「あっぶねぇ………」
冷や汗ダラッダラだった俺は一夏とセシリアにすこし叱られていた。
「千冬姉がいなかったらお前大分やばいことになってたぞ」
「すいません……」
「ライディさんもいくら行方不明で指名手配されてる相手に銃口向けちゃったら危ないですわ」
「ごもっともです…………」
凹んでいたところ一夏は切り替えた
「まぁセシリアもここまでにしてさ、ところでセシリアはどうすんだ?」
「え、ええ。わたくしも海へ。そ、そこでですね」
コホンと咳払いをするセシリア。
「せ、背中はサンオイルが塗れませんから……一夏さんにお願いしたいのですけど……よろしくて?」
「ん? 友達に塗ってもらえばいいじゃないか」
相変わらず鈍感だなぁって思ったけどまぁやらせとくか。
サンオイルの塗り方を一応学習したけど一応教えとこ。
「まぁそれくらいならお易い御用だよ」
「ほ、本当ですね!? 後からやっぱりナシは認めませんわよ!?」
「わかった。じゃあ、また後でな」
「ええっ! また後で!」
セシリアはルンルン気分で別館に向かって走って行った。
「周りの女子に痛い目に遭わないことを祈るけどサンオイルの塗り方教えよか?」
「序盤無茶苦茶不穏なんだけど」
「ま、取り敢えず行くぞー」
「あっ!ちょライディ!」
男子の更衣室は別館の1番奥を使えとのお達しが来ているのだが……まぁ皆さんお察しの通り女子の更衣室の前を通らなきゃいけないわけですよこれが。
「わ〜ミカってば胸おっきい! また育ったんじゃない〜?」
「きゃあっ! も、揉まないでよぉっ!」
「ティナって水着だいたーん! すっごいよね〜」
「そう? アメリカじゃあ普通だと思うけど」
…………女子校すぎてこの会話聞いているとなんか恥ずかしくなる
俺と一夏はいつか大人になれるのだろうか
「……一夏、多分この会話を噛み締めるのは俺達だけらしい」
「なんか嫌だなぁ」
俺達は更衣室で水着に着替え…海へと向かった!!
「今11時でーす!夕食までは自由行動なので夕食までには旅館に帰ること!いいですねー!?」
一年一同「はーい!!!」
山田先生の声かけのもと女子達は海で真っ先に遊んだ
青い海!白い砂浜!そして輝く太陽!
そこに俺はサングラスを頭に掛けて立っていた
「あぁ……美しいたいよ…ってアッヂャアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!」
皆さんも彼のように太陽を直射日光で見ないようにしましょう
ったく……ひでぇ目にあった
「あ!アストラス君だ!!」
「ちょっと焼けててかっこいい……!」
「グラサンつけてるのは何?」
「視力防止かな」
やはり目立つのか俺は直ぐに捕捉された。と思ったら一組の人たちである。
「おー、アストラス君って結構鍛えてるんだねー」
「流石軍人で戦闘機のテストパイロット!」
何でそれを知ってるかって?休み時間の時戦闘機の雑誌見てたらえ?アストラス君ってミリオタ?って聞かれたけど、俺戦闘機のテストパイロットしてたから見て当然だろって言ったら驚かれた。
ドイツの皆んな。俺はやっていけてるぞ。
「うわっ、見事に割れてる。触っても、いい?」
「私も触る!」
「ちょ、おいおいお前ら触りすぎだ、くすぐったいくすぐったい」
何だ?時代はあれか。肌焼けドイツ人時代か
んなわけあるか
「後でビーチバレーやらない? あっちにコートあるんだって」
「ビーチバレーか……やったことないな」
「私達も初めてだから。気が向いたらでいいよ」
「検討しとくよ」
しばしの別れを告げて女子はコートに向かっていった。
いやぁ驚いた。
IS学園生がほぼ貸し切りということもあって、目の前には色取り取りの水着を来た多国籍女子がキャッキャウフフしていた。
モルが見たら「生きてて良かった!」と叫びそうだ。そして俺は殴られそうだ。
しかし、これは確かに目のやり場に困るな。なるべく見ないようにしよう、女子はそういう視線に敏感らしいし。
ISスーツと違って直接的な露出が多い、さっき迫られた時には結構ドキドキしてしまった。男の子だなぁ俺。
「(ライディ、ハナノシタノビテタ)」
「はぁ?!ん、んなわけねぇだろ!」
「(ホントウハミリョクテキナクセニ〜)」
「うっさい!」
グラサンつけてて正解だぜ。
とりあえず準備運動しとくか。男性IS操縦者が海で溺死したなんてお笑いにならないし。
………こういうときの運動はラジオ体操と柔軟でもしとく。
「うわっ、ライディ準備体操してんの?男子揃って真面目ねー」
「だから言ったろ? お前もちゃんとやっとけって」
「大丈夫よ、私の前世はきっと人魚だから」
「どっちかと言うと猫だろ」
後ろから声が、この声は一夏と鈴か。俺は調度腰回しの運動だったので、それを利用して後ろに振り返った。
「………なにしてんだお前ら」
「移動監視塔ごっこよ!」
「だ、そうだ」
一夏の上に肩車で乗っかってる鈴を見て腰を回した姿勢のまま固まってしまった。
一夏は特に代わり映えのない海水パンツ。
鈴はオレンジと白のスポーツタンキニビキニ、甲龍カラーではないらしい。
「一夏力持ちだな。女子一人を軽々と」
「全然問題ないぜ。鈴、軽いし」
「当然ね、無駄な肉をつけてる奴等とは訳が違うのよ!」
鈴が一夏の頭上で誇らしげに胸を張った。
その肉の付けどころが俺と鈴で認識が違う気がするのは気のせいということにして。
「(………ムネナシ)」
(やめとけ)
「あ、凰さんが一夏君に肩車してもらってるー」
「もしかして交代制かな?」
「なら、今のうち予約しとかなきゃ駄目だね!」
一夏+鈴は文字通り?監視塔として高い位置にいるせいか周りが感づき始めた。
このままでは一夏の首筋が代わる代わる女子の太股とフィッティングすることに。モテ男は役得だね。
「や、ヤバイ、鈴降りてくれ。誤解が広まってる」
「えー。しょうがないわねー」
仕方なしに一夏から飛び降りる鈴、そのまま砂に手をつけてから前方宙返りで直立した。
なんて身軽さ、これは10点満点。
「お〜〜」
「よしっ! 一夏泳ぐわよ!」
「お、おい! だから準備運動は」
「そんなの良いから早く行くわよ! それー!」
とまぁこんな感じで鈴の奴は走り去っていった。一夏はセシリアが予約済みだと言うのに
「一夏、忘れてないよな? セシリアのサンオイル。」
「やべぇ忘れかけてた」
「お前失礼だぞ」
「ううっ……」
サングラスかけてた俺は目線で圧を掛け、パラソル刺して手を振っているセシリアのところに向かわせた
「俺が教えた通りにやれよー」
「ありがとうライディ! 多分この恩は忘れん!」
……普通忘れないだろおい。
なら俺はラウラの言う事はあまり聞きたくないので一人でいようとする
「一夏のやつ……セシリアのところへ行ったのか……鈴に肩車までしてもらって……」
「うん?」
振り返ると篠ノ之がいた。
「なっ!篠ノ之!」
「あ、アストラス……!」
すると篠ノ之は体を隠しやがった。それもそのはず篠ノ之の水着は白ビキニと言う無茶苦茶着なさそうな奴だったからだ
「そ、その……し、篠ノ之も似合ってるぞ」
「本当か!? でも自信がないんだ………」
「一夏は今セシリアのところ行ってるし……呼んでこよか?」
「いやいい……自分でやる。 それにライディ、苗字呼びは正直やめて欲しい………あの人と同じだから」
………あぁそうか。篠ノ之は篠ノ之束のせいで情報保護プログラムで一夏や両親と離れ離れになっちゃってたなぁ
「よし分かった箒って呼ぶわ。」
「あぁ分かった。そうする」
まぁ一夏ラバーズ全員名前呼び達成したところだった。
「あ!アスちんにしののー! 何してんのー?」
声の方を振り向くと布仏さんがやってきた。
でも一夏は布仏さんのことをのほほんさんって呼んでんだよな、
「布仏! 何なんだそれは!!」
その光景に箒はドン引きしていた。
体全体を一部の露出のない黄色い着ぐるみで、頭の部分だけ出ている。頭には同じく黄色の狐の耳、というより顔を象った帽子をつけている。
「こんな灼熱空間でなんてもの着てんだのほほんさん!暑くないのか?熱中症になるぞ!?」
「大丈夫~、これは巷で流行ってる着ぐるみ型の水着なの~。こう見えて暑くないのだ~」
「え?!は!? みみ、水着!?
ほやほやしてるのほほんさんに鋭いツッコミが飛ぶ。
ただただ驚いた、このなりで水着って制作者頭大丈夫か?本当に暑くないのか?
普段からのほーんとしてるから暑くてフラフラしてるのかいつも通りなのかわからねぇ!!
「あ、アスちん。しののー借りるね。ビーチバレーしてくる」
「おぉそうか。箒もまたな。」
「あぁ。楽しんでくる」
さてさてまた一人になったところだけど………
「……………暇だ……………」
ひとりぼっちすぎて流石に悲しくなってきた。
「あ!ライディここにいたんだ!」
その声はシャルロット!良かった!!神は俺を見放さなかった!
「あれ?ラウラは?」
「あぁそれは………」
シャルロットが目線を逸らした先を見るとなんかラウラが隠れてた。ちょっと可愛いの何なん
「ら、ラウラ……?」
「み……みようとするな!」
「せっかくの海だよ?隠れたらダメだよ」
あーまどろっこしいな。てかラウラってノリノリだと思ったけど意外と繊細なんだ
(……ごめんクーゲル行ってくれ)
「(マカセナ)」
クーゲルが変形してラウラの背中に突撃するとシャルロットの影から出てきた。
「な!!」
「(ウワァァオ………!)」
その姿はあの時選んだ黒水着なのだが髪型が鈴とは違うタイプのツインテールとなっていた。
「わ……笑うといい。」
「か……か……可愛い………」
俺はグラサンで目線を隠したけどバレた。
シャルロットは可愛いって言われてよかったじゃんってラウラに言ってたけどラウラは何も言い返せなかった
しかしこの姿を見てたら耳が下がったうさぎさんみたいだな。黒うさぎ隊隊長なだけあるわ。
「じゃあ僕は一夏のところ行くけど二人はどうするの?」
「え、でも一夏はセシリアにもう取られちゃったぞ。」
「何だと!?」
するとラウラはひどく狼狽えた。そこまでして嫁こと一夏と遊びたかったのか
「でもまぁサンオイル塗らされただけだしもう終わってると思うよ?」
「そうか………シャルロット!サンオイルはあるか?」
「まぁうん。持ってきてるけど」
「なら直ちに持って来い! 今すぐ!」
「は、はい!!」
サンオイルと聞いた途端ラウラは軍人モードに入った。
シャルロットは軍人でもないのに即座に取りに行かされた
数分後……
「も、持ってきたよ。」
「ご苦労だシャルロット。 ライディ・アストラス中尉!」
「は、はっ!!」
何をするんだろうって心構えているとラウラは俺の前にサンオイルを突き出した
「わ、私にサンオイルを塗れ! 上官命令だ!異論は認めん!」
「えぇぇぇぇぇっ!?!?」
ラウラに手を引っ張られていった俺はいつのまにか用意されたパラソル……いや待てこれセシリアのだろ!
「ちょっと待て!セシリアのパラソルだろ? 許可とってんの?」
「安心しろ。すでにしてある。」
終わった。罰ゲームがこれとか地獄だろ。
「一応聞くがサンオイルの塗り方は熟知してるか?」
「えっ…まぁ一応」
「なら今すぐやれ。早く」
そんな急かすな。
実はラウラには思惑があった。 嫁の一夏の代わりにライディに夏っぽい事をすることでライディの代わりに一夏にさせると言う現実逃避である
「ではまずうつ伏せになって水着の紐を解いてください」
「な、何故だ!」
「紐で隠れてる部分だけ日焼けしちゃいますよ」
「そ、そうなのか?」
でもラウラの肌ってマジで白い、白すぎる。日焼け止めの必要あるのか?
「あ!アストラス君がボーデヴィッヒさんにサンオイル塗ろうとしてる!?」
「え、なにそれズルい!」
「数少ない男子を独り占め!?」
案の定野次馬が出現してしまった。これを口実に逃げることを考えたが流石に往生際が悪い。命令違反で何されるか分からない
「見せもんじゃねぇ!!とっとと散れぇ!!!」
「でもー……」
「さっさとしないと何かが襲うぞ!」
ブチっとクーゲルが分離していつものドローン形態かと思いきや下から水鉄砲式機関砲がビュービュー撃ちまくって野次馬を散らした。
あいつあんなことできたんだ
「………ライディのISって凄いな」
「まぁね。さ、塗り始めますよ」
一応事前補習しといたサンオイルのホームページ情報を復習した。
1、サンオイルを手に出します。
2、サンオイルを手で擦り付けて暖めます。
3、むらなく塗りましょう。
よし……行くぞ!!
俺は覚悟を決めてラウラの肌にサンオイルを塗った瞬間だった!
「ひぅん!!」
「おっ」
肌に触れた瞬間ラウラは変な声を上げたが俺はそれどころじゃなかった。
母親以外で触れた女子の柔肌。こんな感じなのかと思ったが何故か冷たさを感じる
「ど……どうした?早く続けろ」
「なぁ‥ラウラ。」
「うん?」
「本当に人か……?」
それを言った瞬間ラウラの目線が変わった。何か冷徹でありながらも不安がっていた
「それはどう言うつもりだ……!」
「あぁいやそう言う意味じゃなくて! 本当にラウラの肌がその……すべすべで………綺麗だったから」
「そ……そうか! なら良い」
俺は背中や二の腕を半分ヤケクソで半分冷静な状態で二の腕、足、と色々塗ってあげた
「………随分と手慣れているんだな」
「隊長をもてなすのも隊員の使命ですからね」
よし、これで終わりだと思っていた……………
「ちょっと待て。まだ塗り忘れているぞ」
「え?どこ?」
「尻だ。」
「え……お、お尻……ですか?」
「そうだ。」
はぁぁぁぁ!?まさかの尻も塗れとかおかしいんか!!シャルロットとかに頼めよ!
「………分かりました」
隊長命令だから一応は従う。本当に俺捕まらない?
数秒後………-
「…………後ろ全部塗り終わりました!」
「そうかご苦労」
マッジで緊張状態だった俺は緊張の糸が解けた
「なら前もお願いできるか」
「いい加減にしろぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!」
「ひっ!」
俺はもうハ◯ワレのなんとかなれー!状態でサンオイルを再装着
「わ、分かった!流石にわがまま言いすぎた!自分でやる!」
「覚悟してください……!!」
一応日本のラ◯ライブ!を予習してきてよかったぜ
必殺!!!
「いゃああああああああああああああああ!!!!!!!!」
ーー♢ーー
ラウラ待ちのシャルロットは早く一夏のところへ向かいたかったが一応不安で待っていた
「お待たせ」
「あ、二人とも終わったんだ! ってえ?」
ラウラが何故かライディの背中に隠れていた。
「ラウラ、表へ出ろ」
「は…はい……」
すると髪以外の全身がてかってかに光っており何故か恥ずかしがっていた
「ら、ライディ。ラウラに何したの……?」
「俺はラウラの命令で従っただけだ。そこだけは忘れないでほしい」
「ええっ………」
「シャルロット。」
「な、何?」
ラウラは暗かった顔のままシャルロットに話した
「…………私は普段一夏に対してこんなことしてるのか?」
「と言うと……?」
「私はわがままらしい。 ライディに背中を塗らせた後尻にもしてほしいと言ったらこの様だ」
「ええっ………」
「行くぞラウラ。」
「あぁ…シャルロットも一夏のとこへ行くか?」
「う、うん……」
無茶苦茶気まずい雰囲気のまま金銀黒茶の欧州トリオは一夏の元へ向かった………
ラウラ・ボーデヴィッヒの敗因
・異性隊員によるわがまま
ちなみにライディは東條希のわしわしMAXみたいな事をラウラの身体全身に施しました⭐︎