Archive to Glitch ─ Last Standing   作:黒凪カズキ

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前日譚 2/3 『終わりの始まり』

nightmare「随分と手間取っているな」

 

horror「……ヘッドドッグ作りに夢中となってました」

 

nightmare「……まぁいい、それはさておき」

 

nightmare「……いいな」

nightmare「このAUは恐怖で満ちている、実に心地良い」

 

nightmare「そうだろ……兄弟?」

 

ジェノ&サンズ「!?」

 

Nightmareが視線を向けた先。

建物の残骸の上には、彼の兄弟によく似た男が立っていた。

 

dream?「そうだねぇ、住民によるモンスターの不信な感情、恐怖、差別視」

 

dream?「逆に物足りないのはモンスターからは困惑の感情しか発していない所かな」

 

サンズ「おい、ジェノどうする? 雰囲気でやばい奴が2体も現れたぞ…… 」

 

ジェノ「……」

 

サンズ「おい、ジェノ……」

 

戦わずとも分かる。horrorと呼ばれていた“サンズらしき存在”なら、まだなんとかなる。

だが――黒い液状の身体をしたあの二人から放たれる圧は、そんな希望を容易く打ち砕いていた。

本能が告げている。「勝てない」と。

 

ジェノ(終わりだ……)

ジェノ(horrorという奴だけならまだどうにかなったが、あの二人は違う。どう足掻いても勝てない)

 

サンズ「ジェノ!」

 

ジェノ「サンズ?」

 

サンズ「……作戦がある」

 

ジェノ「作戦?どんな?」

 

サンズ「フリスクだ、フリスクに可能性がある」

 

ジェノ「だからって、あいつらから逃げ切れる保証なんて――」

 

サンズ「俺が足止めをする」

 

ジェノ「!?無茶だ、サンズ」

 

サンズ「だからってこのまま黙っていられない、大丈夫だ、なんとかなる」

 

ジェノ「……」

 

サンズ「今、あいつらはよく分からんが多元世界?とかなんとかって話してる、時間はわずかしかない、動け!」

 

ジェノ「……分かった、死ぬなよ?」

 

サンズ「……そんな簡単に死なねぇよ」

 

nightmare 「……小動物が一体逃げて行ったな」

 

dream?「Nightmare、目の前の骨は私が始末しようか?」

 

nightmare 「あぁ、頼んだ」

 

サンズ「おいおい、これでも俺はやる時はやる骨だぜ」

 

dream?「へぇ?」

 

・・・・・

 

俺は、帰宅途中のフリスクを見つけると、すぐに駆け寄った。

 

ジェノ「フリスク!」

 

*ジェノ、どうしたの?そんなに焦った表情をして

 

ジェノ「無事か?」

 

*え、うん平気だけど、何かあったの?

 

ジェノ「話は後で、フリスク、この世界をリセットしてくれ」

 

*え、急になんでリセットを?説明してくれないと伝わらないよ

 

ジェノ「今、俺達に似た何かが現れて、そいつらが人間もモンスターも次々に殺していって……」

 

ジェノ「今はサンズが時間を稼いでるが長くは持たない」

 

*わ、分かった

 

フリスクが手を出すと空間に、SAVE/LOAD/RESETのダイアログが浮かび上がった。

 

だが、フリスクはリセットを押す直前、手を止めるその理由はジェノが一番分かっている

 

*……

 

ジェノ「大丈夫だ、フリスク。今回ばかりは仕方ない事態なんだ」

 

ジェノ「前に……もう二度とリセットしないって約束したけど」

 

ジェノ「でも、今はどうしても緊急事態なんだ。だから……」

 

*……リセットした後も

 

*友達でいてくれる?

 

*ジェノも

 

*サンズも

 

*みんなも

 

ジェノ「あぁ、できる、俺が保証する」

 

*うん、ジェノを信じるよ

 

フリスクの指先が、ゆっくりとRESETへ伸びる

 

しかしフリスクの腕に黒い触手が絡まる

 

*「!?」 ジェノ「!?」

 

nightmare 「ハハッ……そう簡単にさせるものか」

 

ジェノ「フリスクを離せ!」

 

nightmare「誰が離すものか」

 

黒い触手が、ジェノの腹部を貫通

 

*ジェノ!

 

その後にフリスクはnightmareが作り出した黒い液体でできた球体に飲み込まれていった

 

ジェノ「っぐ、ゲホッ……」

HP 0 / 0.1

 

ジェノの体が崩れ始める

 

nightmare「チェックメイトだ」

 

フリスク視点──

 

*あなたは闇に呑まれている

 

*あなたは足掻く

 

*しかし体は動かせなかった

 

*もう一度足掻く

 

*何度やっても闇のなかで動く事はできなかった

 

*このままみんなが死んでしまう

 

*耐えられない

 

*その時どこかから声が聞こえる

 

キャラ「フリスク、決意を力に変えるんだ」

 

*体は動かせない

 

*それでも

 

*魂だけでも彼のところへ……

 

その時nightmareの球体から赤い魂が飛び出す

 

nightmare「!?」

 

その魂はジェノの方へと飛んでいく、ジェノは咄嗟にその魂を掴む

 

『ジェノは決意の魂を取り込んだ』

 

彼の崩れかけていた身体が、赤い光に包まれる

 

 

Determination.

 

 

崩れかけていた身体は再生し、左目には赤と青が混ざり合う光が灯る。

 

ジェノ「フリスク……」

HP 20.1 /20.1

 

nightmare「……horror、行け」

 

horror「……へへ」

 

nightmareの影からhorrorが飛び出しジェノへと斧を振りかぶる。

 

力任せの攻撃にジェノは難なく斧を躱す。そして重力操作でhorrorを地面へ叩き付けた。

動けないhorrorに向けてガスターブラスターを展開。

青白い閃光が、horrorを飲み込む。

 

horror「……っう、がはっ」

 

ジェノのガスターブラスターをまともに受けたにも関わらず、まだ十分な余力を残しているようだった。

だが、ジェノの重力操作によって地面へ縫い付けられ、動くことはできない。

 

ジェノ「……サンズはどうした」

 

ジェノ「答えろ」

 

nightmare「ハハッ……死んださ」

nightmare「お前が逃げている間にな」

nightmare「今頃は塵になっているんじゃないか?」

 

nightmare「確かめるか?」

 

ジェノ「クソが……」

 

怒りを押し殺しながら、ジェノの前にSAVE/LOAD/RESETの文字列が浮かび上がる。

そしてジェノは決意の力で世界のリセットを試みる

 

nightmare「おいhorror」

 

horror「……悪い、ボス。動けません」

 

nightmare「チッ……」

 

nightmare「連れてくる駒を間違えたか」

 

nightmare「killerかmurderの方がまだマシだったな」

 

ジェノはRESETに触れた、しかし──

 

RESET

 

ERROR

 

ERR—

 

███████

 

不測のエラー。リセットは発動しなかった

それと同時に、ジェノの周囲に無数のグリッチが発生した。

 

空間がノイズのように歪み――ジェノは、アフターテールから姿を消した。

 

nightmare「……」

 

─────

───

──

 

ジェノ「!ここは?」

 

気が付けば、俺は見知らぬ都市に立っていた。地上の世界とも違う。見覚えのない場所だった。

訳も分からなかった俺は決意の力でロードリセットを試みる。しかし決意の力、フリスクが俺に貸してくれた力を使い切ったのか、ダイアログがも現れない。

SAVEも、LOADも、RESETも。

 

ジェノ「……みんな」

 

ジェノ「はは……」

 

ジェノ「結局、何も守れなかったな」

HP 0.1 / 0.1

 

もう俺には世界を戻す力もなく、知らん場所に流れ着いた。そもそも俺たちを襲ったあのサンズたちはなんだったのか、座り込み呆然と地面を見つめ、俯いたまま動けなかった。

 

*えっと、君、大丈夫?

 

その声の方向へと俺は目線を向けた

 

*えっと……骸骨、さん?

 

*あ、生きてるよね?

 

ジェノ「えっと……」

 

*あ、まず自己紹介から、私は連邦捜査部S.C.H.A.L.Eの先生だ、君の名前を教えてくれる?

 

ジェノ「俺は……ジェノだ、スケルトンのジェノだ」

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