【新・青道高校 やる気:絶不調 体力:50 3年4月2週 残18週】
春大会三回戦前に、筋力(打者)の練習が行われました。
練習帯同者は降谷暁 前園健太、金丸信二、樋笠昭二、御幸一也、片岡監督です。
練習帯同者の評価が7上がった。
筋力ポイントが24上がった。
パックアップ経験として筋力ポイントが96上がった。
精神ポイントが8上がった。
【[新怪物伝説]降谷暁 課題はスタミナロール】
まずはスタミナだ
まずはコントロールだ
→両方手に入れないとな
体力の最大値が4上がった。
敏捷ポイントが13上がった。
技術ポイントが27上がった。
精神ポイントが27上がった。
11-1で青道が永源に5回コールドで勝った。
オレは3打席で2安打1本塁打3打点だった。ホームランも1本打った。
片岡監督の評価が12上がった。
筋力ポイントが54上がった
敏捷ポイントが54上がった
技術ポイントが54上がった
精神ポイントが54上がった
「――――――――――ふぅ、終わった」
「お疲れさん、風浪」
青道高校のAグラウンドとBグラウンドを隔てる通路で月間野球王国の峰富士夫と大和田秋子から受けていた取材が終わり、一息ついているところにやってきた御幸一也が労う。
「礼ちゃんがこれで取材攻勢は終わりだってさ」
「ようやくか。選抜が終わってから一週間、長かった……」
「いい休養になっただろ」
「同じ質問ばっかりされて逆に疲れたよ」
選抜決勝から一週間近くが経過し、怒濤とも思える取材の山を姿勢を正して受けていたので凝りそうな肩を回す。
「はは、嫌なら降谷みたいに断っても良かったんだぞ?」
「バカ言え。メディアの力は馬鹿に出来ないんだ。注目されている内はしっかり応えるべきだ」
「マメだねぇ」
同じく選抜で注目を受けている降谷暁が同じ質問ばかりをされるのに嫌気が差して、練習を理由に取材を断って今は沢村栄純と共にダッシュをしている。
風浪は世間の手のひら返しを身を持って体験しているので、求められているのならば応えなければならないと思っていた。
「それよりも今日から新一年生が練習に参加するんだろ。どんなヤツが入って来たのかな?」
「いいメンツが揃ってるらしいぜ。礼ちゃんがスカウト楽だったって言ってたしな」
礼ちゃんとは青道高校野球部副部長である高島礼の御幸だけが使っている呼び方で、沢村や御幸を見出した優秀なスカウトマンでもある。
「アニキ先輩!」
ダッシュをしていた二人が取材が終わったと知ってやってきた。
「後輩ッスよ! とうとう俺も先輩になるんスね!」
初めて出会った時に魂の兄弟判定をして風浪を『アニキ先輩』と謎の呼び方をしている沢村は実に張り切っていた。
「沢村、なに当たり前のことを言ってるんだよ。でも、一年達に負けないようお互いに頑張らなきゃな……」
「もちろんです!」
「……負けない!」
今更な沢村に呆れつつも、後から入ってきた
中学時代、自分で野球部を立ち上げたが統合で廃校になるので後輩がいなかった沢村と、自分の球を取れる捕手がおらずチームメイトから遠ざけられて一人壁に向かって投げていた降谷の二人は、後輩がいた経験はないが自前の負けず嫌いを発揮していた。
「よし!オレも気を引き締めていくぞ!」
「「今日から心機一転だーっ!!」」
沢村と声を合わせて拳を振り上げる風浪。
「相変わらず二人揃うと五月蠅い奴ら」
コクコクと御幸に同意するように何度も頷く降谷は気持ち的に二人と一緒だが性格的に乗れなかった。
沢村栄純、降谷暁に出会った。
沢村の評価が10上がった。
降谷の評価が10上がった。
四人で真反対な空気差がある中でAグラウンドに入ろうとしたところで、青心寮側から前園健太ともう一人、良く知っているのに見る機会の少ない顔が向かってくることに気づいた。
「「
青道の五月蠅いコンビの叫び声に何事かとAグラウンドに入ってきた小湊春市に視線が集中する。
「うぉ、マジじゃん!」
「自分で切ったそうや! ええ顔しとる!」
目元が完全に隠れるほど伸ばしていた前髪をばっさりと切った姿を見る為に真っ先にやってきた倉持洋一に、同室の前園が腕組をしながら声を張り上げる。
「髪切ってる!?」
「目が見えてる!?」
「赤面してる!?」
注目が集まったことで根が恥ずかしがり屋な性格の春市の傍に近づいた沢村が色んな角度から見たり、横髪を少し持ち上げてみたりとしている。
そして徐に頭を抱えた。
「うわぁぁ、グレた!! 甲子園が春っちを変えてしまったー!! 一体何があったんだ? ずっと一人で悩んでたのか!? もしかして君は小湊家三男春彦君か!?」
甲子園で木製バットの使い手として注目を集めながらも目立った成績を残せず、一念発起の気持ちで行ったことを茶化されているように感じた春市の堪忍袋の尾が切れた。
「栄純君…………そろそろ黙ろうか」
ニコォとしながらも黒さを滲ませた笑みは卒業した前3年小湊亮介のものとよく似ていた。
「お……お、お兄さん!!」
亮介に良く似た笑顔にその場にいた全員がビクッと震える。
「見たか?」
「ああ……あ~、ビックリした」
倉持にとって亮介は二遊間で長年コンビを組んでいた相棒である。、
現チームメイト内で一番亮介の笑顔が向けられる機会が多かっただけに驚きは一塩であった。
「亮介さんそっくりだ。こりゃ新生・小湊は怒らせちゃダメだな」
1年夏前からレギュラーとなった御幸も亮介の笑顔が向けられたことが多かった。跳ね上がった心臓の鼓動を誤魔化すように軽口を叩く。
小湊が怒って話さないと決めるまで沢村のウザ絡みは続いた。
「一也、一也」
倉持と同じ時期に1軍に上がってきて同じように笑顔を向けられた経験が多い風浪がコッソリと近づいて囁く。
「どうした?」
「小湊のデータが更新された」
「へぇ、後で見せてくれ」
「分かった」
小湊春市、倉持洋一、前園健太に出会った。
小湊の評価が10上がった。
倉持の評価が10上がった。
前園の評価が10上がった。
小湊ショックで集まった面々が三々五々に散り、風浪は取材前にしていた練習に戻った。
(カッキーーーーン!)
甲高い音と共に白球が飛んでいき、センター方向の防球ネットに突き刺さった。
「おぉ!? すごいスイングだな」
「さすが哲さんの弟、結城将司だ」
思い切りの良いスイングに風浪は感心の声を上げる横で御幸は将司の兄で前主将の結城哲也が言っていた言葉を思い出す。
『マイペースな奴だが俺が一年の時とは比べものにならん。弟をよろしく頼むな』
一年生ながら春休み中に相当振り込んだであろうスイングを見て有望株にほくそ笑む。
(カッキーン!)
続いた音は結城が放ったものよりかは小さいが白球は防球ネット近くまで飛んで行った。
「重心の低い構えから……由井のヤツ、あの身体でなんて打球飛ばすんだ!」
神童の二つ名を持ち、リトル時代は世界大会で日本代表を纏め上げた実力者であり、シニア時代でも2年生から正捕手を務めていた由井薫。
(カッキーン!)
「奥村もシャープなスイングで右方向に強い打球を…………今年は本当に豊作だな」
奥村光舟の後に瀬戸拓馬もセンター方向に確実に打ち返している姿にブルリと風浪が武者震いする。
入学したばかりの一年生が春大会中に1軍の練習に合流するのは異例中の異例で、例年ならば基礎練習を行うのみ。去年では唯一関東大会に降谷が出たぐらいだが、それでも1ヶ月は早い。
「よーし、オレも頑張るぞ!! 夏への背番号争いは既に始まっているんだ!」
「わはは! 受けて立ぁーつ!! お前らの挑戦、受けて立ぁーつ!!」
「いや、別に挑戦なんかしてねぇし」
燃え上っている二人には言葉が届いていない様子で、やれやれとばかりに御幸が肩を竦める。
「センパイ、もう一度勝負をやりませんか? 今度は僕がピッチャーで……」
「さっきは力がピッチャーで降谷暁、打ち取ったりーってやってったけ」
リベンジマッチに燃えている降谷の求めに風浪の脳裏に選択肢が浮かぶ。
アドバイスをもらおう!
→降谷には負けられない!
オレにはオレのバッティングがある!
「分かった。お前には負けていられない。勝負だ、降谷!」
タイミング良く場所も空いていたので、降谷はヘッドギアとグローブを付け、風浪はヘルメットとグローブを着用してバットを持つ。
御幸も置いていた捕手用具を着用してスタンバイする。
(これまで培ってきたパワーが勝負を分ける………!)
打席に立った風浪は足場を均して『スタンダード』な構えを取った。
風浪の癖らしい癖の無い基本のような『スタンダード』な構えに、降谷がワインドアップポジションで投球姿勢に入る。
「うおおおおっ!」
放たれた剛速球は内角やや高め。
金特『エースキラー』と青特『インコース◯』の発動条件が適用される。更に強振することで青特『パワーヒッター』も発動する。
(カキーン!)
降谷の金特『怪物球威』によってパワーが大きく下がって打たれても打球が飛び難くなったが、風浪のパフがデバフを大きく上回った。
「よし、ホームランだ!」
割とギリギリだったが、ホームランはホームランである。
「ふ、降谷の剛速球をホームラン!?」
「センバツで四本は伊達じゃないぞ!」
OB達や観客が上げる驚愕の声を一心に浴びて、澄ました顔をしているが風浪が内心で鼻高々になっているのを御幸は一人察していた。
「おめでとうございます……」
「おい、目が笑ってないぞ。相変わらず無口な割りにわかりやすいヤツだな」
賞賛をしつつもオーラを迸らせている降谷に、バットを肩に当てて笑う風浪。
【[新怪物伝説]降谷暁 打撃も怪物級 投手(1打席勝負)】
筋力ポイントが13上がった。
対強打者〇のコツをつかんだ。
【[新怪物伝説]降谷暁 打撃も怪物級 野手(1打席勝負)】
筋力ポイントが31上がった。
夕方の練習が終わり、夜になって夕食の時間。
高校に入ってから三年の春になって体格が一回り大きくなって入る食事の量も増えたが、一年夏後から三年春までの短い期間の急成長は己の胃袋の限界を誤らせる。
「ゲップ、流石に食べすぎたかな。もう食堂に残ってるヤツはオレ以外に誰も……」
調子に乗って丼で5杯は盛りすぎたかなと噯気を漏らして周りを見渡す。
三年の席には誰もおらず、二年の席も殆どいない。結構離れた一年の席の向こう側に沢村が立っていた。
「ここで取り出したるは沢村家秘伝のソース! 熱々のステーキにドバー!! ジュワワーとソースが絡んだこの肉をホカホカご飯にガバッと!!」
「おい、沢村。何騒いでるんだ?」
背を向けている一年生にジェスチャーを交えて力説している沢村。
まだ一年生のことを覚えていないので背中姿では誰か分からない。丼を持ったまま近くに行きながら問いかけた。
「浅田がメシ食うの手伝ってるんです! うまそうな料理の話聞いたら食が進むかと思って!」
「お腹一杯です……」
「うっ……」
誰に向かって熱弁しているのかと思えば沢村の同室らしい浅田で、近くには奥村もいる。
この二人、毎回食事に苦戦して居残りになってる。やっぱり一年生は一回3杯のノルマの食事に苦労してるみたいだ。
「お代わりお願いします!」
「僕もお代わり!」
「おっ、食えてるヤツもいるな。よーし、オレもお代わりだ!」
結城と由井が勇ましくお代わりに向かったので、謎の対抗心を発揮して風浪も丼にお代わりを貰いに行くことにした。
「『もうダメだ』じゃなくて、『まだダメだ』。諦めそうになったら、そう呟けばいい。敵は己の中にあり!! お前らもここから這い上がってやろーぜ!!」
「もぐもぐ……おいおい、もうそれぐらいで……」
沢村は100%善意のつもりなのだろうが、見方によっては強要しているとも受け取られかねない。
横でお代わりした丼の白米を口に放り込んだ風浪が止めようとした正にその時だった。
「……うるさい」
「え?」
沢村側の奥村が我慢の限界とばかりに呟いた。
後輩から先輩に向けるとは思えない言葉遣いに、ゴクリと白米を飲み込んだ風浪が思わずといった様子で声を漏らした。
「食べるスピードは遅くてもそいつはいつも残さず食べてるんですよ…………安っぽい励ましなんて求めてないし、俺らは俺らで戦ってるんです。目障りなんで消えてもらえませんか、先輩」
箸を置いての奥村の言葉は言い方はともかくとして、風浪が正論だと思ったのは部外者だからか。
反対に、目障りとはっきりと言われた沢村はギョッとしていた。
「な…………ななな、なんなんだお前は! クラスと名前、出席番号を言ってみろ!」
「奥村光州、ポジションはキャッチャー。同じブルペンにいたのに覚えてませんか?」
「な」
「た、確かに見た顔だ……」
立ち上がって顔を近づけて圧をかける奥村に明らかに気圧されている沢村。
「ま、まあまあ! ケンカはそこまで!!」
これは良くない雰囲気だと察した風浪も丼を持ったまま間に入って二人を引き離す。
「はい、食べた! 食べましたよ、先輩! キャッチボール行きましょう!」
「いやいやいや! ここはだな……」
引き離しても睨み合っている二人に慌ててご飯を掻き込んだ浅田が食器を返して沢村を誘うも、ここで引いたら一年生相手に負けを認めたことになると引きたがらない。
「もうここはいいから、行って来い」
「…………はい、失礼します」
「……」
先輩である風浪が促せば、不承不承ながらも飲み込んだ沢村が浅田と共に食堂を出て行き、見送った奥村も座ってまだ残っている食事を再開する。
「やれやれ、なんだか前途多難だなあ」
二人の一触即発の雰囲気に入れなかった由井と結城の思いは一つだった。
「あの先輩、ずっと丼を持ったままだったね」
「ああ……」
由井薫、奥村光州、結城将司、瀬戸拓馬、浅田浩文に出会った。
技術ポイントが40上がった。
精神ポイントが10上がった。
【御幸メモ】
名前:[開眼]小湊春市
選手能力『メインポジション:二塁手/サブポジション:なし/利き腕(投球):右投/利き腕(打撃):右打』
野手ステータス
『弾:2 ミ:S[90] パ:E[45] 走:D[53] 肩:E[43] 守:B[70] 捕:C[65]』
特殊能力一覧
野手:金特 安打製造機
青特 チャンス◎/固め打ち/チャンスメーカー/代打〇
緑特:ミート多用/積極守備