忍の世界とか割と詰みである 作:こうすけ増田劇場版
ブルードラゴンを用いての戦闘は思った以上に疲れた。
観客席に戻ったら真っ先に食べたのは兵糧丸、減っているスタミナを回復させる為に食べているが……思った以上にガス欠だ。
サクラの戦闘能力が既に下忍に納まっていいレベルじゃなかったのと……ブルードラゴンでの戦闘があまりにも少ない。
普段から使ってないから、カカシ先生の写輪眼同様に使ったら強い力を発揮するが、その分酷えぐらいにガス欠になっている。
「カカシ先生、カカシ先生!」
「どうした?」
「あいつ……我愛羅はヤバい。サスケがスゲえパワーアップしたとしても」
「なーに、大丈夫さ」
トイレに行っていたナルトが慌てた様子で戻ってきた。
我愛羅がヤバいと言ってきており……おそらくは我愛羅が何処かの里の忍を殺したのを見た。そんなところで、明らかに別格の強さを持っているとカカシ先生に進言しているがカカシ先生は微笑んだ。
カカシ先生は1ヶ月みっちりと時間を費やして鍛えたから大丈夫と確信している。
サスケと我愛羅がフィールドに立つ。今まで待っていたうちは一族の試合だと思えば観客達はとても楽しそうにしている……やっぱり熱量がボクシングとかMMAとかの感覚だ。
サスケは……体術の面を1ヶ月で仕上げてきた。
リーが必死になって会得した体術と言うよりは動きを写輪眼等を用いて完全に模倣する事に成功している。
「カカシよ、1ヶ月でリーレベルにまで仕上げたのは見事だ……だが、それでは勝てんぞ」
「安心しろ。とっておきを授けている……この俺のオリジナルの忍術を」
「ま、まさか、あの術か!?」
ガイ先生がリーレベルにまで育てた事を見事だと褒めると同時にそれだけならば意味が無い事を指摘する。
リーはあの状態よりも八門遁甲で更に身体能力を底上げにしてもまだ勝つことが出来なかった。写輪眼を用いて砂の動き等を完璧に見極めていて攻撃を回避することは出来ているが、最後の最後が届かない。
身体能力や体捌きがリーレベルになっても必殺技が無い。
カカシ先生はそれはわかっているとオリジナルの忍術を授けたと言えばガイ先生は驚き、サスケはずっと巻きつけていた包帯を外して笑みを浮かべて、印を結んだ。
「紛れもない……アレこそが1000の忍術をコピーしたコピー忍者カカシのオリジナルの術、雷切」
「雷切?」
「そう、チャクラを一点にのみ高密度に集めて雷に性質変化させ突きの威力を最大限にまで引き上げる……カカシはそれで雷を切ったと言われている。故に雷切……だが、正式名称は別にある……千鳥だ」
バチバチと左手に雷を纏わせて写輪眼を発動して砂の球体に包まる我愛羅を目視する。
白眼程ではないがある程度は透視能力があり、我愛羅が何処に居るのかがハッキリと分かり……サスケは地面をゴリゴリと削りながらも千鳥で突撃していき、我愛羅に向かって突撃する。砂の球に包まっている我愛羅は砂を尖らせてカウンターをくらわせようとするが、サスケの写輪眼は三つ巴でその程度のカウンターならば回避することが出来ると千鳥で球体を突き刺した。
「もらった!」
サスケはしっかりと我愛羅に攻撃したと手応えを感じた。
笑みを浮かべていると……高らかに我愛羅の雄叫び声が上がると同時にサスケが突き刺していた腕を引っ張ると同時に砂の巨大な腕が出てきた
「っ!!」
写輪眼で見切った筈だが見たことがないなにかが出てきてサスケは焦る。
サスケの手にはポタポタと血がついていたが、それはサスケの血でなく我愛羅の血であり……球体に包まっていた我愛羅が出てくる、と同時に笛の音色が聞こえる。
「解!」
幻術がやって来た。
笛の音色が聞こえたのは俺だけでなくこの試合を見に来ている大半の観客達も聞こえていて、バタバタと眠る中で上忍クラスの忍は印を結んで幻術を解除し……出てきたのは砂隠れの忍と音隠れの忍だった。
「カカシ先生」
「……色々とあるが、敵襲だ」
「こんな時にっすか」
サクラも幻術を使われていると分かったので幻術を解除した。
さっきまでサスケvs我愛羅と白熱した試合をしている中で幻術がやってきたのでどういうことなのかとサクラは聞けばカカシ先生が説明を省いて敵襲だと言った。
「ガァアアア!!」
「っ、待ちやがれ!!」
「待て!サスケ!」
暴走状態になっている我愛羅は中忍試験会場を後にしてここから一番近い森に向かっていった。
サスケは待てと追い掛けに行った。
「カカシ先生、俺達はどうすればいい?」
「ここは俺達に任せろ……サスケを追いかけろ」
カカシ先生は写輪眼を出して印を結んだ。
何をするのかと思っていれば眠っているナルトを起こす。ナルトが目覚めれば驚いたのでカカシ先生が敵襲だと言って直ぐに納得をした。
「でも、先生。サスケくんはもう見失っているわ」
「なに、こっちには頼れる仲間が居る……口寄せの術!」
ボンッと口寄せの術を使って口寄せ契約をしている忍犬を呼び出した。
名前は確かパックン、このパックンの命令に従って動けと言うが犬かよ!とナルトがツッコミ、サクラも心の中で困惑している。
「先生、サスケくんが居ない以上はもう1人居た方が」
「それなら問題は無いぞ……」
「……」
「あぐ」
「いってぇ!!マジで噛みつきやがったな!?」
俺が不参加だと分かればもう1人ぐらいはメンバーが居るとサクラが言えば、パックンは問題無いと言った。
倒れているシカマルをスンスンと匂いを嗅いだ後にガッツリと噛み付いた。シカマルは痛みで目を覚ました……のでなく、最初から起きていた。
「シカマル、あんた最初から幻術を破ってたの!?」
「くっそ、どさくさ紛れで眠っていたのに……俺じゃなくて辰五郎が居るだろう。めんどくせえ事を押し付けんなよ」
幻術を破ることが出来ていた事をサクラは驚き、シカマルはめんどくせえと何時も通りのリアクションをする。
体を起こしたシカマルは任務の内容が聞こえていたのか俺に押し付けようとする。
「既に敵の何人かがサスケと我愛羅について行っている……戦いに集中する為にもシカマル、お前の知恵が必要だ」
「はぁ……わかりましたよ」
こうなってしまった以上は逃げることは出来ないのだと観念したシカマルは任務を受ける。
久しぶりのAランクの任務だと言いパックンが先頭になってサスケの匂いと我愛羅の匂いを辿っていく。
「サクラ、辰五郎、ナルト……お前等何処まで戦える?」
「……結構厳しいわね」
「俺もブルードラゴンは数分が限界だ」
「まだまだいけるってばよ!!」
相手を追い掛けながらも状況の整理をするシカマル。
音隠れの忍と砂隠れの忍が木ノ葉の里で戦っていて、我愛羅を追いかけろって事は我愛羅との戦闘を想定している。シカマルも我愛羅に関してはヤバいと言うのはシカマルも感じ取っており、そもそもで戦うことが出来るかどうかの確認をする。
サクラはついさっきの戦いで割と限界に近い。
俺もブルードラゴンを数分しか出せず、ナルトは体力を回復する時間は充分にあったからまともに戦えると言ってくる。
「む、まずいぞ」
「どうした?」
「こっちを追ってくる忍が……5人以上も居る」
パックンが先頭のもとで追いかけていけばパックンは俺達を追いかけてくる忍が居ると言ってきた。
5人以上と純粋な頭数で俺達を上回っており、シカマルは大きなため息を吐いた。
「今からサスケと一緒に砂の野郎を相手にしなきゃならねえ……砂の野郎を相手にするにゃ辰五郎が戦わなきゃならねえ。殿をする場合は強い奴が残るが今回に限ってはそれが出来ねえ」
我愛羅と戦うことを想定しているシカマルは俺の力が必要だと判断しており、追ってくる忍を相手に強い奴が殿を務める事が出来ない。俺を残さなきゃいけねえと判断していて……誰が殿を務めるのかと言う話になる。
「ある程度は回復しているナルト。動けるには動けるが、全力の戦闘は無理っぽいサクラ、絶対に戦うことが出来ねえ犬……んでもって派手な術が使えねえ俺だ……残るのは、俺しかねえよな……はぁ、だからめんどくせえってのに」
「シカマル、お前……」
「余計な事は考えるな。俺が残って時間を稼ぐ」
殿を自分が務めるのだとシカマルは覚悟を決めた。
ナルトは分かったと腹を括ったシカマルを背を向けた後にパックンと一緒にサスケを追いかけていく
「むっ……シカマルの匂いが消えた?」
「シカマルの奴、まさか!?」
「シカマルがそんな事をしねえってばよ!」
パックンが残ったシカマルの匂いが消えたと言ったのでサクラがまさかとなるが、ナルトはシカマルはそういうことをしないという。
シカマルはなんだかんだで上手く対応をすることが出来ると追いかけていけばカンクロウが立ち塞がるが、誰よりも真っ先にサスケを追い掛けに行ったシノがここは俺に任せろと言ったので……サスケを追いかければ我愛羅と対峙していた。
「な……なんだってばよ、アレは!?」
サスケに追い付く事に成功したら予想通りと言うべきか我愛羅と対峙している。
我愛羅は……左半身が砂で出来た異形の姿に変貌しておりナルトは声を上げる。
「お前等、なにしに来やがった!」
「なにってサスケくんを……コレは……」
「このまま倒せって任務だろうな」
サスケがなにをしに来たのかを聞いたのでサクラがサスケを追い掛けに来たと報告すれば……この後について考える。
我愛羅が異形の姿になっているのを見て、これからどうにかして我愛羅を倒さなければならない。カカシ先生はサスケを追いかけろと言っていたが、やっぱりこういう展開になる。
「アイツには千鳥しか通じねえ……っ!」
「お前、写輪眼だけでチャクラを勝手に消費するだろ」
我愛羅には千鳥を使うのが一番だと印を結んで千鳥を発動しようとするが、サスケは苦しそうな顔をしている。
三つ巴の写輪眼になったことで普段使うチャクラの量の上限が上がっているだろうが、それでも千鳥をポンポンと連発する事が出来る代物じゃない。
「ナメるな……千鳥!!」
「サスケくん、それは!」
首元から顔に向かって無数の斑模様をサスケに出現した。
今の今まで納めていた大蛇丸の呪印を使うことで一時的にチャクラの量が増大し、もう撃てなくなった千鳥をもう1発、我愛羅に向かってぶつけた
「っ……」
「コレだ……これだ……」
サスケが千鳥で我愛羅を攻撃したが、我愛羅の異形になっている部分が攻撃を受けた。
大きな流血こそなかったが、自分がダメージを受けたのだとダメージを受けた事をハッキリと実感して笑みを浮かび上げている。痛みを感じ生をしっかりと実感して……攻撃をした砂の部分が動き出して異形の姿の部分は回復した。
「俺に生きていると感じさせてくれ……風遁 砂時雨!」
無数の砂の弾を乱射する我愛羅。
回避しようにも回避するのが不可能な速度であり、なにかしらの属性の忍術で対応をしようにも向こうの方がチャクラが上だ。この中でやれる状況は1つだけだ。
「ブルードラゴン!」
ブルードラゴンを呼び出した。
我愛羅が飛ばしてくる無数の砂の塊をブルードラゴンの体でガードをすればブルードラゴンが聞こえるレベルで舌打ちをした。
「テメエ、人の事をデコイにしてんじゃねえよ」
「悪い」
「後、少ししか保たねえぞ」
盾代わりにしたことを怒るブルードラゴン。
謝罪をすれば我愛羅を見つめるが……自分が表に出ていられる時間は本当に残り僅かで、確実に倒すことが出来るとは断言出来ねえ。さっきの試合が無かったら無かったで、もう少し上手くいくが…………
「ナルト、お前中忍試験本戦まで修業してたんだろ?なんか必殺技ぐらい引っさげてるだろ?」
「ああ……お前のそれと同じでデカいのを出せるってばよ!口寄せの術!」
割と限界なのでここからは主人公に任せたい。
1ヶ月の間に身に着けた術である口寄せの術を使えば蝦蟇が出てきた……出てきたんだがな
「なんじゃお前?」
「えーっ!!ガマ親分じゃない!?」
出てきたのは極々普通の蝦蟇、ガマ吉を呼び出した。
本来呼び出したい口寄せ動物じゃなくてナルトは大慌てをしているがガマ吉は不満そうにしている。
「悪かったのぅ、俺みたいなガキで」
「っち、なにも期待出来ねえか……辰五郎、一発で終わらせるぞ!力を寄越せ!」
ナルトの口寄せの術で大物を呼び出す事が出来なかったので、ブルードラゴンは諦めた。
自分でどうにかすると俺に力を寄越せと求めるので俺はチャクラを込めればブルードラゴンの口元にチャクラが集まる。
「ブルーエクスプロージョン!!」
ブルードラゴンは青色の咆哮を浴びせる……と同時にボンッと煙を上げる。
感知する事が出来ていたチャクラの量が……ただでさえ我愛羅のチャクラは多かったのに煙を上げたと同時に尋常じゃねえぐらいに膨れ上がり、一尾こと守鶴が表に出た。
「っちぃ……これ以上は無理か……」
フルパワーのブルーエクスプロージョンを放ったが、守鶴には通じなかった。
今の段階ではどう頑張っても尾獣には勝てない。完璧にコントロールする事が出来ていない守鶴を倒すことが出来ず……バカデカい砂の狸が出現した。
「ナルト……こっちはもう、無理だ」
「辰五郎、お前」
「お前の中にはまだまだチャクラがある……それを引っ張り出せ。口寄せの術でスゲえのを呼び出せんだろ?」
サスケが呪印に苦しみ、俺のチャクラが枯渇し、流石のサクラもあのバカデカい守鶴を相手にすることは出来ない。
この中で唯一どうにかする手があると……ナルトに任せる。押し付けると言えば押し付けるだろうが、こうじゃないと色々と厄介だ。
危機的状況に追い詰められている中で俺達は砂に包まれる。砂の圧力で圧殺してくるつもりでここしかないと……ナルトは膨大なチャクラを発して再び口寄せの術を使い、ガマブン太を呼び出した。
「……ったく、ホントに酷いな……」
そこからは概ね原作通りだったが、ナルトがほんの一部とは言え九尾のチャクラを使った。
そのチャクラ量は膨大なチャクラ量で、俺の一日に出せるチャクラの最大量を余裕で上回っていて……ナルトはガマブン太と協力してなんとか我愛羅を倒すことに成功し、ナルトは我愛羅と分かり合えた。