IS 復讐の弾丸   作:らんくらニキ

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プロローグ
第一話 始まりは突然に


 

俺の親父は空を人一倍愛していた。

 

「ライディ!!綺麗な空をしてるだろ?」

「うわぁ〜すご〜い!!!!!」

 

何もない澄み渡った空。それが当時6歳の俺の心を掴んだ。

 

「ねぇねぇ父さん!!僕将来空を飛ぶ仕事につくんだ!!」

「そうか!!なら俺も現役でなきゃいけないな!!ガッハッハッハッハ!!!!」

 

 

 

だがその夢は叶いもしなかった

 

 

「あなたぁぁ!!どうしてなのよぉぉぉ!!!」

 

父親は空軍のエリートであり、テロリストが乗るISを鎮圧するためにF-22に乗って戦っていたが……………撃墜され殉職。

 

そりゃそうだ。ISなんてもんは戦車、ミサイル、戦闘機すら凌駕するマルチプラットスーツの完成形だ。誰も止める事なんて出来ないんだよ

 

布巾が顔にかかっているが全身は黒焦げとなり、俺を高い高いしてくれた筋肉質な腕は焼き爛れてただの骨と化していた。

 

それから父親は埋葬されたが終始泣いていた母親の姿は俺の目に焼きついた。

俺や母が愛した父を奪ったISを俺は絶対許さない。

 

 

ーー♢ーー

 

 

それから6年が経ち、俺は中学士官学校卒業後、父と同じドイツ空軍へ軍隊した。祖父も戦果を残していたのか周りからの期待が大きかった。

 

配属基地はホルツドルフ航空基地。

役職は戦闘機のテストパイロット。

 

まぁISが出てからは戦闘機は完全に過去の遺物だ。

当然だ、俺達男子はISには乗れない。戦闘機のパイロットはあまり仕事がない。自由にしてるものや他の仕事を手伝いするものなど色々なことしてる

 

俺は一人でいる事が多い。周りの仲間も俺に話したがらない。

まぁ自分から行かないだけで友達はいると思う……多分。

 

今はシュミレーション装置を使って戦闘訓練をしている。

 

俺は追尾してくる3機の戦闘機をGの負荷が掛かるのを承知で空中旋回、

そのまま一機を撃墜、その後誘導させてから相手同士を激突させ,そのまま撃墜した

 

『テスト終了!!』

 

「よいしょっ……と!」

 

俺がシュミレーション装置から降りると一人の男が歩いてくる

 

「おいおいライディまたシュミレーション訓練ばっかしてよぉ」

「モル。お前には関係ないだろ?」

「関係あるよ。また撃墜時間更新したんじゃねーの?」

「まぁな。」

 

因みにこいつの名前はモルドレッド・ユーベル。金髪ブロンドのセンター分けの少し髪が長いイケメンだが性格がおちゃらけてる為女性にしばかれた事があるという伝説を持つ。

親同士仲がいいからか幼少期からの腐れ縁。元々俺と同じパイロットだったけど戦闘機の戦闘実験中の事故で右足を失い、右目の視力低下によりパイロットを辞めて現在戦闘機の修理担当になっている。

 

「あとさあとさ、うちのIS部隊の黒うさぎ隊(シュヴァルツェア・ハーゼ)のオリムラ教官とボーデウィッヒ少佐、覚えているか?今IS学園なんて所に居るんだぜ。」

 

オリムラ教官こと織斑千冬。かつて《ブリュンヒルデ》と言われていたが血縁者の織斑一夏の誘拐事件を境に、一年半ほどドイツ軍に出向してIS操縦者を育成する教官を務めた後、現役を引退し、一年ほどの空白期間を経てIS学園に教師として赴任した。

 

と言うのがドイツ軍が保有する織斑千冬の情報だ。

 

「あぁそうかい。俺はISなんかに興味ないからな」

「何だよお前つれないなぁ!」

「ISにあるとしたら………………………復讐。それだけだ。」

「……………おばさん元気してるか?」

「あぁ、時々連絡とってる。」

 

俺がドイツ空軍に行くって言い出したら母さんは何が何でも止めようとしてたなぁ。でも先にドイツ空軍に属してるモルの親父さんと俺の祖父に頼んで今があるという訳だ。

 

因みに母さんはドイツのIS企業ブレーメル社の技術顧問やってるけどぶっちゃけ悩んでたけど父さんが死んだと同時にこの道は断ち切ってしまった。

 

「二人ともここにいたか」

 

俺とモルは上官がやって来た為敬礼する

 

「ご苦労だアストラス少尉、ユーベル技術官。」

「ご苦労様です。ヴェナユザ上官!」

「何か御用ですか?」

「あぁ、君達に見せたいものがあってね。着いてきたまえ。」

 

上官の言う通りにシュミレーションルームから退出し、外へ出て別館に到着。

早速俺達は例の見せたいものを見ることになる。

 

「ここってシュヴァルツェ・ハーゼの………」

「ああそうだ。先日シュヴァルツェア・ツヴァイクの他にもう一機ロールアウトした。その名前はシュヴァルツェア・クーゲル。」

 

シュヴァルツェア・クーゲル………ドイツ語で黒い弾丸を意味するこのISはツヴァイクに比べて軽量化されており,カスタムウイングはボーデウィッヒ少佐のレーゲンと同型のものであり、サイドスカートには縦に三列になっているホルスターらしきものが両方ついていた。

 

「武装は名前の通りに銃撃戦特化の機体だ。サイドスカートには近接ブレード《ヴィダール》の予備の刀身が左右合計六本備えてある。」

「因みに銃って言われても…………」

「あぁ、ハンドガンだ。」

 

……………まじか。唯一の射撃兵装がハンドガンって、レーゲンより武装が貧弱すぎないか?

 

「因みにこれ誰が乗るんですか?」

「分からん。ただ、シュヴァルツェア・ハーゼの隊員が乗るとは聞いている」

 

するとモルは何やらニヤケ始める

 

「あの上官!触っても良いですか!?」

「触る!?お前あのオリムラ臨時教官の弟さんみたいになるわけないだろう?」

「そこ何とか!!お願いします!!」

 

ヴェナユザ上官は沈黙の後しばらく考え、モルのウキウキな表情を見てため息を吐いた

 

「仕方ねぇな。壊さないって言うなら触ってもいいぞ」

「ひゃっほぉぉぉい!!サンキューヴェナユザ上官!!ほら触ろうぜライディ!!」

「えっ……あぁ。そうだな。」

 

早速だが触る事に。

こういうのは触らないお約束なのだが俺たちは男子だ。かっこいいものを触って何が悪いとモルは言っていたがそれはそうである

 

「いやぁこのひんやりした感覚がいいんだよなぁ〜〜あーあ、これを動かせる女どもや織斑一夏が羨ましいぜー!!」

「あぁそうだな………っ!!!!……」

 

触った瞬間俺の脳内に情報が流れ込んだ。な、なんだよこれ、なんで動くんだよ!

俺の頭に機体の情報が入ってきており、ディスプレイが瞳に反映される

 

「ライディ?何でそこで止まってんだよ。ライディ?おいライディ!?」

「どうした!!」

「ライディが動かないんです!!」

(まさか………ISを………?!)

 

すると俺とクーゲルは光に包まれた数秒後に光が消えるが二人は想像を絶する事に目が離せなかった

 

「おいライディ……それ……」

「………んだよこれ……俺が…ISを纏っているのか!??!!」

「上層部に連絡する!お前達はここで待っとけ!!」

 

 

ここからライディ・アストラスの人生が変わるのであった。

 




ライディの見た目はほぼユウヤ・ブリッジスだと思ってください
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