忍の世界とか割と詰みである 作:こうすけ増田劇場版
木ノ葉の里は三尾を封印する方向で、大蛇丸の一派は三尾を制御下に置こうとする方向で動いている。
相手は晶遁と言うレアな血継限界を持ち合わせている忍で大蛇丸傘下だけあってかトンチキな術を使う奴が多い。
「ゴォオオオオ!!」
「「「きゃあ!?」」」
「いや〜ヤベえチャクラだ……」
シズネさんが主体のもとで封印結界を作ってヒナタ、サクラ、いのが運んでいれば三尾が現れた。
当たり前の事だが尾獣は暴れまくる……物凄く強力な封印術と言えるのかと聞けば怪しく、三尾は当然と言わんばかりに暴れ出した。膨大なチャクラを感じ取ることが出来るっつーか、明らかにサイズ感がおかしい。
「っと……やるっきゃないか」
木ノ葉のジャケットを脱いでお腹を出す。
封印術の術式がお腹に浮かんでいて5本の指で触れて四象封印で封印していた封印式を解除し……1つの火の球を取り出した。
「コレが外れたらおしまいだ……こういう時に限って水場なんだから厄介だ」
俺はそう言うと火の球を三尾に向かってぶつけた。
三尾は特に回避もせずに強靭な亀の様な甲羅の尻尾を盾にして防いで俺はニヤリと笑みを浮かべた……
「おいおい、嘘だろ」
「僕のチャクラを!」
コレで半分とかどんだけチャクラを持ってんだよ、尾獣ってのは。
三尾と俺の間には長い鎖で繋がれていて、獣の様に吠えていた三尾の声が言葉としてしっかりと聞こえると同時に俺はチャクラの衣が包まれた。
「見せてやるよ……火遁
術の仕組みとしてはなんら珍しくはない……俺のチャクラと術をぶつけた相手をチャクラでくっつける。そしてお互いに半分になる様にチャクラを均等に分ける……莫大なチャクラを持っているのならばこっちも莫大なチャクラを持って応えるだけだ。
相手のチャクラを自分の物にして使う……ブラッククローバーの魔力が少ないからこそ出来る奇策の1つであり、それを忍術で再現した物であり……その忍術を使った事で膨大なチャクラが溢れ出る。
「蒼き龍よ!」
「はぁあああ!!」
「って、なんだそりゃ!?」
「っへ、どうやら別のパワーアップがあるみたいだな」
膨大な三尾のチャクラが手に入ったのでマトリフを呼び出した。
チャクラがくっついた影響なのかは知らないが自然エネルギーが足りなくて仙人モードが解除された……だがその代わりと言ってはなんだが三尾の膨大なチャクラがある。三尾の膨大なチャクラを使おうとして出したマトリフはブーケと合体した状態のブルードラゴンの姿になっていた……第一段階のブーケと合体したブルードラゴンになる方法は知らなかったが、まさか尾獣チャクラが必要なのか?
「コイツで遊びてえ気分だが、そうもいかねえ……辰五郎、やんぞ!」
「ああ!」
マトリフは俺の後ろに立った……膨大なチャクラがあるから今ならばいける。
半分にしたチャクラをマトリフに注ぎ込めばマトリフは俺を翼で包み内部に入れて……実体化に成功した。
憎い!
死ね!
やっと手に入れた平和なんだ!
俺達の為に死んでくれよ!
「辰五郎くんが消えた……蒼い龍が実体化してる!」
「でも、チャクラを垂れ流してる状態……いくらなんでもこれじゃあ」
実体化に成功すると同時に膨大なまでの憎悪の念が襲ってくる。
尾獣がそれぞれ持っている憎しみの念であり、俺の意識を奪おうとしていて……実体化したマトリフのコントロールが上手くいかない。
「僕の力を奪おうだなんて、そうはさせないよ」
「奪おうだなんて考えてねえよ……くそ、動かねえ……」
マトリフの実体化なんてもうちょっと先の話だと思っていたが、ここでするとは思っていなかった。
三尾が語りかけてきてマトリフのコントロールが上手くいかず、マトリフに対して三尾は尾獣玉を使って来ようとする。
死ね!死ね!
お前の様な化け物がなんで生きている
お前はこの世には居てはならない存在だ
「っぐ……」
三尾の憎悪の念が流れ込んできて実体化したマトリフの中に居る俺がマトリフに飲み込まれようとする。
このままマトリフに飲み込まれたのならば終わりだと消えそうになっている腕や足を気合いを入れて復活させ
「まだだ!まだこんなもんじゃない……お前に与えた名は偉大なる大魔道士って意味だ……俺達は終わらない。最後に笑う為にも!」
三尾の憎悪の念に取り込まれない様に意識をしっかりと保つ。
青色のチャクラを放出し続けていたマトリフは意識をしっかりと取り戻し、三尾が放った尾獣玉をガッチリと掴み取った。
「っへ、お前にしちゃ大分遅かったな辰五郎」
「意識がハッキリと……」
「おい、テメエ等……今からこの亀を抑え込んでやる。邪魔になるからどっか行ってろ」
「ですが」
「この亀を封印してえんだろ?だったらよ、封印してやるよ」
マトリフはそう言うと一瞬で間合いを詰めた。
三尾に向かって拳を振るえば三尾の甲殻をボコボコに壊している
「そんなことがありえるのですか?尾獣の僕と対等に張り合えるだなんて」
「対等だ?……はん、テメエ、なに寝惚けた事を言ってんだ?」
尻尾による攻撃をしてきてマトリフはあえてそれを真っ向から受け止める。
三尾はありえないのだと驚いているが、マトリフは呆れた声を出しており親指でビシッと自分を指差した
「テメエと俺とじゃな……器が違うんだよ!!」
「ふん!」
三尾は珊瑚礁で出来た足場を作り出す。
如何にも水系の怪獣の見た目をしているので、陸での戦いは不得意じゃないのか?と思っていると珊瑚礁をゴリゴリと削りながら、秋道一族の十八番、肉弾戦車を彷彿とさせる回転で突撃してきた。
マトリフは飛んでくる肉弾戦車みたいな回転攻撃をまともに受けた。
だがケロッと起き上がってクイクイっと指を曲げて挑発をすれば三尾は再び同じ攻撃で攻撃をするが今度はマトリフは蹴り飛ばす。
「おい、なにやってんだよ……そんなに強くなったってならとっとと終わらせろよ!」
「っち……」
三尾を圧倒する力を発揮しているが、攻めの手が緩いと感じて指摘するキバ。
実体化したことで得たパワーを使って優越感に浸っているマトリフは聞こえるレベルで舌打ちをした。
「蒼い龍は辰五郎の意思で動いているわけではないようだな……まずい、またアレが来る」
「っへ……成る程、そういう仕組みか。似たようなもんか」
尾獣玉を再び作ろうとしている三尾を見てその膨大なチャクラ量が為に支配下に置いている虫達がざわめき出すシノ。
マトリフはニヤリと笑みを浮かべて尾獣玉が出来る光景を目にすれば自分も対抗だと三尾から奪ったチャクラを用いて尾獣玉を作り上げてパクリと口に含む。三尾の尾獣玉が飛んでくれば上へと蹴り上げた後に上昇し……尾獣玉を用いた咆哮を三尾に向かって放つ。
「どうした亀野郎……辰五郎の奴に憎しみを押しつけたが、大した効果は無かったみたいだな……あ?」
「ぐぅ……」
ボコボコと厳つい甲羅の破壊していき三尾を追い詰めるマトリフ。
圧倒的な力を見せつけてもまだ尚、余力を残していて……三尾は逃げようと湖の中に潜ろうとすればそれに連動して繋がっている鎖が引っ張られてマトリフが鎖を掴んだ。
「おっと、そうはいかねえ……テメエは今、ここで食っちまうのが得策だ」
「それはいかんな……」
「誰だ、テメエは!!」
「このまま三尾を消されては計画に支障が出る」
徹底的にボコボコにしながらもマトリフは三尾を追い詰めていき、そろそろかとなっていれば暁の衣装を着た面をつけた男が現れる。
三尾をこのままやられるのは見過ごせないと現れたのだが、術である魂炎鎖死決闘の鎖に触れる……術を破壊しようと試みるが、そいつは仙術チャクラを練り込んでいて、チャクラを生み出す根幹の部分とお互いにくっついている。
「やめておきな。そいつを無理に破壊したら、亀の野郎は逝っちまうぜ?……テメエ等にとっちゃそれが一番の厄介事だろ」
「……」
「悪いがこの亀は俺の物だ……そろそろ終わりにさせてもらうぜ」
マトリフはそう言うとガッチリと三尾を掴んだ。
一気に急上昇をして暴れまくる三尾を抑え込んでいれば魂炎鎖死決闘の鎖が消える……それは意味することは、どちらかのチャクラがガス欠になったこと。
マトリフは余裕を見せてグルリグルリと旋回する。
横の回転も入れて湖に向かって急降下して……一気に叩きつける。そう、サトシのリザードンでお馴染みのちきゅうなげだ……っぐ……
「どうやら互いにガス欠みてえなところだな」
半分を持っていった筈だが、チャクラ消費量が思ったよりも早かった。
マトリフの実体化にチャクラを使ったり尾獣玉を放ったり蹴り飛ばしたり色々とやっていたからか三尾側じゃなくてこちら側もチャクラが底を尽きかけていて……マトリフは実体化を保てなくなり、本来のブルードラゴンの姿に戻る。
「くっそ……覚悟はしていたが、ここまでか……」
「辰五郎くん、無理はしないで!今ならば三尾を封印することだって」
「ええ、出来ますよ」
チャクラを無理矢理に練り上げる。ゲッソリと体の中からなにかが消える感覚がするがやることはある。
甲羅等の装甲が剥がれてボロボロになっている三尾に向かって忍術……四象封印を叩き込めば、三尾は消えた……
「辰五郎くん……三尾は、まさか」
「俺で三止めしとけば……暁も派手には動けませんよ」
三尾を結界の内部で封印するとなっていたが、三尾を四象封印で俺の中に封じ込めた。
俺で三を止めていれば暁も派手には動けない……とは言えこれから暁に狙われる可能性が段違いに上がるが……
「っち……計算が狂ったが。だがいい……お前が散々暴れたおかげで、三尾の一部は手に入った」
面をつけた男は舌打ちをした。
俺達のガス欠を見て三尾を奪う漁夫の利を狙っていたのだろうが、俺が自分自身に三尾を封印したが為に三尾を奪うことが出来なかった。しかし三尾をボコボコにした際に剥がれていった厳つい甲殻や切り落とした尻尾が残っており、それを回収した。
「暁……やはり尾獣を狙いに」
「ここで逃がすものですか!」
暁が狙いにやってきたのだと分かればサクラ達も動く。
ここで止めるのだとサクラはチャクラを練り上げて髪の毛を動かす……無数の髪の毛は暁の面をしている男に向かって絡まる。捕縛をすることに成功したかと思えば消えた
「消えた……コレは」
「あの面をつけた人、急に居なくなりました……おそらくは時空間忍術かと」
白眼で様子を見ていたヒナタが面をつけた男が急に居なくなったと指摘する。
サクラもしっかりと振れていた筈なのに消えた事に関して疑問を抱いていれば面をつけた男は別の場所に現れる。
「気配も足音もなく……四代目以上の時空間忍術の使い手ですか……」
相手に攻撃が当たっていないとシズネさんは冷静に分析をする。
「お前達の術は俺には通用しない……このまま第二ラウンドと行きたいところだが今回は三尾の一部を手に入れたからそれで良しとするか……」
面をつけた暁の男はそう言うと消え去った。
チャクラが上手く練り込む事が出来ていないから上手く認識出来なかったが、それでも面をつけた男は木ノ葉の手練れの攻撃を軽々と時空間忍術で回避していたから……やっぱり万華鏡写輪眼の能力はチートだなと感じる。多分、次元斬りも回避出来るんだろうな。
「くっそ……コレは嫌だってのに」
「辰五郎くん、心配する必要はありません!僕にとってはとても軽いのですから!」
マトリフの実体化をぶっつけ本番でやったり、三尾を自分の中に取り込んだりして体が思う様に動かない。
三尾を勝手に自分に封印した事については、結果的には三尾を封印するという目的を果たす事は出来ている。本来の結果ではなく、後で綱手様に怒られるのは確実だろうが。
それはそうとして調子が悪いのでリーが俺を背負う。
リュックを自分の前に置いて、俺を背負うという砂隠れの里から帰る際に動けなくなったカカシ先生をガイ先生が運んだのと同じ奴で俺を運んでいった……女性陣がコレはキツいわという視線を訴えかけていたが、俺もキツいから安心してくれ。
道中に封印した三尾が暴れそうだったので自来也さんから貰った九尾封印の鍵を強める封印札を使ってなんとか納まった。