忍の世界とか割と詰みである   作:こうすけ増田劇場版

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第28話

 

「お前等、よくやった」

 

 塔に向かって巻物を開いてイルカ先生が出てきた。

 中忍になるなら心も体も技術も鍛えておけとありがたい言葉を貰ったが、原作よりも早くに二次試験を突破した。

 

 まだシカマル達が色々と頑張っているんだろうなの状態の中で、俺達はカカシ先生と再会した。

 カカシ先生はよくやったと俺達の事を褒めてくれた。

 

「一番にゴールをしたのは砂隠れの里だったがお前達も無事にゴールをする事が出来て良かったよ……最初の教え子が中忍試験で死んだら笑い話にもならないからな」

 

「あのさ!あのさ……なんか草隠れの忍がスゲえヤバかったってばよ!」

 

「草隠れの忍ね……お前達は遭遇したみたいだったが、よく生き残ったな」

 

「空裂斬が通じる相手だったんで……なんか色々と人体弄くってる変態でした」

 

「空裂斬?」

 

「カカシ先生、影分身の術を使えますよね……ちょっと使ってみてください」

 

 カカシ先生は大蛇丸がこっちに接触してきたことについて見抜いているのでどうだったかを聞いてくる。

 空裂斬が物凄く通じる相手だったと言えば、そういえば大地斬は定期的に使ってるが空裂斬はそこまで使ってねえなとカカシ先生の影分身の術に向かって空裂斬をぶつける。チャクラの流れやチャクラの根底にあるなにかが斬られる感覚はしっかりとフィードバックで感じている。

 

「秋道一族の体を大きくする術みたいに首を長くしてたから、空裂斬が物凄く通じる相手で……」

 

「そうか……運が良かったか…………」

 

「カカシ先生、これからどうすればいいんですか?」

 

「二次試験が終わるまで待つ……幸いにも丸々1日あるからお前等なら回復はするだろうが……サスケが一番疲れているだろうから、俺が回復してやるよ」

 

「「「っ……」」」

 

「大丈夫だ……お前達はなんとか生き残った……後は任せとけ」

 

「おい、カカシ」

 

「その状態じゃまともにチャクラが練れないだろう」

 

 カカシ先生はサスケに呪印が付けられている事をあっさりと見抜き、呪印に対抗する術を施す為にサスケを連れて行った。

 やっぱりサスケに関しては隠し通すのは無理があったかと思ったがサスケに意識が向いているおかげかブルードラゴンの存在について特に触れられなかった。

 

 休みはしっかりと丸々一日あったので俺達は眠る。

 風呂とか飯とか色々とあるが、そんなものは無い。どうせそんなオチだろうと途中で手に入れた魚を焼いた物を食べて……ナルトだけが全回復した。

 

 サスケはカカシ先生の手により呪印が体を蝕まない術を刻み込まれた。

 サクラは普通にサバイバルの過酷さで精神的にも肉体的にも疲れていてグッスリと眠った。俺も焼き魚を食べ終えたら糞をして眠って体力を回復するが全回復には至らない。

 

「さて……困ったの」

 

「ええ、まさかこんなにも残るだなんて予想外です」

 

 そんなこんなで翌日に二次試験は終わった。

 第三班、第七班、第十班、音隠れの忍の班、砂隠れの忍の班、薬師カブトの班、ロック・リーの班……7つの班が残った。

 

 理論上は13班がこの二次試験を突破する事が出来るが、それはあくまでも理論上の話でアンコが篩いにかけると二次試験を過酷なものにした。それでも7つの班、合計22名が残ってしまった。

 他の忍達は途中で死んだり巻物を勝手に開いたりと色々としているがそれでも最大数13班の中から7班しか残らなかった。

 

「コホコホ……ええ、皆様二次試験突破おめでとうございます……ここであることについて確認をした後、三次試験について説明を致します」

 

「確認?今度はなにをするんだってばよ?」

 

「うむ……篩いにかける二次試験じゃが七班も突破してしまった。三次試験は忍の個人としての実力を測るものだが、それはこの場では行わない。この中忍試験に参加している里がある各国要人等の前で忍としての個人の力量を見せる場所である」

 

「……どういうこと?」

 

「要するに1vs1の勝負じゃ……しかし、予想以上に二次試験を突破してしまった。故にここで更にもう1度篩にかける……最終試験である三次試験は個人の実力を見るが各国の要人や大名達も見ているからの。ここに居る者達でトーナメント形式で戦っていては日が暮れるどころか日を跨ぐ可能性もある。よって、ただいまより三次試験に出る忍を決める予選を行う!」

 

「なっ……俺等、やっと終わったばっかだぞ!?」

 

 予想以上に二次試験を突破したので三次試験を受けることが出来る忍を更に選抜する。

 シカマルがさっき二次試験が終わってクタクタの状態だと主張したので……試験官の月光ハヤテは咳き込みながら話をする。

 

「コホコホ……え〜ですので現段階でもう限界だと言うのであればここでギブアップをしても構いません。時間が無いので今すぐに決めてください」

 

「……すみません、僕はもう無理です」

 

「カブトさん、なんで!?」

 

「すまない……見た目では分かりづらいだろうが、実は思った以上に体が言う事を聞かなくてね……左耳に関してはまともに聞こえないんだ」

 

 ハヤテがギブアップは居るかと聞けばカブトが挙手した。

 カブトがどうしてここでギブアップするんだとナルトが驚いているが、見た目では分かりづらいが体が限界だと言った後に試験官がカブトの経歴を確認して、残念だったなとなり医務室に向かうことを勧める……

 

「あの〜……この場合だと、1人余るんすけど?」

 

 本来は居ない俺が居るおかげで2で割り切れる数だったが、カブトが原作通りに抜けたせいで1人余る。

 誰が誰と戦うのかに関しては完全にランダムであり、まさかとは思うが三つ巴となるのか?と思ったので聞いてみると電光掲示板がチカチカと光り……俺の名前が映し出された。

 

「うむ、辰五郎……お前は予選通過だ」

 

「……はぁ!?いや、こっちは色々とやろうと準備してたんすよ!?」

 

 全回復とは言えねえが戦うことが出来るぐらいには元気になった。

 誰が相手になっても恨みっこ無しで倒そうと考えていたら、まさかまさかの俺は予選通過だ。

 

「馬鹿野郎!予選を通過したんだぞ!戦えるようになったかもしれないが、疲れは目に見えてるんだ!文句を言うんじゃなくてありがたく思え!」

 

「……」

 

 予選を自動で通過に関しては納得がいかねえなと思っているとイルカ先生からお叱りを受けた。

 今の段階でヘロヘロな奴も居る中で結構、元気な俺が予選を自動で追加したが……なんと言うかな……。

 

「まぁ、落ち着け。本戦になれば嫌でも戦うことになる……忍としての手の内をここで明かさないからラッキーだろう。特にお前は色々と隠してるだろ?」

 

「…………」

 

「空裂斬は見事な術だが、相手はあの伝説の三忍の大蛇丸だ……百戦錬磨の相手にあの術だけでどうにか出来るとは到底思えない」

 

 カカシ先生はここで手の内を曝け出さない事について逆にいいことだぞと進言してくる。

 そしてやはりと言うべきか……大蛇丸に空裂斬だけで勝てるわけが無いのだと見抜かれており、俺が大蛇丸に対して使える強い何かをぶつけたのだとカカシ先生は疑ってくる。

 

「……なにをしたって聞いて来ないんすね」

 

「堂々と聞いたところでお前の事だから、俺を納得させる事の出来る嘘の1つや2つぐらいは用意しているだろ……お前は今回は木ノ葉の忍として大蛇丸を撤退にまで追い込んだ。そのなにかは分からないが、このまま行けば嫌でも使う時が来る……お前自身が必死になって隠しているのならそれ相応の理由もあるだろ?」

 

 単純にブルードラゴンが五月蝿かったり、今まで受けた任務の大体がブルードラゴンが居なくても解決出来るものだから出してない。

 くだらねえ内容で自分を呼び出したらそっぽを向いたりすることもあるから呼び出してないんだが……とは言え、これはこれでよかったのかもしれない。本戦でブルードラゴンを見せたら一発で中忍試験が合格するかもしれない。流石にナルトが修業から返ってきた際に俺だけ中忍じゃねえのは嫌だ。

 

「え〜予選通過者が決まりましたので第三次試験の予選を行います」

 

 カカシ先生と一緒に2階に立ち見する場所に向かえば予選が始まる。

 一発目からサスケで対戦相手は赤銅ヨロイ……三つ巴になった写輪眼の力は恐ろしく、写輪眼と純粋な体術、獅子連弾だけで戦闘不能にした。呪印はカカシ先生が先に封じ込めているから無理に過剰なまでにチャクラを練り込まなければ問題無く使える……が、サスケもサスケで呪印に死ぬ気で耐えていたのか、やっと休んでいいのだと気が抜けて倒れた。

 

 カカシ先生はサスケを診て単純な過労だと診断をくだして、医療班になにかを言った後にサスケを病室に連れて行った。

 暗部とか色々と入念に置いているだろうがカブトに突破される……その後も順調に原作通りの組み合わせになっていき、バタフライエフェクトらしいバタフライエフェクトは特に起きなかった。

 

「頑張れ!サクラちゃん!!」

 

 そして問題の試合がやってきた。

 サクラvsいの、同期のくノ一同士の相手であり互いに闘志を燃やしている。ナルトが声援を送る……この試合、多分だが結果は変わる。

 

「あんたがここまで残ったのは予想外よ……でも、二次試験で見てわかったわ。あんたはサスケくん達におんぶに抱っこの状態だって」

 

 いのが挑発的な事を言い出した……口喧嘩じゃなくて正真正銘の殴り合いをするが今の段階で勝負は始まっている。

 サクラはいのの挑発に乗る……かと思えば普段は髪の毛の部分につけている額当てを文字通り額に当てた。

 

「なんのつもり?」

 

「私のデコの事はあんたも知ってるでしょ……私がね、額当てを額に着けたのは女とかそういうのは関係無い、1人の忍として戦う覚悟の証よ!確かにあんたの言う通りナルト達に頼りっきりな所があるけれど、なにもしていないわけじゃないわ!!」

 

「そう……だったら私もね」

 

 額当てを額に当ててるのは覚悟の証だと言えば、いのもサクラに対抗して額当てを額につける。

 お互いに攻撃を当てる確かな瞬間が生まれていたが流石にそこを狙う程に卑劣じゃねえ……互いに覚悟を決めた後に、先に動いたのはサクラだった。分身の術の印を結んだ。

 

「ここはアカデミーの卒業試験会場じゃないわよ!!」

 

 分身の術は何処の国の忍も覚える基礎も基礎な忍術。

 いのがどれが本物なのかを確認するが直ぐにどれも本物ではない事に気付き、自分に影が差し掛かったので上を見上げた。上には3人のサクラが居た。

 

「風魔疾風陣!!」

 

「本物は、真ん中!それ以外の手裏剣は」

 

「手裏剣影分身の術!」

 

「なっ!?」

 

 2つの分身と1人の本体が無数に手裏剣を投げるが動きから、いのはどれが本物のサクラなのかを見抜いた。

 回避しないといけない手裏剣がどれなのかを見抜いたのだがサクラは手裏剣を投げ終えると同時に印を結んで手裏剣影分身の術で手裏剣の数を増やし、突如として増えた手裏剣の数に対抗する事が出来ず、いのに何本か刺さった

 

「っく……いったー」

 

「確かに……サスケくんやナルト達におんぶに抱っこの状態よ。でもね、なにもしていないわけじゃないのよ!ナルトがバカみたいに影分身の術を使ってるから、こうして手裏剣影分身の術を会得したりしているわ」

 

 刺さった手裏剣を抜こうとするいのに対してサクラは俺達におんぶに抱っこの状態は認めるが、何もしていないわけじゃないとも言う。手裏剣影分身の術に関しては全くと言って教えた覚えがない……これは勝負が目に見えてきたな。

 

「いのの奴、まずいな……サクラに勝てる術がねえ」

 

 心転身の術を使えば色々と出来るだろうが、そこは二人の仲なのか色々と知っている。

 シカマルがいのがここから一発逆転を狙える術は無いことを言えばサクラはチャクラを右の拳に集束し

 

「しゃんなろー!!」

 

 地面にめり込む形で手を突っ込んだ。

 地割れを起こすのが狙いで失敗に終わったのか?と思ったがサクラは一枚の岩でできたパネルを持ち上げて、いのに投げた。いのはそれを回避したがサクラは回避されることを計算に織り込んでおり、いのに一発殴った

 

「……あれ?吹き飛ばねえ?」

 

「サクラの奴は幻術タイプだったが……チャクラコントロールを利用した怪力と上手い具合に組み合わせたみたいだな」

 

 いのを一発殴ったが、怪力で殴ったのならばそれ相応に吹き飛ぶ筈だが普通に殴っただけになった。

 ナルトが全くと言って吹き飛ばないことに対して疑問を抱いていれば、カカシ先生が何をしたのかについて見抜いた……サクラは殴ると同時に幻術を直接叩き込む幻術を覚えた。

 

 サスケを無理矢理眠らせる為に使わせた幻術を自分の中であっという間に昇華させた。

 俺も剣術と一緒に幻術を叩き込むことが出来るがそれを覚えるのにそこそこに時間を費やしたって言うのに一瞬で覚えやがったよ

 

「スー……」

 

「どうやら寝ていますね……疲労困憊の状態でしたので幻術で抑えられて眠ったところですか……勝者、春野サクラ!」

 

 本来ならば、いのと引き分けに終わるサクラだったがここではいのを抑えて勝利した。

 そもそもで忍としてのタイプが回復役でもあり殴るのがメインのサクラと感知能力とか相手から情報を聞き出す幻術とかが得意ないのじゃ純粋な殴り合いだと、いのの方が分が悪い。

 

 フィールドに仕掛けや細工が出来るのならばやれることは幾らでもあったが、いきなりの試合だからなにも出来なかった。

 サクラが勝ち進んでこのまま原作通りに行けば本戦出場者が11名になる。当日に不幸な事故で1名が居なくなるから……誰かとは確実に1回は戦う展開。それが無かった場合は俺のアピールタイムが無いから中忍に昇格出来ねえ。

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