忍の世界とか割と詰みである 作:こうすけ増田劇場版
「木ノ葉の里が火の車状態なのは分かってますけど何でもかんでも受けりゃいいてもんじゃないっすよ」
「そう言うな……相手はかなりの偉い方でな」
例によって同期の下忍と任務を受けることになったが、任務の内容を聞いてちょっとどうかと思う内容だった。
内容が内容だけに断れよと思っていたが大金を支払われて権力を持っている相手なので綱手様も逆らうに逆らえないと申し訳なさそうにしている。
「綱手様、遅れて申し訳ありません」
「いや、時間ちょうどだ……いのよ、お前も木ノ葉の下忍となった事で一人前のくノ一を目指している」
「はい!……しかし、今回の任務は?」
「……色仕掛けだ」
「はぃ?」
「辰五郎、言葉を選べ!……今回はある国の姫のお見合いを手伝うこと……一言で言えば影武者となり、そのお見合いを成立させる事が今回の任務の内容だ」
「成る程……つまり私の魅力で上手く相手をメロメロにすればいいんですね!わかりました!!」
任務内容を聞けばノリノリで引き受けるいの。
直ぐに里の外に出る準備をして里の外に出るので……一応は聞いてみる。
「コレって、結婚詐欺にならねえか?」
「まぁ、そう言われるとそうだけど……その場合は大名のお姫様とお見合いをする程の偉くてカッコいい男が私にメロメロになってるの……最高じゃない!」
命が狙われているから影武者になってくれとかならばまだ分かるが、お見合いに代理で出席してくれってただの替え玉だ。
結婚詐欺にならねえの?と思ったので指摘すれば、いのの脳内はお花畑なのか色々な男に言い寄られて困っちゃう!とウネウネとしている。
この前の葬式もそうだけども、金を貰えるからって一部の倫理観がおかしな仕事をポンポンと引き受けるのもどうかと思うと同時に忍者を魔法使いか何かと勘違いしていないか?と、いや、それっぽいことは出来ているから魔法使いと言われれば間違いじゃねえけども、ちょっとどうかと思う任務が最近増えてきた……因みにこの任務は大名の姫様の影武者なのでAランク任務である。
「依頼された木ノ葉の里の忍だ」
この前の葬式の時とは異なり豪華なのを和風の屋敷で、お姫様が住んでいると言われても納得する事が出来る。
依頼された木ノ葉の忍だと身分を明かして中に入れば使用人の人達はヒソヒソとしている……
「はじめまして、木ノ葉の忍達……妾が今回の任務を依頼した姫である」
「なーーっ!!」
そんなこんなで依頼人であるお姫様に会えば……いのを少し大人にして太らせた女性が出てきた。
お姫様だからスゴい美女でも出てくるかと思っていたのかいのはリアクションを取った。
「ほっほっほ、驚いたであろう……世界には同じ顔の人間が3人も居るとは言うが妾と瓜二つなのは」
「え、えぇ……まぁ……」
「……ハッキリと物申せ」
「顔は似てますけどそれだけですね」
「ちょっと辰五郎!」
「よいよい……妾とて本来はこの様な卑劣な内容の任務を金に物を言わせてしたくはなかった……しかし、妾は、恋をしてしまった!明日にお見合いをする所にまで漕ぎ着ける事に成功したが、それまでの間の恋煩いのヤケ食いでの……ほれ」
いのに似ているっちゃ似ているお姫様は1枚の写真を見せる。
いのにそっくりな女性が写っていて、いのはまさか!と話の内容から察した。
「太ってしまったのだ……本来ならば、お主と同じくスマートな
「それは大変ですね……って、私が仮にお見合いを成功させても影武者だってバレるんじゃ?」
「なに、それは問題無い。お見合いが成立した日からダイエット食に変えたからの」
お姫様はそう言うと胡散臭いサプリと胡散臭い携帯食料を見せた。
糖質とか脂質を制限して痩せる方法とかあるにはあるけれども、それってリバウンドがスゴく恐ろしい……ブルアカのリオみたいな食生活をしてリオみたいな、うぉ、デッカ!なスタイルを維持するのは絶対に不可能……ハスミは体重と戦っているが、過食をやめられない感じであり、リオとハスミが食生活の話をすれば争いになるのは確かだろう。
「なに、お見合い自体を成功させれば後は妾のダイエットが成功してしまえば問題は無い!」
「そうですね!……で、見合いって何処でするんですか?」
「うむ、超一級の店を……お見合いをするならばここと言われるほどの店を抑えておる」
「あ、ここって知ってます!料亭としても有名で、お金持ちのお見合いによく使われるって……流石はお姫様」
「ほっほっほ、当然じゃ」
色々と倫理観的に間違っているな〜と思っているが、いのも姫様も引くつもりは一切無い。
今回のお見合いの席はしっかりと用意している……一応は姫様の見合い相手だからそれなりに偉い地位を持っている人みたいで、個人での恋愛話に話は留まらない。政治的な話もあるから中立の立ち位置になってくれる場所での見合いをする。
いのは姫様が用意をした見合い場所を知れば、そこはお金持ちがお見合いをするのによく使っているお店として有名だとなり、姫様は姫なんだからこれぐらいの事は当然すると笑った。
取りあえず、いのは姫の影武者をする為にメイク……向こうには既に見合い写真を送っていたりするわけで、ある程度はメイクしないといけない。
「……コレをいのに見せたら色々とヤバいな……」
見合いを成立させなければ任務の失敗になるので笑い話にしかならない。
そもそもでお見合いの相手ってどういう奴なんだよと顔写真を見れば……ガイ先生以上に濃い人、なんかHUNTER×HUNTERの俳句を読む念能力を持っている人と何処となく似ているが腹回りが明らかに……うん。
「あ、他にも見合いをしてる人とか居るのか」
「そりゃそうでしょ……ここはそういう場所なんだから」
いののメイクが終わったり、色々と情報を集めたりしつつも場所は移動して中立の立場になってくれる店にやってきた。
絶対に高級な料亭だよ!と言いたくなるぐらいには高級な料亭であり、どうやら他にもお見合いの話が持ちかけられている様で、いのはなに言ってんのよと呆れた。
「どんな奴等がお見合いをしてんだろ」
「バカ、やめなさいよ……ここってお金持ちとか権力者が沢山居るんだから」
今回は姫様の影武者として見合いをしに来ているが、こういうところでお見合いをしている奴がどんな奴なのか気にする。
いのは今から任務だし、ここに居るのは財力とか権力とか色々と持っている奴等が沢山いるある意味伏魔殿みたいなところで下手な藪蛇を突く真似をするんじゃないと注意をしているが、誰が見合いをしてんだろうと先に動いていた俺は……固まった
「え、どうしたの?」
「……マジか……」
「なにがあったの?……うわ、綺麗な人……やっぱりああ言う人が来る場所よね〜」
「いの……あれ、五代目水影様だぞ」
「…………え!?」
他にお見合いをしている奴等がどんな奴かをこっそりと覗いてみれば、五代目水影様が居た。
ここ水の国でも霧隠れの里でもないのになんで居るんだと思ったが、五代目水影だし色々と焦っているんだなと察したがいのが慌てる。
「どうしよう、まさか水影に出会うだなんて」
「ま、まぁ、待とう……俺達には俺達の任務があるわけでそれをこなせば……ここで大きな争いになるのは大問題だし、俺達じゃ水影相手に手も足も出ない」
姫様の影武者だからAランク任務だが、水影となにかやらかした場合はその瞬間にSランク任務に切り替わる。
ただでさえ別の国の大名の子息との見合いとかで色々と厄介な事になっているし、ここはなにも知らない気付かないで通しておこうと思えばいのは気付く。
「チャクラが、明らかに忍じゃないと持ってない量のチャクラを感じるわ!」
「どれ……確かに……」
チャクラを感じると言ったので、チャクラを感知に切り替えてみればチャクラを感じた。
五代目水影がお見合いをしている場所からではなく、それとは更に別なところ、この料亭で他に見合いをしている所からチャクラを複数感じる。
「……ここはまぁ、見なかったって事に」
「いやでも、ここに居るのは偉い人達ばかりだから命を狙ってきてるんじゃ……私達は大丈夫だけど」
「お待たせいたしました!」
あ、時間が足りねえ!
どうしようかと困惑をしていたら見合い相手の人が現れる……スポットライトと共に
「饂飩の国の美男子は数あれども!」
「このお方なくして饂飩の国のイケメンは語れない!」
「チカラ若君の、おな〜り〜!」
「Oh、グレイト!ソーリー、レディ。本来であればボーイであるミーが先に来るべきだというのに」
「─────」
やべえ……思った以上に濃い奴が出てきた。
事前情報で濃い奴が出てくるのは聞いていたが、中身も思った以上に濃い奴が現れた。異国の殿方だと思ってイケメンを想像していたいのは普通にショックを受けた。
「ハッハッハ、なんと言う伊達男……色々とよいしょをするつもりでしたが、この様なイケメンでは普段から言い慣れている言葉しか出せないもの……このお見合いは姫のたっての希望、やはり姫の言葉から色々と聞き出さなければ。邪魔者である自分は引きましょう」
「待たんかい……ち、チカラ様、少々お待ちください」
取りあえずこの場から逃げる為に上手い事を言って逃げようとしたが、いのに逃がすかと掴まれた。
物凄い威圧感を感じ取って首根っこを掴まれて引っ張られていけば、いのは俺を鋭い目で威圧してくる。
「ありえない……ありえないわ!姫様の想い人があんなのなんて」
「残念ながら事実だ……いの、確かに一般的なイケメンではないのは確かだろう。濃ゆいのは確かだ……だが知っているか?既に亡くなっているがガイ先生にはガイ先生に似ているお父さんが居るんだ」
「な、なにが言いたいのよ」
「つまり姫様の好みはあのお方で間違いないという事だ……チョウザさんも結婚してチョウジと言う子供が居るわけで、チョウジもチョウジで何時かは結婚と言うか秋道一族全体で結婚そのものは成功しているだろ。一族言われるレベルで繁栄してるだろ」
「!!……確、かに……」
自分の中の恋愛価値観や異性の常識的観点から合わないのだと言いたげだが、世の中には色々な性癖も居るわけだ。
秋道一族やガイ先生の事を話題に出せば、そういう人が好みだという女性は確かにいると言うショックを受けてへたり込んでしまう。
「取りあえず、頑張れよ……成功するかどうかの鍵を握るのは、いのの頑張り次第だ」
「……いいの、あんなのと結婚で……破局しないの?」
「そこはこの時点でアウトだろう……俺はチャクラがなんなのかが気になるので調べてくる。頑張れ!」
「あ、っちょ、逃げるな!」
逃げの一手でなく、情報収集をする為だ!
いのがお見合いの影武者をする話はいのが上手い具合に解決してくれるのだと丸投げ、いや、任せてチャクラが感じ取れる方向に気配とチャクラを隠しながらも歩いていく……五代目水影とは別件の見合い話をしているのか。
「動くな」
「っ!」
「……何処の国の忍、いや……相手が念のために用意したんだね」
チャクラを上手く隠すことが出来ていなかったのか、軽々と背後が奪われた。
ゾクリと肝を冷やして何者なのかを聞かれるので、相手が念のためにとと言っている……まさか濃い奴の?と思ったが、こういう時は出任せだ。
「そ、そうだ……なにせここはそういう場所だしお前達の目的は見えていると言っていてな……本当かどうかを確かめたんだ」
「はぁ……分かりやすい政略結婚なんてやっぱりするものじゃないわね」
上手い事を言って誤魔化すんだと口八丁で乗り切ろうとすれば首元に突きつけられた苦無が引いた。
自分よりも明らかにレベルが格上の相手はしたくねえよと内心ビクビクになりながらも、振り向けば爆乳パツキンの美人な大人の女性が居た。
「あんたは」
「お互いに詮索は無し」
見たことがある。額当てこそしていないが顔立ちや衣装から見て雲隠れの里の忍だ。
雲隠れの里って言うか雷の国ってバリバリの強行派の国で、風の国の大名と違って里の軍備拡大とか国を豊かにする為の技術開発とかそういうのに対して積極的だ。
政略結婚って言っているから、何かきな臭い話になっている……でも、五代目水影が居るし、雷の国の裏取引現場でもあるしどうしたもんかと思っていると、爆発音が鳴り響いた。
「っ!」
「俺は関係無いしなんも知らん……ここは深く詮索せずに動かねえか?」
「どうやらその方がいいみたいだね」
「……意外とあっさりと受け入れるんだな」
「クールに行動しているだけだよ……熱くなったって仕方ないし……ここで失態を犯したら色々な所に迷惑がかかる」
爆発音が鳴り響いてお互いに知らない状況だと判明したので、他所の里の忍だからここは一旦手を組む事を提案する。
雲隠れと木ノ葉は忍五大国の関係性だが同盟国とかそういう感じでなく若干だがギスギスしている関係性であり、あっさりと受け入れてくれないならどうしたもんかと思っていたらあっさりと受け入れた。
「ちょっとでも動いてみろ!この女がどうなってもいいのか!」
「……ヘイヘイ、ホ〜!ヘイヘイ、ホ〜!」
なんかどっかで見たことがある展開だなと思っていれば五代目水影を人質にしている忍崩れの賊が刃物を五代目水影に当てる。
この女がどうなってもいいのか!とお決まりのセリフを言ってくるので俺は見事なまでのヒゲダンスを踊った
「アレは確か……ふっ!ふっ!ふっ!」
「っちょっと!そこ!なんでそこで動くのよ!!」
パツキン爆乳姉ちゃんも人質にされているのが五代目水影だと分かればブレイクダンスをする。
騒ぎを聞きつけて駆けつけたチカラ様。そしていの、ツッコミを入れている
「いや、そういうノリかなって」
「そうじゃないでしょう!……今すぐに人質を解放しないと」
「それについては問題は無いわ」
五代目水影様はそう言うと瞬神の術を使って人質の状態から解放された。
印を結んだと思えば水遁、いや、溶解液だから溶遁の血継限界の忍術を溶かした……
「っひ、ひぃ!?」
軽々と倒したのは流石は五代目水影だなと思っていれば、1人のイケメンが悲鳴を上げた。
チャクラとか全く感じられないから一般の人なのか?と思っていながらも、三者三様のにらみ合いが生まれる
「……これはいったいどういうことですか?」
「な、なにがでしょう?」
最初に口を開いたのは……誰だ?いや、マジで誰なんだ?
雲隠れの人が震えた声をしているので多分、雲隠れ側のお見合い相手であり……ビシッとパツキン爆乳姉ちゃんを指差した。
「全然違うじゃないか!里随一の美女をと言っていたけど……私の好みは小さい子だ!雷の国は強行派なのは有名だがまさかお見合いで影武者を立てるとは思っていなかった!」
「……ふぅ……今回は破談だね……」
「あんた、よく冷静でいられるな」
「上が勧めてきた政略結婚に近い見合いだからね……年齢的にもそろそろって話になってるし色々と割り切ってクールになってたけど、相手の性癖がね」
「師匠が言っていたが男はボインが好きだよ。貧乳が好きって言っているのは半分はロリコンで、半分は貧乳である事を気にしている可愛い姿が好きでおっぱいそのものは無関係だって」
「あんたなんの話をしてるのよ!?」
でも実際、まな板好きって言うのはそういうところがあるから。
見た目は大人の女性だけどガチまな板好きじゃなくてまな板+ロリが合わさっているのが好きって言うのはあるからな。
雷の国の見合い話は終わってしまった……パツキン爆乳姉ちゃんがタイプの女性じゃないのと、影武者を立てていた事にご立腹だ。
これはなんか厄介な方に話が向かっているなと思っていると……姫様が現れた。
「ひ、姫様!」
「よい……その光景を見てな……影武者を立てる事は何よりの失礼だと思った。チカラ様、その者は私の影武者……本物、姫は妾です」
「貴女が姫…………なんて、なんてビューティーだ!いや、ビーナスなんだ!!」
「……は?」
影武者の一件で別のところのお偉いさんが怒っていれば、姫様は姿を表に出した。
やっぱり影武者を使っている事に罪悪感があったんだなと思っていて正直に告白すれば、饂飩の国のチカラ様が姫様に赤色の薔薇を渡した。
「赤色の薔薇の花言葉は貴女を愛しています……ぇ、ええええええええ!?」
いのが色々とやっていたみたいだったけども、姫様を見た途端に赤色の薔薇を渡して気持ちを伝える。
雷の国の奴等と同じ目に遭うんじゃないかと思っていたが、まさかの逆の展開が起きてしまい、いのはショックを受けた。
「わ、私は影武者でもなんでも御座いませんので……お見合いを再開させま」
「い、嫌だ!!」
「……え?」
「すまないが今回の話は無かったことにしてくれ!!忍と関わるとこんな事になるなんて思わなかった!」
残っていたのは五代目水影とそのお見合い相手で流れ的にも影武者じゃないのかと疑われるが、自分は違いますよと水影は微笑む。
しかしお見合い相手の人はさっきの水影の溶遁の術を見て忍者とは恐ろしいもので、その恐ろしい存在の頂点に居る水影は怖いものだと怯えて逃げていった
「そんな……折角……折角、ここまで漕ぎ着けたのに……」
「アレに負けるって……私の普段の女磨きってなんなの!」
お見合いを失敗に終わらせて負けた五代目水影、お見合いを成功に終わらせたけど女として負けた、いの。
パツキン爆乳の姉ちゃんはスゴく呆れながらもため息を吐いた。
「お見合いからの結婚なんて肩が凝るよ」
それはデカい胸が原因では?
取りあえず、見合い話は成功に終わったけれども……恋愛って色々と難しいんだなと学ぶことが出来た。
五代目水影は本気のお見合い
サムイは政略結婚含めた外国とのお見合い
いのは恋愛結婚でのお見合いであり、勝者は姫様だけです。