忍の世界とか割と詰みである 作:こうすけ増田劇場版
「なぁなぁ、なに頼んでもいいんだよな!」
「ああ、どんなのでもいい」
「俺は普通にラーメンでいい」
「僕はチャーシュー麺のトッピング全乗せ麺特盛」
「俺は味噌豚骨のトッピング、おっちゃん、チャーシューみたいにナルトをトッピングしてほしいってばよ!」
印税をもらったけどこの世界はゲームとかはボードゲームとかであり、ソシャゲとかそういうのは無い。
印税の素になっている本の内容が他所様の作品なので罪悪感であんまり手を出しづらかったが最終的にシカマルとチョウジとナルトに一楽のラーメンを奢ることにした。
「お前等、随分気風がいいが金は大丈夫なのか?」
「辰五郎が奢ってくれんだよ」
「実は本を書いていて売上が思った以上に良くて……でも、飯以外の贅沢とか知らなくて焼肉に行こうと思ったんだけどチョウジが秋道一族だからと出禁で」
一楽のラーメンの店主ことNARUTO世界随一の聖人であるテウチ。
豪華なのを頼んでるが懐的に大丈夫なのか?と言う疑問をぶつけてくるので印税で儲かってる事を言い、3人が頼んだメニューの代金を支払っても財布がまだまだ分厚い。
最初は焼肉に行くつもりだったけど注文形式の焼肉屋じゃなくて食べ放題の焼肉屋の一番高いコースにしようとしたんだが秋道一族は無理!と断られた……うん。チョウザさんが悪い。
「おお、それなら俺も読んだぞ!中々に面白い話だったぜ」
「え、テウチのおっちゃんは辰五郎の本を読んだの?」
「なに、ナルト、読んでないの?……辰五郎の本、面白かったよ」
「えぇ!?チョウジが読書!?」
「食べ物の話だったからな。チョウジっつーか、秋道一族の人達殆ど買ってたぜ」
トリコを出せばテウチのおっちゃんも知っていて、チョウジもそれは読んでいる。
チョウジがしっかりと読書をしている事について普通に驚いているナルトだがシカマルが食べ物の話だからと補足を入れてくれる。ただまぁ、ナルトはあんまりピンと来ない。
「グルメとバトルの要素を合わせたんじゃなくて純粋にラーメンを題材にした話なら書けんことはないぞ」
「う〜ん、実際に食べられない文字だけを見てもつまんないってばよ」
「ラーメンが題材か、そいつは面白そうだな」
喧嘩ラーメンと言うラーメンのみを題材にしたラーメン漫画はある!それは割と面白い!
なんだったら焼きたてジャぱんと言うものもある……テウチのおっちゃんがラーメンの話を気にしている。
「チョウジくんはチャーシュー麺の全乗せ麺特盛、ナルトくんはチャーシュー麺のなると盛り、シカマルくんは普通のラーメン、辰五郎くんはチャーシュー麺のチャーシューとネギのトッピング、お待ち!」
まぁ、そういう話はさておいてラーメンを食べる。
テウチさんの娘であり一楽のラーメンの看板娘であるアヤメさんがラーメンが入ったどんぶり茶碗を出してくる……因みにだが、俺は一楽のラーメンを食べるのは初である。NARUTOの主要キャラ達が絶対に1回は行ったことがあるであろうラーメン屋で10年以上経営している店なので普通に美味いのは確かだろう。テウチのおっちゃんと言う気前の良いラーメン屋の店主がいる。
じゃあなんで今まで行かなかったのか……入るのに勇気が居るんだ。
前世で外で飯を食う時って大抵は大手のチェーン店なんだ……ギリギリラーメンと焼肉は個人経営の店行くけども一楽のラーメンって、店内が屋台みたいな感じのラーメン屋じゃん……入るのにスゴく勇気が必要だったんだ。
こう、ね……個人経営の店に入るのってスゴく怖いんよ。味とかじゃなくてその店独自の空気とかあるじゃん。一楽って10人も入れないわけで基本的には誰かいるわけでさ……入る勇気が無かったんだ。そんな事で?と思うだろうが、よく考えてみろ。普通にラーメン屋で美味しいラーメンを食べに来たのに気前の良い店主がめっちゃ話しかけてくるんだぞ。精神的にキツい。いや、気前の良い店主が居る店が悪いんじゃなくて俺が悪いんだよ。完全に俺個人の問題だ。
「美味い!」
「焼肉がダメになった時はどうなるかと思ったけど、一楽のラーメンで満たされるよ」
「辰五郎、気前良く俺等に飯奢ってくれんのはいいけど今度からは気をつけとけよ。秋道一族ってだけで食べ放題は厳しい」
「一族全体で大食いって何気にスゲえな……」
ナルトとチョウジは満足そうにしており、焼肉からのラーメンに移行したが充分な満足度があったと喜んでいる。
シカマルは今度からは店選びは慎重にしとけよとフォローを入れてくれるが一族全体で大食いって何気にスゲえな……。
「テウチのおっちゃん、なんか野菜を沢山使う料理知らない?」
「どうした、急に?」
「いや、それがさ……ナルトが野菜が大嫌いでさ」
「ダメよ、ナルトくん。野菜はしっかりと食べないと」
美味いと堪能しながらもテウチのおっちゃんに野菜を使った料理について聞いてみる。
理由?ナルトが野菜嫌いだから……ここで普段の食生活について言っておく。我が家はナルトのお隣さんなのでナルトの分の飯も一緒に作っている。そしてこの世界にも料理本は売っている。日本人ならアレルギーさえ無ければ一生の内に最低でも1回は食べている料理の大体は載っている……ただまぁ、ね……毎日ご飯を作るってのは面倒だし世に言う1汁三菜ってめんどくさいじゃん。仮に豚カツを作ったとして、キャベツのせん切りとトマトとキュウリを添えるだけでサラダ的なのは用意していなくて味噌汁とか用意している。
料理のレパートリーを増やすのが一番で色々と試行錯誤を繰り返しているのだが、ナルトの野菜嫌いの問題がある。
煮物系に関してはホントに味の好みとかそういうのがあったりする……豚カツのキャベツすら拒むレベルなのはどうかと思うが。
「だって苦いだけじゃん!あんなもんよりラーメンだってばよ!」
「ふっ、ナルトはまだまだ甘いね。肉の方が確かに美味しいけど野菜も美味いんだよ」
テウチのおっちゃんになんかないかと野菜嫌いについて話題を出せばアヤメさんが野菜嫌いはダメと言う。
ナルトそんなもんよりもラーメンがいいと主張し、野菜の美味さを理解していない事にチョウジはまだまだだねと笑う。
「お前の場合は食い過ぎな所あるけどな……」
「……ふっ」
「どうしたんすか?」
「いやなに、昔を思い出してな……子供の野菜嫌いは親にとって通過点だなって」
そんなチョウジをシカマルは呆れている。テウチのおっちゃんがその光景を微笑ましいものだと思い笑っている。
子供の野菜嫌いと言う話題を出したので視線はアヤメさんに向けられる。
「お父さん、昔の話はしないで……ピーマンやトマトはもう食べれるから!」
「そこまで結構時間がかかっただろ……そうだな野菜を使った料理でナルトでも食べられそうな物と言えば野菜餃子とちゃんぽんだな」
「野菜餃子はともかくちゃんぽんは難しそうな気もするんですけど」
「なに、簡単だ。キャベツ、ねぎ、白菜、セロリ、豚肉、椎茸、にら、もやしを軽く炒めて火が通ったなと感じたら鶏ガラのスープで十数分煮込んで市販の麺を入れりゃ完成よ。野菜餃子もキャベツ、玉ねぎ、椎茸、にらを普通の餃子を作る時みたいにすりゃいいんだよ」
「あ、そんなんでいいんですか」
「ああ。冷蔵庫に余ってる野菜を野菜炒めにして鶏ガラで軽く煮込めばいいんだ。ある意味楽だぞ」
テウチのおっちゃんは素人でも簡単に作れるし冷蔵庫に余ってる野菜ぶち込めばいいだけだと言うスゴい便利なアドバイスをくれる。
つーか、ちゃんぽんって九州方面の方言かなにかじゃなかったっけ?……まぁ、今更か。
「ちゃんぽんなら、まぁ……辰五郎、俺、野菜は野菜でも生野菜が嫌いなんだってばよ。なんかこう、料理してくれてたら食べれるってばよ」
ちゃんぽんだったら食べられるとナルトは自分の野菜嫌いについて語る。
生野菜が苦手であり調理したのは食べれると。そもそもで野菜って生でそのまんまで食べる物なのか……火が通っていない塩すらつけられていない生野菜のサラダに対してドレッシングがついてくる。人間は生野菜はそんなに好きじゃなくてドレッシングで誤魔化してる……なんか美味しんぼでそんな事を言ってたな。
「ナルト、作んのは辰五郎だからあんま無茶言うのはやめとけよ」
「え、辰五郎くんが料理を作ってるの?ご両親は?」
「俺が生まれて直ぐに死にました」
「あ……」
「アヤメさん、忍の世界じゃ割とある話だからあんま気にしなくていいっすよ」
野菜に色々と手を加えるのは俺の仕事なのをシカマルは知っているので無茶は言うなと指摘すればアヤメさんが地雷を踏み抜いた。一応はシカマルはフォローするが美味しい筈のラーメンの美味さが少し下がった……どうせ転生特典を寄越すのならば荒岩一味レベルの女子力も欲しかった……いや、戦闘能力も普通に嬉しいんだけど。
「ごっそさん……このまま銭湯にいくぞ」
「テウチのおっちゃん、ご馳走様だってばよ!」
「おう!これからもご贔屓にしてくれよ!」
やだ、テウチのおっちゃん聖人過ぎる。
一楽で腹を満たせば銭湯に向かう……シカマルはゆっくりと時間が過ぎるのが好きで足を伸ばせてボーッと出来る銭湯は好きだ。チョウジはぽっちゃり系で体格がどうしても横に大きいのでデカい風呂はありがたい。ナルトは烏の行水とか言われているがしっかりと風呂に入ってもらわなきゃ困る。俺?俺は普通に風呂は好きだ……そして家がアパートだからさ、風呂がさ。仮に一人暮らしとして風呂を沸かすかってなったらどうなんだろうな。なんか手間とか考えたら金銭的な意味では効率悪いが銭湯の方が楽だ。
「あ〜生き返るわ〜」
「ジジ臭いよシカマル……この状態でコーヒー牛乳が飲みたいな」
「おっちゃんに怒られるからやめとけよ。後、奢るのはラーメンだけでコーヒー牛乳代は自腹だからな」
そんなこんなで銭湯で湯船に浸かる。体の汗と心の汗を流すことが出来て生き返る……因みにだがこの銭湯があるから今回は犬塚キバは省いている。赤丸は銭湯NGだ。
「にしてもよ」
「なんだ?」
「お前って結構変わってるよな……授業とかは真面目に聞いてるけど、他の奴等じゃなくて俺等みたいなのと絡んでんの」
「そりゃお前等とキバぐらいだからだ。ナルトと普通に絡んでんの……お前だって薄々察してんだろ。ナルトのこと」
「なんのこと?」
「……なんかしたっぽいけど、なんも知らねえからな。親父達はなんか知ってるっぽいけど」
アカデミーの授業をなんだかんだで真面目に受けていて修行とかもしていてそれとは真逆の立ち位置にいる問題児の自分達に絡んでる事を疑問に思うシカマル。
別に原作キャラだからとかじゃなくて単純に人として付き合いやすいタイプだからこうして絡んでいる……でも、本音を言えばあんまり絡みたくない。
三代目以外の上層部に関してはクソ野郎だから普通に大嫌いだから関わり合いすら持ちたくないから置いておく。
NARUTOと言う作品の主人公はうずまきナルトだ。ナルトがなんだかんだで世界を救う……んだけども、最終的にはナルトを原作のうずまきナルトの状態にしなきゃならない。
俺が貰った力は一応は戦えるが……現段階では現時点のカカシ先生を倒せるぐらいのレベルだろう。俺自身が強くなったり修行したら強くなるタイプの物だ。最終的には火影になったナルトと殴り合えるぐらいには行き着くとは思う。
NARUTOは基本的にはギリギリの話だ。
うずまきナルトが諦めないど根性を見せてなんとか成立している……精神的な面でも戦闘的な面でもだ。
ペイン六道の木ノ葉の里襲来で自来也とナルトの言葉で心が動いた長門が死んだ人達を生き返らせないと木ノ葉の里は終わる。ナルトが仙術を覚えなきゃラスボス達にまともにダメージを与えられない。ナルトが尾獣達と仲良くなれなきゃ無限月読を解除出来ない。大筒木かぐやを完全に封印した後にサスケとちゃんと和解しなきゃならない。じゃなきゃ俺達が寿命で死んだ後に第三のマダラが生まれるだけ。
この世界に対して物凄く不満を抱いているのなら、マダラが無限月読発動時に裏切ればいい。そうすれば理想の世界を見れる。
全員が全員、ナルトやボルトみたいな前向きな主人公じゃない。どん底の中で成功する変わることが出来るなにかがあるわけじゃない。だから無限月読は間違いとは言えない。多分、豊かな土壌を持たない貧乏国家とかは無限月読最高だった!って言うだろう。それでも残酷で厳しい現実は受け入らないといけない。色々と考えたけど、無限月読発動時に裏切ることはしない。
そうなると俺がナルト達主要キャラと関わって何かをする場合、精神面と戦闘能力を最低でも原作のうずまきナルトの状態にしなきゃならねえ。特に第七班は最低でも原作レベルじゃなくちゃ詰む。今の俺は恩師だったり親友だったり色々な人を失って精神的にも肉体的にも弱体化してるカカシ先生をなんとか倒せる感じでシカクさんみたいな搦手を使う奴には普通に負ける。
原作を知っているから、何処をどういう風にすればいいのかは定期的に考えている。
ナルトの方は下手な事は出来ない。サスケの方は既にうちは一族は全滅しているが……死の森で大蛇丸をどうにかする事が出来ればサスケの方は一応は時短出来るし色々と出来る。とは言え、どう頑張っても大蛇丸の元に向かうルートになるって言うかならなきゃ無理!大蛇丸のところで修行しなくちゃ3年の間にダンゾウを殺せるレベルにならない。そうなると色々なところで介入したりしなかったりだ。え、ダンゾウは殺すのって?どうせなら相談役もついでに殺れと思っている。
要するに何処かの段階でナルトが活躍する場面で俺が活躍してしまった場合、ナルトの成長が行き詰ってバタフライエフェクト的なので詰む可能性が非常に高い。原作をよりハッピーエンドにしようにも、純粋な殴り合いも知略もぶっちぎりの強さじゃない。だから本音を言えばバタフライエフェクトが怖くて関わり合いは持ちたくない。でも、シカマル達に情は抱いている。損得勘定無しの友人だって言える。葬式で泣ける自信もある。
ボルト世代はどうするかって?そこまで頭は回らねえよ