IS 復讐の弾丸   作:らんくらニキ

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第三十四話 堕ちる翼

 

翌日。俺達黒ウサギ隊とFOS試験小隊が本格的にFOSのテストに入った。

 

「………ISの特殊部隊なのになんでこんなことするんだ??」

「そりゃそうよ。今は別の部隊が派遣されてんのよ」

「でとつい最近ドイツでもISの強奪があったとか噂になっていますよ〜」

「こ、怖いです!」

 

あー議長が話してたな……俺も奪われないようにしないとな。

 

「ぐぁぁぁー!!!!!」

「な、なんだ!?」

 

集合3分前なのにモルの悲鳴が聞こえた。

 

「は、ハルフォーフ大尉………まさか!!」

「はぁ………」

「ど、どういうことだライディ!」

 

俺とラウラはお披露目用カーテンの裏側に入っていったが……

 

「ほらほらお前も喜べユーベル!! あっ!!久しぶりだなぁライディ!!」

「お、お久しぶりです。グライスナー主任……」

「は、はじめまして…………」

 

なんて事だモルのやつ気絶してやがる

あの巨体を久方ぶりに見たせいで俺は少し武者震いした。

ラウラに至っては怯えてるんだけど

 

「福音の暴走。お前が先導して止めてくれたんだろ? 俺もガドルディも誇らしいぞ!!」

「あ、ありがとうございます……」

「けどなぁ………」

 

あ、まずい。

すると次の瞬間俺の首に卍固めを仕掛けた

 

「黒の爆風のブースターユニットとレールガン損壊はちと荒すぎだぞごらぁ!!!!」

「ハ、ハナシテ……シヌ……!!」

(ライディヲハナセー!)

 

クーゲルが分離してグライスナー主任の上腕二頭筋につついたりするがハルフォーフ大尉が来たのでなんとかなった

 

元の場所は戻りヴェナユザ大尉から説明を受けようとしたが

 

「えー今回FOSのお披露目にあたってユーベル社からモニカ・ユーベル氏と、フォルクス社からヴィルセント・グライスナー氏に説明を頂く」

(モニカ姉さんかぁ…………)

 

モニカ・ユーベル

ユーベル社の副社長であり開発主任も務めてるエリート。

モルドレッドことモルの姉なのだが性格は真反対である。

同じ金髪だけどモニカの方が長い

 

 

「ユーベル社開発主任のモニカ・ユーベルって言います。 説明はバッチリ聞いて貰いますので」

「「「「「はい!!」」」」」

「ではグライスナー主任。 お願いします」

「おう!それではこれより! FOSのお披露目だぁーーー!!!!!」

 

カーテンが開いたと同時、FOSの姿があらわになる

最初戦闘機に足生えただけじゃねえかと思ったけど何より………

 

「ちょっと………大きいな……」

「ですよね…」

 

改めてFOSを見ると本当に自国を守ってくれるのかって思うぐらい奇抜なデザインをしており、脚部は第一世代の重装型に見えるが尾翼が生えていた。それでボディを見るとまんま戦闘機なのだが下からアームが生えている。

 

操縦席は普通機首かと思うけどまさかの戦闘機を上から見てど真ん中の所。絶対可変時体勢キツイだろって思う。

 

「FOS,正式名称はFlighted Operation Seeker(フライテッド•オペレーションシーカー)。陸上用の従来のEOSにISのPICを取り入れたものであり、主な動力源は水素エンジンであり、これにより静音飛行を可能とする」

 

水素エンジンとかそんな某OOでしか聞かないってそんなの。

でも偵察としては案外良いかもしれない

 

「武装は腕部搭載型小型マシンガン、そして両翼に備えられてあるミサイルポット。場面に応じて付け替え可能なのがこの武装の特徴だ。」

「ちょ、ちょっと待ってください! いくらドイツの守りとはいえ武装が貧弱すぎませんか!!」

「まぁアストラス中尉の言いたい事は大体わかる。けどこれは試験機だという事を忘れないようにな」

「はい………」

 

ネーナ達もこれがEOSと肩を並べられるのか?と皆が心の中で疑問まみれになっていたが、

 

「それじゃあ早速飛ばしてみます?ヴェナユザ大尉」

「あぁ。それでは飛行準備に取り掛かる! 整備班は直ちに行動!」

 

ヴェナユザ大尉の指揮の元、いざFOSの飛行テストが始まる。

 

 

 

俺はラウラかハルフォーフ大尉と一緒に見ようとしたけど久しぶりに再開したネーナ達に譲ったせいでひとりぼっちになっていた。

 

(……………飛行テストか………)

(ナンカイヤソウダネ)

(嫌というかなんというか………)

「ラーーイディっ!」

 

クーゲルと脳内で会話してると後ろからモルが肩を組んできた。こいついっつも後ろから来るなぁ

あとまーきのっみたいに言うな

 

「どうしたんだよそんな顔してー」

「あぁいや………別に」

 

あ(・)の(・)日(・)の(・)時も飛行テストだった。

俺が女尊男卑云々にガチで嫌いになったのを思い出して胃がキリキリしてきた

 

「二人とも相変わらず仲良しだなぁ」

「あ、ノイマン中尉!」

「整備長! FOSのチェックは済ませてあります!」

「そうか、ユーベルは仕事が早えな。」

 

ここにノイマン中尉も加わった為三人でシャロル達がFOSを装着すると変形して戦闘機モードに移行してるのを見届けた。

 

「あれ?ライディはボーデヴィッヒ少佐のところ行かないのか?」

「ネーナ達を察して後で行く。」

「おぉ………女心の『お』の字も知らなそうなのにね」

「おいこら」

「なぁ、お前達」

「「はい?」」

「こいつ(FOS)を見てどう思う?」

 

やっぱりノイマン中尉の口からFOSについて言及したか。

あの人EOSの時みたいにボロカス言うてたからな

 

「操縦席云々はEOSみたいですけど結構軽そうになりましたね」

 

ここで補足説明

Extended(エクステンデッド・)Operation Seeker《オペレーション・シーカー》、略してEOS。

ISの絶対数が少ないことから急遽第一世代ISのノウハウを応用して作られた外骨格構成機動装甲。

目的は重機作業、災害救助から軍事活動まで幅広く活躍、する予定の代物だ。

 

予定というのも、このEOS。ISと違って半重力システムPICを搭載していないため酷く鈍重。

稼働時間も一つ30㎏もするバッテリーで僅か十数分しか動けない。

例えEOSが千機いたとしてもIS一機に勝つことは出来ない。というのが世間の見解だった。

 

ドイツ空軍にEOSがあるのは先行導入らしい

 

「最初EOSにフライトユニットを付けて陸空両用にしようと言う案があったんだ。でも重量関係や量産コスト問題が解決できないのと、ドイツ国防用のEOSにフライトユニットを付けてテストでダメにしたら勿体無いから没になったんだ」

 

あーあれか。某SEEDに出てきたM◯アストレイシュライク装備型みたいなものだと思ったらいいのか

 

「そこでEOSに入れなかったISの半重力システムPICことPassive Inertial Canceller(パッシブ・イナーシル・キャンセラー)を搭載して可変機能を搭載したのがこのFOSと言うわけだ。」

「ISの代わりになると思いますか?」

「なるな………………って思いたいけど何故今になって開発が始まったのか分かんないんだよな」

「真実はドイツ政府のみぞ知ると言うわけっすね」

 

そして飛行開始直前になって俺達はラウラのところへ行って見届けることにした。

 

その場にグライスナー主任が投影ディスプレイで視察。モニカは飛行スピードの計測を始めてる

同時にシャロル達もパイロットスーツへ着替えてヴェナユザ大尉の指示通りFOSに乗り込む

 

(こう言う光景は久しぶりだな…………)

 

俺もISが起動できなかったらテストパイロットの仕事を続けられたのかなと旨を馳せていると、機付整備員(マーシャラー)が誘導し、飛行形態のFOSのスラスターが吹いた

 

『飛行開始!!』

 

滑走路をある程度走ると、FOSが地面から離れて飛翔した。

 

『離陸成功です!!』

 

オペレーターがそう言うとノイマン中尉と整備員達、グライスナー主任までもが喜んでいた

 

「す、凄い………!!」

「まんま戦闘機なのに変形方法が思いつかないです〜…!!」

「私達も乗れるのかな……」

「………多分吐く……」

 

ネーナ達も三者三様の反応を示しておりラウラはまだ難色を示していた

 

「どうよライディ!!FOSの実力は!!」

「いやべつにお前が作った訳じゃねぇだろ」

「ううん。 ユーベル社もFOS関連に一枚挟んでるからモルドレッドの方が正しいわ」

 

モニカさんの補足説明を受けてドヤ顔をするモルをスルーして俺はFOSに釘付けだった

 

『旋回開始!』

 

するとFOSは旋回行動に移るがまた驚かされた。

カーブへの移行時間が従来の戦闘機より早い!

 

シュミレーションで一回短時間旋回をやったがいくらなんでも流石に酔った経験がある。

 

「大尉、これマジでFOSがEOSより先に世界に広まるんじゃないですか?!」

「いやまだ人形形態を見てないとはいえいくらなんでも高性能すぎる。EOSの弱点を克服してる…!」

 

流石にハルフォーフ大尉も困惑してたか。

でもさっきから黙ってる奴がいるなぁ………

 

「らう…────ボーデヴィッヒ少佐?」

「うん……あぁライディか。どうした?」

「さっきから静かですけど大丈夫ですか? 少佐もFOSについて何か考えてるのですか……?」

「あぁ別に考えていただけだ。それに今は私語で良いぞ?」

 

え、良いんだ

 

「じゃあ一体何考えていたんだ?」

 

流石に私語は不味かったかと思ったけどラウラは大尉からライディとは上司部下の関係ではなく友達らしいって説明されているからかお咎めなしだった。

 

「そうだな…………ライディについて考えていた」

「え、俺??」

「あぁ、お前が私に突っかかっていた頃はお前は戦闘機のテストパイロットだったな」

「うん」

「こう言う戦闘機の飛行テストもしていたのか?」

「まぁな」

「………………今まで私はテストパイロットの気持ちが分からなかった…………けど、今ならわかる気がするんだ」

 

いつも非常識な発言したりするラウラだけど今回は何故か真剣だった

 

「ライディの父上も……お前も……FOSを動かしたかったのか…?」

「ラウラ…………昔の俺だったらそうかもしれないな。 でも今でもテストパイロットの誇りは失ってないからな」

「そうか………」

 

張り詰めていたラウラの雰囲気が解け、FOSも可変段階に移る

 

「可変開始!!」

「「「「了解!!!」」」」

「りょ、了解!」

 

しかしジャックだけ緊張しているからかあまり自信が無さそうだった

 

「皆んな!緊張してると思うけどマニュアル通りにするわよ!」

「はい!」

「ラジャーー」

 

エリーシャとバッキーはあまり緊張してなさそうだった

 

「ジャック!」

「は、はい!!」

「緊張は命取り。 自分を信じろ」

「分かりました!」

 

リオンがちゃんとジャックのフォローしながら可変準備に移行する

 

FOSの人形形態への変形シークエンスはまず後翼含めたスラスターエンジンが両足となり、腰部辺りから畳まれていた両腕が現れ変形完了した

 

『変形成功!!』

 

やっぱりこれア◯ルホールじゃねぇかこれ!!

いやでもマク◯スかもしれない

 

「なぁライディ。」

「どした?」

「今になってFOSが出来たんだろうな……もし俺の右足と右目が無事だったらいつかお前と空を飛べただろうな………」

 

ISと違い男女誰でも動かせるEOS、その発展した兵器FOSを見てモルはなんだが悲しそうな顔をしていた

 

だが空にいる5人はFOSの変形が終わってひと段落していた

 

「流石ジャック。」

「おーージャックやるじゃん」

「上手くできたよバッキー!」

「ふふっ、やれば出来るのよ」

「よく頑張ったな!」

 

しかし次の瞬間リオンのFOSのレーダーが何かを捉える

 

『警告! 未確認の飛翔物体を確認 IS反応あり』

「何ですって!?」

「全機散開! 堕とされるな!!!」

 

リオンの素早い指示のお陰で皆が散開した。

その異様な光景に地上にいる皆がすでに分かっていた

 

「なんだ!?」

「エイバム中尉達どうしたのよ……!」

「………みんな見て!」

 

ファルケが真っ先に気が付き指した方向を見ると赤いオーラが飛行機雲みたいな感じで一直線に残っていた

 

「クラリッサ、ライディ!」

「間違いありません隊長……!」

「航空基地上空にIS!?」

 

俺はヴェナユザ大尉に即座に報告したが次の瞬間、ISはジャックの乗るFOSに一直線に向かって行きそのまま左翼を切断した!!

 

「ぐぁっ!???!?」

「………え?」

 

そしてISはそのままジャックのFOSの機首に当たるところに斬撃を加えた。

 

「う、うわあああああああああああああああ!!!!!!」

「ジャック!!!!!!!!!」

 

一瞬の出来事だった。

左翼が切断されてバランスが取れないジャックはパニックになりながら地面に向かっていく

 

「ダメだよエリーシャ!!」

「なんで!!!止めないでバッキー!! ジャックが!ジャックが死んじゃうのよ!!!!!!!!」

「このスピードでFOSに追いつけるわけない!! それにFOSの身体構造的にジャックなんて掴めるわけない!!!」

「二人とも落ち着いて!」

 

シャロルがエリーシャとバッキーを落ち着かせてる間、ISはいつの間にか消えていた

 

「待ってろジャック!!今行くからな!」

 

だけどリオンは即座にジャックの元へ可変して向かって行った

 

 

ーー♢ーー

 

 

場所は変わって地上

 

「ルドルフォン少尉のFOSが!!」

「墜落しちゃうよ!!」

「お前ら落ち着け!俺たち整備員は緊急時に備えるぞ!」

「俺も手伝うぞ!」

「私達黒ウサギ隊(シュヴァルツェ・ハーゼ)はISを追う!行くぞクラリッサ!」

「はっ!」

 

ノイマン中尉達とグライスナー主任が動き、ラウラとハルフォーフ大尉がISを追うという

 

「アストラス中尉!」

「はっ!」

「ルドルフォン少尉を頼んだぞ……!」

「了解!!」

「お前達はEOSに乗って待機!」

「「「「了解!!」」」」

 

俺とネーナ達は別れたが、いまだに動かないモルが横目に入った

 

「………おいユーベル技術官!! 早くお前も…………?」

「はぁ………はぁ………はぁ………う、ぐぁぁ………!!」

 

するとモルはいきなり心臓を抑え出してうずくまったと思ったらその場に倒れた。

まずいPTSDだ!!

 

「どうした中尉!」

「…っ主任! モルのこと任せますか!?」

「何があったんだ!?」

「モルの奴PTSDで過呼吸起こしてる!」

「……分かった!!」

 

モルの事を知っていたグライスナー主任は即座に理解してモルを担いで行った

 

(こうしちゃいられない………なら!!)

 

俺は滑走路に向かって走り、待機形態であるネックレスのクーゲルをタップするとクーゲルはドローンに変形

 

「行くぞクーゲル!」

「(アァ!!!)」

 

クーゲルを展開した俺は瞬時加速プラスゲバルト・エクスプロズィオンで飛び立ったのだった

 

 

ーー♢ーー

 

 

(落ちる落ちる嫌だ嫌だ死にたくない死にたくない死にたくない!!)

(頼む……!間に合ってくれ……!!!)

 

ジャックはパニックを起こし、リオンは墜落寸前のFOSを追いかけていた

するとリオンから通信が俺と繋がる

 

『リオン!!』

「ライディ!?」

『俺がジャックを助ける!お前は離脱しろ!』

「…………分かった、死なせたら承知しないぞ!」

『あぁ!!』

 

リオンが離脱すると俺はジャックのFOSに取り付いた。

しかし機首と左翼が切断及び破壊されたせいでぐあんぐあん揺れるがソードアンカーで固定した。

 

『ジャック!!聞こえるか!!』

「あ、アストラス中尉……!!! 俺まだ死にたくない……!!!」

 

死にたくないなんて言うなよ……………俺の父さんも同じだったかもしれないってのに………!!!!

 

(ライディ!ライディ!!)

(クーゲル!?)

(イマハジャックヲタスケル!ソウジャナイノ!?)

(…………すまねぇ、ありがとうな)

 

俺は即座に切り替えて昨日貰ったFOSのパンフレットを思い出した。

確か何処かに強制コックピット脱出ブロックがあると

 

(これか!!)

 

ハッチをプラズマ手刀で切除すると赤色のボタンが現れた

 

『ジャック!!脱出ボタン押すからシートベルト外せ!!』

「りよ、了解!!……(嫌だ俺死ぬのか!???でも………)」

 

外し終えた途端俺はボタンを叩き押したと同時にジャックがコックピットから発射される

 

「うわあああああああああ……………ってあ……」

 

パラシュートを開いたらしいが問題はFOSだ。このままだと施設の一部が壊される

 

「(仕方がない………!!)大尉!FOSの破壊許可お願いできますか?!このままだと施設が!」

『………やむを得ないな………破壊しろ!』

「了解!」

 

俺は即座にオルトロスを呼び出し、FOSに照準を合わせる

 

「堕ちろッ!!!!!」

 

狼の頭を模した高出力エネルギー弾をFOS目掛けて射撃すると、見事に着弾してFOSは木っ端微塵に爆散した

 

「…………………ごめんなFOS……………」

 

空を飛ぶ為に作られた兵器が何者かによって堕とされ、挙げ句の果てには爆散…………父さんに顔向けできない………

 

「……………こちらアストラス中尉。 FOSの破壊、成功しました」

『ご苦労、今ボーデヴィッヒ少佐とハルフォーフ大尉も帰投した。速やかに戻れ』

「……………了解」

 

 

ーー♢ーー

 

 

 

ホルツドルフ航空基地・医務室にて………

 

「……………あれ………ここは?」

「目が覚めた?」

「うわぁ!?!?」

 

ジャックが目を開けるとバッキーが間近にいた。

 

「ジャック!!!」

「無事だったのね!!」

「え、てかなんで俺こんな所にいるんだ??」

 

パラシュートを展開したのは覚えてるらしいがジャックはどこまで覚えていたのか忘れていた

 

「ジャック、貴方はパラシュートを開いた瞬間に安心したせいで脱力してたのよ」

「えぇ……」

「相変わらず怖がりだね」

「ごめん……」

 

バッキーに言われて凹んでいたジャックだが、ドアが開いてライディが現れた

 

「ジャック!無事か?」

「あ、アストラス中尉……!!」

「良かった……本当に良かった!!」

 

過度な安堵にジャックは困惑したが、ラウラとクラリッサが入ってくる

 

「大丈夫か!ルドルフォン少尉!」

「少佐、大尉! 一応無事であります!」

「そうか…………アストラス中尉。」

「はい……」

「墜落後の二次被害の為にFOSを壊したのは本当か?」

「はい。 ヴェナユザ大尉から許可を得て破壊行動に移しました。 怪我人ゼロです。」

「…………してんだ………」

「ジャック?」

「何してんだよ!!!!!!!!」

 

すると次の瞬間ジャックはライディの胸ぐらを掴んだ。

 

「何勝手に破壊したんですか!!もっと他のやり方があった筈です!!」

「ちょっと!アストラス中尉はジャックのせいにしない為に…」

「うるさいバッキー!! FOSを壊されたら……俺は……俺は一体どうしたらいいんだよ…………!!」

 

ジャックの言う通りだった。新型兵器のテストパイロットに選ばれたというのに肝心のFOSが破壊されたとなるとこう言うのも無理できない

 

「………あぁ?ここは………」

「モル!!」

 

そんな中、突如モルが目を覚ました。

 

「大丈夫か??お前また………」

「………あぁ。分かってるさ」

 

モルはこの状況を即座に理解し、俺とジャック以外の5人に指示を出す

 

「エイバム中尉、アルスベルク少尉、ブリッツ少尉、ボーデヴィッヒ少佐、ハルフォーフ大尉。ジャックとライディと俺だけにしてくれませんか」

「………分った。」

 

5人は医務室から出ていったので残ったのは俺とジャック、そしてモルだった。

 

「ジャック……FOSの件、残念だったな」

「…………」

「けど壊されたからって言ってそんなに落ち込むなよ」

「………貴方に何が分かるんですか!所詮ISの整備員の癖に!」

「ジャック………口の聞き方があるだろうが!!!」

 

ジャックの顔を引っ叩こうとしたその時クーゲルが分離してドローン形態となり、俺の掌に衝突する

 

「…………ってぇ………!!」

「(ライディソレハサスガニダメダッテ!)」

「でも!」

「すごい………アストラス中尉のISって動くんですね……」

「………こいつが特別なだけだ。 それに…………悪かった。」

「ジャックの言う通りだライディ。」

 

モルが自分の事を普通に認めた。

 

「でもな、もし俺が元テ(・)ス(・)ト(・)パ(・)イ(・)ロ(・)ッ(・)ト(・)だ(・)っ(・)た(・)って言ったらどうだ?」

「…………え?」

 




次回予告!!

ライディの幼馴染であり同じ戦闘機のテストパイロットだったモルことモルドレッド・ユーベル。
だが右足切断に右目の視力低下で現在は戦闘機の整備員からISの整備員となった。
果たして過去に何があったのか

次回にご期待ください!!
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