ」

 

「ふん。まぁ、ガキの使いや土いじりに呼ばなかっただけまだマシか」

 

「じゃあ……やるぞ、マトリフ」

 

「ブルードラゴンつってんだろ!」

 

「どう考えても種族名だからこうして名前つけてんだろ!」

 

 俺の影を経由して出現したのは蒼き龍……転生特典として貰ったのはBLUE DRAGONのブルードラゴンだ。

 せっかくつけた名前を呼べばあんまり好きじゃないとブルードラゴンは怒った。マシリトって名前が嫌だからマトリフにしてんのに……




色々と五月蝿い→普通に会話が出来るので五月蝿い

将来的にはナルトやサスケと同じで巨大怪獣戦が出来る→ブルードラゴン天界の七竜のOP2を見よう!

使いこなせて有名になった場合はガイの二つ名がなんかショボくなる→ガイの二つ名が木ノ葉の碧き猛獣に対して、主人公は木ノ葉の蒼き龍なので若干ショボい。

辰五郎自身が鍛え上げることで幾つかのパワーアップがある→ブルードラゴン天界の七竜OP2を見よう!

マトリフと言う名前を勝手につけている→見たまんまの種族名っぽいから付けた。最初はマシリトだったけどそれは生理的に受け付けないと断られて渋々マトリフで受け入れている。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。