IS 復讐の弾丸   作:らんくらニキ

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サマーマって何だよマジで


第十六話 みんなでサマーマしよう!

 

臨海合宿先の宿へバスに乗って向かう最中、ライディ・アストラスは窓際で寝ていた。

というのもライディは日本の海が楽しみで仕方がなく、あまり眠れなかったのだ。

 

「…………」

 

まだ寝ているが、クーゲルは自ら起動して繋がれたまま起動して窓を眺めていた

 

(ライディのISって………何で動いてんの?)

 

隣にいる一夏も困惑を示していた。動くのは知っているけどもしかして意識が繋がってんじゃ無いかと考え始めたところ……

 

長いトンネルを抜けた先に太陽がライディの顔面に直撃

 

「ぐぁぁぁぁぁ!!!!!」

「ライディ大丈夫か!?」

「ま…まぁな……」

 

改めて見るとあたり一面海で皆が歓喜する

 

「海だああああああ!!!」

「いよっしゃああああああああ!!!」

「我が世の夏が来たぁぁぁ!!!」

 

視界一杯に広がる青い海にIS学園女子はお祭りテンションに突入。

目覚めて早々に音響爆弾みたいなもんをうけたライディはちょっと鬱陶しいと思いつつも目を奪われた。

 

一面が青い海、白い砂、そして快晴の青空。

流石に皆と一緒に騒ぐなどはしなかったが、俺はしばしその光景に目に焼き付けていた。

 

今日は皆が待ちに待った臨海学校初日の自由時間の日。

目の前の海は俺達を歓迎するかのように太陽の光に反射してキラキラと輝いていた。

 

「おー、やっぱり海を見るとテンション上がるな。なぁシャル」

「う、うん。そうだね」

 

通路を挟んだ向かいの席に座るシャルロットだが、隣に一夏がいるせいか何処か上ずっていた。しかし何処か上機嫌である

その原因はシャルロットの腕にあった。

 

「それ、そんなに気に入ったのか?」

「え、あ、うん。まあね、えへへへ」

 

左手首にはまるブレスレットは一夏が彼女にプレゼントしたものらしい、決して高いものではないとしても一夏が選んでくれたという事実がシャルロットの頬を緩ませていた。

 

「全くシャルロットさんったら朝からえらくご機嫌ですわね」

 

通路を挟んで向こう側のセシリアが若干ムスッとした顔で言ってくる。

 

「うん。そうだね、ごめんね。えへへ……」

 

セシリアの言葉もなんのその笑顔で返すシャルロット。今の彼女にはどんな言葉も届かないだろう。これが本当のフィーバータイムってか。

 

「昨日、途中に2人だけで抜けたと思ったら、まさかプレゼントとは……不公平ですわ」

「あ〜……。まぁ、その、なんだ。セシリアにはまた今度の機会にな?」

「や、約束ですわよ!」

「お、おう。あんまり高いのは無理だけどな」

 

そんな約束をした一夏の頭の中では『またバイトしないといけないかもな』と考えていた。

そんな光景を俺は見ながらシャルロットの隣でソワソワしているラウラに目線を変えた。

 

「ラウラお前……嫉妬してんのか?」

「なっ!? んな訳ないだろう!水着は選んでもらった恩があるし……」

「まぁ別の機会で一夏におねだりしようぜ。 な、一夏」

「俺をサンタクロースか何かかと思ってない?」

 

うるせぇよ女誑し、お前は夜のサンタクロースだろうが。

あれ?これ下ネタじゃね??

まぁ俺もいつか一夏みたいにモテる日が来るのだろうか。無理か。

 

「なぁ、そういえば宿まで時間かかるしトランプで遊ぼうぜ」

 

おっ、一夏のやつ結構楽しめそうなやつ持ってきやがったな

 

「いいよ。何する?」

「無難にババ抜きとか?」

「オーソドックスでいいな。」

「俺の得意分野だぞいいのか?」

「ライディさん随分と自信満々ですわね」

 

そう。俺はババ抜きを運で勝ち続けた猛者だ。

ババ抜きは心理戦でもあるのも含めると俺はモルやリオン、それにネーナ達にも勝ってるからそこだけは譲れないのだ

 

「そんなに自信あるならさ、負けたら罰ゲームしようぜ」

「おぉー正直読めてたぞその展開ー」

「内容は一番早く抜けたやつが一番遅く抜けた人に対してお願い事をするというのでいいか」

 

それを聞いた途端一夏ラバーズの四人は目を光らせた。

 

「一夏!私も混ぜろ!」

「わたくしも負けられなくってよ!」

「僕も僕も!」

「クラリッサが言っていた………戦わなければ生き残れない!!と無論私も参加する」

 

クラリッサさんえぐいこと教えてんのまじか。

それに篠ノ之結構やる気あんの草、シャルロットはブレスレット買ってもらったし自重しろよ欲張りめ

 

「よし……デュエルスタァート!!」

「ライディってあんなノリノリだったんだ…」

 

 

 

5分後………

 

 

 

 

 

「ふざけんなぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!」

 

 

残っていたのは俺と篠ノ之だけになっていた。

因みに一番はというと……

 

「私だ⭐︎」

「な、なぜわたくしが二番目に……」

「僕は三番目かぁ……」

「ギリギリセーフ………」

 

運がいいとか言って悪かった、俺が良かったのは悪運だった。

でもラウラが勝った理由。それは……

 

「ていうかラウラお前!越界の瞳(ヴォーダン・オーシェ)使っただろ!」

「何をいうライディ。ドイツ空軍の心理学に基づき、考えた結果がこれだ。」

 

ドイツの冷水と言われたラウラにしては隊長モードで皆が圧倒した

顔に出やすいタイプ同士でどちらが勝つかの二択。

 

「篠ノ之ぉ………たのむぅ……」

「なっ……!」

 

現在俺がジョーカーとスペードの2、箒はダイヤの2が握られている。

ここで箒がジョーカーを引けば勝負は続行、スペードの2を引けば箒の勝ち。ラウラへのお願いが譲渡される

俺もヴォーダン・オーシェ使おうか悩んでいたけどセシリアが暴挙に出る

 

「箒さん。ライディさんの揃いは左でしてよ」

「ちょまてセシリ」

「南無三っっ!!!」

「ぐ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!゛!゛!゛!゛!」

 

 

 

ーー♢ーー

 

 

 

 

「お、おいライディ?」

「きゃんでぃ………」

 

自信満々だったライディ・アストラスはズルしただろってありきたりな負け犬の言い訳をした挙句セシリア・オルコットの指摘で負けた。

 

その結果は自我の崩壊と言う自業自得であった

 

「ライディさんお許しくださいませ」

「おいセシリア。まさか私が(一夏)とやらせない為に試行錯誤したな?」

「何のことでしてよ?」

 

真犯人がセシリアなのは普通にスルーするとして、問題はライディだ

 

「あのね。ママとパパはぼくのだいすきなきゃんでぃをくれるんだぁ。 でもぉ……ぼくがおおきくなるまえにパパいなくなっちゃった………

ぱぱのきゃんでぃはみずいろなのに……」

 

自我が崩壊したライディの話を聞いて泣いている者、蔑んでいる者、シンプルに可哀想って色んな感情が交差していた

 

「お前達。もうすぐ旅館に着くから降りる準備を」

「織斑先生ー!アストラス君の自我が崩壊しましたー!」

「(?!?!!!??)………どう言うことだ」

 

トランプをしていた一夏ラバーズの元に向かうとライディが窓越しになんかボソボソと呟いていた。

 

「織斑、状況を説明しろ」

「ええっと……ライディと箒達でトランプをしていたら負けちゃったらしくて」

「そうか………済まないアストラス。許せ」

 

織斑先生はライディの肩をつついて振り向かせる

 

「おねぇちゃん、きゃんでぃくれるの?」

「アホか」

 

即座に頭に拳骨を叩き込んだ。

 

「いってぇ!! はっ!俺は何をしていた?」

「アストラス貴様敗北を望む死刑囚みたいになってたぞ。それに私の事は織斑先生だ。それに誰がおねぇちゃんだちょっと引いたからやめてくれ」

「すいません…………」

 

後から聞いたライディはまた絶望していたけど谷本さんを筆頭に慰めに行ったのはさておき。

 

言葉通りほどなくしてバスは目的地である旅館前に到着。バスから続々とIS学園1年生が降りてきて整列した。

 

「それでは、ここが今日から3日間お世話になる花月荘だ。全員、従業員の仕事を増やさないように注意しろ」

「「「よろしくお願いしまーす」」」

 

織斑先生の言葉の後に全員で挨拶をする。この旅館には毎年お世話になっているらしく着物姿の女将さんが丁寧にお辞儀をした。

 

「はい、こちらこそ。今年の1年生も元気があってよろしいですね」

 

この旅館の女将さんが俺と一夏を見て目を丸くする。

IS学園はこの花月荘に毎年お世話になっているところらしく、今まで男性生徒を見たことがないから驚いているのだろう。

 

「ライディ・アストラスです。」

「お、織斑一夏です。よろしくお願いします!」

「あらあらこれはご丁寧に。清洲景子(きよすけいこ)と申します。こちらこそよろしくどうぞ」

 

改めて女将にお辞儀をすると女将もそれに応えるようにお辞儀を返してくれた。

 

「挨拶ができて偉いわね。立派な男の子ではありませんか織斑先生?」

「片方は生意気ですけどもう一人は見掛け倒しですよ」

 

織斑先生ってなんか身内に厳しいんだよなぁ。一夏なんか見てみろよ青菜に塩やぞ。

てかおいおい俺のこと生意気とか言うな暗殺されたいのか

 

「それでは皆さん、御部屋の方にどうぞ。海に行かれる方は別館の方で着替えられるようになっておりますので、そちらをご利用くださいな、場所が分からないときはいつでも従業員の訊いてくださいませ」

 

女子がはーいと返事をすると直ぐ様旅館に飛び込んだ。海に飢えてんかよ。

 

「ねーねー、おりむー、あすちんー」

 

この特徴的な呼び方をする人を俺は一人しか知らない。

振り向くと例のごとくスローロリス布仏が向かってきた、うん遅い。

 

「二人の部屋ってどこー? しおりの部屋割りに書いてなかったからー、遊びにいくから教えて~」

 

そう言えばしおりに書いてなかったな。織斑先生が現地で教えてくれるのか?

 

「それがわかんないんだよのほほんさん。 もしかして廊下で寝るのかな?」

「お〜良いねぇ涼しそう。わたしもするー」

 

見つかったら怒られそうだからやめさせといた。

 

「織斑、アストラス。お前達は私について来い」

「あのー織斑先生。俺達の部屋って……」

「いいからついて来い」

 

質問しただけなのに強行する姿……聞いた限りだけど教官時代もこんな感じだったのか?

一夏なんかまた凹んでやがる。俺が慰めてやるか

 

「ここだ」

「え?ここって……」

「教員室……か?」

 

とまぁ考えているといつのまにか到着した部屋のドアには『教員室』と書かれている。

 

「あぁ。最初は個室という話だったんだが、それだと絶対に就寝時間を無視した女子が押しかけてくるだろうというとことになってだな」

 

はぁ、とため息をつく織斑先生が続ける。

 

「教員同士の話し合いの結果、私と同室になったという訳だ。ここなら女子共もおいそれとは近づかないだろう」

「アハハ……そりゃそうでしょうよ」

 

虎穴に入らずんば虎子を得ず。誰が冬眠してる熊の巣穴に潜ろうとするよ。

残念だったな一夏ラバーズよ。

 

因みに一夏ラバーズというのは篠ノ之、セシリア、鈴、シャルロット、ラウラの一夏大好き5人組の事だ。

彼女らは一夏に先駆けしてはいけないという意味わからん制約が課されていると考えてつけた名前だ

 

「一応言っておくが、あくまで私は教員だということを忘れるなよ。特に織斑」

「は、はい織斑先生」

「それでいい」

 

そうして部屋の中に入る許可が下り、織斑先生の後に続いて入ると

 

「おぉー、すげー!」

「これが日本の風景……!!」

 

目の前の窓から見える風景はこれまた素晴らしいくて海がバッチリ見渡せる。東向きの部屋だから、きっと日の出も抜群に綺麗に見えるだろうなぁ。

この風景を見て片手にスプライト、もう片方にカリーヴルストが進むぜ

 

しかし教員用とはいえ広々とした間取り。こりゃ相当な好待遇だよなぁ。

流石IS学園。金の使い方が全然違う

 

「あの〜織斑先生」

「なんだアストラス。」

「ここには大浴場があると聞いたのですが、俺たちは使っていいのでしょうか?」

「あぁその事についても話そうと思っていたところだ。一応、大浴場も使えるが男のお前たちは時間交代制だ。本来ならば男女別になっているが、何せ一学年全員だからな、お前たち2人のために残りの全員が窮屈な思いをするのはおかしいだろ。よって1部の時間のみ使用可だ。深夜、早朝に入りたければ部屋のを使え」

「わかりました」

 

しかし俺がいるとはいえ、せっかくの姉弟だというのに織斑先生は職務に忠実とは全くもって尊敬する。

たぶん一夏はさっきの注意がなければ千冬姉と言ってるんだろうなきっと。

 

「さて、今日は1日自由時間だ。荷物も置いたしあとは好きにしろ」

「えっと、織斑先生は?」

「私は他の先生との連絡なり確認なり色々とある。しかしまぁーーー」

 

ごほん、と咳払いをする織斑先生。

 

「軽く泳ぐくらいはするとしよう。どこかの弟が選んでくれたものだしな」

 

どこかの弟こと織斑一夏は少し照れていたけど俺は少し微笑ましかったので肩を組んだ

 

「よし一夏!海に行くとするか!」

「だな!!」

「羽目を外していらんトラブルを起こすなよ」

「「わかりました」」

 

俺達は置いた荷物から水着一式と小さめのバックを持って部屋を出た。

 

余談だけど襖を開けた途端山田先生が出てきたのに驚いて山田先生の書類を空中に舞ったが俺とクーゲルがちょちょいと全部集めたら驚かれたのはさておき

 

 

 

Lass uns ans Meer gehen!!(いざ海へレッツゴー)

 

 

 

 

「………………」

「………………」

 

テンション上げて更衣室に向かう途中で俺と一夏は箒に出会った。

ここまでは良かった。

旅館と別館を繋ぐ渡り廊下にある和式庭園に奇妙な光景があった。

地面に何か刺さってやがる

 

「ウサミミ……だよな?」

「あぁ……」

 

そうウサミミ、生のヤツじゃなくてなんかメカメカしい感じのやつが刺さってる。いや埋まってるのか? 

しかもご丁寧に『引っ張ってください』と書いてある立て看板まで一緒に立っていた。そんな聖なる剣な訳がない

 

「な、なぁこれって……」

「知らん。私に聞くな。関係ない」

「えっ!?篠ノ之これが何か知ってんのか!?」

「知らん!私に聞くな!関係ない!」

 

声を荒らげて足早に立ち去っていく箒の背中を見届ける。

なんか前に篠ノ之束博士の話をしようとした時の剣幕に似てたな。もしかしてこのウサミミって……

 

まぁ海に行く俺たちに関係ないからさっさと海に行こうぜっていってもあのラウラの言う事聞かないといけないんだけどな

 

「よし、抜くか」

「はぁぁ!!?」

 

俺がそう驚くと一夏も驚いた。いやそれこっちの反応だよ

だってクーゲルがスキャンするとUnknownって出てきてるもん

 

「抜かないと始まらないし。何もないかもよ?」

「………分かった。一夏は左耳を頼む」

 

俺は右耳を掴み、同タイミングで引き抜く動作に入る

 

「せーーーーのっ!!!」

「いちにの………さぁん!! ってうわぁ」

「うぐぅ!?」

 

なにか埋まってると思い勢いよくウサミミを引っこ抜いたがズボッと抜けたのはウサミミのみでその先からはなにも付いていなかった。

 刺さってるだけだったのでそのまま2人は盛大に背中を強打した。

 

「あ〜痛ってぇ!」

「背中が………死んだ!!」

 

受け身の練習をサボった代償がこれかよ……!

 

「何をやってますの?」

「おっセシリア。いや今このウサミミを……あ」

 

一夏はついつい声の方に向かって視線を送ってしまい。倒れた体勢のままだったのでセシリアのスカートの中が見えてしまっていた。

 

「!? い、一夏さんっ!」

「す、すまん!」

 

一夏の視線に気づいたセシリアは、ばばっとスカートを押さえて後ずさる。ちなみに中身はレースのついた白だったそうな。ってオイコラ

 

「いや、その、だな。ウサミミが生えてて、それで……」

「は、はい?」

 

セシリアは素っ頓狂な声で聞き返す。そりゃそうだ俺だって人からそんな説明を受けたらそんな声が出るわ。

 

そんな2人の会話を聞きながら俺は空を見上げていると何か黒い物体が見える。

 

「なんだ? あれ?」

 

目に汚れでも入ったかと思い目を擦ってみたが空の黒い物体はあるしなんかさっきよりも近くないか? 

 

「(ケイコク!ケイコク!ミカクニンブッタイショウトツマデアトスウビョウ!)」

 

 キィィィィ……

 

「うおっ!? 一夏避けろ!」

 

俺は一夏を掴んで爆破風から避けた為何とか直撃は免れた

 

「大丈夫か!?」

「ああ、助かった!」

 

親方ぁ空から人参が!!って思ったそこのあんた。これは天空の城じゃないから帰りなさい

だけど俺と一夏とセシリアは落ちてきた巨大にんじんを見て唖然としていた。リアルな方じゃなくてイラストチックなデフォルメにんじんがそこにあるんだよな。

 

「あっはっはっ!引っかかったね、いっくん!」

 

にんじんが真っ二つに割れてその中から笑い声とともに登場したのは某不思議の国の女の子の服装をしたウサミミの女性が現れた。

現れたこの人物こそ件の天才にしてISの生みの親である篠ノ之束その人である。

しかし問題は見た目だ。

某アリスが来てるような青白ワンピ、腰には懐中時計、反対側には猫っぽい紫の毛の束、一夏からメカニカルウサミミを取って紫色のロングヘアーに即装着。

 

「お、お久しぶりです束さん。」

「「束さん!?」」

 

俺とセシリアは一夏の発言に驚いた。ちょっと待て!あのISを創り出した篠ノ之束と知り合いとはどう言う事だ!?

でもよく考えたら箒の姉だし当たり前か

 

「うんうん。おひさだねいっくん!随分と大きくなって顔もイケメンになっちゃってー。あ、ところでいっくん。箒ちゃんはどこに行ったのかな? さっきまで一緒だったでしょ?」

「えーと……」

「まぁ良いさ!この私が開発した箒ちゃん探知機を使えばすぐ見つかるし、じゃあねいっくん。また会おう!」

「そこを動くな!!」

「ほえ?」

 

しかしここで逃すわけにはいかん。箒が何されるかわからないからだ

俺は即座にグロックを篠ノ之束に向け、秘匿回線で織斑先生に繋げる

 

『秘匿回線で通信とはどうしたアストラス』

「織斑先生! 現在中庭にて篠ノ之束がいるんで何とかしてください!」

『………え?』

「だから空からにんじんが降ってきて中からほわっと〜インチキうさぎが登場したんです!」

「えー?それ束さんの事?」

「とにかくきてください!」

『分かった今すぐ行く!!』

 

篠ノ之束の声が聞こえた瞬間織斑先生は了承後、通信を終えて篠ノ之束に銃口を向け続ける

 

「動くな……!」

「ちょ、ちょっと待てよライディ!」

「日本で銃は御法度ですわよ!? 貴方のやっている事はドイツの信用を落としてしまいますわ!」

「この人が何なのか忘れたのか!? ISを作り出した張本人にしてその動力源となるクリスタル・コアの製造技術を持つ事で現在進行形で全世界指名手配中だぞ!!」

「「あ。」」

 

一夏とセシリアはその事をうっかり忘れていた。それもそのはずライディが篠ノ之束を見つけた瞬間、自分の父を殺したISを作り出した張本人を殺しに来たのだろうと考えていたのではなく、

至極真っ当な対応だったのだ。

なのにライディは軍人としてやるべき事はやっているのである。一応言っておくが彼はテストパイロットです。

 

「はぁ……はぁ………」

「へぇー……君ドイツ出身なんだー ドイツでは銃口を向けるのが挨拶なのかい?」

「それはこっちのセリフだ……!日本人はにんじんが移動手段なのか?」

 

一夏は心の中で一緒にしないでほしいって思った。

 

「それにしてもいつ銃を取り出したんだい? ホルスターもなかったからISに入れていたんだねー」

(っ!? なぜそれを!)

 

すると束は俺の手からグロックを奪った後俺に銃口を向けた

 

「……っ!」

「何怯えてんだよ。銃で撃つ奴は撃たれる覚悟がある奴って教えられなかったのかい?」

「束さんやめてください!」

「いっくんなんで? こいつは束さんに銃を向けてきたんだよ?おそらくだけど私を捕まえてドイツを強くさせようとしてるかもよ?」

「………違う!俺はそんな考えなんてない! 俺にあるのは…………」

 

言いかけたその時だった

 

「おい束、うちの生徒に銃を向けるな。」

「あ!ちーちゃんだ!」

 

束はライディに銃を投げ返し、千冬に抱きつこうとした

 

「会いたかったよちーちゃぁん! 共に愛を語り合お」

「死ね」

「チェンジビートォル!!」

 

飛びかかった束を千冬は鮮やかな上段回し蹴りを叩き込み、隣の部屋に吹き飛ばしてふすまを閉めた。

 

「アストラス、篠ノ之束を見つけたとはいえ銃を無闇に出すな。めんどくさいことになる」

「あ、織斑先生。うさみみを引っこ抜いたらこんなんがでてきた原因は一夏言ってあげてください」

「ちょまておい!」

「何だ織斑が見つけたのか。だけど落ちてるものは無闇に拾おうとすな分かったか」

「はい………」

 

よし、これでお互い様だな⭐︎

 

「オルコットも何をしている。男子二人と一緒にさっさと海に行け」

「あぁはい分かりました。」

 

俺達は織斑先生に従いさっさと海に行ったけど篠ノ之束がぶち込まれたであろうふすまからエグい音が鳴り響いたのだった…………




ライディの顔の良さは一夏より上の下(女子曰く性格が怖いらしい)
あと主人公にしては大分危機管理能力高くね?
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