忍の世界とか割と詰みである   作:こうすけ増田劇場版

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第38話

 

「賑わっている……やはり祭りはいいのぅ」

 

「おう!」

 

 やって来たサスケはガイ先生が連れて帰り綱手様探しを再開する。

 縁日なのかどうかは不明だが右を見ればたこ焼きが左を見ればヨーヨー釣りが行われていて、祭り騒ぎだ。

 

 自来也さんが祭り騒ぎはいいと言えばナルトも協調するかの様に頷いて……パンパンに膨れている蝦蟇財布を取り出した。

 

「おぉ!お前、結構持っとるの!」

 

「俺ってば任務金を貯金しまくってたからな!チョコバナナ、ヨーヨー釣り、カルメ焼き……選び放題だってばよ!」

 

「待て!」

 

 パンパンに膨れているナルト財布を見せれば自来也さんは笑みを浮かべる。

 ナルトはここで盛大なまでに使うぞと気合を入れているが、自来也さんがナルトの蝦蟇財布を取り上げて、三百両を取り出した。

 

「若い内に贅沢を知ってはいかんからの。こういう場所でパーッと使って金銭感覚が狂ってはいかん。お前が使っていいのはこの額だ」

 

「えーっ!たったの三百両!?」

 

「バカモノ!忍と言うのは己をしっかりと持たなければならん。しかし、忍もまた人間、人間は酒や女や金が絡んでしまえばダメになってしまう!忍の世界ではコレを三禁というのだ!まだまだ青いお前には三百両で充分だ!」

 

「だったら辰五郎は!」

 

「俺、色々と家具を買ったりしなきゃいけねえから今は割と金が飛んでる状態だからナルトと同じ三百両でやりくりするよ……ただまぁ、自来也さん。ナルトの財布を預かるのだけは無しで」

 

「いやいや、ここはワシが」

 

「上手い事を言ってナルトの金を使うのが丸見えなんだよ!あんた!」

 

「コラァ!エロ仙人、酒だ女だで人はダメになるって言ってたけどあんたは金でダメになってんじゃねえか!」

 

 ナルトの財布を上手い事を言って預かり自分の懐に入れようとするのは知っているので流石にそれはダメだと俺がナルトの財布を回収する。自来也さんは聞こえるレベルの舌打ちをしていたからこのおっさん、こういう所があるからダメな大人だと思いながらも祭りを楽しむ……と言っても俺もチョウジ程じゃねえが花より団子な方だ。

 

 流石にラーメンは無いが、焼き鳥なんかはある。

 串焼きの肉を買う。たこ焼きを食べる。唐揚げを食べる。遊ぶ系?……いや、景品ショボいし、くじ引きに至っては当たりが一切入ってないから。前世なんて仮面ライダー鎧武の戦極ドライバーがくじ引きの景品だった事があるけど10年以上前の作品を景品にしてるって当たりが入ってるって言ってるも同然の事だからな。

 

「あ、辰五郎」

 

「ナルトか……やっぱ三百両じゃ限界はあるよな」

 

「結構楽しかったってばよ……エロ仙人へのお土産も買ったし、エロ仙人を探すってばよ」

 

 まだまだ満腹には遠いから三百両じゃ限界がある事を言えばナルトはそれでも楽しかったと笑い両手にある大きいイカ焼きと小さいイカ焼きを見せる。ナルトの奴はなんだかんだ言いながらも自来也さんの事は慕っていて、弟子として師匠にプレゼントだと祭りの熱が冷めない間にウキウキ気分になって自来也さんを探していれば

 

「いや〜ん、じらちゃんったら」

 

「ヌゥアハハハ!!もっとだもっと」

 

「……辰五郎」

 

「言うな」

 

「俺の財布、渡さなくて正解だったってばよ……」

 

 ピンク色の飲み屋で豪遊をして酔っ払っている自来也さんを見つけた

 忍の三禁を見事に破っており、ナルトは自来也さんに財布を渡さなくて正解だったなと安心しながらも怒りに震えており……自来也さんの元に向かった

 

「コラァ!!エロエロ仙人が!なにが忍の三禁だ!酒にも女にも溺れて金を使いまくってるじゃねえか!!」

 

「お〜ナルトに辰五郎か。いや、これもちゃんとした取材でのぅ」

 

「何処が取材だってばよ!!折角買ってやった土産が無駄金だって、あ!」

 

「おいコラ!!テメエ、誰のコートに醤油をつけてんだ!!」

 

 酔っ払って出来上がっている自来也さんを前にナルトはイカ焼きが勿体ないと後悔をする。

 イカ焼きを振っていれば全く無関係の人のコートにイカ焼きの醤油タレがついて文句を言ってきて、クリーニング代として十万両、日本円で言えば百万円を寄越せと言ってきた……当たり屋に近いが、言っている事は間違いではないが……それでも当たり屋に近く、大声で叫んでいるおっさんの声を聞いて自来也さんの酔いが覚める。

 

「そんなチンケなコートに十万両だと?笑わせるな」

 

「んだと!!」

 

「おい、おっさん!兄貴を甘く見るんじゃねえぞ!こう見えても元岩隠れに忍で」

 

「ナルト、辰五郎、ちょうどいい……見ておけ」

 

 酔っ払っていた自来也さんは意識が完全に覚まして右手で螺旋丸を作り出す。

 岩隠れの名のしれた忍だぞと脅しているつもりだろうがその人は一応は伝説の三忍でそこらの名の知れた腕のある忍でも勝てねえんだよな。

 

「あんた……なに、ものだ……」

 

「ただのしがない作家……お、コイツはちょうどいい。オヤジ、水風船とゴムボールを幾つかくれ。ついでに迷惑料と修繕費だ」

 

「あ、ああ……」

 

 岩隠れの元忍らしい奴はあっさりと螺旋丸にやられて飛ばされた先は水風船とゴムボールを取り扱う店だった。

 自来也さんはちょうどいいと財布を取り出して物凄い分厚い中身から数枚の札を取り出して店の人間に渡した後にナルトが買ってきた大きいイカ焼きを食べた。

 

「では、早速修業に入る!」

 

「押忍!」

 

「え〜っと……自来也さん」

 

「なんだ?」

 

 袋いっぱいに水風船とゴムボールを購入した自来也さん。

 場所を人気の無い町外れに変えて今から修業に入り、ナルトはスゴい術を教えてくれると喜んでいる中で俺は先に言っておこうと言っておく事を決めた。

 

 左手を構えてチャクラを乱回転させる。

 それを見た自来也さんはまさか!と驚いており、俺は右手で乱回転しているチャクラを圧縮していき留めれば卓球で使うボールサイズの螺旋丸が完成した。

 

「お前さん、会得しておったのか!?いや、何処で知った?」

 

「カカシ先生からお手本を見せられて、中忍試験本戦までの1ヶ月の間になんとかものにしました」

 

「千鳥を教わってたんじゃないのか」

 

「いや、俺、火遁と風遁と水遁しか出来ないんで……」

 

 今から教えようとしている術の完成形を見せれば驚いている自来也さん。

 何処で知ったと聞けばカカシ先生から教わったと聞けば直ぐに納得をしたが自来也さんは千鳥を俺が覚えたと思っていた。

 

「まさかナルトも……なわけないか」

 

「どういう意味だってばよ……と言うかなんだってばよ、この術は」

 

「この術は木ノ葉随一の天才、黄色い閃光と謳われた四代目火影が作った忍術……作るのに3年ほど時間がかかった忍術だ。会得難易度は上から二段階目のAランク!難しい印も細かな性質変化も気にせんでいいお前向きの忍術だ」

 

「四代目火影の!?」

 

 自来也さんは改めてと水風船を手に取った。

 ブクブクと水風船の中にある水を動かしており……チャクラを掌に集めて放出し続けて中の水と一緒に回転させて水風船を割るんだとブクブクと水風船を割ってみせた。それを見たナルトが成る程と納得した。

 

「う〜む……螺旋丸はAランク忍術で下忍が覚える忍術ではないんだがの」

 

「俺のチャクラが少ないんで、自来也さんのサイズは無理です……後、それ教えようとしてますよね?」

 

 チャクラ量が増えたりはしているが、それでもテニスボールサイズの螺旋丸が限界だ。

 大きくしようにもチャクラが足りないし維持する事が出来ない。だから方向性を変えて逆にし、螺旋丸を小さくし……撃った

 

「螺旋弾」

 

「小さいとは言え螺旋丸を飛ばすとは……螺旋丸以上の忍術は……コレかのぅ」

 

 螺旋丸ならぬ螺旋弾を撃てば自来也さんはとんでもねえなと驚いた。

 ただチャクラが少ないからここから更に大玉螺旋丸や性質変化を加えた螺旋丸はオススメしない、と言うよりは性質変化を加えた螺旋丸は自来也さんも出来ない。

 

 一応は弟子として取っているから螺旋丸を教えようと思ってくれたが出鼻を挫かれた。

 このままただ単にナルトの螺旋丸の完成や綱手様探しをしたとしても俺の時間が無駄になってしまう。自来也さんは悩みに悩んだ結果、1つの苦無を取り出した。

 

「この苦無は四代目火影が実際に使っていた物だ……ここに印があるのが見えるかの?」

 

「ええ」

 

「四代目火影はそのあまりの速さ故に黄色い閃光と謳われた……それは単純に凄まじい速度の瞬身の術を使っただけでなく、二代目火影である千手扉間様が作り上げた時空間忍術、飛雷神の術であっちこっちに移動していたからだ。この苦無は四代目火影が飛雷神の術を実際に使う際にマーキングしていたもので……後はまぁ、頑張れ」

 

「いや、雑!」

 

「仕方なかろう。螺旋丸を教えるつもりがお前さんはもう螺旋丸を覚えておる……1人の下忍が高等忍術である螺旋丸を覚えているのだから充分過ぎる程でそれ以上となればワシに教えれそうなのは蝦蟇との契約ぐらいだがお前さん既に高天原のカラスと契約しておる……ここには四代目の遺品である苦無がある。しっかりと飛雷神の術がマーキングされておる……そこから創意工夫してなんとかして飛雷神の術を会得しろ」

 

 なんか俺って毎回こういう扱いだよね!でもまぁ、先に螺旋丸を覚えているんだから仕方がねえよ!

 自来也さんから四代目火影が実際に使っていた苦無を渡されて後は頑張れと言って酒が入った瓢箪を取り出した。さっきまでカパカパ飲んでいたのにまだ飲むのか……

 

「……飛雷神の術か……」

 

 飛雷神の術、マーキングしている所にワープをする時空間忍術の1つだ。

 マーキングするものに関してはなんでもありで、人にくっつけることも出来るし、こうして苦無にマーキングしていれば苦無を投げて回避している相手の前にワープして斬り裂く卑劣斬りと言う忍術がある。目がいい奴ほどに引っかかりやすい卑劣様の術だ。

 

 影分身の術といい飛雷神の術といい穢土転生の術といい卑劣様はホントに性能がロクでもない忍術を作っている。

 二代目水影とか土影に大金を手に入れたら殺意マシマシなヤベえ忍術を作るだろうという認識をされてるだけの事はあり、実際に他にも殺意マシマシなヤベえ忍術を作りまくっている。穢土転生以外にも魂に干渉する忍術をサラッとあるって言ってるからな。あのおっさん。

 

「……う〜ん……」

 

 呪印模様があるので試しにチャクラを流してみればなにかとリンクした。

 それがなんなのかはわからないけれども、苦無が何処にあるのかが認識することが出来る……でも、それだけだった。

 

 苦無が何処にあるのかが分かるならば韋駄天の術で高速で苦無の元まで飛んでいけばそれでいい。

 だが、それだと飛雷神の術でなく韋駄天の術の派生形で、相変わらず肉体がボロボロになって体が悲鳴を上げる。色々と頑張ってるけれども韋駄天の術は人間がチャクラコントロールで瞬足になって走る事が出来る速度を上回る速度で走っている。

 

 手裏剣にチャクラを纏わせて投げて、螺旋弾を手裏剣に向かって撃つ。

 通り道に居る忍を撃ち抜く事が出来るには出来るが、それは基本的に韋駄天の術と同じだ

 

「どこでもドアの原理と同じ、か?」

 

 高速移動する韋駄天の術とワープする飛雷神の術は共に高速で移動する事は同じだが、原理が異なる。

 飛雷神の術はワープだ。テレポートじゃないぞ、ワープだ。テレポートとワープの違いはテレポートは時空間を弄くらずに一瞬で移動する事だ。ワープは時空間を弄くって遠く離れた場所に行くことだ。

 

 どっちも似ているし、結果的には同じじゃね?となるがテレポートとワープは若干異なる。

 飛雷神の術は会得難易度がSランクの最高難易度の忍術……ただし会得すれば強力無比な術だが、SFで出てくるワープって確か既存の科学技術じゃ不可能なことだって言われている。

 

 この世界にはチャクラと言う便利な物があるし一部は既存の科学の法則には無い事もあるからそれはいい。

 多分だが飛雷神の術は空間を歪めてマーキングしている所に移動する感じの術だが……空間を歪めてマーキングしている所にワープするか……

 

「取り敢えず、物で試してみるか」

 

 時空間忍術だから下手な事をして失敗したら終わる。

 刀で軽く切り傷をつけると同時に血液にチャクラを流して岩に血をつける。自分の血液というマーキングが出来て、自分のチャクラの痕跡も残すことが出来ている。

 

「印は要らない……」

 

 どこでもドアと似た原理でテレポートしている。

 どこでもドアの移動の原理は至ってシンプル、空間を捻じ曲げて目的地にドアを開いている……ネットかなにかでどこでもドアは原子レベルで人を分解して転送して転送先で人を作り直しているとかいう恐ろしい説明があったが、どこでもドアはそういうのじゃなくて、空間を捻じ曲げてゴールに辿り着かせる物だから、SFだから。

 

「……飛雷神転送の術!……飛ばせたけど、飛ばせなかったか」

 

 チャクラでマーキングした場所にチャクラを纏わせた物質、岩とは全く異なるチャクラを流し込んだ石を送り込んだ。

 自分のチャクラと血液を混ぜた物でマーキングしているのだから送り込むことが出来るだろうと思ったが、送り込む予定の石が消えた。

 

 飛雷神の術は時空間忍術、空間を捻じ曲げて目的地に行く。

 おそらくはこの空間を捻じ曲げてのテレポートが最も厄介な事で……空間を捻じ曲げるコツを見つけたり、マーキングしている所が何処なのかをハッキリと認知しておかなければ飛雷神の術は使えず、時空の狭間的なのから脱出することが出来ねえ。

 

「コレは難しい術だが……なんとなくで見えた」

 

「ったく、教えたばっかだと言うのにいきなり飛ばしおって……お前さん、才能はある方なのかの?」

 

「いや、まだですよ」

 

 俺はどこでもドアの原理とかを知っているから飛雷神の術のコツとか理屈がなんとなくで浮かんでいる。

 卑劣様とか四代目はノーヒントでコレのコツとかを掴んでいる……自来也さんは物質そのものをここではない何処かに飛ばす事に成功している事に呆れているが、これじゃあ相手を異空間に投げ捨てるだけの殺意の塊の術……それはそれでありか。

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