忍の世界とか割と詰みである   作:こうすけ増田劇場版

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第51話

 

 ナルトが2年の修業を費やして帰ってきた。

 遂に疾風伝の物語が始まるんだなと思っているとナルトと再会する

 

「お、辰五郎じゃねえか……引っ越してたなら言ってくれってばよ。隣に知らない人が住んでて驚いたってばよ」

 

「悪いな……それよりも物凄くニヤニヤしているがなにかいいことでもあったのか?」

 

「ヘッヘーン!コレを見ろってばよ!」

 

 気分が浮ついているとも言える状態のナルトに対して理由を聞いてみればナルトは鈴を取り出した。

 カカシ先生が下忍の最初の任務として与える鈴取りの演習で使っている物でナルトは自慢げに語ろうとするが隣に居るサクラも鈴を見せた。

 

「私達、カカシ先生から鈴を奪うことが出来たのよ!」

 

「しかもカカシ先生、写輪眼を使った状態で!俺ってばあの頃よりスッゲえ成長してるってばよ!」

 

「……」

 

「どうした?」

 

「俺、呼ばれてないんだけど……」

 

「「あ……」」

 

 カカシ先生と演習を行い2年の間でどれだけ強くなったのかを教えるんだけども、俺は一切呼ばれていない。

 呼ばれてない事について指摘すればそう言えば辰五郎は居なかったなと気付いて2人は気不味そうな顔をする。

 

「まぁ、あの時に鈴を1人で取ることは出来たからいいんだけども」

 

「そ、そうだってばよ!辰五郎はあの時に鈴を取れたってばよ!」

 

「そうね!2年の間でどれだけナルトが強くなったかを試す為の演習だったから」

 

 2人が上手い事を言ってフォローをしようとするのでなんと言うか滑稽な姿だった。

 

「まぁ、なんだ。ナルトが成長したって証はちゃんとあるし、一楽のラーメンでも奢ってやろうか?」

 

「お!流石辰五郎、太っ腹だってばよ!」

 

「あ、じゃあ私もって……シカマルじゃない」

 

「ん?おぉ……ナルトじゃねえか!帰ってきたってのは聞いてたけど奇遇だな」

 

 ナルトが強くなったってことはいいことで一楽のラーメンを奢ることで話が終わりそうになればシカマルとテマリが一緒に歩いてきた。サクラに声をかけられてナルトの存在に気付いたシカマルは少し驚いたが、直ぐに冷静になった。逆にナルトはニヤニヤとしていてテマリと一緒に居るからデートですか?と声をかけるがシカマルもテマリも呆れる。

 

「近い内に中忍試験があるからその打ち合わせだよ」

 

「お前が期待してる様な展開なんてないよ」

 

 2人は中忍試験の打ち合わせがあるから話し合いを終えて見送りに動いていると説明をした。

 中忍試験の事を聞けば懐かしいなと懐かしむナルト。

 

「ナルト、なり損ねた先輩と組んでとっとと中忍試験受けろよ」

 

「え?」

 

「同期の連中、お前を除けば全員中忍以上だ。一個上のリーとテンテンも中忍で、ネジは上忍になってて、テマリとカンクロウも……」

 

「……えぇえええええええ!?み、皆、何時の間に!?俺だけ置いてかれてるってばよ……」

 

「ああ、そうだ。カカシ先生達から推薦を貰ってたから辰五郎は近い内に上忍になると思うから」

 

「え〜……新人指導と同時に高ランク任務とか嫌だな」

 

「もう何回もSランク任務を受けてんだから四の五の言ってんじゃないわよ」

 

 1人だけ下忍のままである事が告げられるとショックを隠せないナルト。そこに追い討ちをかけるかの様に俺が上忍に推薦されている話を持ってきたのでマジかと少しショックを受けるが、サクラがSランク任務を幾つか受けていると言い出せばナルトは更にショックを受ける。

 

「皆が、一瞬で遠くに行ってしまって気がするってばよ……てか、Sランクって」

 

「木ノ葉の蒼い龍が徐々に有名になってきてな、偉い人から直々に指名を受けたりしたんだよ……おかげさまでブルードラゴンを使う機会が増えたけどもその分、ヤバいのを相手にしなきゃならなくて大変だったぞ」

 

 謎の地底遺跡とか何処かの国の王族の護衛とか確実に劇場版じゃねえの?と思える様な事を処理していたから割と大変だった。

 おかげさまでブルードラゴンを動かしながら自分も動いて戦うって技術が嫌でも身に付いてしまったし、忍としての知名度がポンポンと上がっている。

 

「まぁ、諦めろ……直ぐに上忍にしろって周りも五月蝿かったけど、ナルトが帰るまでの間は修行期間って事で見逃してた感じだし」

 

「綱手様め……っと、俺達に時間を費やしたな。砂隠れで我愛羅が待っているし、さっさと送らないと」

 

「そ、そうだ!我愛羅は!我愛羅はどうなったってばよ!!」

 

「……ナルト、お前自来也さんに連れられてたのは分かってるけどちっとは社会情勢ぐらい見とけよ」

 

「我愛羅は今や風影だよ」

 

「……風、影……えーーーーーーっ!!」

 

 ここでグダグダと時間を費やしている暇は無いとテマリを見送るように言えば我愛羅について話題が出る。

 シカマルは社会情勢ぐらいはちょっとは理解しとけと少しため息を吐いた。テマリは我愛羅が風影になった事を伝えれば本日何度目かの大きなリアクション……

 

「久しぶりに帰ってきて多少は成長したと思ったけど、やっぱりバカナルトね」

 

「バカは死んでも治らないって言うから諦めろ……それよか一楽のラーメンだろ」

 

 久しぶりに帰ってきたナルトを見てやっぱりナルトが居れば色々と空気が変わる。

 いいことと言えばいいことだがそれと同時にドタバタな感じが懐かしいと同時に呆れる要素があり、最終的にはサクラはバカナルトで納めた。

 

 その後は一楽のラーメンを食べに行き、テウチのおっちゃんの一楽のラーメンを食べれば綱手様から呼び出された。

 そこにはカカシ先生と自来也さんと綱手様が居てシリアスな空気を発していて明らかに場違いな空気を醸し出している。

 

「来たか」

 

「久しぶりだの、辰五郎」

 

「お久しぶりです……なんかシリアスな空気を出してるところに入ってきたんですけど、よかったんですか?」

 

「いや、構わない。むしろいいタイミングだ」

 

 明らかに重要な話をしていると空気を察したが綱手様はいいタイミングと言った。

 具体的にはなにがいいタイミングなのかを聞きたかったが自来也さんが説明をしてくれる。

 

「ワシはナルトをこの2年の内に鍛えた、2年という歳月はワシの情報網で手に入れた暁が活動するまでの期間のこと……これから暁は尾獣を狙いにやってくる」

 

「それはまぁ、同期の奴等も含めて知ってますけど」

 

「相手の狙いはナルトに封印されている九尾だ……その九尾の力を使いこなす事が出来ればと少し九尾の封印を緩めた結果が、このザマだ」

 

 自来也さんはそう言うと胸について大きな傷跡を見せる。

 なにかに引っかかれた様な大きな傷で、肋が数本折れたり内臓が潰れかけたりで、過去にコレと同じ目に綱手様が入っている女湯を覗いた際に綱手様から全力でぶん殴られた時で、その時と同じで死にかけたと言えば綱手様が微妙なリアクションをする。10:0で自来也さんが悪いからな。

 

「ナルトには何れ九尾の力を使いこなせるようになってほしい、そういう意味合いを込めて八卦封印を少々弱めた……しかし結果は見るも無惨、この通り。今までの事からナルトが感情的になれば暴走すると言うのは分かっている。そこでだ、辰五郎よ、今のお前さんならばナルトを力で抑えれるかの?」

 

「う〜ん……暴走する前に仕留めるって事なら出来ますけど、抑えるってなれば。封印を緩めて溢れ出した九尾チャクラで暴走しているなら、封印を施せばいいんじゃないっすか?」

 

「それは俺が持っている。だが、尾が1つの段階でも異常なまでの力を持っているナルトにコレを当てるのは厄介でな、ほんの僅かでいいいから力で抑えたい」

 

「高天原で修業をして、それに連動するかの様に蒼い龍もパワーアップをしていると報告を受けている。お前の力で十数秒だけ抑えれるか。それが出来るか出来ないかでナルトに与える任務が変わる。ナルトの事だ、下忍を理由に大した任務じゃないおつかい程度の任務を与えたところで嫌がるのは目に見えている」

 

 要するにブルードラゴンでナルトの足止めをしてくれか。

 十数秒ぐらいだったらなんとかなりますよと言えば綱手様も自来也さんも良かったと安堵をしている。ナルトを高難易度な任務を受けさせられないからとかでなく、今後のことを考えて暴走したナルトを止めれる誰かが居なきゃ厄介だ。

 

「でも、俺が出来るのは物理的に取り押さえる事でナルトの封印術を強めて九尾チャクラを漏れ出ない様にするとか幻術をかけて言うことを聞かせるとかそういうのは無理っすから」

 

「構わん……ナルトに関しては色々とする予定だ。自来也、尾獣チャクラの封印を強める紙の予備はあるだろう?念のためにも辰五郎にも」

 

「出来ればコレを使う時が来ないことを祈るが……そう都合良くはいかんの」

 

 綱手様に命じられて自来也さんはナルトにかけられている八卦封印を一時的に強める封印札を渡してきた。

 なにかがあった時はナルトの額にくっつければ九尾チャクラが勝手に処理してくれる色々と便利な物だ…………

 

「ナルトが帰ってきたって事は、暫くの間はナルトと合同の任務って事でいいんすよね?」

 

「ああ……だが、お前は」

 

「ええ、サスケを見逃しました」

 

 ナルトの八卦封印を強める札を貰えたのでここから暫くはナルトと合同での任務なのかを聞けば綱手様は頷いた。

 それと同時に言いにくそうな事をしているからもう1つの目的であるサスケ奪還については俺は非協力的な姿勢を見せている。

 

「サスケは自分の意思で大蛇丸の元に行った……里に居たって結局のところこの2年で大した情報もなにも無かった。同期の中で一番強くなったサクラでさえイタチを前にしたら勝てる可能性はスゲえ低いから、大蛇丸のところに行って、里じゃ出来ないやり方でのパワーアップをしている」

 

「お前が裏でフォローを入れているのは分かっている。サスケとて好き好んで里を抜け出たのでないのは分かっている……割り切れない己の中の闇が増大しているのも」

 

「ナルトの奴は言っておった。近い将来、サスケと再び戦うことになると……立場上のものでそうなるのかと聞いたが、サスケと終末の谷で対峙した時にサスケもナルトを特別に意識している。急激に強くなるナルトへの危機感ではない、ワシらには分からないなにかをサスケとナルトはお互いに感じ取っておる……強くなったナルトと強くなったサスケが何れ相見える時までワシ達に出来ることは数少ない。サスケ捜索に関してはお前さんは外す」

 

「そうしてくれるとありがたいっす」

 

 既に自分の中にあるインドラ成分とアシュラ成分で色々と感じ取っているナルトとサスケ。

 どこまで行っても最終的には1回はやりあわなきゃいけねえのは確かで、それを止める権利は無い……俺にはサスケを止める言葉も熱も無いし、むしろサスケの憎悪の念を利用して木ノ葉の吹き出物共を排除しようとしているからな。

 

 上忍になって最初の仕事はナルトのお守り。

 まぁ、そうなるとは薄々思っていたなで割り切って翌日に任務を受けることになる。今まで任務を受けていなかったナルトはあまり懐は良くない様で高ランクの任務を期待していた。しかし当てられたのはCランクの任務、一応は埋蔵金を強奪した強盗団を討伐する任務だけど乗り気でなかった

 

「大変です!」

 

 ナルトが予想通り任務内容に文句を言っているなと思っていればシズネさんが現れた。

 書状を1つ持っていて何事か、いや、これから疾風伝が始まるんだなと綱手様と相談をし……

 

「任務の内容を変更する!お前達に今からSランク任務を与える!」

 

「やった!……でも、なんで急に変更になったんだってばよ?」

 

「……暁のメンバーに風影が拐われた」

 

「「「!」」」

 

「風影って我愛羅のこと?……んな、まさか。我愛羅の野郎はすんげえ…………マジな話みたいなんだな」

 

 風影が拐われたと言ったので取りあえずリアクションをしていれば我愛羅がやられるわけないと否定的なナルト。

 シリアスな空気を察する能力は流石にこの2年で学んだようでマジな話だと受け入れて……早急に任務の準備に取り掛かる。

 

「分かってた事っすけど、初手で暁っすか?」

 

「……風影の奪還の後にお前には別の任務がある」

 

「別の任務すか……まぁ、なんとかしますけどあんま無茶を言わんといてくださいね」

 

 暁が動き出すのは分かっていたが初手で動き出しやがった。

 風影の奪還が終われば別に任務があると言うので、なんか無茶な要望があるんだろうなと思いながらも砂隠れの里に向かう。

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