忍の世界とか割と詰みである 作:こうすけ増田劇場版
「きやがったな!」
「ええ、今度こそチャクラをいただきますよ」
「水遁 水喇叭!」
ウラシキが再び現れたので俺とボルトとナルトは戦闘態勢に入る。
邪悪なチャクラを感じ取れるから自来也さんも大人のサスケも直ぐに来ることが出来る。先ずはと水遁の術を、水を放てばウラシキは軽々と避ける……が、少しだけ水喇叭が当たる。
「貴方からチャクラを抜き取る事が出来なかったのは、封印が原因ですからね……解除させてもらいますよ!」
「そうはさせるか!」
大人のサスケが増援としてやって来た。
刀を構えるがニヤリとウラシキは笑っている。いや、見下している。
「ここに来る前に貴方からはそれなりにチャクラを貰いましたからね……その上、貴方達は派手に動くことが出来ない。そこらの三流のチンピラならば純粋な剣術で倒せるでしょうが、チャクラを上手く使えない状態では難しいでしょ?」
「ナメるな!」
ビビッと音がなれば雷遁のチャクラ刀を使う大人のサスケ。
攻撃をしようと斬りかかるが攻撃が当たらない。本調子じゃないのとここで素性が明るみになれば厄介だからか大人のサスケは本来の力をまともに発揮する事が出来ねえ。せめて写輪眼1つでも発動する事が出来たのならば色々と出来ている筈だ。
「遅い遅い……それにいいんですか?そんなにポンポンとチャクラを使って」
「お前の目的は俺だろう!!だったらこっちを見やがれってばよ!!螺旋丸!」
「貴方の事は見ていますよ」
雷遁のチャクラ刀で戦っているサスケを煽っていればナルトは螺旋丸を作り上げた。
完全な不意打ちが出来た筈なのにも関わらず、ウラシキは見ているとハッキリと言ってナルトの螺旋丸を回避した。
「邪魔者が居るとややこしいですからね……君の封印を解くためにも強引に、!」
「コレってばエロ仙人の!」
「忍法 口寄せの術!……仮にここでお前さんに手痛い攻撃をしてまた逃げられたら厄介だからの。蝦蟇の胃袋に閉じ込めてやったわ!」
攻撃を軽々と回避して本命のナルトを叩こうとすれば周りの空間が変わった。
蝦蟇の胃袋を口寄せする口寄せの術の派生にあるもので、自来也さんはそれを使ったと言う事はと視線を向ければコクリと頷いた。
「辰五郎よ、コレならば周りに心配をかける必要は無い!思う存分に蒼い龍の力を使え!」
「来い、ブルードラゴン!」
力を込めてブルードラゴンを呼び出せば何時ものブルードラゴンが出てきた。
「さっさとやるぞ!」
ブルードラゴンがそう言うと1つの小さな玉が出現してブルードラゴンは握り潰した。
すると眩い光線になってブルードラゴンに振り注ぎ足が生えて鎧を纏った状態になった。前回は急になったが、やっぱりこの九尾の力を纏ったのは強え……が、やることは色々とある。
「ブルードラゴン、ラッシュで攻めるぞ!スパイラルシェイバー!」
ブルードラゴンに宿っている九尾チャクラを使って無数の突きを放つ。
高速の無数の突きでそれこそ便利な目を持っていても回避することは難しいがウラシキはそれを軽々と全て避けた。
「無駄ですよ!貴方がパワーアップをしたとしても、未来が見える私には通じません」
「未来が見えてもそれに反応する事が出来なきゃ意味がねえんだよ!ブルードラゴン、もっとやんぞ!スパイラルシェイバー!」
無数の高速での突きを軽々と避けていて自分には未来が見えるから回避が出来ると言うウラシキ。
ブルードラゴンの攻撃にボルトもナルトもついていく事は出来ないが、自来也さんがチャンスはしっかりとあるとフォローを入れてその時を狙っている。
「ああ、そうだ。今ならば出来ましたね」
「っ!?」
「ナルトから吸い取ったチャクラが……っち!この形態はここまでかよ!」
余裕を見せているウラシキは釣り竿の釣り針ををブルードラゴンに刺した。
その瞬間にナルトから貰ったほんの僅かな九尾チャクラが無くなったのを感じ取ってブルードラゴンの鎧と足が消え……釣り糸を引っ張ったウラシキには錠剤サイズのチャクラを手にした。
「っち……残りカスも同然か……だが、少しは腹の足しに、ぐぅうう!!」
「なるほど、そういうカラクリだったわけか」
「貴様、なにをした!!」
ブルードラゴンの力が解除されてチャクラの絞りカスを食べたウラシキは苦しみ出した。
自来也さんはニヤリと笑みを浮かべて、ウラシキの時空間忍術がなんなのかを見抜いてビシッと指を差した。
「この口寄せした蝦蟇の胃袋には毒があっての、少し程度ならばどうにでもなるが長時間吸い続ければ毒に犯されてしまう……お前さんは未来を見えていると言って高速移動をしていたがその正体はおそらくはお前さんは自分自身の時間を一部だけ巻き戻している。なにが起きたか分かった後に時間を巻き戻した……時空間忍術とは言うが空間でなく時間を操るとは流石に驚いたが、完全に時間を巻き戻す術ではなく一部のみ……お前さんは既に長時間、この毒性のある気化した蝦蟇の胃液を吸っていただろう」
「っぐ……まさか、術の正体まで見破られるとは。使えないただの老いぼれ風情が」
「使えない老いぼれ風情とはなにを言い出すか!!木ノ葉の伝説の三忍と忍界に名が知れ渡りその名を知らぬ者は居ない!妙木山の蝦蟇仙人、自来也とはワシのことよ!」
術の正体を見破られた事に驚くウラシキ。
完全に自来也さんの事を見下していたから自分を見下すなと自分の名を歌舞伎風に紹介すれば蝦蟇の胃袋の口寄せを解除した。それが出来たのならば終わりだとナルトとボルトは螺旋丸を作り出す……って、なんだそれは?
大きな大玉の螺旋丸を作り出して、その中に無数の螺旋丸を作り出している。
合体忍術を作ろうとしてて2人は螺旋丸を作りあえる者同士だから螺旋丸をベースにした忍術だが……ナルトが膨大なチャクラを出してボルトがそれを巧みにコントロールしているな。
「「螺旋合唱!!」」
動くことが出来なくなっているウラシキに向かって2人の合体忍術をぶつける。
どっかで見たことがあるようなないような分からない忍術だが螺旋丸がベースなのは確かで、今までまともに攻撃が当たらなかったウラシキに命中してウラシキは飛ばされていった。
「2人で発動とはいえ巨大な螺旋丸の中に無数の螺旋丸を入れるとは……流石だのぅ」
「いや、まだだ……まだ奴の気配が残っている」
螺旋丸を叩き込まれた事で勝利を確信した自来也さんだったが、大人のサスケはまだだと睨んでいる。
ウラシキはめちゃくちゃボロボロになりながらも戻ってきて、悍ましいチャクラを放っている。
「あ、アレを受けても倒せてねえって」
「流石に死にかけたぞ……もう甘い事は考えねえ……潰す!」
倒せなかったことに動揺を隠せないがウラシキは口調が荒くなりながらも、死にかけたことを認めて……目玉をくり抜いて巾着袋の中からチャクラの実を取り出す。バクリと目玉を食べればチャクラの量が増大していく。
「いかん!チャクラの量が倍以上、ありえんほどに膨らんでおる!」
「……どうやら目玉と溜め込んだチャクラの塊を食ったことでパワーアップしたみてえだが……そっちの方がありがてえ」
チャクラの量がありえないぐらいに増えて、質も悍ましい物に変わっている。
さっきの一撃で倒すことは出来なかったのでどうするかと自来也さんは慌てながらも考えているが……俺は刀を鞘から取り出してチャクラを纏わせる。
「厄介なのはテメエの時空間忍術だ、それでポンポンと回避しやがるから戦いづらい……だがテメエ自身がそれを放棄した!攻撃を当てることが出来るようになったら話は別だ」
刀を構えてチャクラを流して黒い靄を出現させて空間を歪ませ……刀を振り下ろした
「時空間忍剣術 次元斬り」
俺の必殺技を使えば……ウラシキは縦にパカっと真っ二つに切り裂かれた。
感情に身を任せて自分の武器である時空間忍術を捨ててチャクラ量にものを言わせた形態に変化するってのなら、この次元斬りは通じる。空間を歪ませるぐらいの力が無いのならば、どれだけスゲえチャクラを持っていようが次元斬りで斬り殺せる。
「チャクラが消えた……無事に仕留める事が出来たようだの」
「スゲえ……流石は次元斬り……」
自来也さんがチャクラが完全に消え去った事が分かれば今度こそ終わったと一安心。
ボルトは俺の次元斬りを見て、流石だと言うから……この次元斬りは何度も何度もこれから役立ってくれる物だと理解する。
「遺体が壊れてくってばよ!?」
「任務に失敗した忍がよくやる手だ……コイツの体には色々な謎があるが、それを調べさせない為だ」
次元斬りで殺したウラシキの遺体がポロポロと朽ちていく。
ウラシキの体には色々と秘密がありそうだが情報は残さないのだと朽ち果てていき、最終的には塵となって消え去った。
「はぁ……危なかったってばさ。俺達の合体忍術が通じなかったからヤバいって感じたけど」
「居た!!こんな所に居たのね!!」
「うぇ!?こ、このタイミングで!?」
ウラシキの遺体を回収することは出来なかったものの、ウラシキを倒すことは無事に出来た。
これで終わったと思ったらサクラが現れてボルトがドキンと慌てており、大人になっているサスケの元にメモ用紙を見せた。
「貴方、サスケくんの行方を知っているんでしょ!!文字が滲んで殆ど読めないけど、サスケって名前だけは確かに読めるわ!!」
「…………」
「黙っているって事はなんかあるんでしょ!」
「ふふふ、違うぞサクラよ……そいつはの……」
「そいつは?」
「コレの大ファンでワシと同様に取材をしながら本を書こうと目指しているのだ!!」
大人のサスケがどういう風に誤魔化そうとしているか悩んでいる所で自来也さんはイチャイチャパラダイスを取り出した。
大人のサスケが今までで一番見たことが無いリアクションを取っていて……自来也さんは目配せをしたら自来也さんなりにフォローをしているのだと伝わり
「ああ、そうだ……自伝を書こうと思ってな」
「……そんな小説みたいな本が売れるわけないじゃない!!気になって損したわ!」
「すまない……本当にすまない……」
自来也さんのくっだらねえ嘘をほんとの事だと鵜呑みにしたサクラは気になって損をしたとサクラは怒って帰った。
サクラに対して謝罪をしている大人になったサスケは何度も何度もすまないと謝ってる……ホントに謝罪するしかやれそうな事は無い。
今回の敵はあまりにも異質過ぎると自来也さんは感じ取ったのか上の人に報告はしなかった。
ナルトもボルトも修業に疲れていて、ウラシキが言っていた様に大人のサスケも調子が悪い状態で1日を休む事に費やす事にした。
「はぁ……取りあえず終わってよかった」
大筒木一族とかいう今の俺が相手にしていいレベルじゃねえ忍が相手だったから大丈夫かどうか不安だったが無事に倒せた。
ウラシキは完全に倒すことが出来たから余計な事はもう考えなくて済む……後はサスケに記憶を消してもらうだけだな。
「……っ!?」
「あ……」
「ボルト達が後処理を上手く出来なかったから来たけど、まさか一番最初に出会うだなんて」
一休みだと休憩を取っていれば空間が歪んだ。
まさかまさかの追加の敵か?と思っていたら木ノ葉の忍の証である額当てを着けている2人組で、俺を見て嬉しそうにしているがそれと同時に残念そうにしている。
「ごめんなさい……サスケおじさんが本調子じゃなかったから一部の人がぼんやりと覚えてて。こんな事をしたらダメなのは分かってるけど」
「ごめんね、お父さん」
「マジか〜…………ぁ……」
2人組と俺の視線が合わされば俺の意識はここで失った。
次に気付いた時にはアパートで眠っていて、ここ数日の記憶が完全に抜けている事に気付いた。なにか手掛かりは無いのかと思ったが、手掛かりらしい手掛かりは特に無くてブルードラゴンを呼び出してもなにも知らないと言われて、ダンゾウがなにかを仕掛けて来たんじゃないかと1日に何回も何回も幻術を解除する術を使ってみたがなにも起きない。
記憶を操作された、と言うよりは誰かにピンポイントで記憶を抜き取られた感じだったが……良いものを見ることが出来たのだと言う感情だけは残っていたので不信になるのはやめた。