忍の世界とか割と詰みである   作:こうすけ増田劇場版

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第9話

 

 高天原で無事にカラスとの契約を成立させた。

 契約したカラスは3体……なんだがな

 

「フギン、重くないか?」

 

「仕方ないだろう!ブラック企業だし、カラスつってもピンキリがあるんだから」

 

 通常サイズのカラス、巨大戦闘が可能なカラス、オレを乗せることが可能でコラボ忍術が出来るサイズのカラスの3体を契約した。

 そして一番最初にやらなきゃいけない事があると言われた……

 

「それは一生付き纏うぞ」

 

「だが、逆を言えば一生の付き合いの証だ……とっとと名前を考えろ」

 

 3体のカラスに対して名前をつけろと言う。

 お前等個体名はあるんじゃないのか?と聞いてみたが、あるにはあるものの特定の誰かと契約した場合はなんか名前をつけなきゃいけないみたいだ。名前ってのは一生付き纏う物であるからそんな簡単にしていいものなのかという疑問がある。

 

「お前が誰かと結婚し、子供を設けた場合、口寄せ契約は引き継げるんだ……」

 

「一族単位での付き合いか……そうだな」

 

 色々とあるが一歩ずつ駆け上がらなきゃならない……一族単位での付き合いがあるからそれは仕方なし。

 契約している通常サイズのカラス、巨大戦闘が可能なカラス、乗ることが出来るサイズのカラス……三羽烏、いや、上手くはないか。

 

「言っとくがアポロンと八咫と言う名前と他の鳥を連想させる名前は禁止だ……人間風に言えば子供に悪魔とか殺意とか言う名前をつけるのと同じ原理だ」

 

 カラスと言えば八咫烏だから1体は八咫と言う名前にしようかなと思っていたがフギンがカラスの世界じゃ禁止の名前と釘を差す。

 八咫烏と言えば物凄い神獣かなにかだったのにカラス的には縁起がよくない。そしてなんでアポロン?太陽神アポロンとカラスがなんか繋がってんのか?

 

「……通常サイズはムクロ、コラボ忍術サイズはゲイル、巨大戦サイズはデネブ」

 

 カラスで取り敢えず浮かんだ名前を上げてみる。

 六道骸のムクロ、カラスをモチーフにしている遊戯王のBFモンスターで何かとお世話になった疾風のゲイル、仮面ライダー電王のイマジンでモチーフが烏天狗のデネブと言えば気に入ったと気に入られる。

 

「前回はざっくりと省いたが仙術とかの修業についてだが、今は行えない」

 

「なんでだ?」

 

「お前はまだ正式に何処かの忍になったわけじゃないからだ……忍獣達も忍の証である額当てとか貰ったり複数の国と契約してたりしていて依怙贔屓している中立に近い形の存在だ。お前は木ノ葉の里の下忍でなく下忍候補生だろう?……その辺がややこしい」

 

 現時点でもS級の国際指名手配犯である大蛇丸の行方を知りたいのなら蛇の口寄せから逆探知すればいいのでは?という疑問に対して口寄せ動物のややこしいあれこれがある……多分、人間に対してはある程度は不干渉を貫いてたり逆に積極的に干渉したりする感じか。

 異種族レビュアーズで種族が違えば性癖や物の認識は異なっていると描写されていたりするし、カラス達にとっても人間との交流方法を模索している感じ。

 

「例えば他のカラスが誰と契約してるとかそういう守秘義務とか色々とある……答えだけ言えば木ノ葉の忍以外とも契約はしている。しかし、それが誰とか何処にいるとかは言えないし鳥使いが荒く場合によっては殺しやがるから拙僧達も詳細が分かっていない事もそれなりにある。口寄せ動物の一部は里や特定の一族と専属契約している所はあるが、高天原の方針としては人間達の勢力争いなんぞ知らん!しかし人間達が作る物が面白いから協力をしているという関係性だ!」

 

 そりゃそうだなとしか言えないことをフギンは言う……カラスが人間に協力する理由が基本的には見当たらない。

 人間が面白いから力を貸しているだけで人間同士の争いに対しては興味らしい興味はそこまで無い……完全に種族として異なる生物の考えだなコレは。

 

「とにかくお前が覚えたい仙術に関しては最後らへんに覚える技術だ……ムクロを用いた情報収集技術、ゲイルを用いてコラボ忍術をする技術、デネブを用いて巨大戦を行う技術を学ばなければならないし、この三羽烏も各々で各々の修行をしなきゃならん。特にムクロが修行しないと仙術、いや、仙人モードを会得しても使い物にならない」

 

「……どういう事だ?」

 

「仙術を使うには仙術チャクラが必要になる。しかーし、仙術チャクラを練るには仙人モードにならなければならない。仙人モードになるには体に自然エネルギーを取り込み身体エネルギー、精神エネルギー、自然エネルギーを綺麗に混ぜ合わせる……が、この自然エネルギーは外部から取り込むもので、お前にもその内に取り込み方を教えるが、その方法でしか取り込むことが出来ない。故にムクロ達が自然エネルギーを取り込む仕事を肩代わりする」

 

 ああ、そう言えばそういう感じだった。

 自然エネルギーを取り込むには動かないことが必須であり、動いていたりチャクラに変換したら自然エネルギーは無くなってしまう。だから誰かが動かない状態にならないといけない。ナルトの場合は九尾が代わりにしてくれる感じで、自来也さんも蝦蟇仙人に任せている。

 

 仮に俺が仙人モードを会得したとして5分しか使えない。

 これからムクロ達が仙人モードに必要な技術を覚えていくとして、それと併用していかなきゃ実戦では使えない……そもそもで実戦で使えるかどうかすらも分からん。現に四代目も仙術を使えなくもないが仙人モードになるのに時間かかるとかで使っていない。

 

「一応は釘を差しておくが、勝手に仙人モードの修行はするなよ……アレだけは拙僧かムニンのどっちかが居ないと死ぬ」

 

「死ぬって大袈裟……フギンって偉いの?」

 

「拙僧はそこそこ偉いだけだ……死ぬ事に関しては大袈裟ではない、本当に死んでしまう……そして仙人モードが完璧じゃなければ天狗になってしまう。比喩での天狗ではないぞ、正真正銘に天狗になってしまうんだ!」

 

 身体エネルギー、精神エネルギー、自然エネルギーを均等に練らなければ仙人モードは使えない。

 ただし完璧じゃなくても問題は無い。自来也さんも一部が蝦蟇になるが仙人モードは使える…………あれ?

 

「蛙じゃなくて天狗になるのか?」

 

「正確に言えば鼻が伸びる、翼が生える、カラスになる、石像になるの順番だな」

 

「……」

 

 自然エネルギーを取り込むが上手く扱えない場合は蛙になって最終的には死ぬことになる。それは知っている。

 ただ段階的に言えば蛙になると知識で知っているが、何故か天狗になる……烏天狗と言う仙人なのか妖怪なのかよく分からないのが居るからそこは飲み込めるが、蛙じゃなくて烏天狗?

 

「仙人モードだが完璧に極めたとしても肉体そのものが人から仙人に変化してしまう!だが、それこそが仙人の証」

 

「……」

 

 仙人モードを完璧に極めているナルト、初代のおっさんは顔に隈取りが出来た。

 自然エネルギーを取り込んでいて肉体構造が一時的に変化してしまう。その変化のおかげで基本的な運動能力が向上したり感知能力が上がったりと色々とある。と言うことは……理論上は別の生物に生物的に変化する事が可能なのか?

 

「取り敢えず、こっちもこっちで修業させておくからお前もお前で口寄せの術に依存しない戦いを覚えておけ」

 

 フギンがそう言うとオレは高天原から消えた。

 口寄せの術の時間終了で木ノ葉の里に戻った……………

 

「一応は試してみるか」

 

 仙人モードの話を聞いてあることが浮かんだので三代目に会いに行く。

 いきなり会えるかなと心配はしたがあっさりと会うことが出来た。

 

「辰五郎か、どうした?」

 

「木ノ葉の里の忍に依頼って金を払えば俺から出せる?」

 

「ふむ……内容と依頼料が支払えるかどうかによるな。Dランククラスの簡単な任務ならば引き受ける事は可能だ……なにか依頼したい事でもあるのかの?」

 

「ある生き物を捕獲してほしい」

 

 何処に居るのかが分からない生物だから木ノ葉の里に依頼したい。

 三代目に出来るかどうかを聞いてみたら、Dランククラスの任務だったら受けれると言っているが、そもそもで何があるのか?と聞いてくるので欲しい生き物が居ると答えた。

 

「生き物の捕獲か……余程危険な存在でなければ問題は無いがいったいなんじゃ?」

 

「デンキウナギが欲しい」

 

 人間は一応は電気を放出しているが電気を増幅させたり扱ったりする生き物は圧倒的に少ない。

 この世界に存在しているのは知っているが、具体的に言えばどの辺で捕獲することが出来るのかが分からないデンキウナギが欲しい。

 

「デンキウナギ……さてはお主、口寄せの契約を結ぶつもりか。確かに電気を使えるデンキウナギは強力じゃが、水場でしか戦えんし雷遁使いには通じんぞ」

 

「それでも欲しい」

 

「……仕方あるまい。出来るかどうかの確認はしておく……依頼料は十万両じゃが払えるのか?」

 

「金ならある!!」

 

 こういう時の為に印税を取っておいて正解である。

 十万両、日本円で言えば100万円だが逆を言えば100万円でデンキウナギを購入することが出来るのならば安いものだ。

 三代目は何処から金が出たと聞いてくるので自来也さん同様に本を書いて稼いだと言って驚かれるが、金があるしと話は通してくれる。

 

「……カラスじゃなくてデンキウナギならセーフ」

 

 仙人モードを使えば肉体が変化する……俺はずっと蛙になると思っていたが蛙以外にもなると判明した。

 多分、龍池洞で修行すれば蛇になる。湿骨林で修行すれば蛞蝓になる。そして妙木山で修行すれば蛙になる。じゃあ、デンキウナギにだってなることが出来るかもしれない。

 

 俺に雷遁の性質変化は向いていない。

 だが、人体構造をデンキウナギに作り替えたりしたのであれば、電気を自由に操り雷遁を使えるようになる可能性がある。

 

 二代目水影が蛤を口寄せしていたし、喋ることが出来ない生物との口寄せの術の契約は可能な筈だ。

 多分、仙人モードで変化する肉体とかは口寄せの術で契約する生物で変化してんだろう…………

 

「ここまでか……」

 

 物語開始が目の前に来ている。

 俺は俺自身を鍛えたりしたものの、出来ることに限度があった……多分、転生特典が無かったらカカシ先生を相手にしたら普通に負ける。下忍レベルならそれでいいんじゃないの?とかなるにはなるが……ナルト達の成長速度がエグすぎる。

 物語の序盤ならばナルト達相手に勝てるが、これから物凄い速さでインフレが進んでいくのでヤバい……今の俺はここまでだ。

 

 どういう風に物語が動くかは、誰にも分からない。

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