~火星到着直前~
燎呀「フア~ァ。んー。よく寝たなー」
シーラ「あ、燎呀。艦長が呼んでるわよ?」
燎呀「げ。すっぽかしたのバレたか.....?」
シーラ「まぁとりあえず行ってきなさい。重要なことかも知れないでしょう?」
燎呀「分かったよ.....あーめんどくせぇ。」
シーラ「ハイさっさと歩く!!!!」
燎呀「ハイ!!!!」
シーラ「ん。よろしい。」
燎呀「お前はオカンか。」
シーラ「??オカン??」
燎呀「母親かってこと。」
シーラ「そんなこと言われても全く嬉しくないんですけど。」
燎呀「んじゃ彼女のほうが良かったか?」
シーラ「え!?あ、いや、その......」
燎呀「冗談だって。そんなことなんかありえねぇだろ?」
シーラ「........え.......?」
燎呀「だってそうだろ?見た感じ俺のことなんか眼中にないって感じだし。好きなやつはいるっぽいけど。」
シーラ「..............」
燎呀「え。もしかして図星?」
シーラ「そんなわけないでしょ!!!!!このバカ!!!!」
燎呀「うお!?ちょ、グーはダメだって!!!!せめてパー、いやパーもダメだけど!!!!」
シーラ「うるさい!!!!避けんな!!!!」
燎呀「当たったら痛ぇだろうが!!!!」
シーラ「チッ!!!!」
燎呀「舌打ち!?今舌打ちしたよな!?」
シーラ「あ。ミッシェルさん。」
燎呀「え?」
シーラ「隙あり!!!」
燎呀「グフッ」
シーラ「よし。これで悪は滅びた」
燎呀「誰が悪だ!!!!」
シーラ「ハイハイ。あ、艦長室着いたわよ」
燎呀「......着いちまったか........」
シーラ「諦めなさい。んじゃーねー」
燎呀「おー......................はぁ。逝くか。」
【ピッピッピッピ、プシュー】
燎呀「なんですかーかんちょー」
小吉「やる気ねぇなーお前。」
燎呀「早く用件プリーズ。」
小吉「そんなに急かすな。まず一つ目は後3時間ほどで火星熱圏に入り、着陸すること。二つ目。こっちのほうが重要だ。お前には、薬を保管してある部屋の警備をしてもらう。これの目的としては、艦内最強のお前が警備につくことで抑止力となることで、薬の不正携行を防ぐことができる。」
燎呀「不正携行?」
小吉「ああ。なーんか嫌な予感がしてな。」
燎呀「はぁ.....分かりました。」
小吉「あ、お前は薬持っとけよ。ちょいと特殊な薬なんだからよ。」
燎呀「了解です。」
小吉「んじゃ、頼んだぞ。」
その言葉を最後に、艦長室から出る。そしてそのまま薬の保管庫に向かう。
燎呀「......サボりてぇなー......」
この男、神境燎呀はサボり癖が酷いのである。
燎呀「......薬回収したら寝るか。誰か来たら分かるし。」
最強であるが故の慢心。だが、それを掻い潜れるものなど誰もいない。
父親である洸呀。洸呀は天境流武術というものの師範代であり、暗殺者であった。そのベースは忍術であり、その忍術と古武術を合わせたものが天境流武術というものである。忍者の暗殺能力と古武術の護身術、体捌きなどを取り入れ、暗殺術としては頂点と言っても過言ではなかった武術である。
母親も特殊な事情はあるが、燎呀の気配探知能力の高さは洸呀の教えによるものが大きい。暗殺を家業としていたため、その関係者に狙われることが多かった洸呀は、息子が1人でも危機を回避できるよう、徹底的に自分の持てる技術を叩き込んだ。もっとも、燎呀が『天才』とよばれるものであったのも気配探知能力の高さに一役買っているが。
それでも、全てを教えることはできなかった。そのため、燎呀は自分で書物を読み、自分の能力を高めていった。
俗にいう『奥義』なるものも修めている燎呀は、対人格闘でもトップクラスであり、暗殺に関しては間違いなくトップである。
燎呀「おーし、薬回収できたし寝るか。」
間違いなくトップであるが、なぜ天境流奥義修得に回せた努力を今発揮できないのかは謎である。
燎呀「zzz.......ん?誰か来たのか?まぁとりあえずは生身で応対だな。」
【プシュー】
燎呀「!!!!てめぇ........なんでここにいやがる!?」
扉を開けて入ってきたのは、2体のテラフォーマー。
「じょう」
「じょうじ」
燎呀「どうやら他のところにも居そうだな。2体位なら生身でも大丈夫そうだな。」
「じじょう」
燎呀「さぁ、かかってこいよ。相手してやる。」
その言葉の意味を理解したかは分からないが、それを皮切りに襲いかかってくるテラフォーマー2体。だがそれは、無意味な行動であったと、行動してから気付く。振り上げた棍棒の様なものはもう止まらない。その棍棒の様なものが燎呀に当たる寸前、
燎呀「遅ぇんだよノロマが!!!!」
それを上回る速度で繰り出された回し蹴りは、攻撃を回避するとともにテラフォーマーの顔面にヒットし、そのまま首を捻り切る。
そのままもう1体のテラフォーマーに向かっていった燎呀は、貫手とよばれるもので喉元を貫く。
燎呀「はい終わり。ふーつっかれた。一旦ホール行くか。」
そういって走り出す。ホールで何が待っているかも知らずに......
頑張りましたが、文章的におかしいところがあるかもしれませんので、その時はお知らせください。