第七話 IS学園へようこそ
ついに……遂にIS学園に来てしまったぞ!!
女子しか居ないこの楽園ってモルが説明してたが俺がそこに行くって言うとチョークスリーパー仕掛けられたな。俺はの◯かちゃんの妹じゃねぇぞ
で,俺は今教員用更衣室にいる。
持ってきたバックから事前に送られてきたIS学園の制服に袖を通した。
IS学園の制服は白を基本としており赤いラインが所々に施されており意外とシンプルな作りをしている。そしてこの制服の良い所は事前に申請すれば改造が可能という点だ。それ故にIS学園に通う生徒の大半は自分で改造案を企業に提出しその制服を来て通うようだ。
かくして俺は改造案をあらかじめ出しといたのだ
「ハルフォーフ大尉やモルに言われちまったからな。楽しむ時はしっかりとな!」
まず初めにネクタイを着けるようにした。黒ウサギ隊の時もそうだった為義務感でつけたけどクーゲルと重なって首元大渋滞してた
それとモルに無理やりぶち込まれた案が右上腕部に取り外し可能で水色と白にブラックバードが印刷された腕章をつけやがった。
まぁ白の方が面積が大きい為違和感はないと思う。
そして着替え終わって更衣室から出ると山田真耶と織斑千冬がそこにいた。
「サイズとか大丈夫だったでしょうか?」
「ええ大丈夫です」
「それは良かったです!」
「さて書類に不備は見つからなかった。これからクラスに行くことになる。そして私と山田先生がこれからお前の担任になる。くれぐれも私のことを教官などと言ってくれるなよ」
「はい!了解です。」
この人クソ怖いんだけど
そう言い俺に一瞥した織斑先生だったが、山田先生を皮切りに部屋から出て行った。
「ねぇ聞いた? 今日転入生が来るんだって!」
「あぁこの間ニュースでやってたドイツの?」
「あ〜あれね。えっと名前なんて言ったけ」
「ライディ・アストラスだよ。確かお父さんが日本オリンピックの際にスタジアム上空でアクロバット飛行してくれた
「でもあれ以降見なくなったのは何でかな……」
空の鮮血事件で全滅したフリューゲル・デア・フライハイト。
あれ以降存在が秘匿され表面上だけ存在している
その話題は置いといてと、IS学園1年1組では女子達が大騒ぎしていた。それもそのはず今日来る転入生は世界で2人目の男性操縦者なのだから。
「ボーデウィッヒさんは何か知らない?」
「あぁ。あいつは何故かISを恨んでいてな。そこから何度も喧嘩するようになったな」
「因みにどうだったの?」
「五分五分だな。」
根に持ってると聞いて怖そうなイメージが浮かび上がる一組の女子達だけど会見を見た女子はイケメンで間違いないと聞き期待を膨らませる
「ラウラの部隊の人間なのか」
「なんで1組ばっかり転入生増えるのかしら」
IS業界初の男性操縦者である織斑一夏がラウラの答えに対して反応するとその横にいた肩を出した改造制服を来たツインテ少女が不貞腐れていた。
彼女の名は
「やっぱり一夏がいるからじゃないかな?」
「やはりそうではないかと」
そう答えるのはフランス代表候補生のシャルロット・デュノアとイギリス代表候補生のセシリア・オルコットだった。
織斑一夏の周りは各代表候補生で固められていた。
「はぁ私も1組が良かったなぁ」
「ほう、なら今からでもクラス替えでもするか?」
「ヒッ!」
後ろから鈴がこの世で最も恐れている数少ない人物の声が聞こえて鈴の体が震えた。
「お、織斑……先生」
「どうした凰? 私の生徒になりたいんだろ?」
「い、いえ私2組でも充分ですので……アハハ!」
「ならさっさと自分のクラスに戻ったらどうだ? もうとっくに予鈴は鳴り終わってるぞ」
「は、はいぃぃぃぃ!!」
鈴は逃げるように1組を後にして行った。その姿はまるでうさぎさん。
外にいる俺に気づかずに二組へ戻ったのを見てちょっと悲しかった。
「ふぅお前たちも」
そう千冬が言いながら席の方に目をやると先程まで騒いでいた生徒たちが全員席に着席していた。
「よろしい。では山田先生お願いします」
「あっはい」
千冬は横にズレると教壇に上がったのは山田先生。
「えー皆さんもう薄々気づいていると思いますが今日はこのクラスに転入生が来ます!」
「ヤッタァァァァァァァァァァ!!!」
「我世の春が来た!!!」
「おいあんまワクワクさせんなよ!!」
ドアの前で待機してるんだけどドイツへ帰ろうかと考え始めた。
「静かにしろ小娘共!!」
すると織斑先生が一括すると皆が黙り始めた
なんだ?IS学園は軍隊でもあったのか? んな訳あるか!
「よし。山田先生続きを」
「は、はい。それでは入ってきてくださーい」
え?この雰囲気で教室に入れと?本気で言ってるのかよ
まぁここで躊躇っても仕方がない。俺がドアを開けて教室に入ると一気に女子達の目線が俺に一気に集まってくる
そして俺は集中される視線の中教壇にいる山田先生の横に立った。
「ではアストラス君お願いします」
よし……学園に行く際にどんだけ練習したと思ってんだ
「皆さん初めまして、ドイツから着任しました。ライディ・アストラスです。年齢は16歳で誕生日は九月九日。階級は中尉でラウラ・ボーデヴィッヒ少佐と同じ
趣味はプラモデル作成とゲームです。
日本に不慣れですが教えてくださるとありがたいです。どうかよろしくお願いします!」
俺にしてはよく頑張った方だと思う。すると警戒していた皆の表情が軽くなり拍手を受けた。
しかし拍手しながらもラウラ・ボーデウィッヒだけは俺に凍てつく視線を向けていた。
「ではアストラス君の席を案内しますね」
「はい。」
ってマジか、一番端っこで遠いじゃねぇか。このままじゃボーデウィッヒに話しかけられねぇ
「それではホームルームを終わる。次の授業の準備をするように」
しかし窓際族最初の洗礼を受けることになる。
そう、クラスメイトが雪崩れ込んで来たのだ
「アストラスくーん!!」
「質問させてぇぇー!!」
但し俺は女子達に待ったをかける
「落ち着いてくれみんな、まずは同郷のボーデウィッヒと話がしたい」
「えーーー?もしかしてラウラ狙い?」
「ボーデウィッヒさんってもう……」
「ちょっと失礼」
俺はボーデウィッヒの前に近づいた。あの時と変わらない身長でありながらもドイツの冷水と言われる彼女の視線は凍てついていながらも少し恐怖を感じる
「………よぉ」
「何だ?」
「あの時以来だな少佐殿」
「ふん。クラリッサの前ではその態度なのか?中尉殿」
「大尉以前にあんたの態度が気に入らないんだよ。そんな凍った目線だとあんたの可愛い顔が台無しだな」
しかし次の瞬間ボーデウィッヒが俺の口を塞いできた
「そ、そんな可愛いだなんて言うな……//それを言って良いのは嫁だけだ!」
「えっ……はぁ!?」
おいおい嘘だろ!?東洋の島国で嫁ができたのか!?マジで!?
俺は訳を聞こうとしたが織斑先生がやって来た為断ち切られた
「それでは授業を始める」
後で織斑一夏にも挨拶しておかないとな
そして授業と授業の間の10分休憩の時にでも挨拶しようかと思って席を立ったその時1組の扉から学年問わず各クラスの女子がなだれ込んできて質問攻めの嵐で休憩時間終了……
結局放課後にも女子達の猛攻は止まらず見かねた織斑先生によって何を逃れた俺は織斑先生から手渡されたメモに書いてあった学生寮の部屋番号に向かった。
「えーと1025号室……ここか」
俺はメモに書いてある番号と部屋番号を見比べてからドアをノックした。
コンコン
「開いてるぞ」
中から返事があると俺は部屋の扉を開けて中に入って奥に向かう。
正直ある程度覚悟していた。というのも織斑と同居になると思いたいのだが女子が同居人だと同棲するということになる
それだけは嫌だと一途な願いは……
「よっ!」
「……………ああああよかったあああ!!」
届いた!神は俺を見離さなかったんだ!
「お、おいどうした?」
「いや、同居人が織斑で安心した。」
「あー分かるぞその気持ち。早く入った方がいいぞ」
「何でだ?」
「目立つから」
織斑にそう言われたのでチラッと横目で見ると何時からなのか、ドアを開けてヒョコっと顔を覗かせる女子がズラズラと、なぜ見てるんだ
「織斑くんのとこにアストラスくんが」
「これは妄想が捗りますな」
「夏コミはこれで行くか」
「腐腐腐」
「腐腐腐」
「………………」
俺はゾッとしたので即座にドアを閉めた。
「はぁ……はぁ……」
「………な?」
「あぁ。どうやらIS学園は魔境らしいな………」
その言葉が隣の女子達に聞こえてない事を願った。
「あぁそうだ。自己紹介遅れるがライディ・アストラスだ。よろしくな織斑」
「俺は織斑一夏そんな固くするなよ。俺もライディって呼ぶからお前も名前で良いぞ」
あれ?こいつすっっごいフランクだぞ?あの織斑教官の弟だからある程度警戒していたのにだが馴染めそうだ
「よろしくな一夏。ところで一夏のベッドはどっちだ?」
「俺は前の方を使ってるぞ」
「じゃあ奥の方使わせてもらうな」
俺は先に届いていた荷物を持ち奥にある窓際のベットに向かって歩き荷解きを初めた。
まずは私服を出し近くのクローゼットに掛ける。次に部屋着を取り出してベットの上に放る。そしてバック類を部屋の隅に置き着替え始めた。
俺の部屋着は黒に水色のラインが入ったジャージだがちょっと暑いんで袖を捲る
「……なぁライディ、お前結構悪い噂出てるけど本当なのか?」
「何だ?」
「ISを恨んでいるとか、ラウラと喧嘩したことあるって」
「一夏、俺の話聞きたいのか」
「あぁ。」
「…………かつて俺の父さんは
「あぁ知ってる。それがどうしたんだ?」
「テロリストが乗るISに父さんごとフリューゲル・デア・フライハイトは全滅した。」
「それって……」
「あぁ。俺の父さんはISに殺された。」
すると一夏は絶句し俺の方を見た。同年代なのにこんな闇抱えてたらドン引き案件だ
「それ以降俺はISには触れなかった。女性だけが乗れるパワードスーツに興味が持てなかった。」
「つまり……お前は俺と同じ偶然ISを動かせるからそれの復讐に…」
「あぁ、でもドイツで此処に向かう際に釘刺されてさ,俺はまずは強くなる」
「良かったぁー……俺の同居人が復讐者だったらガチ目に引いてたぞ」
「あぁすまないな。」
「気にするなよ。」
何とか場の雰囲気を壊さずに済んだのだが,俺は一夏に質問した
「なぁ一夏?」
「ん? どうした?」
「今日隊長……ボーデヴィッヒっていつもあんな感じなのか?めっちゃ機嫌が悪い気がして」
「そうなのか?いつもと変わらないと思うけどな?」
あれデフォルトなの??だとしたらおっかねぇ……
「え、でもIS学園に来てから何か変わった事ないか?」
「というと?」
「なんか可愛いって言って良いのは私の嫁だけだ!とか」
すると一夏に大量の冷や汗が出始め頭を抱え始めた
「と、取り敢えず学食行くか」
「おいちょとまて質問には答えろよ」
「お、おおお前もお腹空いてる筈だぞ?な??」
しかし身体は正直だ。女子達の質問責めで死にかけた俺はお腹が空いていた
「………行くわ。けどこの質問忘れないからな!」
「はいはいっと」
俺と一夏は部屋から出て行こうとした
「そう言えばIS学園の学食って評判いいらしいな」
「ああ、此処の学食は一味違うぜ?」
「お前が作った訳じゃないだろうに」
笑いながら部屋を出ていくとばったりと女子に出くわした。
その正体は篠ノ之箒、ISを作った篠ノ之束の妹である。
姉について聞きたいところだが流石にこいつも人生を狂わされてそうだから聞くのをやめといた。(名推理)
「うおっ一夏!? と、アストラス…か」
「よう箒、お前も学食か?」
「ま、まあな」
「良かったら一緒に行こうぜ、ライディも良いだろ?」
「俺は構わないけど」
「そうか、そこまで言うなら一緒に行ってやろうじゃないか」
一夏の顔をチラチラと見る篠ノ之の頬が赤くなった。そんなに嬉しいのだろうか?
「よし、なら三人で行く……ってうん?」
「どうした?」
「あぁ悪い、電話来たから先行ってて」
「そうか?行くぞ箒」
「あぁ……//」
なんだこいつって思いながらも俺は一夏達を見送ったのち俺は電話に出た。
相手はまさかのモル。
「もしもしどうした?」
『よ、男性操縦者さん。登校初日はどうだー?』
「モテ期が来たぞ」
『はぁ!?マジかよ!
「だけどなんかBL気質の奴がいて結構やばい」
『えーいいなぁ』
「いいなぁ……? それで俺に何の用よ」
『いや、うまくやっていけてるか心配で秘匿回線を使ってお前のスマホに繋げてる』
「見つからないといいな。じゃ、俺は一夏と飯食ってくるから」
『おう! 自慢話聞かせろよ?』
それを最後に電話を切ったのだった
ーー♢ーー
IS学園の食堂のメニューは豊富の一言である。定番メニューは鉄板どころを抑えられ、女子高故にヘルシーメニュー等も充実。そして、この世界に一つしかないという特殊柄、世界各国から多彩な女子が集まるここの週代わりのワールドメニューの気合いの入れっぷりはもはや異常。
「広い……広すぎる!」
ここまで広いと迷ってしまうが、入り口付近で一夏と篠ノ之が待っていた
「二人とも待ってくれたのか」
「入学したてのアストラスの配慮が足りないからな」
「仕方ないだろ?ライディが電話してたからさ」
………篠ノ之って意外としっかりしてんだな。
「いやぁありがとな二人とも」
「よし、もう発券機に並ぶか」
「だな。」
「あぁ。」
一夏はさば煮込み定食、篠ノ之は焼き鮭定食を頼み,俺はブラットカルトフェルン(焼いたじゃがいも)を頼んだ。
「みてみて!織斑くんとアストラスくんだよ!」
「雰囲気全然違う……!」
「これはいい素材になりますなぁ」
「……なぁIS学園には腐女子しかいねぇのか?」
「そうか?男子が俺たちしかいないもんな」
そんなこんなでカウンターに着くと食堂のおばちゃんが注文した料理を持ってきてくれた。
「あいよしっかり食べな」
「ありがとうおばちゃん」
「おー美味そうだ」
俺たちは料理のトレイを持って開いてる奥の席に座った。
「日本ではいただきますをするのが常識だ。」
「んなもん分かってるよ。教えてくれてありがとな」
「よし、それじゃ」
「「いただきます!」」
「いただきます。」
IS学園の洗礼を真っ先に受けることになる
「美味い……美味すぎる…!ドイツの料理が日本でも食べれるのか!」
「他にも中華やイタリアンなんかもあるぞ」
「ほぉそれは退屈せずに済みそうだな」
「てかその料理美味そうだな。なんて名前の料理なんだ?」
「ブラットカルト、ドイツ語だとブラート・カルトッフェルンって言ってな、ベーコンやソーセージ、玉ねぎと一緒にカリカリに炒めた伝統的なジャーマンポテトの事だ」
「一口もらってもいいか?」
「いいぞ」
「お!美味いなこれ!箒もどうだ?」
「篠ノ之もどうだ?」
「ならいただくとしよう………なかなかだな」
「逆に貰ってもいいか。」
「いいぞ」
「あぁ。」
「おぉ、美味いなこれ!!」
ドイツの料理をお裾分けして料理の感想を言い合いながら黙々と食べているとここに近づく集団が見えた。
「一夏!」
「ん? おぉみんな」
「箒さん先駆けは良くなくてよ?」
「べ、別に先駆けはしてない!」
「でも一緒に食べてもいいよね?」
「僕たちも同席していい?」
「おう構わないぜ良いだろライディ?」
「ああ良いぞ。」
やって来たのは同じクラスメイトのセシリア・オルコットとシャルロット・デュノア、そして……ボーデウィッヒ隊長…それに二組の凰鈴音がやって来た。うわ隊長来てるのか…
「ライディって諸事情があってあまり知らないらしいんだ」
「あぁそうだな。何となく代表候補生の事は情報としてならあるが改めて紹介してくれるとありがたい」
「ではわたくしからですわね」
セシリア・オルコット。イギリスの代表候補生でイギリスの名門オルコット家の現当主。使用しているISはブルー・ティアーズ。イギリスの第3世代ISで新技術であるBT兵器を試験的に搭載しており学園にはその実働データを取るために来ているという。
「あぁー俺の幼馴染がファンでモデル雑誌持ってるんだってさ」
「本当ですの!? わたくしの美貌がドイツにしれわた」
「次は私の番ね!」
可哀想なオルコットさんである
次に凰鈴音。中国代表候補生で一夏とは小学校5年から中学2年までの幼なじみなのだそうだ。一夏が言うにはセカンド幼なじみ。
幼馴染に順番とかあるのはさておき
元々は中国の軍部にいてIS学園に一夏が来たことによって軍部を半ば脅して入学してきたらしい。使用しているISは
「次は僕の番だね」
シャルロット・デュノア。フランス代表候補生で一夏の前の同居人との事でフランスにあるIS産業第3位の企業デュノア社の娘。
使用しているISはラファール・リヴァイブ・カスタムⅡ。フランスの第2世代ISであり普通のラファールとは違い拡張領域を大幅に増やしたカスタム機で色んな武装を入れ替えて戦う『
「私は必要ないと思うが一夏の頼みとあらば」
ラウラ・ボーデヴィッヒ。ドイツ代表候補生にして俺が現在所属している黒ウサギ隊の隊長。階級は少佐。
一夏曰く初対面で平手打ちを喰らったらしい。何してんだか
使用しているISはシュヴァルツェア・レーゲン。ドイツの第3世代ISで最新鋭の装備としてAIC(アクティブ・イナーシャル・キャンセラー)を装備しており対象物の空間に慣性を停止させる領域を展開させることで身動きを封じることが出来る。
「最後は私だな」
篠ノ之箒。彼女は代表候補生ではないが、あのISの生みの親である天才篠ノ之束の妹で一夏のファースト幼なじみ。なんでも剣道が強く全国大会で優勝する腕前だとか。
「自己紹介してくれてありがとうございます。改めまして俺はライディ・アストラスです。」
俺はみんなに対して深々とお辞儀をした。
そして思ったんだがもしかして俺はお邪魔虫か?
おそらくだがこの5人一夏に対して恋心を宿してるな……てか隊長アンタもかよ!ハルフォーフ大尉は知っているのだろうか?
「てかあんた達二人って仲悪いわね。仲間割れ起こさない?」
「鈴、私はここの生徒だが黒ウサギ隊の隊長でもある。それに家族のいない私にとって隊員は家族だ」
新入りも受け入れてくれるのかな
「だが貴様は別だ」
「んだと!!?ISが使えるからって見下しやがって!」
「ちょ落ち着きなさいよ!」
二人目の男性操縦者がこんな凶暴だなんて思わされるがシャルロットが即座に対処する
「あ、アストラス君!3秒間だけ深呼吸!」
「っ…デュノア?」
「良いから!」
俺は指示通りに三秒間だけ深呼吸をするとみるみるうちに落ち着いて来た
「…………ごめん、」
「いや良いわよ別に」
「ラウラさんと少し手加減してくださらないと可哀想ですわ」
「ふんっ!」
オルコットさんにデュノアが優しい!!同じ欧州なのにこうも違うのか
すると隊長は拗ねてしまった
「ね、ねぇアストラス君に聞きたいんだけどさ」
「……なんだ?」
「なんでそんなにラウラに厳しいのかなーって」
「そうだ。入学して早々にラウラとピリついた会話をしていたではないか」
………良い子キャラで行こうとしたけどもう無理だなこりゃ
「……これは俺の過去に関する話なんだけど良いか?」
「えーアストラス君の過去?」
「聞きたい聞きたーい!」
すると周りにクラスメイトも集まって来た。んだよ紙芝居のおじさんじゃないんだからさ
「…………俺の父さんは
「フリューゲル・デア・フライハイトって……」
「あぁ!イギリスでも存在は有名でしてよ! あまりイベントには見られませんけど」
「だけど6年前にテロリストが乗るISによって全滅した」
「そ、それって……」
「その死者の中に俺の父さんがいる。俺はそれ以降ISに関わらずに一方的にISを恨んでいた。その間俺はISが使えるからと言って態度を変える人などを見て来た。それでドイツ空軍に入ったばかりの頃、ボーデウィッヒ隊長の凍てついたような生意気な視線が俺は納得がいかなかった」
あの時の俺は本当にどうかしてたんだと思う。男性が不利になったこの世界で、しかも親の仇すら取れない焦ったさもあったからでもある。
「それである日俺はISに触れた事で操縦者になった。最初は驚いてしまったが、目標が出来た。」
「それって……」
「あぁ、俺の父さんを殺したISをこの世から消す。だから俺は強くならなくちゃいけないんだ。」
俺の過去と目標を聞いた皆は声すら出なかった。
そりゃそうだ、自分と同年代があんな闇抱えていたら誰だってドン引きだよマジで。
しかしこの重苦しい雰囲気の中,クラスメイトの谷本さんが声を出した
「もしかしてアストラス君って……………ファザコン?」
「えっ」
「いくらなんでもお父さんの情報知りすぎてるよねー」
「お母さんの事愛してなさそうー」
「クソババアって呼んでそう」
周りから思春期の男子みたいなことを言われ出してガヤガヤと騒ぎ立てる
すると布仏さんが俺の肩をぽんぽんっと叩いた
「アスちん、お母さん大事にしないとダメだよー?」
「だあああもうなんで俺が父さんの事詳しく話したからって俺がファザコン認定されなくちゃいけねーんだよ!!それに母さんとは時々通販で仕送りしてるし最近だと代表候補生になったからその金で和牛ロース1キログラム贈呈したったわ!!」
意外にも親孝行してると納得し,俺は顔が真っ赤に染まる
「あ、アストラス君?」
「…………俺もう帰る! ご馳走様!」
そう言い残して返却口に返して俺は食堂から出て行った。
ここまで酷い主人公初めてすぎる