Archive to Glitch ─ Last Standing 作:黒凪カズキ
nightmare「随分と手間取っているな」
horror「……ヘッドドッグ作りに夢中となってました」
nightmare「……まぁいい、それはさておき」
nightmare「……いいな」
nightmare「このAUは恐怖で満ちている、実に心地良い」
nightmare「そうだろ……兄弟?」
ジェノ&サンズ「!?」
Nightmareが視線を向けた先。
建物の残骸の上には、彼の兄弟によく似た男が立っていた。
dream?「そうだねぇ、住民によるモンスターの不信な感情、恐怖、差別視」
dream?「逆に物足りないのはモンスターからは困惑の感情しか発していない所かな」
サンズ「おい、ジェノどうする? 雰囲気でやばい奴が2体も現れたぞ…… 」
ジェノ「……」
サンズ「おい、ジェノ……」
戦わずとも分かる。horrorと呼ばれていた“サンズらしき存在”なら、まだなんとかなる。
だが――黒い液状の身体をしたあの二人から放たれる圧は、そんな希望を容易く打ち砕いていた。
本能が告げている。「勝てない」と。
ジェノ(終わりだ……)
ジェノ(horrorという奴だけならまだどうにかなったが、あの二人は違う。どう足掻いても勝てない)
サンズ「ジェノ!」
ジェノ「サンズ?」
サンズ「……作戦がある」
ジェノ「作戦?どんな?」
サンズ「フリスクだ、フリスクに可能性がある」
ジェノ「だからって、あいつらから逃げ切れる保証なんて――」
サンズ「俺が足止めをする」
ジェノ「!?無茶だ、サンズ」
サンズ「だからってこのまま黙っていられない、大丈夫だ、なんとかなる」
ジェノ「……」
サンズ「今、あいつらはよく分からんが多元世界?とかなんとかって話してる、時間はわずかしかない、動け!」
ジェノ「……分かった、死ぬなよ?」
サンズ「……そんな簡単に死なねぇよ」
nightmare 「……小動物が一体逃げて行ったな」
dream?「Nightmare、目の前の骨は私が始末しようか?」
nightmare 「あぁ、頼んだ」
サンズ「おいおい、これでも俺はやる時はやる骨だぜ」
dream?「へぇ?」
・・・・・
俺は、帰宅途中のフリスクを見つけると、すぐに駆け寄った。
ジェノ「フリスク!」
*ジェノ、どうしたの?そんなに焦った表情をして
ジェノ「無事か?」
*え、うん平気だけど、何かあったの?
ジェノ「話は後で、フリスク、この世界をリセットしてくれ」
*え、急になんでリセットを?説明してくれないと伝わらないよ
ジェノ「今、俺達に似た何かが現れて、そいつらが人間もモンスターも次々に殺していって……」
ジェノ「今はサンズが時間を稼いでるが長くは持たない」
*わ、分かった
フリスクが手を出すと空間に、SAVE/LOAD/RESETのダイアログが浮かび上がった。
だが、フリスクはリセットを押す直前、手を止めるその理由はジェノが一番分かっている
*……
ジェノ「大丈夫だ、フリスク。今回ばかりは仕方ない事態なんだ」
ジェノ「前に……もう二度とリセットしないって約束したけど」
ジェノ「でも、今はどうしても緊急事態なんだ。だから……」
*……リセットした後も
*友達でいてくれる?
*ジェノも
*サンズも
*みんなも
ジェノ「あぁ、できる、俺が保証する」
*うん、ジェノを信じるよ
フリスクの指先が、ゆっくりとRESETへ伸びる
しかしフリスクの腕に黒い触手が絡まる
*「!?」 ジェノ「!?」
nightmare 「ハハッ……そう簡単にさせるものか」
ジェノ「フリスクを離せ!」
nightmare「誰が離すものか」
黒い触手が、ジェノの腹部を貫通
*ジェノ!
その後にフリスクはnightmareが作り出した黒い液体でできた球体に飲み込まれていった
ジェノ「っぐ、ゲホッ……」
HP 0 / 0.1
ジェノの体が崩れ始める
nightmare「チェックメイトだ」
フリスク視点──
*あなたは闇に呑まれている
*あなたは足掻く
*しかし体は動かせなかった
*もう一度足掻く
*何度やっても闇のなかで動く事はできなかった
*このままみんなが死んでしまう
*耐えられない
*その時どこかから声が聞こえる
キャラ「フリスク、決意を力に変えるんだ」
*体は動かせない
*それでも
*魂だけでも彼のところへ……
その時nightmareの球体から赤い魂が飛び出す
nightmare「!?」
その魂はジェノの方へと飛んでいく、ジェノは咄嗟にその魂を掴む
『ジェノは決意の魂を取り込んだ』
彼の崩れかけていた身体が、赤い光に包まれる
Determination.
崩れかけていた身体は再生し、左目には赤と青が混ざり合う光が灯る。
ジェノ「フリスク……」
HP 20.1 /20.1
nightmare「……horror、行け」
horror「……へへ」
nightmareの影からhorrorが飛び出しジェノへと斧を振りかぶる。
力任せの攻撃にジェノは難なく斧を躱す。そして重力操作でhorrorを地面へ叩き付けた。
動けないhorrorに向けてガスターブラスターを展開。
青白い閃光が、horrorを飲み込む。
horror「……っう、がはっ」
ジェノのガスターブラスターをまともに受けたにも関わらず、まだ十分な余力を残しているようだった。
だが、ジェノの重力操作によって地面へ縫い付けられ、動くことはできない。
ジェノ「……サンズはどうした」
ジェノ「答えろ」
nightmare「ハハッ……死んださ」
nightmare「お前が逃げている間にな」
nightmare「今頃は塵になっているんじゃないか?」
nightmare「確かめるか?」
ジェノ「クソが……」
怒りを押し殺しながら、ジェノの前にSAVE/LOAD/RESETの文字列が浮かび上がる。
そしてジェノは決意の力で世界のリセットを試みる
nightmare「おいhorror」
horror「……悪い、ボス。動けません」
nightmare「チッ……」
nightmare「連れてくる駒を間違えたか」
nightmare「killerかmurderの方がまだマシだったな」
ジェノはRESETに触れた、しかし──
RESET
ERROR
ERR—
███████
不測のエラー。リセットは発動しなかった
それと同時に、ジェノの周囲に無数のグリッチが発生した。
空間がノイズのように歪み――ジェノは、アフターテールから姿を消した。
nightmare「……」
─────
───
──
─
ジェノ「!ここは?」
気が付けば、俺は見知らぬ都市に立っていた。地上の世界とも違う。見覚えのない場所だった。
訳も分からなかった俺は決意の力でロードリセットを試みる。しかし決意の力、フリスクが俺に貸してくれた力を使い切ったのか、ダイアログがも現れない。
SAVEも、LOADも、RESETも。
ジェノ「……みんな」
ジェノ「はは……」
ジェノ「結局、何も守れなかったな」
HP 0.1 / 0.1
もう俺には世界を戻す力もなく、知らん場所に流れ着いた。そもそも俺たちを襲ったあのサンズたちはなんだったのか、座り込み呆然と地面を見つめ、俯いたまま動けなかった。
*えっと、君、大丈夫?
その声の方向へと俺は目線を向けた
*えっと……骸骨、さん?
*あ、生きてるよね?
ジェノ「えっと……」
*あ、まず自己紹介から、私は連邦捜査部S.C.H.A.L.Eの先生だ、君の名前を教えてくれる?
ジェノ「俺は……ジェノだ、スケルトンのジェノだ」