かの黄金の獣の君臨を!   作:小説の初心者

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連載にしたけど多分続かない。
あらすじにも書いた通り、キャラ崩壊、ガバガバな設定、下手くそも下手くそな文に注意してください。
それと、本格的にこのすば世界に入るのはこの話の後です。
なので、成り行きとかどうでも良いっていう人は次の話から見るのをおすすめします。

あとギャグ?要素もあります。


プロローグ

 

 

ラインハルトside

 

 

さて早速だが、私は死んだ。

……まぁ、何をいきなりと思う者たちもいるだろう。

なので、人生の振り返りがてら、私の死んだ原因について話そう。

 

 

──────────

 

 

まず私は、無に近い空間で生まれた。

誰かに産み落とされたわけでもなく、ただそこに誕生したというだけだが。

そして次に感じたのは、既視感──いや、記憶が流れ込んできたと言えば正しいか。

どうやら私と言う存在は、カール・クラフトという男の自滅因子として生きてきたらしい。

それも、数え切れないほどの人生を。

 

だが、見たところそんな人物はここには居ないように見える。

────もしや、回帰が失敗した?

 

いやそれはない、と考えようとした。

でも、カールどころか他一切の知人の気配を感じないこと。

本来私のナカに芽生えるはずの渇望を自覚できないこと。

そして極めつけは、座の気配がないこと。

これらの理由から、私は回帰から外れたと結論づける他なかった。

 

そこから私は、長い時間をかけて今の状況を整理し始めた。

星の数にも及ぶであろう記憶からの情報を元にすると、

・ここは神座ができる前、所謂「第零神座」の前の時空であること。

・永劫破壊はカールの時代に創られたモノなので、今は存在しないこと。

・私は、波旬に殺されたのち、何らかのバグによって回帰を外れ、ここに来たこと。

 

……まぁ、こんなところであろう。

カールから聞いたところによると、この時代の後に神座という概念が作られたというのだから、それまでは待つしかない。

その後も、カールが来るまで待たないといけないかもしれないが。

 

 

なので私は待った、待ち続けた。

記憶を辿っても分からなかった、名も知らぬ誰かが神座を創ってくれるのを待ち続けた。

──だが徐々に、その時間が無駄ではないかと思い始めてきた。

そもそもとして、長い時間「待つ」という工程は、私には向いていない。

 

ならば、と思った。

いっそのこと、自分だけでもいいから。

 

 

──────永劫破壊なんて、自分で創れば良いのでは?

 

 

 

そこからの私は早かった。

記憶を辿り辿って、詠唱破棄を調べ、知り尽くせるよう努力した。

私は "元" カールの自滅因子だから、カールが出来るのならば私も成せるという余りにも無茶苦茶な考え方で、なんとか概念を創造しようとした。

 

 

………結論を言おう、出来た。

完成した時は、私も自らの目を疑った。

人体の黄金比である私の体が間違えた感覚を受け取るはずがないのにな、ハハッ。

 

 

だが、概念を創造した後でも問題は山積みだった。

まず、その時の私には渇望がなかったが、そこは記憶を使って何とかした。

 

そして次に、聖遺物がない。

普通に考えればすぐ分かることであった。

なにせ、カールは永劫破壊と同時に聖遺物を創ったのだから。

さてどうしようかと考え、悩んだ。

が、思ったより早く結論が出た。

 

 

…………永劫破壊創れたんだし、こっちも出来るんじゃね?

 

 

………もしあの時、刹那──蓮が見ていたらこう言っただろう。

「お前は頭を打ったのか」

と。

だが私は、確信をもってこう言い返したと思う。

 

──出来るさ。

 

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

時は進み、いよいよ第零神座の時代が来た。

この頃の私はどうしていたか?

 

もちろん、波旬に勝つために強くなろうと努力していたさ。

なにせ、前世の私を完膚なきまでに叩きのめし、殺した人物だ。

概念創ってハイ終わり、ではとても勝てやしない。

 

ひとまず、私の聖遺物「ロンギヌス」の創造とそれを用いた単独での流出位階到達には成功したので、私がやっていたのはそれを極める事と、もう一つ。

 

 

あの時いた皆の永劫破壊と聖遺物を創り、使用することだ。

 

 

 

………馬鹿だなと思っただろう?

私もそれを考えた当初はそう思った。

 

だけどな、それは不可能ではない事はある程度確信していたんだ。何故かって?

 

それはな、私が成し遂げた「事実」があるからだ。

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

まぁそんな大口叩いたくせして、今までの何よりも苦労したがな。

そもそもとして、こうやって概念を一から定義するのはとても難しいことなんだ。

私が最初に手をつけた永劫破壊だって、適当に定義づけしたら出力が落ちたり根本から違う力になったりしたものだ。

 

……ならカールと同じようにすれば良いと思ったそこの卿。

呪いやら魔名やらをつけられ縛られたまま、また使えと。

そう言いたいのか?

私はな、またそうやって縛られたくないから自分で創ろうと、そう思ったのだよ。

 

だから私は、数えるのも億劫なほどの年月をかけて、呪い不要、それでいて力はカールが創ったとき以上の永劫破壊を創り出したのだ。

 

 

………聖遺物についてか?それについては永劫破壊とほぼ同じだから今回は割愛させてもらう。

 

 

 

さて、そして今回の無茶ぶりだ。

まぁ今は簡単な説明だけにしよう。

 

皆の永劫破壊を使うということ、それ即ち皆と同じ考えを持たなければいけないということ。

私はそれを所持している膨大な記憶により解決した。

 

 

私はな、彼らの考え、及び渇望を自らの魂に刻んだのだよ。

元の記憶を思い出し、彼らの考えが最も出ていたシーンを使い、そこから彼らの渇望を知る。

その渇望を、()()()()だと錯覚させるように、魂に刻む。

これで分かったか?

 

……最初は大変だった。

何せ、その人物そのものと言っても過言ではない渇望を己の核と言える部分に刻みつけるのだ。

簡単に言うと、多重人格だな。そんな状態になった。

私はそれに時間がかかったのだ。

最終的には、私の意思が強かったおかげで他の渇望を掌握出来たから良しとする。

 

 

──────────

 

 

そして私がそんな事をしているうちに、いよいよ神座が完成するときが近づいてきた。

神座の完成をこの目で見られると思い、ちょっと感動したな。

だが同時に、こんな疑問も生まれた。

 

──「あれ?今の私なら、神座に何かしら干渉できるのでは?」

 

正直それは正しいのだ。

前と違ってカールはいない。

前と違った今はまだ完全な完成ではないので、神座が軟弱である。

前と違って、私は強くなった。

 

それでも、直接的な干渉はやめた。

私がこれに手を加えて、歴史が私の知っている歴史ではなくなってしまうかもしれないのが、怖かったのだ。

……可笑しな話だろう?

あれだけ未知を求めていた人間が、今度は未知に恐怖するようになるなんて。

 

なので私は、ちょっと細工するだけにしておいた。

神座世界で死んだ生物の魂は、全て私の元に来るように、と。

だって考えてもみろ?私は以前数百万の魂を持っていたのにも関わらず、波旬に勝てなかったんだ。

ならば今世では、それを遥かに上回る魂を保有しなければ勝てないと踏んだのだ。

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

………さて、そして遂に第五神座まで来た。

第零から第四までの魂は、カールが自分で取った分を除くと約9垓にのぼる。

 

※垓……10の16乗の単位。

 

この時の私は、静かに黄昏の守護者をやっていた。

ちなみに私を除く皆の者は、カールが創った永劫破壊である。

私もカールに(呪いと魔名と共に)渡されたが、即捨てた。というか消した。もちろんカールにはバレていない。

 

ちなみにこの代の神座の理は輪廻転生のため、ここでは魂の徴収は出来なかった。

それは久方ぶりの平和で、同時に皆と気兼ねなく過ごせる久しぶりの幸福でもあった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

────そしてついに、奴がやってきた。

そいつは前と同じく、一番近くにいた女神を狙った。

 

 

………守れなかった。

そこへ来ると分かっていたのに。体が追いつかなかった。

 

 

そして、女神の死により、理が崩れ、私たち三柱のバランスが崩された。

私は防戦一方だった。

出来るだけ他二人を守ろうと戦ったが、限界があった。

 

 

さらに不幸なことが起きた。

その空間に、黒円卓の面々が来てしまった。

なす術なく殺された。

 

 

私は、その時初めて、()()()()()()

 

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

 

正直、あの戦いのことはそれほど覚えていない。

分かっているのは、彼らを全員失って、私だけが立っていたという事実だ。

つまり、当初の目的である復讐みたいなものは成功したのだ。

それも、あいつの魂を手に入れられるという最高の、おまけ付きで。

私は、途轍もない虚無感に襲われた。

 

 

──────────

 

 

少し周りを見渡してみると、ぽつぽつと何かが光っていた。

私はそれに近づいてみた。

 

──そして、驚愕した。

波旬に殺されて尚、魂は、光を発していたのだ。

私は辺りにある光を全て確認した。

紛れもなく、彼らの魂だった。

どうしてここに残ったのかは分からない。

どうしてこうなったのかも分からない。

だけど、私にはそれが、「そこにいる」という事実が、その時の唯一の救いだった。

 

私はその場で、柄でもないのに泣いてしまった。

 

 

──────────

 

 

だがそれも、ずっと続くモノでもないと分かった。

彼らの光に微妙な誤差があったからだ。

 

カールと蓮以外で黄昏の空間にいた魂や、他の皆が取り込んでいた魂は、光がカールと蓮の魂に比べて弱かったのだ。

 

私は気づいた。

この魂はもうすぐ消えてしまう魂なのだと。

消えたら、もう二度と見つけられないのだと。

 

その時、私は決断を迫られた。

彼らをこのまま見殺しにするか、私の軍勢の一部にしてしまうか。

 

それは、私が今までしてきた選択の中で最も過酷な選択であった。

なにせ、どちらを取っても双方がほとんど得をしないのだから。

 

 

 

………結論が聞きたい?

今までの私を聞いてきたら分かるだろう?

 

………あぁそうさ、取り込んださ。

消えてしまうならいっそ、私の一部になって欲しいと。

そう願ってな。

 

どうだったかって?馬鹿な事を聞くな。

……最悪、だったよ。

 

だけどその分、強くもなれたし、メリットもあった。

それは、彼らの永劫破壊と聖遺物が使いやすくなったことだ。

 

……理解してくれたか、助かる。

まぁ私はそんなわけで、あまりにもくだらない結末で、座の世界に一区切りをつけたのさ。

 

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

 

………そういえばこの話は、私が何故死んだのかというのが最初の目的だったな。

結論から言おう、自殺だ。

いや、厳密に言ったら違う……のか?

まぁ暇だし、その辺りも説明しよう。

 

と言っても、至極単純なものだ。

あの世界に何の心残りもなかった私は、せめて神座だけでも回収しようとしたんだ。

なにせ、あれには私の力の一部や歴代の神座に座った者たちの力や理、が残ってるんだ。回収しないのは勿体無いだろう?

 

まぁ、それには手間なんてかからなかったよ。

誰も座ってない神座なんて、ただの飾りものだ。

そもそも神座っていうのが一種の概念なんだ。

ほら、座った人物によって見た目なんてコロコロ変わるだろう?

だから、あれはあくまで象徴。自分がこの世界を支配しましたよーっていう、実力の誇示なのだ。

だけど問題はそこからだった。

 

 

 

ここで卿にクイズだ。

神座とそれに座った神によって支配され動いていた世界から、神座を取ると何が残る?

 

………「何も残らない」か、ご名答だ。

そう、あの世界は私が生まれた前のように、「無」になったのだ。

神座がなくなったらな、あの場所は、「世界」じゃない。

「ただの空間」なんだ。

 

 

ではもう一問。

そんな「ただの空間」に私というアホみたいに存在がデカい奴がいたらどうなってしまうんだろうな。

 

……悪い、流石に意地悪だったかな、この問題は。

正解は、「耐えられない」だ。

 

つまりだな、何も残ってない「空虚な空間」に、私という「桁外れの魂の量と神座という概念を持っている」存在がいることを、許容できるスペースなどないということだ。

 

おかげで私はあの空間を半ば強制的に追い出され、めでたく死亡判定というわけだ。

………長話に付き合ってくれてありがとな。

おかげで私の中でも気持ちの整理がついた。

 

天使「次、ラインハルト・ハイドリヒさーん!」

 

おっと、私の番が来たようだ。

では、また会えることを楽しみにしている。

 

 

────────────────────

 

 

?「ようこそ死後の世界へ。私は、あなたに新たな道を案内する女神。辛いでしょうが、あなたの人生は終わったのです。」

 

 

 

 




書いた。
続きを書けるようにモチベを探しつつ頑張る。

じゃ。
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