忍の世界とか割と詰みである   作:こうすけ増田劇場版

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第63話

 

 ペイン六道が里を襲撃してきた。

 

「ペイン六道とやらが里を襲撃してきました。既に里に居た忍達は戦っております。我々、根の者も」

 

「よい。我等、根は今回は俯瞰に徹する」

 

「し、しかしダンゾウ様!里が滅んでしまっては元も子もありません!」

 

「確かに木ノ葉への被害は甚大ではない。しかしだ」

 

「なにがしかしだ」

 

「この非常事態に権力争いなんざ考えるなバカモノが!!」

 

 根の者及び根のトップであるダンゾウは木ノ葉の里を襲撃してきているペイン六道に対して戦わない。

 そういう方針にしようとしている会議をコハルとホムラの老害共に聞かせた。何故ここに居るのだとダンゾウは驚いた顔をしている。

 

「よぉ、クソジジイ……テメエ、本性表したな」

 

「辰五郎、貴様……」

 

 木ノ葉の里の為に命を投げ出す筈が、自分が組織の上に立つ方法を模索している。

 魂が老いた老害はこれだから嫌だねと思いながらもダンゾウを睨みつける。

 

「ダンゾウよ、お前の根の部隊もしっかりと木ノ葉の為に戦え!今はタカだハトだと派閥争い等をしている暇は無い」

 

「そうだ。綱手の奴はナルトに賭けているが、ここでナルトが帰ってきて事態が悪化するやもしれん。万が一に備え同じく尾獣を宿す辰五郎には」

 

「残念無念また来世」

 

 俺はダンゾウについて説教しながらも戦えと言っているホムラとコハルの首を雷刀・牙で斬り落とした。

 完全にダンゾウに意識を持っていた。この土壇場で俺の裏切りがあるだなんて予測していなかったのか首を斬り落とされた瞬間にホムラとコハルはバカなと驚いているが、俺は気にしない

 

「……辰五郎、貴様、なんの真似だ?」

 

「なに、簡単だ……そろそろ三代目世代には完全に隠居してほしくてな。本来ならば四代目の統治のフレッシュな政権になる予定が、テメエが色々と裏で事態を悪化させやがっているからテメエを殺そうと思ってて……さぁ、お前の罪を数えろって感じか」

 

 俺はそう言うと巻物を取り出した。

 巻物を開いて手を当てればボンッと煙を立てた。ダンゾウが何事かと驚いていたが、サスケが現れたのを見て納得した。

 

「やはり貴様、大蛇丸と接触していたか」

 

「んなわけねえだろ……サスケにはホントの意味での復讐相手を殺せるチャンスを待って貰っていたんだ」

 

「……お前がダンゾウか……!」

 

「どうした?」

 

「テメエ!なんだそれは!!」

 

 サスケが写輪眼になりながらもダンゾウを睨んだが、サスケは直ぐに感情が怒りに変わった。

 写輪眼でなにかを見た、と言うことは普段から隠しているうちは一族から奪った無数の写輪眼を自分の写輪眼で見たんだろう。

 

「サスケ、うちはイタチは殺したと聞いているが」

 

「その後に真実を告げる者がやって来た。一部に嘘の話は混ざっていたが、ダンゾウや三代目達がイタチにうちは一族を抹殺させたと聞いた……改めて聞く。その話は事実か?」

 

「ああ、事実だ……うちははクーデターを企てていた。そしてイタチに罪を背負ってもらった……うちは一族という愛に歪んだ一族にな」

 

「っ!」

 

 サスケは感情的になれば写輪眼が万華鏡写輪眼に切り替わる。

 魂レベルで老いた老害になっているが、一応は一国の影を務めるに相応しい実力を持っているダンゾウはサスケの万華鏡写輪眼を見て回避する。サスケは巻物を取り出した。なにかしらの武器でも取り出すのかと思ったが、俺がサスケを口寄せの術で呼び出すのに使っている物と類似している巻物で、ボンッと3つの煙を上げた。

 

「うぉ!?……急に消えたと思ったら、ここ何処?」

 

「どうやらサスケを呼び出した奴が居る所にサスケが呼び出した様だな」

 

「……っち、ヤベえチャクラだらけじゃねえか」

 

 水月、重吾、香燐の3人が口寄せの術で呼び出された。

 3人は悪党ではあるが、忍としては非常に優秀であり直ぐに戦闘態勢に入る感じ……

 

「サスケの仲間と見るが、間違いないか」

 

「ああ。お前がサスケを口寄せの術で呼び出した奴か?」

 

「その認識で間違いない。んでもって、あの包帯のジジイがサスケの復讐相手だ」

 

「ちょっとちょっと、君って確か木ノ葉の蒼い龍でその手に持ってるのは雷刀・牙でしょ?」

 

「欲しけりゃ後でくれてやるから……サスケが呼び出したのは根の忍の処分だ」

 

 重吾が仲間で間違いないと頷くが水月が俺が持っている雷刀・牙に注目する。

 ぶっちゃけ雷刀・牙が無くても仙人モードを使えば雷レベルの電撃を生み出すことが出来るから雷刀・牙が欲しいのならば何時でも雷刀・牙は渡せる。それよりも今回呼び出したメインの理由、根の忍の処分を頼む。

 

「重吾、水月、香燐、雑魚を殺れ!辰五郎、腕は鈍ってねえだろうな?」

 

「それはこっちの台詞だ。今回は白か黒かで言えば完全に黒だ。腹は括ってんだろうな?」

 

「当たり前だ!」

 

 ペイン六道が今、木ノ葉を襲っている。

 色々と考えたけども、マイホームが絶対に神羅天征でぶっ壊される位置にある。磯撫を泳がす事が出来る池でも作ってやろうかと考えていたが、それは遥か未来の話になる。まぁ、幸いにも家を破壊されるのが分かってるからそれ専用の保険に入っている。満額まで保険をぶんどってやる。

 

「辰五郎、貴様……」

 

「テメエは黒、ナルトを呼び出す為の蛙をぶっ殺したのを知らねえと思うなよ」

 

 木ノ葉の為に尽くしてきた自分を殺すのかと睨んでくるダンゾウだが、俺からすればお前は木ノ葉の癌細胞だ。

 雷刀・牙にチャクラを流せばバチバチと音を鳴らすのでダンゾウは戦うしかないなと観念し……今まで隠していた右腕に移植した無数の写輪眼を見せた。

 

「ったく……カカシ先生が写輪眼を貰った時にうちは一族の間でスゲえ揉めたって聞いたのに、チャクラ反応が違うし」

 

「いや、それだけじゃない……奴の右腕は本来の右腕じゃない。奴自身と異なるチャクラが動いている」

 

「アレは柱間細胞、初代のおっさんの細胞を培養してくっつけてんだ……うちは一族と千手一族の先祖は一緒で、2つの力が合わされば反則じみた忍術が使えるらしい」

 

「……辰五郎、貴様、何処まで知っている?」

 

「さぁな……ただ、初代のおっさんの顔をした肩なんざ見たくなかった」

 

 万華鏡写輪眼で見抜くサスケは少しずつだが怒りを溜め込んでいる。

 そりゃそうだ。うちは一族の写輪眼をこれでもかとダンゾウは移植している。目玉としてでなく腕に移植している。百目鬼とかいう妖怪じゃねえんだぞと思いながらも考えようとするが、サスケが先に動いた。

 

「天照」

 

 見たものを問答無用で焼き尽くす黒炎、万華鏡写輪眼に宿る瞳術の1つである天照だ。

 ダンゾウは回避しようと動くが……そこは昔のサスケじゃない。昔のサスケならば圧倒的な運動能力を持っている忍を視界で追いかけるのが限界だったが、大蛇丸のもとで長い間鍛えられて、うちは一族の中でもトップクラスのエリートであるイタチを相手に写輪眼での戦いをした。

 

 ダンゾウを視界から逃がす事なく天照を用いて焼いていく

 

「ぐぅ……」

 

「その無数の写輪眼があったとして、あくまでもそれは付属品に過ぎない。写輪眼はうちは一族でなければ使いこなす事が出来ない物だ……うちはでも千手でもなんでもない魂が老いた老害はこの世から消え去れ!」

 

「成る程、お前の万華鏡写輪眼は天照か」

 

「っ!?」

 

 天照の黒炎で確実に焼いていて苦しんでいるダンゾウ。

 サスケが写輪眼はうちは一族のものでうちはにしか使いこなせないと言っていればダンゾウが突如として目の前から消えて背後に立っていた。

 

 ダンゾウは攻撃をするが直ぐに雷刀・牙で防ぐ。

 

「やはり歳だな。チャクラで運動能力を上げるよりも術で攻撃した方が強い」

 

「辰五郎!」

 

「っ」

 

『起きろ』

 

「っ……あの写輪眼は普通に機能しているみたいだな」

 

 ダンゾウが肉弾戦を回避して術による戦闘に切り替えようとするとダンゾウの腕に宿っている写輪眼と目があった。

 目があった写輪眼に一瞬だけだが幻術をかけられる。その幻術を俺の中に居る磯撫が解除し、ダンゾウが放った火遁の術を尾獣チャクラの衣で受ける。ナルトが天照を受けた際に尾獣チャクラで外していたアレを再現した。

 

「一応聞いておくが、ミスってねえよな?」

 

「俺の写輪眼を疑うのか?……あいつは急に消えて急に現れた。お前は確か感知も出来ただろ?」

 

「ああ」

 

 俺の顔に隈取り現れる。仙人モードを発動した。

 磯撫のおかげか封印する前より仙術に必要な自然エネルギーを集めるのがスゲえやりやすくなった。仙人モードに切り替えてダンゾウを改めて感知する……今までしっかりとチャクラを練っているダンゾウを感知した事は無いが、大分トンチキなチャクラしてやがんな。量もそうだけど、質もだ。

 

「「火遁 灰塵舞」」

 

「っちょ、あつ!?……サスケ、体術と忍術を組み合わせたタイプの術かコピー不可能なタイプの術にしろ!カカシと同じでコピーとか先読みしやがる」

 

 火遁の術で燃えるように熱いと言うか燃えた後である灰をばらまいた。

 目眩まし及び範囲攻撃のつもりだろうが、ダンゾウがサスケの術に合わせて同じ印を結んだ。カカシ先生と同様に写輪眼で相手の忍術をコピーして使ってくる。コピーするのが難しいタイプに切り替えろと言えばサスケは舌打ちした。

 

「っち……うちはでもなんでもねえテメエがうちはの真似事か?うちはなら、俺の印を読んで弱点を突いてくる!うちはの真似をしやがって!」

 

 うちは一族ならばサスケが使おうとした術を読んでそれに相性の良い術をぶつけるとサスケは苛立つ。

 まさかサスケの苛立ちを狙っているのか?と思いつつも俺は考える。まさかカカシ先生の様に忍術をコピーして使ってくるとはと。右目のシスイの目で色々とインチキ染みた幻術を仕掛けてくると思ったが普通に写輪眼のデフォルトの能力を使ってきやがった。

 

『僕の力を、流石にコピーは出来ないよ』

 

「ああ……ったく、俺の予測ガバガバ過ぎる」

 

 今のサスケならばダンゾウを殺すことが出来るだろうと思っていたが、腐っても三代目と同格の忍だ。

 コピーするのは不可能な忍術をと考えていれば磯撫は自分のチャクラを使ってくれとチャクラを渡してくるのだが自分の計算がガバッてる事に少し愚痴を零す。

 

「随分と尾獣を手なづけたものだな」

 

「あいにく、意外と話し合いが通じる相手だったものでね……」

 

 尾獣の力は支配下に置いてコントロールすればいいとでもダンゾウは思っているのか、皮肉を込めて言ってきている。

 皮肉には皮肉で返してやろうと話し合いが通じる相手だったと言った後に苦無を用意して投げる。ダンゾウは苦無をしっかりと見ている。

 

「!」

 

「珊瑚礁!」

 

 無数に投げたクナイをダンゾウは軽々と避けるが、俺が投げたクナイはただのクナイじゃない。飛雷神の術がマーキングされたクナイだ。ダンゾウは直ぐにその事に気付いたが、遅い。尾獣チャクラを纏ってダンゾウに対して掌底をくらわせればダンゾウの背中に巨大な岩が出現して壁にくっつく。

 

「千鳥!」

 

 壁にくっついたダンゾウに対してサスケは千鳥で突撃をした。

 千鳥で貫くのは心臓、サスケは迷いなくダンゾウの心臓を貫いた……と思えばダンゾウは消えた。

 

「!?」

 

「っち……やっぱトンチキ忍術が出てくるか」

 

 ダンゾウに対して珊瑚礁を確かにぶつけることは出来たし、サスケも千鳥でしっかりとダンゾウの心臓を貫いた。

 その感覚は本物の筈なのにダンゾウは突如として目の前から消え去った。

 

「なにが起きている……辰五郎、なにを感じ取った?」

 

「俺の珊瑚礁もサスケの千鳥もしっかりと当たっている……それでもダンゾウは復活した」

 

 消え去ったダンゾウを探知して炙り出すが俺の珊瑚礁もサスケの千鳥も最初から受けていなかったかの様な状態になっている。

 サスケはしっかりと当てたと感触で覚えている。それなのに生きている事はおかしいと何かを見抜いているんじゃないのかと俺に聞いてくるので、ダンゾウが復活した事を告げる。

 

「どういうことだ!?」

 

「あいつの腕の写輪眼を見てみろ。2個程閉じている……なにをしたか詳細は今は省くが、どうやらダンゾウは自分が殺されても復活する便利な術を使っている。おそらくは初代のおっさんが行方不明になったとか言っていたマダラの遺体が使っていたのと同じ忍術だ」

 

「イザナギを見抜くとは……蒼い龍といいあの時、牙を隠していたな。小僧が」

 

「黙れ老害……サスケ、写輪眼の数は見抜いているな?写輪眼をコストに殺されても復活する便利な術を使っている。ならばやることは1つ」

 

「ダンゾウが蓄えている写輪眼が底をつくまで殺し続けるか」

 

「そういうことだ」

 

 一見、脳筋戦法にしか見えないがイザナギを使い続けているダンゾウを倒す最適解は殺し続ける事だ。

 色々とあるけども、ダンゾウは残機を持っている命だと思えばいい……既に肉体的な意味合いではジジイで、イザナギと言う便利な術があるおかげがスゴく雑な戦闘をしている。それでも火影クラスの実力があるダンゾウを確実に殺すには、その雑な戦闘をする慢心を突く事だ。

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