忍の世界とか割と詰みである 作:こうすけ増田劇場版
「うぅ……アスマのおじちゃん……」
三代目の息子である猿飛アスマが死んだ。
上忍として優秀であり人望を持っていたこの人が死ぬという事は木ノ葉も大きく変わっていくのだなとなり、しんみりとした空気になる。また身内が忍として死んでしまったのだと木ノ葉丸は大粒の涙を流す。
「はぁ……またあんたか」
「今回は少し勝手が違いますよね?」
猿飛アスマへの弔い合戦に参戦だ!と言う空気が生まれている中で俺は任務を受けた。
ナルトがなんだかんだで上手くやってくれるからそこは気にしなくてもいい……我愛羅の一件から暁は活発的に動いている。
裏の世界の住人にとって死んでほしい賞金首の忍を狩っている。
それだけでなく尾獣を持っている人達も着実に狩っていて……暁の行方を追っていれば二尾を狩り終えた事について判明した。
前回は砂隠れだけの事だけだったが、今回は雲隠れも直接的な被害を受けている。
尾獣との対話を終えて人柱力として完成されてるのは言うまでもなく八尾の方で二尾の方に関しては分からない……分からないが、雲隠れは実害を受けている。
「と言うわけで今回も書状を持って参りました」
「ふん……暁のメンバーを討伐した美談付きか」
暁に対して積極的に倒しに行かないかなどの書状を再び持ってく。
今回は暁のメンバーを討伐した内容も含まれており雷影は他所の里の忍が活躍しているのが若干気に食わないと怒ってんだかよく分からない顔をしている。
「確かにユギトから二尾は抜かれたのは事実だ……それについては雲隠れの里がキッチリとケリをつける」
「相手が5つの属性を使えたり、不死身だったり、血継限界だったりトンチキなのが多いのですよ」
集める事が出来ている、と言っても討伐済みの暁のメンバーを見せる。
それだけでなく裏の世界の住人にとって表に立っていれば厄介だからと裏の世界の住人が賞金をかけている賞金首のリストも見せる。
雷影は首を縦に振るかと思ったがくだらないと一蹴した。
今回もこういうオチだよなと……原作でも二尾の人柱力が狩られても動かない。尾獣を1体しか保有していない国はともかく2体保有している国にとっては失ってもまだあるって感覚なのか?戦略兵器取られてんだぞ。
「ユギトの死は決して無駄にはせん!」
「……でしたら他の国との協力を」
「それをするつもりは無い……確かにお前達は話をする価値はあるのは確かだ。一尾が狙われて二尾が奪われ、次は三尾となる……何処かの段階で暁を討伐したとして、それまでに封印していた尾獣はどうするつもりだ?嘗ての様に法外な額で自分の物として扱い売り捌くつもりか?」
「……そこかぁ……」
五大国で協力しての暁を倒す事について、それについては反対であり一番の理由は戦後の処理だ。
戦を起こすのは簡単だが戦が終わった後の処理は大変で……守鶴は我愛羅の中に入っていて、二尾はキッチリと暁の手中に納まった。暁の詳細な情報について不明で何処を叩けばいいのかを調べていく間に他にも尾獣を狩っていき、きっと八尾で終わると思っていて、そこで今まで集めた1から7までの尾獣をどうするか?と言う議題になる。
1から7までの尾獣を独占すれば四つの国から攻撃を受ける。
だから尾獣を売るようにするのが一番の得策だが、尾獣は嘗て法外な額で売られていて……色々と不景気な世の中で尾獣という兵器を買い取るための法外な額をポンッと用意出来ない。
「と言うわけで……尾獣争奪戦になりそうでヤバいっす」
「はぁ……タカ派なのは知っているが、そう来るか」
一から七まで回収して八で塞き止め、終わらせる。
その後に嘗ての様に法外な額で今度は雲隠れの里が尾獣を高額で売り捌くつもりであり、雷影が過激な派閥なのは分かっていたがと綱手様は言葉を零す。
「チャクラを根こそぎ奪われたものの我愛羅の中にまだ一尾そのものは居る……元から所有していた二尾はともかく三尾から七尾を売り捌くつもりならば厄介だな……金を支払えば売るという名目で五影会談が行われるだろうが」
「その場合ですと木ノ葉は厄介ですね。元から持ってる尾獣は持ってかれてなくて選べそうにない……三尾から七尾の五体なんで暁を倒したのを理由に新しく1体持ってかれる可能性は高いですし、購入しようにも色々と財政難ですし」
尾獣のパワーバランスとかそういうのが一見、平等に見えるけれども実際は雲隠れの里もとい雷の国が優位に立つ。
元々雷の国は金持ち国家でそこから更に金を外国に要求してくる…木ノ葉は比較的に金があるからまだいいが、資源に乏しい砂隠れと悪名だった頃の里から平和な里へと変貌しようとしている変換期の霧隠れに大金があるとは思えない。
金を要求する代わりに別のなにかを要求するのが目に見えている。
「雷影にはチャクラをスゴく持っていても干柿鬼鮫とは物凄く相性が悪いってことはしっかりと伝えてるんですけどね……」
「鮫肌か……確かに情報通りならば尾獣のチャクラすらも簡単に奪えるだろうな」
キラービーが人柱力として完成されていようが、チャクラが多い奴に限って相性の良い鬼鮫と鮫肌が居る。
嘗てナルトが部屋中に九尾チャクラを放ったのを軽々と食べていて、下手したら尾獣レベルにチャクラを蓄える事をしている。
「砂以外は相変わらずで?」
「ああ……どちらもな。尾獣バランスについても指摘したがうんともすんとも言わん」
「……もうナルトの所まで溜め込んで、そこで漁夫の利を得るに見せかけて尾獣を譲るってやりますか?」
「待て!それは流石にまずい。尾獣を売り捌く時に揉めに揉めたのは記録として残っているからな……あの時は御祖父様達が動けていたから何とかなったが、場合によっては尾獣を揃えた段階で3つの国から叩かれて忍界大戦が巻き起こるかもしれん。事は重大ではあるが騒動は大きくしてはならん」
なんか段々とめんどくさくなってきたからいっそのことナルトのとこまで溜め込む方向に舵を切り替えないかを提案するが、そっちの方が話が更にややこしい……と言うよりは尾獣を持っていて使いこなせている側とそうじゃない側の住人でいざこざが起きる。
土影と雷影はそういう事をするタイプなのは目に見えていると綱手様は眉を寄せる。
「それよりも話を承諾している砂隠れはどうなんですか?」
「砂に関しては、尾獣の力のコントロールを本格的に視野に入れ始めている。四代目風影が暴走した一尾を封じ込めていたらしいが、その四代目は大蛇丸に殺られている。砂の上層部は尾獣の力をコントロールすべきだという意見と同時に失敗した場合はどうするのかとなってな。暁の刺客が送られない様に警戒を厳重にしている」
「今のところは」
「異変は無い……二尾を狩りに行ったのと、チャクラを根こそぎ奪った事から恐らくは次の狙いは三尾で他の人柱力達も着実に狙われている」
「先手打っときますか?」
「そうしたいのは山々なのだが……三尾は行方が知れん」
次の狙いは三尾だからと先手を打っといた方がいいかと聞けば綱手様もそうしたいけれどもで言葉を濁す。
三尾は行方を知らないと言葉を濁して言っているが……
「人柱力が抜け出た感じじゃないんすね」
「ああ……三尾は探せば何処かに居るのは確かだろうが、見つけたとしてどうするか。仮になにかに封印する事が出来たとして、暁の狙いは確実に三尾になる。そうなった場合は木ノ葉が集中的に狙われるだろう」
やっぱり漁夫の利と見せかけての尾獣を外国に譲るって算段の方が手っ取り早いな。
三尾の行方はわからないしわかっていても、どうにかする方法が無い。どうにかしようにもその場合は木ノ葉が狙われる……う〜ん、悪循環。
「辰五郎よ、ナルトに対して尾獣の力をコントロールするアドバイスを……色々とあるがやはり何時かは尾獣の力をコントロールせねばならない。蒼い龍を従えているお前ならばなにかあるだろう」
「マトリフに関してはお互い様の関係性ですよ……九尾の力をコントロールって言ってますけど、先ずはナルト自身が強くならないと。折角、完成した螺旋丸に性質変化を加えたものも即座に禁術行きなんですから」
「お前は確か螺旋丸を撃てた筈だが」
「ナルトレベルのチャクラ量になると制御効かないんで……自来也さん経由で蝦蟇との契約をしてますし、近い内に仙人モードを取得させる方向にしといた方がいいっすよ。多分、禁術もそれなら使えるようになると思うんで」
やっぱりというべきか、ブルードラゴンもといマトリフを従えているのならば九尾のコントロールのアドバイスを!となるが、ナルト自身がある程度は強くならなきゃ話にならねえ。そうなってくるとやっぱりナルトには仙術を覚えてもらわなきゃいけない……そしてシフトに穴が開くが、それを埋めるのが俺の仕事でもある。
「仙術か……アレは色々と厄介でナルトに覚えれるかと聞かれれば怪しいがな」
「なに言ってんすか。師匠である自来也さんが覚えたんだから弟子であるナルトが覚えなきゃ」
「ふっ……確かに、それもそうだな」
師を超えるのは弟子の務め。今は出来ない事かもしれないがナルトならば何とかしてくれる。
そんなこんなでナルトには近い内に仙術を覚えてもらうことになり任務を回してもらって幾つかこなしていき……
「ったく……大蛇丸関係だからって省いて……」
「そう言うな。お前の力がそろそろ必要になる頃だと思っていたんだ」
三尾のアニオリの話が展開されていく……と言えば聞こえは良いんだけども、三尾の話はあんまり覚えていない。
呼び出しを受けた際には明らかに広い湖がある場所に居て、膨大なチャクラの流れを感じ取れる……もうこれ三尾の話の終わりらへんに来ているかメンバーを再編成してる感じか。
「お前には蒼い龍を使って、三尾の足止めをしてほしい……その間に三尾は封印する」
「まぁ、そうなりますね……んじゃ……」
カカシ先生が暴れるであろう三尾の足止めをしてほしいと頼んでくるので仙人モードに入ろうとする。
入ろうとするのだが急に背後の影が蹌踉めき……マトリフが自らの意思で出てきた……
「珍しいな。お前が自分の意思で勝手に出てくるとは」
「辰五郎……テメエ、分かってんだろ?このまま行けば死ぬぞ?」
目を閉じて着実に仙人モードに必要な自然エネルギーを蓄えていけばマトリフはハッキリと死ぬと言った。
それを聞いた一同は驚いていて、どういうことかとカカシ先生が代表で聞いた。
「それはどういう意味だ?」
「そのまんまだ……辰五郎の中で何度か見てるがよ、今の状態じゃ足止めも難しい」
「難しいって……仙人モードに入っているのにか?」
「辰五郎、テメエ、いい加減にアレをやるぞ……このバカみてえな力を持っている奴をぶっ倒すには丁度いい」
三尾の足止めは難しいと考えているマトリフ。
仙人モードに入っているこの状態でも厳しいってなると……残されているのは最後のパワーアップだけだ……
「マトリフ……」
「お前だって分かってんだろ?仙人状態は強えが天井が見えているのを……だったらよ、最後のステップに入んぞ」
「最後って、まだなにかあるのかい?」
「ああ……今までとは段違いのパワーアップが出来る。なんだったらその三尾ってのを叩きのめせるぐらいのな」
ヤマト隊長の問いかけにニヤリと笑みを浮かべるマトリフ。
威圧的な態度は相変わらずだが今までとは段違いのパワーアップをすることが出来るのは確かであり、一同は視線を俺に向けてくる。
「待て待て、チャクラが、どう頑張っても最初に必要なチャクラが」
「ああ、そうだな……だからよ、あの術を使え」
「……」
「テメエが長々と作ってきた術、あれは尾獣の為にあんだろ?だったら今使え……そうすりゃ最後のパワーアップが出来る」
マトリフはアレを使えと言ってくる……ぶっちゃけアレを使わなきゃヤバいのは分かっている。分かっているから厄介だ。
「最後のパワーアップってなにをするんです」
「決まってんだろ。俺様の実体化だ」
「実体化って……お前はそこに居るじゃねえか」
「ナルト、よく見なさい。蒼い龍は辰五郎の影とくっついているわ」
最後のパワーアップと言われて何をするのかをシズネさんが聞いてくるのでマトリフは最後のパワーアップ内容……実体化をするという。実体化もなにも目の前に居るだろうとナルトは突っ込んでくるので俺の影とくっついていることをサクラが指摘する。
「あくまでも今の俺は実体を持たない影に過ぎねえ……だが、実体を手に入れて1つの蒼き龍となれば話は別だ」
「そんなにパワーアップするのですか?」
「ああ、嘘は言わねえ……だが、そいつにはちょっと力が必要でな。実体化に成功すればある程度は何とかなるが、実体化そのものが難しい」
サイが実体化すればパワーアップをすることについて疑問を抱くがマトリフは嘘じゃないと言う。
ただしチャクラが必要であることはしっかりと補足していて……実体化そのものが出来ればどうにかなる。
「辰五郎、どうすんだ……最後のパワーアップをするならよ」
「…………はぁ……シズネさん、綱手様にめっちゃ怒られるの覚悟しますか?」
「な、なにをするつもりですか」
「実体化に必要なこの術、ポンって発動する事が出来ない術で次に発動出来るのは過密なスケジュールから計算しても1年後とかありえるんですよ……暁が尾獣を狙ってるって分かった時、最終決戦の敵はチャクラの塊にも程がある化け物だって想定してたんすよ」
この術はうちはマダラか大筒木カグヤ用に取っておいた術であって今使う術じゃない。
ここで使うのならば……やりたくないけども、後で色々と怒られるオチが見えているけれどもやるしかない。